こんにちは、ストロング宮迫です。
夏休みですねえ。子供たちはすでに戦闘体制で臨んでいるでしょうか?
我が家の中学生の息子は昨日、国際交流に旅立ちました。携帯電話も宿題も持たず、英語もしゃべることもできないのに丸1ヶ月間のホームステイ。
助けてやろうにも手は届きませんし、連絡もない・・・
どんな風に過ごすんだろうか?と考えると、行く子供よりは送り出す親のほうがソワソワしますなあ。
生まれてくるとき、「成績がイイ子で!」なんて思う親はいません。
ただただ無事で出てきてくれと祈ったわけですが、14歳になって改めてもう1回
「元気で無事にさえ帰ってきてくれれば」と真剣に思う。
子供に対して何を1番に願うのか?
そういう意味じゃあ、ホームステイなんかも案外子供のためというより、親のためにもなる行事かもしれないですね。
そして、待望の夏休みがきたのにウチの小学生の娘はガッカリしておりましてねえ。
仲の良くない兄貴が1ヶ月いないのは特に問題はないようなんですが。
※この毎日親技は2012年7月22日に配信したものです
「おい、どうした?待ちに待った夏休みだろ?」
「夏休みも給食があればいいのに・・・」
「ハァー? お前、給食が食べたいの?」
「うん・・・・」
「給食ってうまいの? そんなに給食が好きか?」
「ダ・イ・ス・キ!」
正直、娘の頭が少しおかしくなってしまったんではないかと心配になりましてねえ。
ただしばらく前にダイヤモンドオンラインの給食についての記事を読んでいたので、もしかしたら我が娘の学校でも・・・と思ったのでした。
ダイヤモンドオンラインの記事に出ていたのは、
横浜あざみ野で繰り広げられる「狂騒曲」
あざみ野第一小学校は2月の入試の日にはクラスの8割強、黒須田小学校でも5割がいなくなる。
両校とも給食費未納がゼロなので、予算が余ると給食にアイスクリームやステーキが出る。
アイスクリームにステーキ!? そんなことがあるのかと。
なので娘に聞きました。
「もしかしてアイスやステーキとか出てる?」
「そんなのは出ないよ、給食なんだから。」
「だよな。じゃあ、給食で何が一番好きなの?」
「第1位はいわしの蒲焼丼!」
即答かよ!
ボクらの頃は「いわしの蒲焼丼」なんてなかったなあ。
調べてみると、ありました!いわしの蒲焼丼
それにしても小6の娘にしたらシブくないですか?
「じゃあ、第2位は?」
「きなこパン!」
「第3位は?」
「カレーとフルーツポンチ」
なぜか話しているうちに泣きそうになりましてねえ・・・
だって珍しくもなければ、特別なものでもないわけでしょう。
奥さんが言うには少し体調が悪い日に「休んだら?」って言ったら、「今日は給食がいわしの蒲焼丼だから絶対行く!」とか言ったこともあったらしいんですなあ。
給食の1ヶ月の献立表を見てるんでしょう、たぶん。
泣けるわ・・・
ただねえ、幸せっていうものは、こうやって感じていくんですよって娘に言われた気分でした。
仕事柄、今年の夏も子供たちは旅行に連れて行ってやれそうにないけど、今年も思い出深い夏休みにするぞ!って決意したストロングです。
さて、夏休みですからもう1つ、先日ツイッターにも引用させてもらったことを紹介しておきます。
ぜひ親の皆さんにみてもらいたいのは、自然科学観察コンクール 入賞作品
これは自然科学に関する研究の数々ですが、なかなかおもしろいです。
たとえば、
第51回「自然科学観察コンクール」(通称:シゼコン)の入賞作品の1つにこんなのがある。
第51回入賞作品小学校の部継続研究奨励賞
京都府京都市立陵ヶ岡小学校6年 恩庄美紗貴さん
研究の動機
庭のグレープフルーツの木にアゲハチョウが卵を産みに来るのを見て研究を始め、今年で5年目だ。アゲハチョウは《普通は1年に(秋までに)何度も卵、幼虫、蛹、成虫を繰り返す。蛹で冬を越す。幼虫は普通、5齢幼虫まであり、次に蛹となる。》と図鑑にもあるが、これまでの研究では、
1)光の当たらない暗い場所で育てた幼虫だけが、夏なのに 蛹から羽化せず、蛹のまま冬越しした(こうした蛹を「休眠蛹」という)。
2)5回脱皮をした6齢幼虫もいた。これらについて私は昨年、休眠蛹になるのは「光に敏感なアゲハチョウが、光が当たる時間を制限された場合」であり、6齢幼虫になるのは「えさはたくさんあるが、食べるのに時間がかかる場合」だと結論を出した。この結論が正しいのか、正しくないのかを確認する。
研究の事前準備
図書館の本に「アゲハチョウの幼虫は、光を当てる時間を13時間30分以内にすれば休眠蛹となる。休眠蛹は、一度寒い冬を越さなければ目覚めない」とあった。その通りなら、私の研究で1日中箱の中で光を当てないで育てたアゲハチョウは休眠蛹となり、羽化しないはずだ。それなのに羽化したのはどうしてか。光に当たる時間が「13時間30分以内であれば、どんなに短い時間でも休眠蛹になる」のではなく、「休眠蛹になる限界の時間」があるのではないか。
素朴な「なぜなぜ」を5年間観察。
これってやっぱり子供一人の興味だけじゃ続かないのではないでしょうか?
