oyawaza129.jpg
こんにちは、ストロング宮迫です。

ジャイアンツの3人の選手が野球賭博をしていたらしく永久追放もささやかれているとか。日本野球機構の調査委員会は電子鑑識を駆使して3選手から提出された携帯電話から削除されていたメールなどを復元するなどしてして調査しているらしい。

ダメなのよ、メールとか、そういう削除しても残るものはね・・・

なんて、そういう問題じゃないか( ̄ii ̄)

ドラフト会議で指名されたときが人生の一番の華でした・・・なんて悔やんでも悔やみきれないけれど、人生を最後まで全うするのは難しい。

教え、です。救いになるのは「教え」以外にない。

本人が学ぶ意思がないとどうにもならないけれど、学びたくなくても、学ぶようにしてやる師がどうしたっているってことなんじゃないでしょうかね。

「師」っていうのは人間だけに限るわけじゃないです。たとえば先ごろ引退を表明した木佐貫投手は大学時代に過した寮やグランドを自分が振り返る「学びの場」としていたようです。

イイ話ですなあ…(;_;)

何かあったときに「帰る場所」があるってことの意味を考えさせてくれます。

あなたのお子さんには帰ってきて己を振り返る場所やそうさせてくれる人がいるでしょうか。

10代の頃はそれがなくても生きられるけれど、20代になるとそうもいかない。謙虚に自分を振り返り、己を正そうとしてくれるモノや人はイザというときになければ意味がない。

Glory is fleeting, but obscurity is forever.

栄光は儚い、しかし無名は永遠だ。

と言ったのはナポレオン・ボナパルトだそうですが、ドラフト指名や合格なんて一瞬の出来事だからね。一瞬だけ祝福され持ち上げられるけれど、そこから先の生活のほうが長いから。

ジャイアンツの3選手はナポレオンの言葉をたぶん知らなかったんだろうし、誰も教えてくれなかったんでしょう。そしてドラフト会議で指名されたときが人生の一番の華になってしまった・・・誰も教えてくれなくても、ネットで見たらワンサカ出てくるよ、そんなのは。

気にするかしないかだけなんです。

それすらも気づかずに、教えてもらわずにきていたとしたら本当にお気の毒です。

あのときの合格が人生の一番の華だった」なんていうのは親技がもっとも望まないことです。なぜなら「栄光は儚い」から。

ついでにネットにあったナポレオンの言葉とされるものをいくつか紹介しておきます。

お前がいつの日か出会う禍は、お前がおろそかにしたある時間の報いだ。

受験生にも親の方にも肝に銘じてほしい言葉ですな。あなたが到着する場所はあなたが歩んだ道に準ずるからね。

じっくり考えろ。しかし、行動する時が来たなら考えるのをやめて、進め。

ナポレオンじゃなくても至る所で言われているのでしょうが、受験シーズンにこれから入ってくる中で「考えずにただ進む人」もいれば、「考え過ぎて進まない人」もいます

それもいいさ、あなたの人生なんだからね。最後はこれ!親の方は頭に叩き込んでおいてもらいたい。

リーダーとは「希望を配る人」のことだ。

子供より先に諦めたり、絶望する人が後を絶たない。心配するくらいなら、子供になにかしてやればいいのに「心配だ心配だ」と叫ぶだけ。

叫んでろよ、いつまでも (^^)♪

「希望を配る」には案が必要です。打ち手もいる。そのためには子供を知らなければならない。

その上で「じっくり考えろ」ってことです。そして考えたら速やかに行動する。

案も打ち手も出てこないって!?

子供を知らずに、考えに考えても子供に合った案も打ち手も見つかりません。リキんで出るのはウンコだけ。案や打ち手を考えるには子供を知らないと。それなくしては始まらない。
157_1_p
ただ「心配だ」叫ぶのは「子供を心配しているイイ親」を演じていることに酔っているだけ。それにすら気づいていない親も多い。

だからもう1回言っときます、叫んでろよ、いつまでも (^^)♪

人生の真実はもう何百年も前に明らかになってる。新しい発見もない。図式は実にシンプルです。

昔の人が言っていることを知って己に適用できるか、知らずに永久追放になるか、2者択一です。あなたはどっち?

さて、1つ相談が寄せられているので取り上げておきます。

小6の娘の母です。初めまして。

入試は最後まであきらめない人が勝ちって言います。いよいよ11月を目前にしてここまで必死にやって来て偏差値が一度も60を出ません。

ストロング先生、うちは必死な間違いをやっているのですか?

