こんにちは、ストロング宮迫です。
引き続き、中学受験を終えられた方からたくさんのメールをいただいております。ありがとうございます。
最近では、高校入試を控える受験生からはメールがちょくちょく来ます。これは、親のためのメルマガなんですがねえ・・・
まあ、それはさておきメールを送ってくる受験生の多くが「今この点数なんですが受かりますか?」とか「模試で230点なんですが足りますか?」などです。
つまり、「ボク(わたし)は受かりますか?」と聞いてきているわけですね。
同じようなメールが相当数来ているということは、みんな不安を抱えているということです。
受験生はみんな不安というのは確かなんですが、彼ら彼女らがボクに聞いてきている内容は、一番基本的な出発点のことばかりです。
あえていえば、受験を1ヶ月前に控えて、いまだ出発点のところで不安を抱え、ウロウロして誰かに聞かずにはおられない、そのことなんです。
また、その「出発点」の内容のメールを送ってきているのが「真夜中」という点もボクを暗い気持ちにさせます。
高校入試直前、ようやくお尻に火もついて、受験生は毎日、1問正解を増やして約4点をアップ目指しています。
毎日1問!
もちろんどんな問題が出るかはわからないのですが、数時間勉強して1問正解を増やす作業を頑張っている。
中学入試同様、高校入試だって受験直前まで子供たちは伸び続けます。
夜な夜なパソコンに向かって「受かりますか?」って書いていたんじゃ、受かるものも受からない。そのことに近くにいる大人が早く気づいてあげてほしいと思います。
そうかといえば、今度中学校に上がる子供たちは英単語がなかなか覚えられずに四苦八苦している。
何度か書けばスッと入る子供もいますが、なかには「book」が「buku」とか・・・・
「apple」はなぜPが2つあるの?とか言ったりして・・・
なんで「あ」は「あ」って書くの?とはみんな問わなかったはずです。
「book」は「book」、「apple」は「apple」それが言葉。そのことに慣れなければなりません。
九九と同じように「book」「apple」が自然と手が動いて書けるように頑張るべし!!
親の皆さんだって、いまだに「book」って書けるでしょ? 手が覚えているからですよね?
英語は単語を覚えなくちゃ、始まりません。理屈をいくら知っていようが、どんなにイイ授業を受けようが単語がわからなければ、いずれキライになるのが英語です。
だって言葉だから・・・・
私達は、ロシア語のテレビを見ても、全然おもしろくない。アラビア語の本を読んでも一向にうきうきはしない。それは言葉というか、単語を知らないし、読めないし、書けないから。
ぜひ新中1諸君は、そこを頑張ってほしいですし、親も少し手助けしてやってほしい。自分で書いて覚えるしかないんです。
だから「あなたが自分でしなさい」とはならない。自分でするしかないけど、自分でするための前段階でともにやってやってほしい。
「こう覚えたらいいんじゃない?」とかね。
先日も高校生が「英語は苦手」と。高校生の「英語が苦手」の半分以上は「英単語を知らない」です。
「じゃあ、覚えたら?」と。
毎日テストしたらイイ。親は印刷するだけ。
ボクが高校生に渡したのは、英単語センター1800。英単語については、いろいろあるので、別にこれ以外の何でもいいけれど、アプリのテストがあるから、これを使っているだけです。
テストは東進『英単語センター1500』テスト。
英熟語のテストもありますぜ!
中高一貫校の中学1年生、2年生にもテストをさせてみましたが、30分くらいやればテストでは1問間違いくらいで通過しますので、まずはここからやる!
「英語が苦手」と言うのは、その後からにしてほしい!
誤解しないでほしいのは、この英単語を1800個覚えれば大学入試で合格できるというのではないということ。
1800個の基本の英単語を覚えたら、大学入試をする「資格」が得られるとお考えください。
誰だって大学受けられるだろって!?
確かにそうなんですが、日本の私立大学の半分は定員割れです。すなわち半分の大学は受験すれば合格する、全入時代。
ここでいう大学入試をする「資格」とは、全入ではない大学へ、上位の大学を受験する最低限の「出発点」が1800個の英単語だということ。
これなくして、1800個が覚えられずして、「●●大学へ行きたい」とか、ほざいちゃいけない!ということです。誰でもできることですから。
英語なら英単語1800個と英熟語750個が最低限の出発点。当然これに英文法とか長文読解が乗っかってくる。
でも、「出発点」にいまだ行っていない高校生が多すぎる。
同じ高校生でも、「出発点」の前段階の子供と「出発点」を通過して長文読解で詰まっている子供は別世界の別人であることをご理解下さい。
で、お宅のお子さんはどちらの世界の住人ですか?
