早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
中2 ブリッツさん
中学生だとだんだん「大人といえども、完璧ではない。」ということがわかりだし、学校の悪口をいいます。
そんなことをいってはだめ。と注意することはしてきたのですが、理不尽なことを強制されたり、頭ごなしになってない。などと言われてくるらしく、担任大嫌いです。
まさに、やってはいけない親技を全てやってくれるタイプの担任です。
「また、この先生だったら辞める。」とわが子は言いますし、クラスメートの中には、「死んでほしい人ナンバー1」という子もいるらしいです。
わが子は成績が悪いので、余計先生ににらまれ、嫌味を言われるようです。
この担任は学校では上のポストにいるらしく、「鍛えるために、わざとこうしているのです。」と公言しているので、親サイドの意見は耳に入らないようです。
クラスメートの何人かがそう思っているらしく、平成のやり方ではないと母親の評判はあまりよくありません。
1年だけなら我慢と思ったのですが、2年も同じ。更に、中高一貫校なので、同じ先生は6年間持ち上がるのでまた、同じになるリスクがあります。
私立なんだから、いろいろまず、相談してみたら?という隣人と私立だと、いやならおやめになって下さって結構です。と言われちゃうわよ、という隣人がいます。
小学校は公立だったので、PTAがない私立での問題解決の方法がわかりません。
やはり、まずは担任に効率的なわが子にあった勉強方法や接し方をお願いしてみるべきでしょうか?
いやあ、なかなかシビアな問題ですね・・・
中高一貫校のメリットと言われる部分の逆の目が出たというお話。ハッキリ言って、どうするのが一番いいのかは、迷うし、答えられないというか、答えがない・・・というのが本当のところです。
それでもなんとか対処を考えるキッカケが1つでも生まれればと思い、書いてみます。
中2のお子さんは、学校の先生が嫌いで、嫌いでたまらない(^_^)
どんな先生かは、文面から察するに、威圧的な態度をとる先生のようですね。「あ~、あんな先生のことね!」って、何人か思い浮かんだのではないでしょうか?
ストロングはというと・・・いましたなあ(≧◇≦)
このセンセーは担任ではありませんでしたが、ストロングが所属していた野球部の部長で、一時期は監督も兼任していたセンセーで、卒業しても、こいつだけは必ず・・・と長い間思い続けたものです。
なので、非常にお子さんの気持ちはわかるつもりです。
ましてやブリッツさんの場合、中高一貫ですから6年間のお付き合いとなりますから、これからのことを考えると暗澹たる気持ちになるでしょう。
まず、一般的な話ですが、最初に考えてみてほしいのは、
先生のことを嫌うのは悪いことなのか?
についてです。
ストロングの意見は、「悪いことではない」です。
人同士ですから、相性だってあります。それに、相性が悪いでは片付けられないことだってあるでしょう。
親のみなさんにお聞きしますが、みなさんが嫌いだった先生ですが、今あらためて考えてみるとどうですか?
理不尽なことを強制されたと思っていたけど、実は理不尽ではなかったのでしょうか?
頭ごなしに「お前が悪い!」って叱られたけど、やはり自分が悪かったのでしょうか?
