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こんにちは、ストロング宮迫です。

今週は公立高校の入試が集中、受験シーズンも最後でフィナーレを迎えます。ラストスパートですよ。

さて、前回、TBSテレビの日曜劇場『とんび』については書きました

※この毎日親技は2013年3月8日に配信したものです

テレビで言えば、もう1つ大河ドラマのことを書いておきます。

小中学生でも、NHKの日曜日の大河ドラマを意識して子供に見せている方は多いようです。家族揃って大河ドラマを見るのが恒例になっている家庭も結構あります。

裏番組「世界の果てまでイッテQ!」見るより、品がイイとかね。子供はこっちが好きだよなあ。

今年のNHK大河ドラマは「八重の桜」。

去年の大河ドラマ「平清盛」は、低視聴率と騒がれましたが、今年の「八重の桜」は今のところ好調のようです。確かに去年の「平清盛」はストロングの知る限り、途中から見なくなった小中学生が続出しました。みんな録画して見ていた裏番組「世界の果てまでイッテQ!」のほうへ流出って感じだったなあ。

しかし、この3月に入っても「八重の桜」には、その傾向は見られません。小中学生はみんなおもしろいと、のたまいます。一方、「平清盛」は「おもしろくなかった」と。

ボクは、ガキの「おもしろい」と「おもしろくない」は注意して聞かないといけないと思っています。

すなわち、真の意味での「おもしろい」「おもしろくない」という判断ではなく、

「わかる」「わからない」
「理解できる」「理解できない」

を言い換えた言葉じゃないかと。

ガキには「八重の桜」は「わかる」けれど、「平清盛」は「わからなかった」「理解できなかった」んじゃないかとボクは見ています。

今やテレビは

・・・被写体が発する言葉には常にテロップが重なり、ナレーションはただの説明でしかない。

数十分目を離していても分かる「親切さ」はテレビの特徴だが、最近は度が過ぎないだろうか。

番組制作者に聞いたことがあるが、「台所でネギを切ってても分かるような演出を心がけろ」というのがテレビの常識だそうだ。

なるほどな、と思う。それくらいの心意気がなければ視聴者の興味を引きつけるのは難しいのだ。

このコメントは、

松江哲明の経済ドキュメンタリー・サブカル・ウォッチ!「家出少女の孤独をテレビはどう映すか」にあった記事からの引用です。

ただ「台所でネギを切ってても分かるような」心がけで見ている人には「平清盛」は難しいはずです。「平清盛」は登場人物だってなじみが薄い人も多かったでしょうしね。

なおかつ時代考証に忠実に番組編成するという方針で、幕末よりさらに800年近く昔ですしね。

ただ

古典芸能を伝承する歌舞伎俳優の坂東玉三郎さん(62)は11月中旬、自身の作品の会見で「平清盛」に言及し、「本当によく時代考証をしている」と絶賛した。

「衣装の質感が素晴らしい。あの平安の衣装を着物を着たこともないような現代の若者に着せて違和感がないのは、すごいことです。かつらもちゃんとしている(小さく、実際に近い)し、『そなた』という発音(アクセントが『な』にある)も清盛だけ」。

そして「私はほとんど大河ドラマを見なかったが、清盛は見ている。でも視聴率が上がらないというから、世の中、皮肉ですね」とも。

と玄人からは絶賛されたりしています。別にボクが「平清盛」ファンってわけじゃないんですがね。

じゃあ、なにが言いたいのかって!?

ガキが言う「おもしろい」「おもしろくない」のレベルにあわせて、大人が動けば、ガキはわかりやすい、理解できる、すなわち「おもしろい」ものにしか手をのばさなくなるってことです。

勉強では、子供に気を遣って「子供の今よりも少し上」を狙って問題を選んでやらせるわけでしょ。

テレビだって、ちょっと背伸びしてみてもいいんじゃないか、そんなふうに思うんです。

本を読むっていうのは、ちょび背伸びをするってことじゃないですか。

受験の国語で聞かれるのは、子供が普段はあまり関係のないちょいとした大人の事情が混じった今の自分よりも少し難しい世界とボクは理解しています。まともに読めば、普通に育った子供であればあるほど、わけがわからん世界のはずです。

塾なんかでも親は「わかりやすい」とか「わかるまで教えます」とかいうフレーズがかなり好きです。

でも、「わかるまで教える」というのは、ガキの今いる地点までズンズン下がっていくということですよね?

それで「わかるまで教えて」、そのあと子供は1つ上の階段を上がるのか?

