こんにちは、ストロング宮迫です。

本日も小学生、中学生が入試に出撃中です。「入試→発表→入学手続き締切」の波が次々と訪れて、あっという間に日が過ぎていきます。

入試は白黒がハッキリ出るものだけれど、繰り返しになるけどお子さんの評価というのは、受験に行く前日に出るんです。

入試真っ最中の方には、まだよく理解できない部分があると思うけれど、ボクは出た結果で判断を下さない、入試結果が出る前に子供に対して判定する

テストがすばらしいのは、「今のそのまんま」それが出ちゃうってところです。

準備不足ならそれが、やっていなければそれが、頑張っていればそれが出る。まあ、頑張ったそれが出ない場合もありますけどね。でも、それなら解決のしようがある。

入試という大きなヤマを迎えたけれど、旅はまだまだ続くから。

この入試を通して、親が子供を導くという形式の親技を通して、実際は親が子供から学ぶ。自分のことを知るんです、子供を通してね。親が子供を励ますだけじゃない、導くだけじゃない、そうか、そうだったのかと子供のリアクションから親が教えられることも多々あります。

受験生とその親は、「ああ、ついに入試というメインイベントを迎えた、終えた」と思うけれど、すべては次につながる「物語」の序章にすぎません。この入試を通して、なにを学び、どう感じ、自分というものは難題に対してどう臨めたか、挑んだかの反省と課題をあぶりだす。

山場を越えた受験生には「おつかれさん」と、これから山場を迎える受験生には最後の最後まで「勉強をやりつくせ」と。キミらが登っている山はまだ麓にすぎないんだから。

でね、この最大の山場を迎えている場面で、ボクの言う「キミらが登っている山はまだ麓にすぎない」にカチンとくる方もいるんじゃないかと想像します。当事者にしたら、まさにその場面に直面している人にとっては、さんざん山に登ってきたのに「まだ麓だと!?」と怒る方がいても仕方がない。

でも、親技では、先のことを言うのが役目なんでね。この入試が人生において最高到達地点であってはならないとボクが思います。

受験生も受験生予備軍も、入試といういばらの道を幾度か通りながら、この先、いかなるときも前途洋洋で、前向きに行ってもらわなくちゃならない。勉強も入試もあくまでも手段ですからね。目的じゃない。

それを考えるうえでこんな記事を用意しました。

ボクはもうプロ野球もトント見なくなったけれど、日本ハムファイターズって組織には強い関心を持っています。以前、大谷翔平選手を指名した時の資料についてここで触れたし、2016年の日本ハムのチームフレーズには大いに感心させられたことも書きました。

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なによりも、そこに所属する人たちがこれからの組織たるべき範を示しているようにボクには思われます。

その中の一人である元高校教師でもあるスカウトの大渕隆さんの子供たちに対する見立てを読んでいただきたい。

日本ハム大渕スカウト、選手獲得へ2ー6ー2の法則

プロアマ合同の野球指導者講習会が13日、東京・代々木で行われ、日本ハム大渕隆スカウト部長(47)がシンポジウム「野球指導の基本と選手育成」のパネリストとして参加した。

スカウトとしてどんな選手を取るかについて「良い選手より伸びる選手を取ります。伸びしろのある選手。伸びる選手というのは自分で考えられる選手。そういう選手は普段の生活においても1人で生きていける。人として成長できれば野球もきっとうまくなる」と話した。

さらに「2ー6ー2の法則」を披露。「最初の2は天才。何をやってもできる選手。最後の2はプロとして厳しい選手。真ん中の6は変化が期待できる選手。ここの選手をいかに伸ばすか」と話した。

また春季キャンプの練習メニューを披露。4時間程度で練習が終わることについて「いかに肉体的、精神的に余力を残してあげられるか。ユニホームを泥だらけにしてヘトヘトになるまで練習するのはナンセンス。課題解決能力という装置をいかに入れ込めるか。その装置にスイッチが入れば自分からいくらでも練習する。本人たちが納得する疲れならいい」と説明した。

これは「人を獲る」側からの見立てですよね。子供たちは見られる、「獲られる」側だ。

受験生が入試で志望校を勝ち獲ることがタイヘンなように、プロ野球に入団するというのはタイヘンなことだけれど、「入って上がり」じゃないのは自明のことです。

入るまでは「入ること」に最大の関心が向くけれど、入ってしまえば、「入ってどうなるか?」が最大の関心事になる、これも当たり前。そのために目の前のことをキッチリ仕上げることが肝要なんだけれど、それを踏まえたうえで「いつまでも伸び続ける子供にできるかどうかの素地」には親は十分気を付ける必要があるでしょう。