あとは毎日テストしてくれる人がいる。自分でやってくれりゃ、楽でいいけれど、やっぱり自分に負けて2回でギブアップとしがちです。
特に今現在高校生なのにいまだ「出発点」の前にいる子供たちは、なかなかやれない・・・問題集も塾も何でも環境は抜群でサイコーなんです。
大事なのは、「やれ!」と言って、やらせること。
ついでに「古典も苦手」という高校生についても。古典は英語と一緒で古語を覚えなくちゃ、始まらない。
英単語・熟語と同じ出発点に早く立たなくちゃいけない。
古語もいろいろあるのでなんでもいいが、ボクは「古典が苦手」と言う生徒には古文単語ゴロ565 ―大学入試 ゴロで覚える with CDと古文単語ゴロ565 ―大学入試 ゴロで覚えるを渡します。
この実にクダラナイ語呂合わせは「出発点」前にいる子供にはいいんですな。
先日もある高校生から相談があって、手元にあったからその場で1時間で古語50個、この語呂合わせで目の前でやらせた。
机には座らない。立って部屋を歩き回りながら、声に出して読みながら繰り返す。
「あえか(なり)」
↓↓
あーAカップ、きゃしゃだ
「あだなり」
↓↓
あーだ、浮気はむだよ、はかないわ
なんてね。
「センセー、やっぱりカップはCはほしいですよね?」とか、いらんことばっか言うんだな、アホな高校生は。
「オレは個人的にはD以上かなって、アホー、真面目にやれ!」なんて返しながら、一応「てめぇー、1時間後にテストしてできなかったら、どうなるかわかってるな!」と軽く引き締めながら、50分後、
「できました!」と。
で、テストしたら、ほぼできた。
「古典が苦手」という高校生も、できれば、「なんかボクやれそうです!いいですね、語呂合わせ!」とか調子イイことを言う。
誰だって、どのレベルだって、「最初は無理」と言っていたモノが50分頑張って実際テストでできたら、すぐ変身しちゃう。あとはそれをどう続けるか。
「明日、次の50個やるから、学校の帰りに来いよ」
「えーーー、明日も新しいの50個ですか? ちょっと無理です。明日は今日の復習ってのはどうですか?」
「てめぇー、明日も新しい50個なんだよ。それが無理なら大学受験なんて言うな。大学受験もしなくてよろしい。」
「わ、わ、わかりましたよーー」
「よを延ばすなよ、若いの!」
「はーーーい」
「てめぇー・・・・」
受験生というのは「出発点」以降を走っている子供たちのこと。
早く基本的なことを「やらせて」、「自宅」からスタート地点へ行かせてください。
いつまでも「自宅待機」で能書きだけ垂れられたんじゃ、たまらんですから。
受験報告
小6ゆっぴぃさん
中学受験を控え1年前から親カツ生になりました。
その間何の相談も報告もできずにすいませんでした。
課題も順調にはこなせなかったように思いますが、CDを聞き、メルマガや親カツ生のページに目を通したくさんのことを参考にさせて頂きました。
娘は受験勉強をを始める前から終始一貫して志望校は変わりませんでした。
「この学校の行きたいから塾に通わせて」と言って2年間の受験勉強をスタートさせた娘。
途中親子バトルも多々あり、娘が私の関わりを拒否する時期もありました。
親カツの課題も順調にこなせず悶々と焦る日々も過ごしてきましたが、無事に2月1日受験初日に第一志望の私立一貫校に合格を頂きました。
10月のセンター模試では合格圏内に入ったものの、その後のセンター模試では偏差値ガタ落ち・・・
親カツ講座で、まさしく受験途中に起こりうることが分かっていたため、子供の前で動揺せず(もちろん内心焦っておりましたが)にいられたことは大きかったと思います。
親カツ生のページは大変参考になりました。私と同じような思いをしている方がいらっしゃるんですね。
結果的には、先行逃げ切りではなく、駆け込みギリギリセーフの合格だったように思います。
最後まであきらめなかった娘。1月後半の過去問の取り組みで(ギリギリのラインでしたが)合格に近い位置にいることを感じました。
合格を目標に親子で二人三脚で全力で走りぬきました。
親カツ劣等生でしたが、メンタル面、情報面では大変助けられました。
親カツ生でなかったら、この合格は勝ち取れなかったと思います。
受験後の本人談ですが、
◆11月と12月の模試の結果が悪かったから、その後頑張れた!あの時の成績がよかったら油断してたかも。と言ってました。
◆過去問の取り組みも第一志望の問題から始めなくてよかった。第一志望の学校から始めてたら、落ち込んで勉強できなかったかも。と。過去問の取り組む順序は正解でした。1月後半になり過去問の合格最低点ぎりぎりの点数がとれるようになりました。
◆本番試験中、ママの囁き声がうるさいほど聞こえた!
特に模試や過去問で算数では取るべき問題をポカミスで落としていました。
私は娘に試験前に「『ひっかけ問題に引っかからないようにね!』と試験中に聞こえると思うよ(笑)」と話していたせいか、そのように聞こえたそうです(笑)
確か、音声セミナーで聞いた(?)テクニックを使わせて頂きました。
大変お世話になりありがとうございました。
次は「10の鉄則」に戻り、成績がイイ子の親めざします!
そしてこれからも宜しくお願いいたします。
ご報告、ありがとうございました。
テスト本番中にお母さんの「ささやき声」が聞こえてきた!
すばらしい・・・
引っかけの問題は、「引っかけがある」という意識があるだけで違ってきます。
丁寧な字でも、イイ姿勢でも、問題の読み間違いでも、意識すれば、少し変わる。
この「少し変わる」ことが大切です。
この「少し」をお子さん自身が気づくまで待つか、ささやいて「本番中に声が聞こえる」ようにするか、それは各家庭の方針によります。
ただ親が子供にとって「キツイ存在」であることを逃げるのだけは避けたいものです。
親が「逃げている」のに、「子供に任せている」と言うトリックはもう聞き飽きました。