ストロングなんかは、今考えても、腹が立ってきます(^_^)
全部とは言いませんが、明らかに先生にも問題がある場合も非常に多いというのは本当のところではないでしょうか。
ただ、ブリッツさんがすばらしいと思うのは、我が子の至らなさも十分吟味して、子供の言動に注意をされたりしています。
それらを吟味した上でですが、それでも、
先生のことを嫌うのは、別に悪いことではない
とストロングは思っています。
そして、この点は、親の立場でもしっかりと子供たちに示しておくべきことが大事だと思うのです。
繰り返しますが、子供の側の至らない点は十分吟味した上で、その点については子供に指摘した上で、いくら聞いても、やっぱりセンセーが悪いとなれば、
「先生のことを嫌うのは、別に悪いことではない」
と子供に言ってあげたらいいですね。
というのも、塾講師時代のストロングの元にも生徒たちから、学校の先生や他の教科の先生についての相談話がありました。
深刻な話もあり、延々と話す子供たち。
でも、第一声は、決まってコレだった↓
「先生~、聞いてぇ~!」
大人もそうだと思うのです。誰かに聞いてほしいのです。
というのも、ブリッツさんのお子さんの友達は同じように
クラスメートの中には、「死んでほしい人ナンバー1」という子もいる
とありますので、まだ安心ですが、教師の好き嫌いは友達でも、一致せずに立場が微妙に分かれることがあるからです。
友達同士で立場が分かれると、「あの先生は・・・」という言葉を吐ける場所が意外と学校でもなかったりするのです。となれば、家庭でしかいう場所がなくなってしまうということが十分にありえるのです。
子供は「自分は悪くないと思うけど、どうだろう?」と意見を聞きたい。ストロングは、これは非常に前向きな行動だと思います。
そして、その思いは、自分だけが思っているのではないよとアピールしているわけですね。
だから、まずは、話を聞いてやること。
けど、相談を受ける者として自分までもが同感してしまうと「歯止めが利かなくなるのでは?」と心配にもなる。結果、返答があいまいになってしまう・・・
これって、相談を聞くものとして非常にマズイ対応です。
「お前の感覚は、間違ってない!」と、ハッキリと言ってやること。
ストロングは自分の経験からも、そうしてます(^_^)
ついでに、自分の嫌いだった先生はこうだったと自分の話をしてやるのです。「俺の先生は、もっとひどかったぜ!」って。大いに悪口言って、盛り上がればいいんです。
でも、問題はその後なんですね。
先生のことを嫌うのは、別に悪いことではない
と言いましたが、
先生のことを嫌うと、損することが多い
ことも伝えるべきなのです。
親として。いや、損をしてきた先輩として。
「3年生になっても同じ先生だったら学校を辞める」なんて考えても、解決する問題ではないでしょう。
現実問題として、同じ先生である可能性はあるわけだし、転校したところで良い先生になると保証されるわけではない。
それらを踏まえて、
他人は親のようには可愛がってはくれないものだ!
もし、可愛がってくれる人がいるなら、それは本当にありがたいことなんだ!
社会に出ても同じこと。嫌いな奴はゴロゴロしている!
その中をどう生きていくかが問題なんだ!
なんだか夢のない話に聞こえますが、こういう話をしていくことで、子供たちが理解を示して、同じキライな感情を持つ友達とスクラムを組んで頑張っていくというのが一般的な方法でしょう。
なので、
やはり、まずは担任に効率的なわが子にあった勉強方法や接し方をお願いしてみるべきでしょうか?
はダメでしょう。
お子さんも喜ばないでしょ?
その先生が嫌いで、学校を辞めたいと言ってる子供のプライドを考えると、厳しいと思いますね。
メールから推察するに、先生との関係はすでに相当なレベルで壊れていると思います。
一定レベル以上こじれている先生と生徒の関係の手打ちというのは現実問題として非常に難しい。どちらかがプライドを捨てて、全面降伏をすれば手打ちにはなりますけれどね。
ですが、先生は学校でも上の地位にいるらしく、当然ながらこの対立から降りるは考えにくく、となると子供の全面降伏によってしか手打ちにはなりえないとなります。
でも、それは難しいとなると、対立の中で生き抜いていく。友達や親とその感情を共有しながら、やっていく。
そうした選択肢はどうなのか?
こう考えるのが一般的な方法だと思います。
本当はここで、
「成績が悪いので、余計先生ににらまれ、嫌味を言われる」
を逆手にとって、
「ガツンと成績上げて、ひとあわふかしてやるぞ!」
と提案して、対立の中で成績アップをして、存在感を見せつけていくのが最も理想的なんですけどねえ。
その線でなんとかなりませんかね?