でも娘はあきらめていません。絶対にあきらめないと言っています。根性はあります。受験は本人の意思です。やる気があるならばと応援しています。

偏差値は伸びず下がらず54です。目標校は偏差値65です。この先の心構えを教えてください。そしてあげる方法を一つ教えてください。

母はまったく娘と同じ気持ちです。アドバイスと元気をください。

子供より先に諦めたり、絶望する人が後を絶たない中で、子供は「絶対にあきらめない」と言い、根性もある。親は子供と同じ気持ち。

しかし、偏差値は志望校はあと11ポイント。さてどうする?ってお話です。

理屈も考えず、時間をかけまくって必死にやって、根性でもって、いわゆる「丸暗記」するとすれば、ほとんど全員、偏差値は55まではいきます。

まあ、偏差値っていうのは母体を基にはじき出されるので、こっちの偏差値55とあっちの偏差値55じゃあ意味が違うし、中学入試と高校入試じゃ母体が違うから偏差値を比べる意味がないっていうのはご承知のとおり。

ただいかなるテストでも平均点が偏差値50と考えるなら、偏差値55はその平均点よりも少し上ってことです。その平均点よりも少し上の点数を獲るのは、誰でもゴリゴリと力づくで時間をかけてさえやれば、中学入試でも高校入試でも大学入試でもみんな獲れるとボクは考えています。

その代り、そばについて時間をとにかくかけなくちゃならない。丸暗記方式でやるには時間がかかるからね。ただそうはいっても、時間を途中でかけられなくなったり、範囲が広がってしんどくなって時間が足りなくなったりすると不足した分は偏差値が下がる。

それが親技で言っている「偏差値55の壁」なんです。

◆応用力を身につけるコツ[まとめ]
◆応用力を身につけるコツ 実践編[まとめ]
◆偏差値55の壁

範囲が広くなってゴリゴリと時間をかけてやるローラー作戦が全範囲を実施できなくなる、そうなれば偏差値55の壁は越えられなくなる。

だから、平均点の少し上の偏差値55の壁を越えるためには工夫がいるんです。

その工夫の1つは問題や単元を「理屈で理解する」です。丸暗記方式ではどうしても時間の経過とともに忘れる者が多くなるので、理屈で考えて覚えずにその場で考えてもできたり、思い出せたりするようにする。歴史を時系列の暗記事項にせずに物語で頭に入れようとするのもその1つでしょう。

また、すでに繰り返し書いているように「解ける」としても、それが30秒で解けるのか、3分で解けるかでは意味が違うし、考えられることがまるで違う人になる。

なので30秒で受験生が解く問題を3分かかって解いてたら偏差値55の壁は越えられない。いかに速くラクして解けるかって思考がないと偏差値55の壁は越えられない。

なにが言いたいかと言うと、偏差値55をの壁を越えるには「根性があっちゃいけない」ってことなんです。

根性があって勉強時間が深夜の1時でも2時でもできる子は時間をかけたぶんはできるようになるけれど、やった問題しかできないとか少し応用になるとできないって問題にぶつかりやすい。

根性で力づくの勉強漬けで偏差値60以上の志望校に合格した子供は何人も知っているから、相談者の偏差値65の学校にこのままのやり方でやって進んでも可能性がないとは言わない。

しかし、そうして入試を通過した連中で勉強面でその後生き残った連中は中学に入り、または高校に入ってから「時間をかけまくるゴリゴリ勉強」からは脱却した連中ばかりです。だって大学入試ではそれじゃ通用しないから。量が多すぎて全然時間が足りなくなっちゃうんですよ。だから必然的に方向転換しなくちゃならなくなった。方向転換した連中だけが生き残ったってわけです。

偏差値65の中学校に入ったら、いずれ「時間をかけまくるゴリゴリ勉強」から「理屈で理解する」勉強や「いつまでも忘れない」勉強や「1を知って3にする」勉強で戦わないといつでも時間不足になっちゃうから。

気をつけてもらいたいのは、最難関校の連中は「理屈で理解する」勉強や「いつまでも忘れない」勉強をしつつ、時間もかけまくるから最強になっていく。もうこうなったら追いつけない。

相談に戻ると、今あなたに必要なのは「さらなる根性」ではなくて、「いかに工夫するか」それは言い換えれば「解けるとしても、いかに速くラクして解けるか」を考えることです。

「○だったら見直ししない、×だったところを見直ししよう」ではなく、まずは「○だったけどもっと速く解けないか」を考えてみる。そこです。

「×だったところを見直しする」のはいいとして、ただやり直してできるようになるのではなく、「この×だった問題を知っている知識でどう考えればよかったのか」を考えてみることです。

