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※この毎日親技は2015年9月11日に配信したものです

こんにちは、ストロング宮迫です。

まあ、次から次へと事件っていうのは起こるもんですなあ。

明治大学法科大学院のが教え子の女性に司法試験の問題をお漏らししてたらしい。

フジテレビ系(FNN) 2015年9月9日

関係者によると、教授は、明治大学法科大学院の合格実績を上げるためではなく、「女性に対して恋愛感情があり、問題を教えた」という趣旨の供述をしていることが、新たにわかった。

「お漏らし教授」は67歳だったそうですがお盛んですなあ。教授が持っている魅力の必殺技は「お漏らし」しかなかったんでしょう。

ただその必殺技は自分をも「殺してしまう」技なのは自明のはずなんですが、法律を何十年か学んだくらいでは気づかなかったらしい。

この事件は「学びの意味」を考えさせてくれる。すばらしい。法律なんてまだ学んでいない中2生くらいでもう気づいている子もいるんですがねえ。そして、この先誰でも考えつくのは、教授の「お漏らし」は今回のたった1回だけだったのか?でしょう。

たぶん「お漏らし」癖がある人は今回の1回ってことはないでしょう(推測)。「お漏らし」なのにガブって食らいついてくる学生はこれまでもいたんじゃなかろうか(推測)。

学生がインチキ合格ででも、なりたかったものとはなんなのか、もしくは見つからずに「もうなってしまっている」人もいるのかもしれない。

すでにネットでは「お漏らしされた側」の女性に対しても「誰だ?」って特定する流れもあるようで、これから「お漏らし教授」の過去もさかのぼってネットの調査が始まるでしょう。

「好き⇔合格したい」で利害が一致していたお二人にはこの先「バラ色の人生」が待っているに違いない。

こういう事件が起こると、通常「不公平だ」とか「許せない」とかの声は必ず上がるし、それについては理解できます。でもボクに「あなたも許せないと言え!これを断罪しないで何の教育か」と迫ってくる人がいて辟易してしまう。それについては過去にここに書いた
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「不公平だ」とか「許せない」とか思うのはかまわない。個人の自由です。でもね、ちゃんとやっていた人が「自分は損をした」っていうのは解せないんですよ。

「インチキして得した」ってそれ本当に得なの?

「真面目にやって損した」ってそれ本当に損なの?

よくよく考えていただきたいですな。それでは問題です!

以下の新聞記事を読んであなたの見解を述べよ!字数は問わないよ。

毎日新聞 2015年08月20日
大阪・関大一高 高得点の不合格続出

「関西大学第一高校」(大阪府吹田市)の入試で、筆記試験前に中学側との「受験相談」により大半の合格者が内定し、試験で高い点数を取っても不合格とされた生徒が多数いたことが明らかになった。


関大一高の関係者によると、こうした仕組みを導入したのは約10年前。男女共学とした後、女子が想定ほど集まらなかったことがきっかけだ。

受験相談で主に中学の成績に基づき内定を出せば、高校側は定員を確保でき、中学側は早めに生徒の進路を確定できる。双方の利害が一致した。

しかし、受験生の大半は実態を知らない。20代の関大一高OBは「普通に筆記試験で選ばれると思っていた。ひどい話だ」と憤る。同高のある教員が生徒に受験相談を知っていたかと尋ねると「全く知らない」「中学の先生がはっきり言ってくれなかった」との反応が多かったという。

今春の入試では、受験相談で内定した生徒の合格最低点は、580点満点に対して284点。試験による合格最低点は370点で86点の差があったが、2013年度の入試では122点の差があった。受験相談に参加経験のある中学の校長は「不公平すぎる。不合格になった受験生が可哀そうだ。何のための入試か分からなくなっている」と話した。

一方、別の私立高に勤務した学習塾経営者は「関大一高だけの問題ではない」と指摘する。「中学側に合格を約束すれば、当日の筆記試験が悪くても合格させる。その結果、点数の低い子が合格し、点数の高い子が不合格になる逆転現象が起こっている。本当に学力のある子が入っているか不明だ」と言う。

