こんにちは、ストロング宮迫です。
終わりましたねえ・・・受験シーズンが。今年もいろいろなドラマがありました。
受験生は「やりきった!」って思えたかどうか。なかなかいないですよね、「やりきった!」と思える受験生は。
入試は結果が出るから、良い結果が出れば、なんとなくやり切ったように思えたり、悪い結果が出れば、「もう少しやっておけば・・」と思えたりするものです。
でもね、結果じゃないのよ。「結果がすべて」じゃないんです。
「やりきった!」って思えるかどうかなんです。
だから、悪い結果が出たとしても「やりきった」がありえるし、良い結果が出ても「やりきれなかった」もありえる。自分に問えばおのずと答えは出る。入試を終えて、自分がしてきたことにちゃんと向き合って、検証して初めて入試を終えたってなる。
その検証は子供だけでするのは難しい。子供はどうしても「結果にだけ」引っ張られるからね。そこで親の出番です。
検証して次に生かす反省をしなければ、場所が変わっても、クリアしていない問題が再び再現される。正しい答えなんかないんです。どうかな? 違うかな? うん、合ってる・・・その仮説と検証の繰り返ししかないですから。
ホントにむずかしいよ、「やりきった」と思えるのは。
ボクの持論は「受験は準決勝で、入試後の半年が決勝戦」です。
悔しい思いをした連中の捲土重来はもう始まってる。準決勝なのに「優勝したみたいな騒ぎ」でフワフワしてたら、半年後にはやられちゃう。
入った学校でキッチリやれば大丈夫。一大イベントの入試に挑むにあたって、感じたことを大事にして「今日負けたら明日勝てばよろしい」って気持ちでやるべし。入った学校なんかで人生は決まりはしないからさ。
そんな受験生のやりきったかどうかを考える際にすばらしい教科書がスポーツ紙に出てた。
23歳でこんなふうに思える人がいるんですなあ・・・心して何度でも読んでほしい言葉↓↓↓です。
高木美帆の揺れる心境「次の4年間の方がつらいと」
2018年3月14日
スピードスケート女子の高木美帆(23=日体大助手)が12日、合宿中のオランダ北部ウォルフェガでインタビューに応じた。平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で金、銀、銅のメダルを取り、10日には世界選手権で日本勢初の総合優勝。大躍進の達成感や、今後への揺れる思いを語った。
-心身をすり減らした五輪の後に世界選手権制覇
「心の部分は今も戻っていなくて、頭がぼうっとしている感じ。準備の時間が短くても結果を残せたのは、五輪のために積み重ねてきたものが確かだったからだと思う。簡単には崩れなかった」
-華々しい活躍。次の目標は見つけられるか
「振り返るとこの4年間、ずっと苦しんできたし自分を追い込み続けてきた。それをもう1度できる自信はまだない。同じようにはできないというのが、今の正直な気持ち」
-今季で引退するほどの覚悟で挑んでいた
「時間を戻してやり直したいことがあるかと聞かれたら、ない。失敗や気持ちが乗らないことはあったが、そういうときにどうすべきか、そのときの自分の100%の判断をしていた。最後まで逃げなかったと思う」
-自身の滑りを追求するタイプだが、五輪での結果を最優先に取り組んできた
「ソチ五輪の代表落選という自分を刺激するものがあったから変わったというのはあるが、大事にする根本は変わっていない気がする。言い方を変えればこの4年、少し自分を偽ってきたかも。楽しみたいという気持ちは封印していたかもしれない」
-期待も大きかった
「これはぜひ伝えたいことだが、プレッシャーは全然なかった。どの種目もメダルを取らなきゃいけない、とは思わなかった。取りたいという気持ちのほうが強かった」
-現役続行の決断には時間がかかりそうか
「続けるには続ける。ただ、スケートにどう向き合うかは決めかねている。五輪に向かうとしたら、次の4年間のほうがつらいと思う。今回のようなきれいなシナリオができることはたぶん、ない。それ以上のものを求められたら、苦しくなるかもしれない」
この記事を読んでもらえれば、もうボクから何も言うことはありません。
こう思えるくらいやって「少し時間をおいて考えてみよう」となるならば、そうすればイイ。でも、入試でここまで思えるほど勉強した子供がどれほどいるか。ほとんどいないといってもイイでしょう。
「時間を戻してやり直したいことがあるかと聞かれたら、ない。」
重いね、この言葉は。ボクは人生において「時間を戻したい」って思うことばっかりだ。「ああすればよかった」「こうすればよかった」そんなのばっかです。
「もし今中学生だったら・・・」とかさ”(-“”-)” なのに23歳の女性にこうやってきちんと自分の言葉で言われると、自分の人生なんだかなあ・・・って思ってしまう。
つまり、ボクは「逃げてばっかり」なんだと思う。自分を追い込み切れない。多くの受験生を見ても、やっぱり追い込み切れない。どこかで逃げる。
それを「逃がさないように」ボクはするけれど、自分だって「逃げてる」のに、子供を逃がさないなんて、どうよ!?って思いもぬぐい切れない。
だから、ボクの設定はいつだって「自分のチョイ上」です。自分なら「この辺で逃げる」という段階のもう1つだけ上を子供に求める。「今逃げたらオレと同じレベルよ」ってね。そしたら子供たちはもう少し頑張る。
で、「もうオレを越えちゃったよ!」って。そこからあとはもう自分の設定で行けばイイ。その自分の設定をするときの価値判断の際に親が「自分のチョイ上」を示したことが活きてくる。
