こんにちは、ストロング宮迫です。
元旦にアップした「年末年始に何にもしないで来年から頑張るぞ!はウソ」は、もう読んでくれていると思うけれど、正月だからって勉強を「0」にする必要はない。親技者にはそれが当たり前。
現に、まだ正月真っただ中ですが、数日後からは中学入試のゴングが鳴ります。そこからは実践スパーリングが連日繰り返されます。
すぐに私立高校入試も始まり、関西を中心に中学入試の山場が来て、全国各地、関東、首都圏の中学入試の山場へと続きます。そのあとは高校入試でも公立高校の入試が1ヵ月半に渡って全国各地で繰り広げられ、ヘトヘトになった頃、桜が咲くってわけです。
受験生予備軍の子供たちには、この間の先輩受験生の様子をよくよく見せておくことです。
それがどんな言葉よりも子供に伝わるから。
特に今週前哨戦で始まる中学入試は冬休みでもあり、受験生予備軍の子供たちも入試日程を見て、会場へ運べる時間があるなら、ぜひ見ておいたらイイ。
しっかり先輩たちの緊張した顔を目に焼き付けておくことです。来年はキミもあの場所に放り込まれる。
見るのと行くのはエライ違いだけど、具体的に想像できるかどうかでまた違ってくるから。
昨年この時期に紹介した内村鑑三の「寒中の木の芽」の詩が身に沁みたら、キミたちも受験生になったってことです。
一、春の枝に花あり
夏の枝に葉あり
秋の枝に果あり
冬の枝に慰あり二、花散りて後に
葉落ちて後に
果失せて後に
芽は枝に顕はる三、嗚呼憂に沈むものよ
嗚呼不幸をかこつものよ
嗚呼きぼうの失せしものよ
春陽の期近し四、春の枝に花あり
夏の枝に葉あり
秋の枝に果あり
冬の枝に慰あり
声に出して読めば、さらに味わいもまた違う。
この詩は内村鑑三が人生で最も絶望したと思われる時期に書いた詩だそうですが、「詩を読んで頭でわかった」と「からだ全体で理解して行動に移せる」のとでは、これもエライ違いです。
もう1回声に出して読んでみてほしい。
花散りて後に
葉落ちて後に
果失せて後に
芽は枝に顕はる
嗚呼憂に沈むものよ
嗚呼不幸をかこつものよ
嗚呼きぼうの失せしものよ
春陽の期近し
これを「からだ全体で理解して行動に移せる」には一人じゃ難しい。
「わかってても、できない」ことなんていくらでもあるからね。一度は行動に移せても、すぐに元通りになんてことも日常茶飯事だ。
元に戻ったら、「変わったと思ってるんだろうけれど、前のまんまに戻ったよ」って指摘してくれる「人」がいる。
その人の言うことなら「確かに」とか「やっぱそうか」と素直に言われたことを受け入れられる関係性のある人がいる。
ズバリ指摘されるのは辛いけれど、それが正しければ正しいほど辛いけれど、その壁を超えないと成長はしない。
これは子供も、そして親もまた同じなんじゃないでしょうかね。もちろんその刃はボク自身にも向いてる。
言われれば当たり前なんだけど、その当たり前が当たり前にできないから、子供も人も世の中も歪んで見える。
今年の元旦の日経新聞の巻頭記事には「昨日までの延長線上にない断絶(disruption)の時代が到来している」とあった。
同じ元旦の朝日新聞には「いま大きな歴史の【断層】のような場所に立っている。そう感じる出来事が相次ぐ」とある。
字は違うが、両紙とも「断」という文字を使っており、時代を眺める見方は似たような場所に立っているんだろうと想像します。
このサイトの解説では「断」という漢字の成り立ちはこういうことらしい。
「斧(おの)」で「繋がる糸」を「たつ」「きる」と。
社会だけでなく「親子の断絶」とかでも使われる。
朝日新聞の記事の言葉を借りるなら「不信と分断」の時代ということなのかもしれません。
ただボクは、立派な両紙にケチをつけるつもりはないけれど、分断も不信も断絶も、たしかに世の中には「断たれた層」があるように見えるけれど、それを「断ち、そして、層にした」のはいつだって「自分たちの見方」なんだと思う。
トランプなんて野蛮で下卑た輩が大統領になるなんて「おかしい」と新聞もテレビも言ったけれど、それを選んだのは国民だ。「そうじゃないんだよ、国民」っていう、その見方が自ら社会に断層を創ったんじゃないか。
国民がいつだって正しいとはもちろん限らないけれど、そこには「選ぶ理由」があり、その「選んだ理由」をマスコミは理解しなかった。理解できないから、そこに断たれた層があるという。
いや、断層なんてなかった、あなたたちが自分の勝手な論理と理屈で「断った」んだともいえないか。
「受験生が勉強しないなんておかしい」は正しいけれど、そこには「しない理由」または「できない理由」があるんであって、それをただ「おかしい、ヘンだ、どうかしてる」なんて批評しても、現実はトランプが大統領になるし、受験生は勉強しない。
そこに断絶はあるのか?