複数の私学関係者によると、試験前の中学側との面談は一般的に「事前相談」と呼ばれ、「15の春を泣かせない」との標語に象徴される「中学浪人」を減らす目的で50年ほど前からあったという。

だが、1990年代に中学と高校が民間業者の模擬試験(業者テスト)の成績を基に事前相談で進路を決めていたことなどが全国的に問題化。文部省(現文部科学省)は93年、事前相談を早い時期に行わないことや業者テストを入学者選抜に利用しないことを通知した。これを受け、東京都内の私立高が推薦入試を導入するなど選抜方法を透明化する動きも出たが、少子化などの影響で定員割れに悩む私学も多く、不透明な選抜を続ける高校は依然あるという。

日本私立中学高等学校連合会の内部資料によると、関東、中部、近畿の少なくとも11都府県で事前相談の取り決めがある。「入試相談」や「教育相談」とも呼ばれ、合否の可能性を話し合うというのが建前だが、実際にはこの場で合格が内定することもあるという。

まあ、よく聞く話ではあるんですが・・・あなたの見解はいかがでしょうか?

えっ、校長先生と一緒!?

「不公平すぎる。不合格になった受験生が可哀そうだ。何のための入試か分からなくなっている」

やっぱり不公平じゃないか!って思いますか。

でも、受験する生徒は内定によってその学校に決まるわけでしょう。もしくは公立高校がダメだったら、あなたの私立にしますっていう約束をするわけでしょう。

原則として他の選択肢を破棄もしくは狭めるんですよ。もっといろんな学校を受けたりできる可能性がなくなるんですよ。差し出して得るんですよ。受験では専願と併願っていうのもあるじゃないですか。「受かったら必ず行きます!」っていう受験生と「いろいろ受けてから考えるわ!」っていう受験生では合格点に差があるのが普通です。

あれと一緒なんじゃないでしょうかね。関西大学第一高等学校も専願がある。中学受験でも複数回受けたら優遇しますっていうのもあるし。ゲタはかせるっていうんですか。

最近では、事前相談で内定もらってても「行かない」人だって結構います。内定もらってたのに蹴っちゃうんですな(剛腕)。お互いさまでしょう。生徒を確保したい私立高校、「15の春を泣かせ」たくない中学校、早めに行き先を確保したい受験生。がっちりとしたトライアングルです。

えっ、合格最低点が100点近く差があるのが問題?

受験相談で内定した生徒の合格最低点は、580点満点に対して284点。

試験による合格最低点は370点で86点の差があったが、2013年度の入試では122点の差があった。

「不合格になった受験生が可哀そう」って!?

まあ、でもこの数字「関西大学第一高等学校 志願者数・合格者数・入学者数」を見ると、併願生のほとんどは合格になってるしねえ。加えて併願生はほとんど行かないみたいだし。

「関西大学第一高等学校 2015年度 卒業生の進路」を見ると、進学先は9割近くが関西大学に上がっていくから、関西大学までセットでゲットしたい人には高校入試で専願したら大きくゲタをはかせてくれるのはうれしい限りでしょう。

まあ、最初にそういうシステムであることを全員にちゃんと告知していないって謗りからは逃れられないんでしょうけど、高校のホームページ見たら、わかりそうなもんだけどねえ。事前相談とか受験相談が先にあって、不透明になっているというよりは、専願で、できるだけたくさん受験してもらうために事前相談とか受験相談で「内定」を出すという構図なんじゃなかろうか。

まあ、どっちでもいいんです。キライならそんな学校、受けなきゃいいんですから。「不透明な選抜を続ける高校」が信じられないなら受けない。でも、たぶん文句がある人は「不透明な選抜を続ける高校」かどうかがそもそもわからない、もしくは知り得ないって主張にはなるんだろうけれどね。

だからあえて言いたいんですが、世の中を完全に「透明」にしてほしいと願わないことです。願ってもそうはならないから。

その上で、仮に不透明さで不利益を受けたとしても、ちゃんとやっていた人は「自分は損をした」なんて思わないことです。

インチキして得することも、真面目にやって損することもない。短期的には損得に思えるかもしれないけれど、長期的には、長い目で見れば、ちゃんとやっていた人が上に来る。

寿命が長くなったでしょう?

