こんにちは、ストロング宮迫です。

春は人間に夢や目標を語らせる季節です。夢が語れる時期ともいえるでしょう

これが新学期を過ぎ、季節が巡り、進んでいくと、だんだんと・・・ねっ?

皆さんは「わらしべ長者」の話を知っていますよね?

こんな内容↓↓↓でした。

まんが日本昔ばなしデータベース

「わらしべ長者」あらすじ

何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまに願掛けをする。すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。

男はお堂を出たとたん転んで一本の藁を手にする。それを持って西へ歩いていくとアブが飛んできたので、藁でしばって歩き続けた。泣きじゃくる赤ん坊がいたので、藁につけたアブをあげた。すると母親がお礼にと蜜柑をくれた。

木の下で休んで蜜柑を食べようとすると、お金持ちのお嬢様が水を欲しがって苦しんでいた。そこで蜜柑を渡すと、代わりに上等な絹の反物をくれた。男は上機嫌に歩いていると倒れた馬と荷物を取り替えようと言われ、死にかけの馬を強引に引き取らされてしまった。やさしい男は懸命に馬を介抱し、その甲斐あって馬は元気になった。

馬を連れて城下町まで行くと、馬を気に入った長者が千両で買うと言う。余りの金額に驚いて失神した男を、長者の娘が介抱するが、それは以前蜜柑をあげた娘だった。長者は男に娘を嫁に貰ってくれと言い、男は藁一本から近在近郷に知らぬ者のない大長者になった。

この誰もが知っている昔話について、明石散人さんが『真説謎解き日本史』という本で、独自に解釈をつけてこう書いておられます。

この「わらしべ長者」の話は、

戦術が戦術を生み、結果として、最終的な戦略が見事に完結している。

つまり、【結果としての目的達成である】と。

続けて、こう書かれています。


明石散人著『真説謎解き日本史』

目的意識を先に持つと、往々にして上滑りを繰り返し上手く行かない。

目的とは1つ1つの小さな事実の集積の向こう側にあり、今はそれが何であるか見ることはできない。

見えないものを無理に見ようとせず、見えるようになるまでじっと待つ。

やがて今まで見えなかったものが忽然と見えてくる。この忽然と見えてくるものが・・・・・・・、本当の目的なんだ。

わらしべ長者の話はこれを教えている。

受験生に、そして子供たちに、もちろん親の方にもぜひこの意味について考えてもらいたい。

夢や目標をかたりやすい春にこそ、考えてほしい。

受験の場合、たいていは先に夢である志望校や行きたい学校があるわけで、それゆえに親技では、夢や目標の志望校までの道のりを細分化して、現実から志望校までの勾配を登ってゆくという形をとります。

受験では、明石さんの言う「1つ1つの小さな事実の集積の向こう側に」志望校があったり、「結果としての志望校合格」というのは、少数派なんですよね。

ただ夢や目標が先に来ると、どうしても「5月までにはここに到達していなければならない」って話に親のほうはどうしてもなる。間に合わないからと。

そうなると、「これをして、これができるようになって、偏差値がここで」って到達地点が先に来る。到達点からの逆さんばっかりになっちゃう。ゆえに「往々にして上滑りを繰り返し上手く行かない」。受験では入試日が決まってるので「見えないものを無理に見ようとせず、見えるようになるまでじっと待つ」ことは確かに難しい。

ただ「じっと待つ」とは無策で放置するっていう意味じゃない。

あの手この手を駆使しながら、できること「1つ1つの小さな事実の集積」をしながら「じっと待つ」ってことです。

「1つ1つの小さな事実の集積」は、勉強でいえば、

「理解する→解ける→速く解ける→上がり!」

こうなる問題数を増やすことです。暗記なら「覚えた」までいくこと。今日、習ってきたことの1問でも2問でも、1つでも2つでも「速く解ける」または「覚えた」または「上がり」になるようにする。

今日1つ、できることが積みあがらなければ、今日は「0」ってことになる。2時間勉強しても「速く解ける」までいかなければ、「覚えた」までいかなければ、翌日になれば「0」になってる可能性もある。

「0」が1週間続けば、モチベーションの維持は難しくなる。その状態で子供にバシッと効く気の利いた言葉はないだろうか、何かいい方法はないだろうかって考えるのは本末転倒です。

