こんにちは、ストロング宮迫です。

引き続き、中学入試、私立高校入試へと続々と受験生が出撃しては帰ってを繰り返す毎日が続いています。

入試は、完璧な準備ができなくても待ってくれませんが、それでも歯を食いしばって受験に出撃すると、お土産がついてきます

子供たちは極度の緊張をする入試を経験すると、脱皮します。一回り大きくなる。これは確かです。

特に、今まで言われてきたことが場を経験することで「わかった子供」は脱皮する。

場がね、子供たちを自然と成長させるんですな。

競り合いの場に、たとえ引きずり出されたとしても、その場を経験することで成長するわけです。

だから、とにかく、入試でもテストでも、できれば避けたいことでも、できることを精一杯やってぶつかれというわけです。

そして、当たって砕けろ!砕けたら再構築してまた当たれ!

当たるのは「1回きり」ってことはないですから。これから何度でもぶつからなきゃいけない。

親技では、そのどうせ「当たらなければならない時」は、勝ちをつけてやりませんか?って提案してる。

入試に絶対はなく、目標ターゲットとしても最初にしては大きすぎるなら、

実力テスト > 定期テスト > 確認テスト > 小テスト

全範囲 > 1年間の範囲 > 半年の範囲 > 3ヵ月 > 1ヵ月 > 1週間

子供の現状を見て、上記のうち、一番手ごろなところから手を付けて「1回勝ちをつけて」やる。親技的には、できれば2回連続で勝ちをつけてやる。

そうすると、当たって砕けろ!にチャレンジしやすくなる、もしくは子供たち自らがチャレンジしてみようかって気持ちが少し芽生えるってわけです。もちろんそれでお役御免なんてことにはなりませんよ。

でも最初一歩はそれ。あとはどのレベルを目指すのかによる。

当たれ当たれ!って言っても、ダメだって思えば、子供も大人だって、行けないからね。

学校も塾も、勉強面で言えば、ちゃんとステップアップして臨むシステムになってる。小テストや1週間単位のテストなら、ほぼ全員が「勝ち」を経験できる。その次のステップの確認テストや1か月単位のテストでも、これもほぼ全員が「勝ち」を体験できる。

そこから先はすこしテクニックを要するけれど、それも別に難しいことじゃない。
公開テスト対策講座
1ヵ月前、2ヵ月前、3ヵ月前にやったことを忘れないように鮮度を保つようにすればイイだけ。

ただ、過去にやったものの鮮度を保つのは、今やっていることと並行してやらないといけないから、やらせる側は、テクニックや子供のやる気を引き出してからやらないと、子供ができないだけでね。

「当たって砕けろ!」の「当たる」部分を「させられない親」を親技では「甘い親」としています。

甘い親は子供をヘタレにする。ヘタレとは、目標を掲げて大口をたたくが、競り合いの場には出てこず、「やればできる」とうそぶく態のことです。

そんな子供は、即、競り合いの場に引きずり出したらいいんだけど、やらせる側が、当たって木っ端みじんに砕けて、せっかくのやる気が失われてしまったら、もったいないような、かわいそうな気がして、結局「当たらない」で済ませる。それを「甘い」とボクは考えているんですよね。

この前、朝日新聞にこんな記事が出てました。

統一テスト、欠席続出 「休んでいいが」教員発言を誤解
朝日新聞デジタル 1月13日

大阪府内の公立中学1、2年生を対象に12日に実施された府統一テスト「チャレンジテスト」で、府南部の中学校で2年生157人のうち、半数超の生徒が欠席していたことが分かった。

学校側は、教員がテストの制度について話した発言が誤解を招いたと説明している。テスト結果は高校入試の内申点に影響するため、地元の教育委員会なども調査を始めた。

学校側などによると、2年生の教員が昨年12月、テストの結果次第で内申点が下がることなどを説明。

生徒から「体調不良ならどうすればいいのか?」と質問があったため、「その場合は休んでいいが、がんばれ」などと話したという。

ただ、その後生徒間で「休んで良いと教員が言った」「内申が下がるなら休もう」などの話が広まったという。教頭は「休んで良いと誤解したり、過度の心配を生んだりした可能性がある」と説明する。