それがね、親の役目なんじゃないでしょうかね。「逃げる自分」もよく意識して子供に接しないと、子供に「お前が言うなよ」ってすぐ思われちゃうから。そういうときの子供は冷静で鋭いからね。
ボクは、勉強において、身体を壊すようなやり方には先はないと思ってる。
だから、ムリはせずに、だけど逃げないで勉強に取り組む努力を求める。ものすごく難しいけれど、やる価値はある。いつか自分の好きな世界に羽ばたいて、己で取り組むとき、勉強でやった試みが活きてくるから。
自分の好きなことをやるんだ、少々身体が壊れても悔いはないでしょう。いや、好きなことをするから、少々無理をしても身体は壊れない・・・という摩訶不思議な軌跡もいずれ経験することになる。そのための勉強であり、入試体験でもあるんだからね。
この前のズーニーさんのつぶやきがステキでしたので、すべての子供たちに贈りたい。
「やりたいこと」というきらめく言葉に人はとらわれがちだけど、できることを増やさないと、やりたいことも皮相なまま育っていかない、面白くならない。できるようになると面白くなってどんどんやりたいことも見えてくる。できることを増やすには、やるべきことをやる、地道な積み重ねが大事なわけで。
— 山田ズーニー (@zoonieyamada) 2018年3月10日
「やりたいこと」が浮かばず迷路にはまって苦しくなるようなときには、いまやるべきことを高い質で心をこめてやり通して、それで思いがけずできることが増えて、そのおかげで人が歓んだり自分の新たな能力が見出されたり、そのあげくに、「あ、いまやりたいことがやれてる」という順番でもいいかも。
— 山田ズーニー (@zoonieyamada) 2018年3月10日
「やりたいこと」という言葉の迷路につまずかないで、いま「やるべきこと」を想いをこめ高い精度でコツコツやりきった先に広がる、自分に「できること」も信じて、未来を切り拓いていきたい。https://t.co/nGvPqBNYJu
おとなの小論文教室。本日更新!— 山田ズーニー (@zoonieyamada) 2018年3月14日
先日亡くなったホーキング博士はこう言ったとか。
人生は、
できることに集中することであり、
できないことを悔やむことではない
スティーブン・ホーキング
勉強も一緒。カンタンなことでも、できることに集中して、「いまやるべきことを高い質で心をこめてやり通して」できることを増やしていけば、少しずつおもしろくなる。おもしろくなれば、「どんどんやりたいことも見えてくる」ようになってる。
入試が終わって、反省することがあるとすれば、「どうしてもっとできることを心を込めて集中してやらなかったのか?」そのことに尽きるはずです。
ライバル、志望校、現状の成績、クラス、学校・・・環境も希望もあるだろうけれど、勉強のすべての始まりは「今なにができるか」であり、その「できることをいかに増やしていけるか」です。そのことに目が向かない子供がたくさんいて、いじけてる。
そうじゃないよ!って親が言ってやってください。無限の未来は広がっているけれど、その第一歩は「できることをちゃんとやる」から始まるのですから。
☆この時期は親技ノリ勉祭りが真っ盛りです
「ノリ勉英語」終わったよ!報告
中2 だいこんさん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
時間を決めて勉強すると、メリハリがつく。繰り返しやることの大切さ。
◆親にとって学ぶべき点はありましたか?:
今までは(勉強しなさい」と言う言葉だけで終わらせていましたが、中身をチェックするのも「勉強しなさい」にふくまれること。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
楽しかったです。「なんでできないの?」と怒るよりも、出来る問題で活路を見出す方が親も子も気まずくならなくてよかった。
そして普段から繰り返しやる習慣が身につけば、テスト前にあたふたしないし、イライラしなくて済みます。
問題を全部やらせるのではなく、出来るものから取り掛かる!ここが我が家には必要な事です。
学校の先生も授業時間や学校行事でテスト前日に試験範囲がやっと終わったり、テスト範囲を省いたりと流して授業を終わらせテストになることもあるし、英語の先生がテストにでるかも?鬼プリントを前日ギリギリに出しても、やるべき問題とやらなくてもいい問題がわかっていれば、取り組むべき問題も自然にわかってくるのでしょう。
塾の宿題プリントも簡単な問題から息子にとっては出来ない問題もあり、答えもないので、時間ばかり経過しさいごは、お互いイライラ。
でも、出来なければ、逆に解き方をお願いするのも一つの方法なんだなと思いました。
ストロング様に出会えてよかったです。なかなか言葉として伝わらない文面もあるなか、アドバイスや悩み相談まで、よりそっていただき感謝しております。
今後とも親子ノリノリで英語にも挑戦します!
勉強において「なにが成果か」を知った親は行動が変わる。子供に何をさせればいいかの基準を知ったわけですから。
この基準が正しいかどうかは小テストや確認テスト、定期テストで確認したらイイ。
「なにが成果か」がわかっていない親が、ただやみくもに勉強をさせると「もう母ちゃんとは勉強しない!」とか反抗を誘発する。
あとはそれを日々意識して忘れないことですね。勉強において「なにが成果なのか?」真剣に考えて進んでいきたいですね。