「1つ1つの小さな事実の集積」では焦れるかもしれないけれど、夢も目標も見通せず、はるか遠くにしか見えないかもしれないけれど、できることを積み重ねていくと「やがて今まで見えなかったものが忽然と見えてくる」んです。

忽然とです。

だから、焦って上滑りばっかりして同じ場所をグルグルと回らない。「なんちゃって勉強」や「机に座って一通り宿題をしました」っていう勉強にしない。横跳びしない。前に進む。前に進むとは「できることをしっかりやって、本当にできるようにする」ことです。

3年間思い続けた志望校に偏差値30上がって合格しました!という話は聞けば、本当に夢のある話で、つい私もと思いはします。

しかし、偏差値30を上げるためには、偏差値を上げるために少しずつ勉強方法も勉強時間も勉強内容も変えていかなければなりません。

ありえないことはないけど、その道筋をたどるには相当な覚悟と時間と、それを導く参謀がいる。

一方、ややもすると「夢がない」ように思われがちな「1つ1つの事実の集積」や「結果としての目的達成」ですが、目の前のやらねばならないことをしっかりこなすことで

(やること)1つ1つに生産性があり、この生産性が必然的に別の戦術を生みだす性能を所有している・・・

これを次々に循環し成長させることによって・・・・・

と明石さんは書かれています。

「(やること)1つ1つに生産性」があれば、勉強でいえば「今日やった勉強に成果がある」ってことですが、この生産性(成果)が「必然的に」そのあとに「別の戦術を生みだす性能を所有」してる。

できることを積み上げていけば、その次にやることはおのずと見えてくるんです。人に聞かなくても、自分でわかる。

できることを積み上げないと、「この子はダメだ」って結論になって、すぐにあきらめるという選択肢に行き着くか、

または子供の勉強を見るのは親が犠牲になるというようなところに行き着きがちです。

明石さんは言います。

目的というのは未来にあり、何だかよく判らないから目的という。

誰もが1時間前や昨日のことは経験できる。

でも、1秒先を経験した人はいない。過去は目の前、未来は背中。

人は未来に背中を向けながら歩く。人が前を見ながら歩いていると思っているのは錯覚ってことだ。

道具は過去、目的は未来・・・、何かを欲しいと思って懸命に働くのではなく、懸命に働き、結果として得た報酬で何が支えられるのかを考えなければならない。

春は夢を語るとともに、さて、自分にとって、子供にとって、「夢とはなんぞや?」「目標とはなんぞや?」をあわせて考えてみるにはいい季節です。

3カ月先にあなたが思うことは、今やっていることが決定する!

やっぱり夢は語るだけで終わらないほうがイイですからね。

明石散人著『真説謎解き日本史』では、「わらしべ長者」の話と共に、室町幕府6代将軍足利義教の「謎解き」として話を展開していますので、興味のある方はぜひこの春に読んでください。また以前紹介した明石さんの、こちらの著書もあわせて読んでみてくだされ!

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うれしい報告

ローズさんからのうれしいメール

ストロングさん、ご無沙汰しております。

4年前に親技コースを受講したローズです。

3年前に中学受験をし、親技を駆使して希望通りの中学に入学しました。

そして、今年、学年1位で中学を卒業し、高校へ進みます。

中学受験がゴールでないことをいつも心の片隅におき、中学入学後も、親技を忘れずに、3年を過ごしました。

希望通りの中学に進学できた事は、中学を卒業したときにストロングさんに報告しようと決めていました。

ストロングさんの教えを守るように日々の学習の管理をした結果、3年間、学年1位になりました。

改めて、親技のすばらしさを感じております。

ありがとうございました。

ローズさん、どうもメールをありがとうございます。

ホント、こういうメールはうれしいですねえ。

中学受験の時とは、打って変わって、腑抜けになる親が多い中で中学入学後もしっかりとフォローして親技の駆使。

結果として1番での卒業!!

その覚悟と努力と労力には頭が下がります。

どうぞこれからの高校生活も頑張ってくださいませ。

ボクは何の役にも立っていないけど、ローズさんのような方から報告をいただけるのは誇りです。

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