こんにちは、ストロング宮迫です。
中学入試の連戦が続いております。ボクには深すぎてわからないところもありますが、これなんかは、受験生にかける言葉のヒントにならないでしょうか?
貴乃花:人間は絶対に負けられないときって、勝負しようとすると負けちゃうんですよ。体も動かないし……。だから、本当に負けられないときっていうのは、自分の人生をかけて、その場に居座ることが大切なんですよね。
―その場に居座る……その深すぎる言葉を解説してください!
貴乃花:自分は「頑張れ」って言葉が嫌いなんですよ。なぜなら、誰だって生きていくために頑張ってるでしょう。
私が弟子たちに言っているのは、「頑張れ」じゃなくて「踏ん張れ」なんです。つらくても今いる場所から逃げるんじゃなくて、そこに居座って踏ん張れって。
皆がピンとくるわけではありません。ボクが話してこの言葉に反応したのは一人だけでしたし。
でも、何かを求めている受験生には、あなたのお子さんには、もしかしたらピンとくるのかもしれない。
前回メルマガ番外編として紹介した坂田信弘著「山あり、谷あり、ゴルフあり」からのお話しにも、たくさんのメールをいただきました。
残っていた古本もあっという間になくなってしまって・・・どうぞブックオフなどでお求めください。
前回のメルマガで紹介した坂田信弘さんのお話に関連する話ですが、こんなのもありました。
2011.12.10 NEWSポストセブン 娘の練習20時間見守っていた
12月9日、フィギュアスケート浅田真央選手の母・匡子さんが、肝硬変のため死去したとマネジメント会社が発表した。
2010年3月18日号の『女性セブン』で本誌は、匡子さんの浅田選手にかける想いを取材していた。真央が小学生のとき、日本人初のフィギュア五輪メダリスト伊藤みどりを育てた名コーチ、山田満知子さんの存在を知った。
すぐに直接訪ね、頭を下げた。「明日から一日も休まず練習させますから、真央を教えてください」
当時の様子を匡子さんはこう振り返る。「子供たちと約束したことがあるんです。それは、やると決めたことは投げ出さないで最後までやり遂げるということ」
早朝6時から深夜1時半まで、姉妹の練習は20時間近くに及ぶときもあった。
皆さんに決して20時間見守れ!と言いたいのではありません。
浅田選手などは「世界一」なわけで、世界でNo.1になるためには「20時間」が必要かもしれませんし、「20時間見守る」人も必要かもしれませんが、みんなが世界一を目指しているわけじゃないですから。
世界一になるためには、世界一になる過程があるというお話。
勉強の世界でいえば、東大の募集が3000名くらいで、そのうち理科三類の募集が100名くらいですか。ざっくり理三は全国100番前後までというわけです。
才能が必要って!?
確かに才能は必要です。しかし、「才能だけ」じゃあ、人生は全うできません。
50歳の漱石が20歳半ばの芥川龍之介・久米正雄に宛てた手紙
大正5年(1916年)8月24日
この手紙をもう一本君らに上げます。君らの手紙があまりに溌溂としているので、無精の僕ももう一度君らに向かって何かいいたくなったのです。(中略)
牛になる事はどうしても必要です、われわれはとかく馬になりたがるが、牛には中々なりきれないです。
僕のような老猾なものでも、ただいま牛と馬とつがってはらめる事あるあいの子位な程度です。
あせってはいけません。頭を悪くしてはいけません。根気づくでお出でなさい。
世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えて呉れません。
うんうん死ぬ迄押すのです。それだけです。
決して相手をこしらへてそれを押しちゃいけません。相手はいくらでも後から後からと出て来ます。そうして我々を悩ませます。
牛は超然として押して行くのです。何を押すかと聞くなら申します。人間を押すのです。文士を押すのではありません。
これから湯に入ります。
八月二十四日
夏目金之助
3日ほど前の8月21日の漱石の手紙にも「牛」について触れられています。
無暗にあせつてはいけません。
たゞ牛のやうに図々しく進んで行くのが大事です。
難しいけど受験生の親の方にも、自分で勝手に「相手をこしらへずに」超然と牛のように押して行ってもらいたいと思います。
難しいけどね・・・・
「火事場の馬鹿力」というのは、「できる」「やらねばならぬ」と信じるから信じられない力が出るのです。
「たぶんダメ」「どうせダメ」と思っていたら奇跡は起こらない。奇跡は、それを信じる者だけが起こせるのです。
あなたが地道にやってきたこと、これからやっていくことだけが出るのです。あれもこれも手を出して中途半端にする者よりも、目の前の1つを今日モノにした者が一歩前進する。
前進した者が一歩近づく。焦ってばかりで嘆いている者は、今日も進まない。
人は才能の前には頭を下げないが、根気の前には頭を下げる!
