こんにちは、ストロング宮迫です。
夏休みも終わりに近づいてきたら、やたら事件が起きてるらしい。
16歳ですよ!16歳!!ねえ・・・
子供には無限の可能性が開かれているけれど、その無限の可能性を開くためにはいくつかの条件がある。去年のちょうど今頃、ここで「時間と場所がすべてである」を書きました。
これは最低限度、踏み込んでいえば、子供たちが物事をちゃんと見て、より良い判断をするための土台になるものとボクは考えています。
イイ影響を与えてくれる人に会いたいなら、時間と場所を選ばなくちゃならない。そんなに難しいことじゃないと思うけれど・・・
もちろん例外はあるし、「悪」や「夜」から「善」を生みだすことがあることもあるし、「水清ければ魚棲まず」とも言うけれど、勉強と一緒でどうせやるならラクなことから、ラクな方からやったらイイ。
「夜」は力がいるし、「悪」は自分を過激にするからね。夜にラブレターは書くな!って言われますよね。あれはたぶん夜に書くと、内容がより踏み込んだ過激(余計なことや不必要なこと)なものになるからじゃないのかな。
ボクも昔、夜に、いや深夜に一人で盛り上がってラブレターを書いてその足でポストに投函したことがあるんだけれど、朝になって下書きで残ったラブレターを見たら、死にたくなった・・・
こっ恥ずかしいこと、この上なし。オレはなんてこと書いて、その上、送ったんだってさ。
ポストに腕を突っ込んで、投函した手紙を取り戻したい。でもね、人間には関節や骨があってさ、粘土みたいにクネクネなってポストのなかに手は入らない。ポストはうまくできてやがった!
これまでの人生で、取り消してほしいことは実際にいくつもあるけれど、そのうちの1つはあのラブレターだ!
ラブレターひとつをとってみても、夜は人を普段とは違う人間にする魔力があるんじゃないでしょうかね。時間と場所を「選ばない」人は、行動様式が派手というか目立つような形をとることが多いように思うけれど、あれは「夜のラブレター効果」で、つい普段の自分からもう一歩踏み込んだ自分が出てしまうんじゃないか。
良い子のみんなは、夜、つい出て行って、つい押し出されて「お前は人間じゃない。たたき斬ってやる」なんてできるだけ言わないようにしましょう!と、これも去年の今頃、ここで書いた。
「○○運動」なんかと一緒でさ、とってもイイ主張を最初はしてても、だんだんとね、最初の主張から離れて過激になっちゃう。
平和主義者は闘士になる。
自由擁護の闘争者は暴君になる。
祝福の言葉は呪いの言葉になる。
助けは邪魔になる。
また、怒ってなくても、怒って見せていると、自分の言葉で新たな怒りが湧き出てくるってことも親ならきっと経験したことがあるはずです。
最初は「1」の怒りで子供を怒ってても、その怒り方は「8」とかになっちゃうことってあるでしょ? 自分の怒りの言葉に汚染されてたぶん怒りが増幅するんでしょうね。
名古屋で「受験勉強をしなかったので包丁で刺した」という事件があったけれど、あれなんかも怒ってたら、自分の言葉でさらに怒りが増してきたんじゃないのかなあ。
勉強しないからって子供を刺してたら、日本中が子供の刺身だらけになっちゃう。
普通は子供が勉強しなくても「刺す」まではいかない。自分の怒りの言葉で怒りがさらに増幅しても「刺す」まではいかない。
じゃあ、なんで刺しちゃうのか?