この大阪府内の公立中学3年生を対象にした統一テスト「チャレンジテスト」は今年度から導入されたそうで、「このテストで生徒の平均得点が府平均より高かった学校は、より多くの生徒に高校受験時の内申点を高くつけられる」とか。

つまり、学校間の評価の公平性を保つのが狙いで、全国でも異例の方式だそうです。

朝日新聞の昨年の別の記事では、

中3の統一テスト白熱 大阪府独自、異例の高校受験利用

・・・学習塾「開成教育セミナー」に通う大阪市立中学3年の男子生徒(15)は今春、学年集会で進路指導の教諭から「学校の評定(内申点)平均が決まるテストがある。がんばって」と言われたという。

男子生徒は「他の人の結果があかんかったら、自分ががんばっても結びつかないかもしれない」と心配する。

同じ塾の女子生徒(14)も「学校全体の結果が悪ければ、自分の内申点も悪くなる可能性があるし、うれしくない」と言う。

多くの子供が心配しそうなことじゃないでしょうかね。

ゆえに記事にも

学習塾「開成教育セミナー」は「生徒から不安の声があった」と5月下旬に対策模試を実施した。

とある。

ただね、「他の人の結果があかんかったら、自分ががんばっても結びつかないかもしれない」ということにはならないとボクは思うし、「学校全体の結果が悪ければ、自分の内申点も悪くなる可能性があるし、うれしくない」も、まるで心配する必要もないとボクは思う。

だから、入試があるんだから!

内申点は高校入試では重要な指標だけれど、内申点だけで入試結果が決まるわけじゃない。

学校の平均点や評価によって、同じ「評価5」でも差がつくから子供自身が所属する中学校によって影響はあるけれど、決定的な影響を与えることはない。学力があれば、力があれば、所属する中学校に関係なく、己の力で合格を勝ち取ることができると個人的には思っています。

あのね、もし子供たちが受ける入試が「たった一人だけ合格」とか「5人だけ合格」というシステムだったら、新聞記事にあるような子供の心配も頷けるんです。

でも、入試はね、もっと広く掬うから。だから、「他の人の結果があかんかったら」は関係ないし、それを理由に「自分ががんばっても結びつかないかもしれない」なんて余計で、無駄で、不必要なことを考えることはない。

精一杯頑張って、テストで己の実力を発揮するだけだ。

以上!の話なんです。

「学校全体の結果が悪」くても、1番はやっぱり1番の力がある。あとは同じ1番でも「上には上がいる」ってことを知るのみだ。

テストを受けるのは、県で統一のテストを受けるのは、そりゃチビるよ。県内の順位が明らかになるわけだから。

大学入試になれば、全国の順位が出るよ。31,703位とかさ。

まあ、この場合は、順位は子供たちには知らされないんだろうけれど、みんなが受けて、己の県内での順番がビシッと出るテストなんて、上位20%以外の子供たちは受けたくなんかない。上位の子でもイヤがると思うな。

何度かここで書いたけど、高校生の時、ボクが何気に受けた模試でビリから3番だった。

振り向けば、たった二人だ!

その二人はボクが一緒に学校に通う仲の良い友達だ。B作君に、ハジメ君のすぐ前がボク。

Big3ですよ。類は友を呼ぶ!

じゃあ、そのあとボクは「今に見ておれ、ボクだって!」って頑張ってリベンジしたか?

ノーだ。

そんなことするわけない。ビリから3番の行動パターンは、もちろん

逃亡だ!