親切に丁寧にトコトン教えていたら、子供は階段を上がらない・・というのがボクの結論。

ずっと言ってますよ「わかるまで教えて!」って。

そうしてくれる人がいるうちはイイ。いずれ面倒くさくなってみんな離れて行っちゃうからなあ。

さっき書きましたが、勉強で「今よりも少し上の問題」をするのは、1つ階段を上がるためですよね。

こうやって、こうして、こうやるのよ!とメチャクチャわかりやすく教えても、詳しくなるのは教える側・・・

だから、ヒントという形で皆さんは子供に与えるんですよね。こう考えるのはどう?こういう図にしてみたら?とかのヒントを出す。

これは子供のいる地点そのものまで下がるのではなく、子供がいる地点よりもチョビ上に位置して、子供に階段を1つ上がらせるってことです。

ヒントは出すよ!その代わり、お前も、甲羅から顔を出して、上向いて食いついてこいよ!ってことですな。

だから、「平清盛」だってテロップがなくても、説明がなくても、いったんは我慢して見てみろよ!と言いたい。もう終わっちゃってるけど・・・・

もちろん、そこに見る価値があると思えばですけどね。見る価値がないと思いながら、我慢してみる必要はないから。

ただ親が見て、見る価値があると思うなら、もうちょっと頑張って見てごらんと背中を押してやらないと、伝家の宝刀「おもしろくない」をすぐ出して、スルーしてしまう。それは甲羅の中に顔を引っ込めるのと同じこと。

番組の作り方が悪いとか、わかりにくいと言うのは自由。

でも、「わかりにくい」のは自分が理解できないからではないか?って1回は疑ってもいいんじゃないかと思います。まあ、今のテレビは「わかりにくい」と批判されれば、一生懸命「わかりやすく」しようとしてくれますが。

「平清盛」が「おもしろくない」といった小中学生には、このようなことを話して、結果としては、見続けた子供と見なくなった子供がいましたけれど、見なくなった子供はまた別のところで少し背伸びしてやってくれたらいい。

「わかりやすい」というのは、すごくいいことのように思われているけれど、ずーとわかりやすいと子供は成長しないようにも思われます。

勉強では「わからないもの」は子供はやろうとしないのが一般的ですが、テレビや本や好きで見ているものには、わかりにくくてもチャレンジしてほしいし、親もチャレンジさせてほしいなあと願います。

東日本大震災……あのとき思ったいろいろなことを忘れずに大事に生きていきたいものです。

北海道大学HP「クラーク博士について」より

Boys, be ambitious!

Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,not for that evanescent thing which men call fame.

Be ambitious for knowledge, for righteousness, and for the uplift of your people.

Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be. This was the message of William Smith Clark.

青年よ大志を抱け!

金のためまたは利己的栄達の為にでもなく、ましてや人よんで名誉と称する空しきもののためにでもない。

知識に対して、正義に対して、かつ国民の向上のために大志を抱け。

人としてまさにかくあらねばならぬ全ての事を達成せんとするために大志を抱け。これはWilliam Smith Clarkのメッセージであった。

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うれしい報告

受験終わったよ!報告

中3 キントトくん

以前、親技ファイトクラブで「やっても仕方ない!」で取り上げて頂きました。PCの調子が悪く、今もPCで音声を聞く事ができませんが、一度、友人にPCを借りて拝聴しました。

あの頃の志望校は2学期の成績が芳しくなく、諦めて、私立の進学校に目標を置いたのですが、その私立も担任+塾の両方から「難しい!無理じゃないか」と言われ、チャレンジ校として受験しました。

A高校は内申は関係なく、当日点重視の学校で、「合格したら公立校を受験しない。必ず入学する!合格点が加味される」で受験しました。

例年の倍率が7倍、今年は7.7倍ちかくあり、私など98%あきらめていましたが、合格通知が届きました♪

きっとギリギリの最低ラインで合格したと思います。

娘も志望校にできて、本当に喜んでいます。

けれど、県内トップクラスの公立高校不合格者が滑り止めにしている私立です。

娘が入学後についていけれるか、とても心配です。娘は自分のレベルを自覚し、行きたい高校へ進学が決まったのでやる気になっています。

私も「やっても仕方ない!」を拝聴し、悪かったのは娘ではなく、親の私だと自覚しました。

正直、高校受験の内容はボロボロですが、娘の運と底力で合格を勝ち取り、結果オーライです。

私自身は受験生の親失格だと思っています。あっという間に3年が経過し大学受験です。

高校受験の失敗を反面教師にしていきたいと思います。

2月号から、あっという間の1年でした。親技に出会えた事、感謝しています。

とにかく子供のやる気を待っていたら手遅れになる。受験は先行逃げ切りが鉄則!子供が自覚するのを待つのは時間の無駄。子供がやる気になるのは受験直前ですから!

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