小6 りょうかなさんの報告です。
1年半前からのメールを半年ごとに時系列で紹介します。
5/28『10の鉄則』購入
小5の息子です。今年の1月に中学受験する(今まで準備してきてなかった)と言い出したものの成績は全くの中間です。
勉強も今まで本人に任せきりだったので、私がそばでみてやるようになったのですが、とにかく効率が悪いです。
頑張りが成果に現れるようにしてやりたいです。
1/16親カツ前期コース開始
志望校も決まり、子どももなんとなくやる気になってきたけれども、勉強方法が今ひとつわからない。
子どもは時々手を抜いて勉強するが総合的に勉強するようになっている。子どもに問題があるのではない。
どの勉強をどれだけするようにさせているかという親の自分の問題を解決できていない。(これでよいのか、いつまでに何をさせようとしているのか不安だし見失いそうになる)。
6/02親カツ報告
こんにちは。成果ありました!
小6になるまで全国模試というものを受けたことがなく、3月に3科47.9だったのが、5月51.5(算数52.3→54.7国語48.4→52.0理科43.8→47.5)です。
理科は本人の好きな科目なのでほったらかしていましたが、ここが上がればさらに上がるので夏休みまでに最優先で今後も進めてアップ狙っていきます。
今まで同じところをグルグルめぐっているような気がしていましたが、今回成果を実感でき子どももやる気になってきています。
今まで塾では大きな模試、復習テストというものがなくなんとなく上がってるような気がするといった感覚できてましたが、実際数字で表れると本当に嬉しいものですね。なんといっても子どもの反応が違いました。
第1志望にはまだまだ(目標偏差値60)、よそさまとくらべたら笑われそうな偏差値ですが、これがまぐれにならないようにもう一度親カツ講座見直して着実に(夏休み前に偏差値54狙っています)あげていきます。
1/18入試報告
こんばんは。無事第1志望合格しました。ありがとうございま
した。夏休み後のスランプ(けっしてさぼったわけでなく、しゃかりきに頑張ったのに)で私が落ち込み、やる気をなくしてしましましたが、息子はそんな母を尻目にこつこつ頑張り続け最終模試では自己最高、判定も合格80%とり本番に弾みをつけました。
終わってみると、何が大変だったかというと親の私自身の精神コントロールが一番苦労しました。
秋以降やる気をなくし、ここまできたら、子どもと楽しんで勉強しようと思ってから子どもの成績もあがったように思うし、子どもって思ってる以上に親の言動行動に反応しているので、ほんと必死こいて勉強教えるとかより、穏やかに併走して環境整えてやることが一番成績アップにつながるような気がします。
これも子どもに教えてもらったことです。とにかく合格できてよかった。これからも下の子も含め成績のいい子の親目指して頑張ります!!
「新学年になったら頑張る」そうはいかないんだな、これが。
今頑張らないと、先でも頑張れない。受験は早く貯金しておいて、走る方が楽ではないけれど、優位に進められる。
途中、多少の貯金を取り崩しながらでも、貯金があれば頑張れる。貯金がなく、借金が多いと、道中がやけに苦しく、長く、暗くなるものです。
ぜひ子供には「今」頑張らせて下さい。
とにかく子供のやる気を待っていたら手遅れになる。受験は先行逃げ切りが鉄則!子供が自覚するのを待つのは時間の無駄。子供がやる気になるのは受験直前ですから!