その視点が親にないのであれば、誰かに頼んで教えてもらわないといけない。塾の先生に聞いたらイイ。正解だったで終わらずに「何分で正解すべきだったか」を聞かなきゃあ。

偏差値55の壁を越えられない子供はおおむね正答率が50%前後の問題、正答率40%から60%の問題を結構な率で落とす。

要因は2つあって、1つの要因は時間がギリギリのため、ちゃんと考えればできるのにチャチャットやって間違う。

もう1つの要因は最短で解ける問題を最短時間で解かないから時間が足りなくなってしまう。

大きくはこの2つです。あえてもう1つ付け加えれば、100点満点を狙うテストじゃないのに捨て問を設定せずに全部やってしまう傾向があるってことですね。

もちろんこれから模試も入試仕様になって手強い問題が出てくるから、1問1問に時間がかかる問題が出てくる。

だけど、入試仕様のテストになればなるほど、1分で解くべき問題に3分かかってたら、それが5問あれば、それだけでライバルとの時間のロスは10分になって致命的になるし、テストでは最後までは行き着かないってことになる。

その傾向はこれからますます大きくなっていく。

だから親技では点数が何点だったか、偏差値がどれくらいだったかよりは、子供が答案になにを書き、どう解き、どう選択しているかを見るし、解いた時間で判断する。

必要なのは「根性」ではない。1分で解くべき問題を根性で3分で解いてたら、テスト後半に行くまでに勝負あったになるわけだから。

3分で解いてた問題を1分で解くには普段の勉強から工夫をしないといけない。問題を解く時間を計測する意味がそこにある。ただ正解すればイイってわけじゃない。

特に偏差値60を越えていきたいなら、そしてそれらの学校の入試演習で合格点を取るためには、正解の数だけでなく、何分かけて正解したかの視点がどうしたっているのです。

それが逆にいえば前半で速く解いた時間の貯金を使って、後半のみんなが3分で解法を出すべきところを5分かけられる、2分余分に時間をかけることで正解に近づく可能性を高める。

偏差値60までの世界は分単位でいいけれど、それが偏差値60以上の世界になれば、秒単位にまで精度を高めていかないと偏差値60は越えても今度は偏差値65の壁を越えられないってことになる。

志望校が正解を出すまでの時間に秒単位を求められているのに分単位の意識では対応できないし、解く時間を考えもしなければ太刀打ちはできない。

じっくり直近のテストを見直してみてください。1番をお子さんは何分で解いているのか。その時間は妥当なのか。2番はどうか・・・と順に見ていく。

ものさしがいる世界の戦いに目分量で戦ってちゃ勝負にならない。ミクロの成果に双眼鏡では対応できない。

相談にあった「あげる方法を一つ教えてください」に答えるとすれば「あなたのお子さんが正解している問題の正解を導き出した時間は妥当かどうかを検討してください」となります。

1番を何分で解くかの目安がわからないって!?

塾の先生に目の前で解いてもらいなさい。ストップウォッチを持ってね。すぐわかるから。まあ、先生なら解かなくてもわかりますよ、「何分で解くべきでしょうか」って聞けばすぐわかる。

どうしても先生の指定時間内で解けなければ、先生に子供の解いたモノを見せて、工夫できるところを指摘してもらいなさい。それも見たらすぐわかるから。

根性では越えられないけれど、特別な才能までは必要なくいけるのが偏差値60の壁です。だからあなたも越えられる!

解く時間と解き方の工夫、これこそがこれからの受験生の成績アップには欠かせませんぞ!
sb_ld_soudan.gif

うれしい報告

例年通り、今年の受験生への『10の鉄則』ほかは10月末、『親カツ講座「入試実践コース」】の販売は来春中学受験の方は10月末、来春高校受験の方は11月末をもって販売を終了いたします。

これは『親技』では成果が出るまで最長3ヶ月というスパンで考えているためで、受験が迫ってからご購入いただいても、『親技』ではお役に立てないことが多いためです。決して「諦めなさい」と言っているわけではないので、あしからずご了承下さい。

高校受験はもうしばらく時間もありますが、中学入試はもう目の前です。
 
これからの勉強は、今までの勉強とは違います。我が子を見据えて必要なものを優先順位の高いものからやる。

塾のいわゆる受験の一般論に惑わされることなく、我が子の戦略で進みましょう。

今日1点積み上げられえば、明日も積み上げられる可能性は高く、それなら合格に一歩近づける。

しかし、今日1点を積み上げられなかったなら、明日は・・そして入試は・・・

この時期から入試まで30点積み上げられる人もいれば、事実上慌ててばかりで1点も積み上げられない人も出てくる。

親の違い、作戦の違い、いよいよ分かれ道です。なんとなく過ごすな!

今やっていることは子供に必要か? 厳しく見るべし!! 
 
親カツ11月号「受験1ヶ月前に親がすべきこと」発送しました!

11月号の内容は
・科目の勉強から単元の勉強へ
・この時期の塾との付き合い方

  • 親カツ講座(入
試実践コース)
  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)