それはよくわからないけれど、ボクが読んだ新聞記事の中からヒントを得るとすれば、
小6殺害容疑の父「息子に頑張って欲しくて」
朝日新聞デジタル 8月25日中学受験をめぐる口論の末、小学6年の長男(12)が父親に自宅で胸を刺されて死亡したとされる事件で、逮捕された運送会社員の容疑者(48)が、県警の調べに「自分の人生はうまくいかなかったので、子どもには頑張って欲しくて厳しくした」という趣旨の説明をしていることがわかった。
・・・捜査関係者や小学校の友人らによると、長男は医師を目指しており、容疑者は自分がかつて通った名古屋市内の進学校の私立中学に入るよう、長男に勧めていた。容疑者はこれまでにも、勉強するように長男を強く叱ることがあったという。
NHK
21日に名古屋市のマンションで、小学6年生の男の子が刃物で刺されて死亡した事件で、逮捕された父親が、たびたび激しく叱りつけているのを、近くに住む人が聞いていたことが分かりました。・・・また、同じマンションに住み、家族を知る女性は「小学3年生のころからベランダに出されて泣いていることがあった。最近も父親のどなる声が何度か聞こえ、心配していた。
事件の2日前には『ちゃんとしろ、何でできないんだ』と叱る声が聞こえた」と話していました。
まあ、このあたりの記事を参考に他山の石としてあなたの親子関係を考えてみてほしい。
親が「子供に期待する」のは全然かまわないというか、イイことだと思うんですよ。ボクなんかは大いに期待してやってくれ!って思うくらい。
でも、子供は「親の代わり」じゃないからね。また、期待する場合は「関わりあい方」によって期待の内容が変わってくるはずだし、変わってこないとおかしい。
過程を知らないで「結果を出せ!出せ!」って言われても子供は困っちゃう。
子供が勉強しないのにはワケがある!
やろうと思ってもできないとか、わからないとかさ。もちろんその前段階で「勉強なんか意味ねーからしない」っていうのもあるけれど、いずれにしても「勉強しないワケ」は子供には子供なりの論理があるから、それを解きほぐさないと話は前に進まない。
親は「受験生なんだから勉強しろ!」とか「ちゃんとしろ、何でできないんだ」って一直線で考えるけれど、「ちゃんとできないワケ」があるんですよ、子供には。
この夏、受験生は入試演習に取り組み始めたけれど、入試演習やる前に「全部解かなくてイイから。目安として6問30点分は捨て問に設定して一切手をつけなくてもイイから」って言うだけでビックリする子供だっているんです。
「えっ、全部しなくていいんですか?」ってさ。
「イイよ、このテストは70点満点で考えてるからさ。その代わり、手をつけなかった捨て問30点分が果たして妥当な選択であったかどうかはあとで厳しく吟味することになるけどね。30点捨てた分余った時間で70点に近づけてるようにやってみよう!」
たったそれだけでも「子供は助かった」って顔をする。その意味を考えてみて下さい。
100万回「勉強しろ!」って言ったって、「勉強できないワケ」を吟味しなければ、子供は勉強しないというか、勉強できないんですよ。
短パンにTシャツでゾウリ姿の子供に「富士山登れ!」って言っても登れないもの。でもさ、親に言われたからって登る子供がいるのよ。とってもイイ子がさ。そういう子は登っている途中で親を恨むことになるから、下山したら親が刺されちゃう。
刺す刺される段階に行くにはそこそこ年月がいります。昨日のことが原因で刺したなんてならない。すぐに刺したなんてなる場合は、親の「過程を見ないで結果だけを求める度合い」が強いと原因から結果までの期間が短くなる。でもたいていは長い年月が積み重なって事件になっちゃう。
だから不安に思う必要はないけれど、よくは考えないといけませんよね、親は。
事件を起こした息子について、女優である母親の会見のことで世間は持ちきりだけれど、なにが問題だったかが親自身にはわからない。
いろいろと考えてみたんですが「なぜそうなったのかがわからない」っていうのは事件が起きたときにどの親もみんな言いますよね?