だから長い人生のうちで、それについてはきれいに決着がつきます。賢い奴は賢く生きてるし、バカな奴はバカな人生になってる。50歳を目前にすると、それはもう明確です。これから「お漏し教授」の67歳までの約20年間でそれはもっと鮮明になるし、50歳まで化けの皮がはがれなかった者はこれからはがれる可能性が高まる。

年とって化けの皮がはがれたら、失うものが大きいからね。

あとはなにが賢くて、なにがバカなのかは、人それぞれで、あなたの価値観で決まります。

合格最低点が100点も差があるとか、司法試験で「お漏らし」があったとか、そんなことで世の中に怒ったり嘆いたりしないの。ちゃんとやっていた人はちゃんとなるようになってる。天網恢恢疎にして漏らさず!

信じるか信じないかはあなた次第です。

ちなみに勉強面でいえば、難関大合格者の夏休みの勉強時間はこんなふうになっているそうです。
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まあ、なるようになっていますわねえ。高校入試も中学入試も、たいていはこうなりますから。

ただし、親技者の皆さんは、この時間が授業シャワーを「ただ受けるだけ」の時間、塾に「いるだけ」の時間といっしょくたにしないことを知っているはずです。

「時間だけ」で見ないようにしてくださいね。机に座っておくガマン大会じゃないんだから。

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うれしい報告
『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 usagiさん

心が洗われるようでした。親の接し方にもコツがある・・・

思わずうなずいてしまう文面も多く、勉強になりました。残り少ない時間ですが、がんばります。

とにかくこれからの勉強は鉄則9を徹底してください。残り時間は少ないですが、「やった問題」は絶対に落とさない!!そのためにも鉄則9ですよ!!!

中1 クロちゃんの母さん

大変興味深く読ませていただきました。一見、当たり前に思えることが書いてあるように思えましたが、いざ継続的に実行となりますと、親も相当覚悟が要りそうですね。

仕事をしているから・・・なんて言い訳して、子供の学習からちょっとでも目を離すと、提出期限の過ぎたプリントがカバンから出てきたり・・・。

勉強するしない以前に、責任感がなさすぎ? 強いては親の躾がなってなかったのね、と反省しきりです。

家の場合は子供の自主性を信じたら、とんでもない事になりそうなので、可能な間はしっかり仕切らせてもらおう、と思いました。

褒めるのは大いに結構ですが、家庭での勉強で成果を出して、その成果を褒めるようにしてあげたらいいですね。成果を出して褒める、褒めるために成果を出す。そうしないと苦しくなりますから。

また、褒める際には、子供の表情は「そんなの関係ねぇ!」です。だって、成果が出たから褒めるんですから。

小4 ようかんさん

わかっていても実行できていない内容が多かったのですが、改めて鉄則として読ませていただくと、かなり衝撃的でした!

小学生の子どもが二人なので、即実行することに忙しく、返事が遅れてしまいました。なかなかむずかしい事も多く、まだ試行錯誤の日々です。

まずやることは、日々の勉強で成果を出すこと。子供に「今日の勉強の成果はこれだよ!」と教えてあげること。「これが勉強の成果なんだ」子供がそう感じるだけでも変わってきますよ。

中1 ありがとうさん

『10の鉄則』が届いて、2回CDを聞き、本で確認し、まずは主人にCDを聞く時間を作るように説得したところです。

前々からメルマガを愛読していましたので、幾度か主人にもそれとなくストロング様の受け売りを伝授していたのですが、自分で「早く寝なさい」と叱るそばからスポーツニュースを息子と2人で見ていたり、優柔不断な対応が目だっていました。

薄々分かってはいたのですが、まずは親の毅然とした態度が絶対条件なんだと再認識し、反抗期だからほっとけばみたいな対応は命取りなのだと反省しています。

まずは私たち夫婦が変ります。日々、チェック、確認から始めてみます。

一緒にテレビを見られるということは、逆に突っ込んだ話もできる関係でもあるでしょう。

良い面と悪い面は常に一緒に同居していますから、悪い面が見えたら、良い面はうまく利用していきましょう。

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