研究した内容に続いて指導した人のコメントがあります。
指導について恩庄基貴さん
我が家には、アゲハチョウが毎年卵を産みにやってくるグレープフルーツの木があります。
この木は、娘がまだ妻のお腹の中に居る時に妻が食べたグレープフルーツの種を植えて育てたものです。娘が2年生の時に、この大切な木の葉を食べるアゲハチョウの幼虫をみつけ、葉を全部食べ尽くしてしまわないかを心配し、幼虫はどれくらいの量の葉を食べるのかについて調べたいと始めたのが、最初の研究でした。
アゲハチョウの研究をしていると、色々な疑問が出てくるようで、気が付くとアゲハチョウの研究をして5年が経ちました。
疑問を解決するために、図鑑等で調べるのも良いとは思いますが、娘には、とにかく自分で考え、自分で試してみることを勧めました。
人に教えられるのではなく、自ら気付いて欲しかったからです。娘には、これからも自ら考え、自ら試してみることによって色々なことに気付き、生命の不思議や尊さについて考えていってもらいたいと思います。
このメルマガの読者にはぜひ各研究の、この指導した人のコメントをよんでほしいのです。
親もいれば、学校の先生もいるし、塾の先生もいる。
問題は、あなたのお子さんにこうした「なぜなぜ」や興味関心を投げかけて、そして継続してフォローしてくれる人が誰なのかを考えてほしいのです。
「人に教えられるのではなく、自ら気付いて欲し」いのは、親であればみんな一緒ですが、多くは「自分で考えてみなさい」と口で言うだけ。
言うだけで「どうして自分で考えないの?」ともう一言。
そして、相談。
「ウチの子、自分で考えないんですがどうしたらいいでしょうか?」
娘が2年生の時に、この大切な木の葉を食べるアゲハチョウの幼虫をみつけ、葉を全部食べ尽くしてしまわないかを心配し、幼虫はどれくらいの量の葉を食べるのかについて調べたいと始めたのが、最初の研究でした。
このお子さんは、小2から自ら進んで全部自分で考えて研究を始めたんでしょうか?
意欲あるお子さんに投げかけ、話し、共に考え、研究はスタートしたんじゃないでしょうか。
指導をされた方は言っています。
疑問を解決するために、図鑑等で調べるのも良いとは思いますが、娘には、とにかく自分で考え、自分で試してみることを勧めました。
親のほとんどは同じように勧めるはずなんですが、みんながそうならないのはなぜか?
ここの読者ならわかると思います。
「素朴な疑問をもつ天才」として生まれてきた子供たちは、環境や周囲の人々によって、やがて「普通の人」になっていくのです。
そのことが自然科学観察コンクール 過去の入賞作品を見ると、よくわかります。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中3 lemonさん
9月に入塾しましたが、定期テスト・実力テスト、どちらとも成績が上がりません。
鉄則を読んでの感想ですが、とても目からうろこのことばかりで、とても参考になりましたが、どれも長期スパンの対策ですが、今からでも間に合うのでしょうか?
6月末の成績をどうにか向上させる短期のやる気の出させる方法はありますか?
この時期でもやはり1科目集中で良いのでしょうか?
1~2学期の成績が内申点となってしまうので心配しているところです。また塾は変えたほうが良いのかも悩んでいます。
「短期のやる気の出させる方法」は、イイ点数を取らせることです。
勉強を自分からしない?
じゃあ、親がさせたらいいでしょう。
勉強中、そばに座って付き合ってやってください。単語を覚えたといったら、テストしてやりましょう。この問題やったよといえば、それもテストしましょう。
やらせてテスト、やらせてテスト!今までやっていなかったのであれば、それだけで点数は上がります。
塾がお子さんのやる気を出してくれなかったのであれば、親しかいないわけですから。
親がそばでボーと見ているだけでは成績は上がりません。
また考えていただきたいのは、成績が上がらないという場合、塾で習ったことの復習を家庭学習できちんとしているのか、そうでないのかで意味が全然違ってきます。
家庭学習をきっちりこなしているのに成績が全然上がらない場合に、初めて塾が合っていないんじゃないか?という検討材料が出てくる。
果たしてそれがどうか?
家庭学習を特にやっていないのであれば、塾を変わっても、結果は同じになりますからね。
塾は成績を上げてくれるところではなく、いろいろと教えてくれるところですから。
また、鉄則が「どれも長期スパンの対策」となっていますが、今日の勉強の成果を改善する鉄則8・9は実践すれば学校や塾の次回の小テストで結果がすぐ出ますので、すぐやりましょう。
今日そばで30分成果のある勉強ができれば、2日目、3日目と蓄積されれば、以前よりは絶対よくなる。ならないはずがありません。
さらに「1科目集中」したら「内申点が心配」というのは事実その通りで、受験生なら1科目といわず全科目と考えるのは、致し方ないとして、全科目頑張るだけのお子さんとの約束、合意、決め事ができるのかという点が一番のポイントでしょう。
1科目30分として五科目なら2時間半。今の勉強時間がどれくらいかわかりませんが、その程度ならやるよ!というなら、五科目で進めていったらいいですね。
夏休みはその倍はできます!