「入って上がり」になるような勉強のさせ方や取り組み方では先が知れている。

それを考えるとき、「子供の才能」なんてことは些細なことにすぎないとボクは思うんです。そんな才能なんて言うことよりも、さまざまなことを吸収して成長していける素地があるほうが「もとからある才能」を凌駕してしまう事例をたくさん見てきた。

伸びる選手というのは自分で考えられる選手。
そういう選手は普段の生活においても1人で生きていける。
人として成長できれば野球もきっとうまくなる。

これは勉強にも当てはまるし、それ以外のことにもおおむね当てはまる。

繰り返しここで書いているけれど、「自分で考える」ためには前提がいる。なーにもない状態から「自分で考える」は生まれない。

そして、「自分で考える」要素は、受験生なら勉強だけをする以外から生まれることも多い。ありきたりなことをいえば、お遣いや風呂洗いやご飯の用意を通して、その要素が出てくることもある。つまりは「普段の生活においても1人で生きていける」につながることどもです。

大学や社会人になって「一人暮らし」をしてみる意味はそこにある。責任と自覚をもって「一人で生きていける」経験をそこで積むんですな。「一人で生きていける」は他人の世話を一切受けないということを意味しません。

他人とかかわりあいながら、世話をして世話を受け、生きていくってことだから。「一人で生きていく」ためには視野が広くないといけません。お金がないならないなりで楽しむ方法があることも考えなくちゃなりません。

子供たちの現在の一番の仕事である勉強や学校や部活やクラスメイトとのかかわりの中で、その準備をしてるんですよね。それは「子供の伸びしろ」につながる。

かつでここではタイガー山中の「伸びしろ」の話も書きましたね。

全6回「応用力を身につけるコツ」シリーズ

タイガー山中は勉強面において、「伸びしろ」=「応用力」といい、これらをさらにわかりやすく「偏差値60を超えても伸び続ける力」であると定義しました。

勉強においても同じ点数、同じ偏差値でも「伸びしろ」がある子供とない子供がいる。その違いはそのあとで出てくる

大渕隆さんの言葉をそれを示しているとボクは考えます。

また、↓↓↓これは手前味噌になるけれど、親子ノリノリ勉強法や親技の復テ対策講座及び30点上げよう会でやるいけドン法の手法そのものといってイイ。

いかに肉体的、精神的に余力を残してあげられるか。
ユニホームを泥だらけにしてヘトヘトになるまで練習するのはナンセンス。
課題解決能力という装置をいかに入れ込めるか。
その装置にスイッチが入れば自分からいくらでも練習する。
本人たちが納得する疲れならいい。

親技でいう「勉強の終わりを決める」のもそうです。ゴールを示す。その代りゴールまでは全力で走らせる。

働いても同じでしょ?

ボクもかつては塾なんかでは15時間労働は当たり前にしていたし、新卒で入った子たちも同じようにやったものです。今ではブラック企業なんて言われそうだけれど、誰も体は壊さなかったし、辛くてやめますという子も出なかった。別にそんな環境で働くのがイイってことがいいたいのではなく、「本人たちが納得する疲れなら」、できるってことを言いたいだけです。

イヤイヤさせられたり、なんでこんなに働かなくちゃならないんだって思いながら、15時間労働したら、みんな病気になるし、死にたくなる。

それくらい「本人たちが納得する」ってことが大事ってことです。

同じことをしても、「死にたい or しんどいけど、もっとやる」という究極の選択になるんだから。

「余力を残す」ってことはラクさせるってことじゃない。そこからさらなるものを積み上げるために「余力を残す」わけですから。

そこらへんを親の方が理解して子供に接するようになると、親の予定計画だけからの「もっともっと」が害しかないってことに気づける。

More becomes less.「もっと多く」は「物足りない」になるから。

最後に魅力的な組織を構成しているうちの一人、日本ハムファイターズの栗山監督が大谷翔平選手に課したルールを紹介して締めたいと思います。

伸びしろがあるってどういうことか、そして、自立ってことはどういうことか、親が子供を成長の過程で縛るっていうことがどういうことかを考える材料になるでしょう。どうするか、どう考えるかはあなた次第です。