あとはこれまでに聞いてきた話では中高一貫校で担任とどうも馬が合わないので、校長先生に直接話したら、翌年は担任が変わったという話もありました。
ただこの話は、「その先生」のその学校での位置づけによって変わってくる話で、ブリッツさんの場合がそのまま当てはまるかどうかは微妙です。
実際、隣人が言うように子供に対して「あなたのほうがやめてください」と言われかねない可能性は大いにありますから。校長がどういう人物か?などを含めて慎重に検討すべきでしょう。
公立の学校の場合は、その主体は地方自治体になるので、こういう場合は、学校の校長以外では、各県の教育委員会が窓口になります。
一方、私立の場合は、主体は学校法人なので、校長以外では理事長というかオーナーへの苦情申し立てということになるでしょう。
また、私立の場合は、各県の「総務部学事課」が私立の学校の担当になりますから、そこへの苦情申し立てということになります。
各県庁のHPから探すか、「○○県総務部学事課」のキーワードで検索すればすぐに出てきます。
では、この総務部学事課は「先生へのクレーム」に対応してくれるのか?
実際電話して○○県学事課へ聞いてみました。
ス:あのう、ヒドイ先生に対するクレームはそちらで受け付けてもらえますでしょうか?
学:あっ、ハイ、承りますけど・・
ス:あのう、その場合、強制力を持って学校側に指導とかしてもらえるんでしょうか?
学:いや~、そうですね、法令違反の場合なんかですと、指導ということができますけど、先生に対するクレームなんかだと、こちらから学校に情報をお伝えするということになります・・・
とこういうことでした。
話が学校に伝わったけど、それは話だけで、結果として、非常に学校に居づらくなった!なんてことにもなりそうな感じです。
校長、理事長、学事課がクレームを上げる窓口になるわけですが、それ以外には私立では名前はいろいろとあるでしょうが、いわゆる「保護者会」、それに同窓会などは相談の窓口になるでしょう。
これ以外には地方議員に頼んでねじ込んでもらった人も過去にはいました。
これらは先にも述べましたように「その先生」の学校でのポジションによって、また、「その先生」の行為や行動について、どれくらいの人が疑問を持っているかによっても変わってくる問題です。
だから、一概にどこがイイとは断言できないのです。
仮にストロングがブリッツさんの立場で、学校はやめさせたくない、でも先生は変わってほしい。
そして、子供のためにも行動を起こすべきだと考えたならば、順に
1、校長にクレームを直接会ってぶち込む
※反応が鈍ければ校長にもその場で宣言した上で理事長にもぶち込むと同時に地元の新聞に投書する2、学事課には自ら、また、お友達の保護者にも頼んでクレームをぶち込んでもらう
3、保護者会と同窓会にもクレームをぶち込む
どこかで手ごたえがあれば、先に進まなくても済みますが・・まあ、総攻撃ですな。これはあくまでもストロングの場合ですけれど。
その代わり、これをやる場合には、援軍はそれほど頼めないという覚悟で臨む必要があります。
いくら正しいといっても、特に頼りになる学校関係者がいない場合クレームをぶち込むことはすなわち返り血を必ず浴びることは必定。
つまり、学校を辞めなければならないというリスクは常に伴います。これはやめろ!と宣告されるとかではなく、居りづらくなるという意味ですが。
正しいことを貫いてハッピーエンドとはならない可能性のほうが高いのです。企業の内部告発と一緒ですから。お友達の親も誰も彼もあなたを守ってくれましません。
たった一人の闘いになる。
放り出されたときに備えて、他の中学の受け入れも考えておかねばならないでしょう。
なぜこんなことをグタグタと書いているかというと、こういう問題を考える際は、最終局面を考えて、それはイヤだ、耐えられないとなるならば、そこで生き抜いていくとか、消去法で考えていかざるを得ないからです。
非常に逆説的な言い方になりますが、やるなら最後までトコトン行くという決意の元に実行することが実は校長で話がついたり、理事長で話がついたりする秘訣なのです。
でも、その覚悟がなかったら、ズルズルいって、最後は自分たちがやめざるを得なくなったという結末になりかねない。
最初に言いましたが、結構シビアな話でしょう?