光よりも速く模試の受験を金輪際やめ、勉強からも離脱し、二度と模試なんて受けないし、勉強なんてしない。

だって、イヤだもの、毎回毎回Big3でワン、ツー、スリー、フィニッシュなんてさ。

Big3の行く末は、このあと、どうなったか?

たしかB作君が大学を卒業したのは28歳の頃だったし、ハジメ君は30年ぶりに会ってはじめてわかったんだけど、高校を最後の最後に中退してた・・・その経緯はここにすでに書いた

oyawaza360

話を戻します。この大阪府のテストの是非はともかく、30年前のボクらBig3がそうだったように、子供たちは、「休んで良いと教員が言った」「内申が下がるなら休もう」なんていろいろと理屈をつけて、逃亡を図る。

受けないことが最善の策って本気で思えるんだもの!(^^)!

頑張って受ける子供でも、「他の人の結果があかんかったら、自分ががんばっても結びつかないかもしれない」とか「学校全体の結果が悪ければ、自分の内申点も悪くなる可能性があるし、うれしくない」とか、もっともらしい理屈を言って、自分のこととして、受けようとはしない。

で、言うんだな。政府が悪い、政治家が悪い、先生が悪い、塾が悪い、教育委員会が悪い、アメリカが悪い、環境が悪い、地球が悪い、宇宙が悪い・・・ってさ。

それは、自分以外のすべてが悪いって結論にしかならないし、自分の問題は解決しないんだ。

だって逃亡しただけだからね。壁は越えてないからさ。

だから、子供を逃がしちゃダメだ。ヘタレさせたらだめだ。

oyawaza480

ただ模試でビリから3番を獲ったら、誰でも逃げたくなるんですよ。だから、逃げるな!ヘタレるな!って叱咤するだけじゃなく、ともに過ごし、ともに考え、ともに対処する人がいる。「その人」に親のあなたがなってやってくれって願っているだけです。

模試でビリから3番とかは勉強面で言えば、末期症状だから、共に過ごす人は覚悟と決意がいる。1回や2回小さな勝ちを経験させたくらいじゃ、すぐまた逃亡を図る。もう本人の自覚はなくても、「ヤルヤル詐欺師」状態なんだから。

でも、あなたのお子さんがそこまでの末期症状でないなら、小さな勝ちを経験したら、今のどん底からはカンタンに脱出できる。

親の覚悟と決意は、子供の症状次第なんです。早いうちに手を打て!初期症状なら、やれることもたくさんあるし、対処したら効果も出やすい。

しかし、ひとたび末期症状になってしまったら、親は仕事どころじゃなくなる。

子供が妙な理屈をつけて、逃げていませんか?

その道は残念ながらストロングの道です。ハジメ君やB作君の道でもある。勉強面に関してあえて言えば、絶望の道といってイイ。

なにも頑張らない、なにも頑張れない結果として、何も得られない道です。

それをボクは自分の子供はもとより、よその子供にも望まない。けど、どうにかしてやれるのは、一緒に暮らしているあなたしかいないんです。

だれも他人は面倒なんか見てくれないから。

前向きに頑張っている子供は、みんな「勝った」ことがある子供です。小さな小さな勝利でイイんです。1回じゃ足りない、2回じゃ物足りない。3回、4回と勝ち癖をつけてやってください。

勝ち癖がついたらね、あとは自分で勝手に育ったような顔をして、自分で行っちゃうから。

もうね、妙な理屈は聞きたくないんですよ。頑張らなくてもイイ理由なんか聞きたくない。

oyawaza426

どんなクソッタレな環境でも頑張るのみだ!

目の前のことをしっかりやる!小さくても結果を出す。その結果を積み上げる!