あるとすれば、ボクはそれは「自分たちの見方」が断絶を生んでいるだけだと思う。
こうあるべきだとか、これが正しいの前に、「なぜそんなことが目の前で起こっているのか」から見なきゃいけない。観察しなきゃいけない。その意味を探らなくちゃいけない。
こうあるべきだ論から、正しいとか間違っているとか言わないでさ。
多くの親は子供に「どうして?」って言ったり思ったりするけれど、子供はサイレントマジョリティーと同様に無言でヒントだけしか与えてくれない。
うまく自分たちの気分を表現できないのかもしれないし、「感じ取れよ」って言ってるのかもしれない。「わかるだろ?」って思ってるのかもしれない。
しかし、マスコミや大人や親は「こうあるべきだ論」を振りかざす。断絶や断層になるように、なるように自分たちは動いているんじゃないのか。
断絶や断層をそこに見るのはたやすい。「今の若いものは的」な話は、わかりやすい。
だけど、その今の見方を変えないと、「なぜそうするのか?」「なぜそうしたのか?」が生涯わからない。
答えがないからわからないのではなく、目の前にある答えを「見ようとしない」から、いつまでたっても答えが見えないんじゃないのか。
現実と事実を見てた数少ない人たちは、早くから「トランプが大統領になる」って言ってたもの。
「トランプみたいな奴が・・・・」そういう見方をしてた人はみんな予想を間違った。
「トランプみたいな奴が・・・・」その自分の論理や理屈でだけしか見ない見方では相手も対象もわからないし、これからも予想外のことが起こり続けるだろう。
でも、実際はなるようになるし、したようになる。不思議はない。
子供も親も「読んで頭でわかった」から「からだ全体で理解して行動に移せる」に行くしかない。
10時間机に座っても、100万冊の本を読んでも、「わかった」と「解ける・できる」は別次元のことだということがわからなければ、知識だけ増えて永遠に同じ場所に止まることになる。
成長はしないのに知識だけが増えていったとき、その人は口だけが肥えていく。
口だけが肥えた人の予想はことごとく間違うし、そんな人の言うことを子供たちは聞かない。
もっともっと子供たちのことを知らなければならない。それは何かを子供たちに言うためではなく、「なぜそうするのか」を知るために。
そこまでいけば、「なぜそうするのか?」は、わかる。そして、それがわかれば、それは自分がそうさせていたってこともわかる。
すべては自分の見方としてきたことの結果であることがわかる。目の前に起こっている出来事は、あなた自身が起こしていることなのですから。
中小企業のお父さんを支えてきたマザーテレサの言葉「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」かくて今日の運命を迎えています
— 村西とおる (@Muranishi_Toru) 2015年3月23日
親技卒塾生からの報告
くるりん♪さん
2月に親カツ生を卒業しました。
母の私は親カツ生としては劣等生でしたが、息子がたまたま運よくやる気をだしてくれたので、6年夏休みからの通塾にもかかわらず、6年初めの偏差値から20近くアップし、無事●●中学に合格することができました。
通塾を始める前は母の私が勉強内容を指示し、スケジュールを作成・管理しておりました。
しかし、通塾を開始してからは、本人からの依頼でコピーをとったり、暗記カードやノート・トイレ用の暗記ポスターを作成したり、と毎日のように深夜まで私がうれしい下働き・・・・。
当のご本人は10時半就寝でした。本人は、できない問題や解けてもちょっと心配な問題に関しては、できるようになるまで何度もこなし、完璧にできるようにしておりました。
そんな姿を見てただただ感心し、褒めるばかりの父と母でした。
私はといえば、ストロングのCDのおかげで、これから起こること、するべきことがわかったので大変参考になりました。
・・・・が、CDをきいただけで安心し、毎月の課題はほとんどこなせませんでした。
息子と大違いの親カツ劣等生でした。 でも、様々な心構えを知っているのと知らないのとでは大違いですね。
本当にありがとうございました。
尻に火がついた受験生を横目にいよいよ2月からは塾などで 新年度がスタートします。そう、来年への戦いが始まるのです!!
といっても、年々動きは前倒しになっていて、長い購読歴のある方をはじめ、すでに40名地近くの方が昨年早々とスタートを切って走り始めています。
人生は、一寸先は闇なんて言われて、将来の道筋は、皆目、見当がつかないもの。
でも、受験というのは、人生に比べれば、ほとんどのことは、わかっていて、あらかじめ予想がつくものなんですよね。
◆「まだ子供のお尻に火がつきません」
◆「受験が近づくにつれて成績が急降下しています」
◆「子供が志望校を下げると言って聞きません」
◆「受験なんてしない!と投げやりな態度です・・・」…..etc
これらは初めて受験を迎える方からすれば、ものすごい大問題のように思えるものも、なるべくしてなっている場合がほとんどです。
問題になるとわかっていることには早めに手を打っておく!
それでなくても、さまざまな悩みが出てくるのです。勉強の悩みに集中できる体制は親から!これが基本です。
「親カツ講座夏までコース」は、先行逃げ切りで合格への体制作りを行う6ヶ月の講座です。
第1回発送は、お申し込みをいただいて決済がお済みの方から初回2月号は順次発送、次号3月号からが毎月20日前後に半年間、6月20日の最終号までお届けします。
なお、現在すでに志望校の合格レベルに達しており、順調に進んでいる方には必要ありませんよ!