栗山監督が初めて明かした! 「大谷翔平」謎に包まれた「趣味」「彼女」「クリスマスの夜」
週刊新潮 2018年1月4・11日号掲載

栗山監督;投手と打者の)2つやるということは、ケアも2倍必要です。練習も2通りやれば、それだけ怪我をするリスクも上がりますよね。二刀流をやる以上は、それだけやらなければいけない。

だから、僕はもともとルールは大っ嫌いなんですけど、翔平についてはあえて「制限」をもうけることにしました。具体的には、外出する時には、誰と行くのか、ぜんぶ教えろ、と。

特に北海道は、少し活躍するとすぐにスター扱いされてしまう。つい「ちょっとススキノ行くぞ!」となりがちなんです。でも、遊ぶのは野球をやめてからいくらでも出来ますからね。

外出相手を全て僕に報告となれば、みんな誘いにくくなる。僕に誰とどこに行っているか把握されているので、相手も翔平に門限を破らせにくくなるんです。

ただ、事前に報告させただけで「行くな」と言ったことは一度もありません。また途中から、自分が行きたいと思ったものは自由に行きなさい、と任せていました。人から誘われるものは全部言え、というのは最後まで変えませんでしたが。

でも翔平に心配は要らなかった。翔平は呑まない。「呑めない」のではなく、酒は強いのかもしれませんが、先輩に誘われた時でも、「呑みですか? 呑みなら行きません」と。食事には行っても、酒には付いて行かないんです。

と言うのは、翔平は毎朝10時にジムに行くことを日課にしている。睡眠時間を逆算すれば、夜遅くまで外に出ている暇はないんです。翔平は呑み会よりトレーニングの方が楽しいんですよ。「呑んでて何が楽しいんすか?」「それだったら練習して野球、かっこよく勝った方がいいじゃないですか」という感じなんです。

16年のクリスマスのこと。広報から「監督、プレゼントで〜す」とLINEが来て、何かと思ったら、翔平がイブの夜にずーっと1人でバッティング練習をやっている画像。

広報は「監督、これが一番嬉しいプレゼントっすよね〜」と。確かにそうでした。そういう日にも上手くなりたいと一生懸命やっている姿が、彼を成り立たせていると思うんですよね。

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うれしい報告

★親子ノリノリ勉強法「7日間(5日目)算・数」の報告

小5 カービーさん

◆「できない問題」へ取り組む様子はどうでしたか?:
 
お互いの都合で開始の時間が夜10時近くになってしまい、イヤじゃないかなと心配しておりましたが、嫌がらず進めることができました。できない問題という意識は今日の様子では全くなく、楽しいことをやっているような雰囲気でした。

◆親の気づき・反省・問題点:

いつも高い立場からコレはこうだからこうなると説明するより、もしかしてこういう風だからこんなことするのかな? この考えでいいですか?なんて下から誘導したほうが子供の気持ちが下がることなく勉強ができ明らかに効率がいいと感じました。

勉強開始がおそかっただけに5分の休憩にはチョッと横になると疲れを見せたものの、嫌がる様子もなく素直に問題にチャレンジしていてくれました。

本当に子供のエネルギーの不思議さを感じますが、明らかにこの勉強は子供の負担にあまりなっていないことに驚くばかりです。

今までも家庭学習には大体そばで見ていることが多かったんですが、どうしても簡単な問題や何回か解いた問題につまずくと「前にやったじゃん」とか「こんなのもできないと受かんないぞ」とかなんという暴言を吐いていたんでしょうね。

子供に気持ちよく勉強してもらう、その努力はおしんではいけないんだと痛感しました。

今はストロング先生に報告しなくちゃという思いから気持ちをコントロールできますが、イライラ感を抑え、常に子供におおらかに接するのは難しいことです。

まだまだこちらの課題を常に100%正解でいられる程余裕がありません。

毎日、子供のそばにつけば、何らかの課題が見つかる。課題が次々生まれることはやっていることに意味があるからなんですが、それを苦痛に思う方もいる。

もったいない!とストロングは思います。

子供をノリノリにさせるとは、子供の機嫌を取ることではありません。そんなことをすれば、永遠に機嫌を取り続けなければなりません。ありえない・・・

「子供に気持ちよく勉強してもらう、その努力はおしんではいけないんだと痛感しました」そう思っていただけたことはなによりもうれしいことです。

子供ではなく、ぜひ「親の努力」を!

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