そのときね、「いいねえ。結果が出たねえ。すごいねえ。何か手伝うことない?」って言ってくれる人がいる。

一人じゃ、頑張れないのよ。妙な理屈をつけて逃げたくなっちゃうからさ。

子供だけじゃない、大人にもいるんですよ。いないとね、頑張れないのよ、みんな。

そのそばにいて、「いいねえ。結果が出たねえ。すごいねえ。何か手伝うことない?」って言ってくれる人は、あなたの近くにいないとダメよ。遠くを探してもダメよ。

子供も親もすぐ妙な理屈をつけてヘタレちゃうからね。だから、親子で言い合うのよ。

「今もしかしてヘタれたんじゃない?」

「いや、ヘタれてないよ!」ってさ。

ボクだってさ、今日はちょびヘタレそうなことがあったけど、子供に「ヘタれちゃったの?」って言われたら「ヘタレるわけないだろ!お前と一緒にするなよ」って返す。

それがさ、力になる。自問自答とともに、次へ向かう力にね。

与えられた場には、どうであれきっちり出て勝負する!自分で場を選べるなら、あんまりハイレベルなところからじゃなく、ちょび頑張れば勝てるところに出ていくんですよ。

そうじゃないと、おもしろい!って永遠にならないからね。

oyawaza357
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うれしい報告

いよいよ開講!2017親カツ講座「夏までコース」

初回号即発送「受験1年前に確認すること」
2/20 3月号「志望校をいかに決めるべきか?」
3/20 4月号「夏休み前までに何をすべきか?」
4/20 5月号「公開・実力テストの結果を合格につなげるためには?」
5/20 6月号「夏休みの準備として親がすべきこと」
6/20 7月号「後悔しない夏休みにするために親がすべきこと」

親カツ講座(夏まで
コース)

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小5 neonさん

大変お世話になっております。

『10の鉄則』感想の提出後、2回テストがあり我が家なりの手ごたえを感じています。

先週のテストは5年生の後期に入ってからの最高点(といっても算数が苦手なので100点満点中の70点ですが、我が家的には◎)をとり、今週は60点でした。

本人曰く、見直しのときに2問直してしまい、そのままなおさなかったら、「80点だった~!」と涙目で話していました。

今週のテストは算数の中でも特に苦手な分野である図形を含んでおりまして、図形だから徹底的にやらねばと鼻息荒く問題を繰り返しやったおかげで、図形はなんと全問正解!でした。

これまで、図形が含まれているテストは20点、40点と超低空飛行でしたので、本当に驚きました。

逆に、図形以外の規則性の問題は得意だとおもっていたので、図形を優先したため、その問題で間違ったり、自信を持てず正解の問題を修正(修正した問題はいずれも規則性の問題)してしまったりといったミスを連発していました。

今回のことで、得意そうだから優先順位を下げてもいいかなという問題もテストで正解を取れるまで落とし込む作業は本当に重要だということを痛感しました。

それにしても、今まで予習シリーズの問題を一通りやっつけるだけで終わっていた学習が鉄則8のおかげで時間を有効に使えるようになり、わずか1ヶ月ですが、苦手な算数に徐々に光がさしてきたような気がします。

最近では問題をやることに必死で私がこどもにあたることもなくなりました。

冬休み以来そんなことやっている暇が本当にないわけなのです。

理社についてもアドバイスありがとうございました。

振り返ると、理社ともに予習シリーズのポイントを抑えて学習することができていなかったのですが、ポイントを抑えた学習をしていきたいとおもいます。

いろんなテストが実施されるわけですが、イイ点数であっても、悪い点数であっても、そこから学ぶものがないといけません。

テストから学ぶためには、テスト勉強で「なにがしかの目的や意図」を持って臨まなければならない。そうやって臨むから、良くても悪くても、「次はこうしよう」という策や案が生まれるわけですから。

テストを受けた後に「今度はこうしてみよう」という策がまったく思い浮かばないとするなら、それはテスト勉強をしたとは言えないわけです。

苦手な問題ができ、得意なはずの問題を落とす。今回のテスト対策を振り返れば、その問題点は当然見えてくる。

次ですぐ挽回できる!!

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