決意と覚悟とどこに落としどころを求めるかによって、全然展開が変わってきます。なので、答えはないのです・・・・
ストロングの話を途中書きましたが、ストロングの場合は、結果からいうと、センセーに叩き潰されました・・・
少年野球から甲子園目指して10年野球やってきて、小学校、中学校、高校とずっとキャプテンもやってきて、その結末は晴れの舞台である夏の県大会予選の試合に出られなかった・・・・です。
わかりますかね・・・この感覚が。
受験勉強を10年やってきて、とうとうやってきた試験日に行けなかったというような寂しい結末でした。最後の最後で相性の悪い相手に当たって、この結末。
発狂するかと思いましたよ(≧◇≦)
しかし、今振り返って、とても良い経験をしたと思います。
相性が悪い、嫌われている、相手が悪いとずっと思ってきたわけですが、それを誘発するような、挑発するようなこともストロングはやっていましたから。
結局この手の問題は主観と主観の問題ですから、喧嘩両成敗となって、どちらも傷つく。論理の問題ではなく、相性の問題ですから、お互いが傷つけ、傷つきあうことにほぼなる。
だから、傷ついてもという覚悟があるなら、ゴーです。
しかし、傷つきたくはないが、先生は変えてほしいというのは、例えばクラス全員がやめろ!と言っているなど、よほど先生側に非が認められなければ、なかなか難しいでしょう。
えっ、ストロングの場合は、両成敗ではなく、ストロングの一方的な負けだろうって!?
確かにそうです。負けました。惨敗!轟沈!全滅!壊滅!
ずっとそう思ってきたんですが、その後、センセーは、若くしてあっさり亡くなったと風の噂で聞きました。
もちろんストロングが手を下したわけではないですよ・・・( ̄  ̄)
ストロングは「天網恢恢疎にして漏らさず」だと固く信じております!!
そして、ストロングはあの事件で傷つき、打ちのめされましたが、あそこからまた新しい人生を歩み始めました。
今なら、なぜあのとき、センセーがストロングに執念深く憎悪の念を持ったかが良くわかるのです。自分のなにがそうさせたかがよくわかる。
それは社会人になってから人間関係の面で非常に役立ちました。センセーにツッパって負けたけど、勝ったんだと思っています。負け惜しみに聞こえるかもしれませんが・・・
ブリッツさんも、よくよく考えて、お子さんの意見も聞き、勝負してください。社会人になってからの準備運動だと思って!!
最後に、今回の話の中に、意地の悪い、下劣な表現が含まれたことを謹んでお詫び申し上げます。
ただ、教わる側の子供たちにとって先生の問題は深刻な問題であるため、できるだけ率直に、できるだけ誤解を招かないように書いた結果、こんな風になりました。
あくまでもストロングの個人的意見、経験からのものですから、皆さんの価値観に基づいてご判断くださいませ。押忍!
小6 ゆのみさん
受験終わりました。ようやく長かった受験期間が終わりました。
全勝とはいきませんでしたが、”第一志望2”には合格しましたので親子ともホッとしております。
親技は、小2からメルマガを購読させて頂き、鉄則、親カツと進んできましたが、出来の悪い親でなかなか上手く活用は出来なかった気がします。メールで回答頂いた内容も子供に上手く伝えられなかった様な気もします。
でも子供は頑張りました。
塾の授業も宿題も過去問も時々は寝ていましたが、共働きの頼りない親だったので自分で処理していました。
私は、当日やることをメモしておいて、帰ってから「やった?」と聞くだけでした。
内容は、ちょっと手抜きだっかも知れませんが、とりあえずやりきっていました。お陰様で、色んな後悔はなきにしもあらずですが、受験当日、穏やかな気持ちで送り出すことが出来ました。
第一志望1は、元々親や塾が勧める学校でしたので、本人は満足の結果の様です。
最終目標であるロボット博士に向かって、まだもう少し親技にはお世話になります。
ありがとうございました。そしてよろしくお願いいたします!!
親カツ講座前期初回2月号は「受験1年前に確認すること」
※子供が自覚するのを待つなんて、時間の無駄だと思います!