ボクも、きっとあなたも言うだろう。「なんでかなあ・・ちゃんとやってきたけれど」ってたぶん思う。本当にわからないんだと思います、そうなった原因が。
でもそれは「原因がなかった」ことにはならない。見えてないだけでさ、当時者には。親自身にはわからなくて、見えにくいからこそ、世間の事件を題材に自分の考え以外のことに触れて、チェックするわけでしょう。
問題点というのはさ、自分側から見てたら、わからない。だから、先生に言われたり、友達のお母さんと話をしたり、子供と話したり、子供の試合を見に行ったり、本を読んだり、専門家の意見を聞くわけでしょう。それは自分側からじゃない、自分の外の視点を得るためにそうするんだから。
でもね、他人が見たら「おかしいわ~」って思うことがたくさんあるんですよ、実際は。
他人が見たらすぐわかる。
・・・父親が、たびたび激しく叱りつけているのを、近くに住む人が聞いていた
・・・同じマンションに住み、家族を知る女性は「小学3年生のころからベランダに出されて泣いていることがあった。最近も父親のどなる声が何度か聞こえ、心配していた。
・・・事件の2日前には『ちゃんとしろ、何でできないんだ』と叱る声が聞こえた。
親自身は100時間考えてもわからない。指摘されても、そんなに異常なことなかった・・・って思うくらいだから。
それは真剣さの問題ではなく、視点の違い。
そこね、ボクたち親が気をつけるところは。他人の家庭や親子を見るのは、羨むためではなく、「どうしたらああなるのか」「どうしたらああならないのか」を考えるためだから。だから、「こうありたいな」って外に基準があるのはすごくイイことですよ。
同じにはならないけれど、「どうしたらああなるか」を考える視点は得られるから。もちろん「どうしてあの家の子のようにならないの?」って子供に言ってたらマイナスだけどね。
この週刊親技の存在意義も、あなたが持っている視点とは別の視点を与えられたら満点だ。与えられなかったら零点ね。
親技の意見に同意できるかどうかじゃないんですよ。あなたが見ている視点と別の視点、なにがしかの別の見方を提供できているならそれだけで存在意義がある。存在意義がなければボクたちも消えていなくなるだけですから。
だから、世間で事件が起こったら、親は評論してる場合じゃない。「なにが問題だったかが親自身にはわからない」前提でいろいろと見て触れていかないと。
毎日親技 事件あれこれ
毎日親技 親の過ち
小4 てるっちさん
教科 = 国語・算数
テスト名 = 8/27実施の塾月例テスト点数報告 = 国語7月57点→8月78点(+21点)
算数7月57点→8月74点(+17点)報告 = ストロング様、いつもお世話になっております。
まずは塾のテストで成績を上げることを目標に、この夏休み親子3人で取り組んでまいりました。今日が8月テストだったのですが、予想以上に点数が上がったことに正直驚いています。
以下、8月の取組み内容を整理します。
鉄則の中では、「家族全体で協力」「日々チェック」「徹底してやる!」と「時間を計って短期集中」に重点を置き、我々なりに作戦を練り実行しました。
(省略)・・・以上、夏休みで時間に余裕があったからこそできた面もあるのですが、たちまち成果が出た事を親子共々嬉しく思っております。
息子に「今日のテストは、先月までと比べてどうだった?」と尋ねると、「問題のレベルが下がったような気がする。」と答えました(^0^)
私は間髪入れず、「それは問題のレベルが下がったんじゃない!あんたのレベルが上がったんじゃー!!」と褒めまくってやりました。
すると息子は「次は90点取りたいなぁ~…」とぼそっと一言。成績UPに欲が出てきたようです。
ちなみに、塾の先生からは「おまえは双子じゃったんかぁ??」と言われたそうです(先月までとは別人?/笑)
学校が始まると時間に制約も出てきますし、私も仕事があるため思うようにいかない点も多々ありますが、夫と協力し、引き続きトライ&エラーを繰り返しながら息子の勉強に併走していきたいと思います。
「問題のレベルが下がったような気がする」この言葉こそが勉強の成果ですね。
9月以降は夏休みほど時間が取れなくなると思いますが、こうすれば「成果が出る」「点数が上がる」という体験をしたことは、子供には大きいです。
ぜひ9月以降は優先順位をキッチリと付け、高い優先順位のものから撃破していってください。
2回連続で上げる!これが本命ですぞ!!