早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
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小3 ムスコの母さん

最近メールを読み始めました。毎回毎回、なるほどなぁ・・・と、勉強になります。

ところで、わがムスコ、小学校3年生の事で相談したいことがあります。上に娘がいて、彼女はスッと中学受験体制に入れたのですが、彼について悩んでいます。

元気が有り余ってる男の子で、走り回るの、外あそび大好き。勉強ダイッキライな、典型的な子です。

家では、かろうじて市販のプリントを数枚、細々とやってますが、それが限度なようです。

始めれば15分ほどで終わる量なのですが、その前にたっぷり一時間は、嫌がってごねて、ふてくされて、寝転がっています。

ようやく鉛筆持ったかと思えば、ミミズのような字で書きなぐってます。理解はしているようで、算数のちょっとむずかしい応用問題もブツブツいいながら解けています。(中学受験用のドリルではありません)

さて、そういう彼に受験が果たして向いてるのか?

無理せずとも高校で挑戦させるのか? それとも入れそうな私立中学に入れて、学校でお尻たたいてもらった方がいいのか?

中学受験に向いてる、向いてない、の目安があれば、教えてください。よろしくお願いします。

中学受験の場合、2月から新年度がはじまる塾が多いですから、ちょうど現小3のこの時期は、受験をしようか、どの塾にしようかと悩んでいる最中でしょうかね。

活発で、勉強嫌いなお子さんが、中学受験に向いているかどうかと。

ムスコの母さん自身、上のお子さんがスッと受験体制に入れた経験をお持ちなので、なおのこと心配なのでしょう。

受験の大変さだって体験されているから、「こんな調子で、本当に大丈夫なの!?」といったとこではないでしょうか。

まず、ハッキリ言えることは、活発だからといって、中学受験に向かないことはありません。

そんな子、たくさんいます(^_^)

難関校に入学して、体育会の部活に打ち込んだりする子なんかそうですね。部活に打ち込みながらも成績優秀をキープする子もいれば、勉強そっちのけで部活を頑張る子もいる。活発な子もいれば、活発でない子もいる。

もうそれはひとそれぞれ、千差万別です。だから、お子さんの性格や活発か否かを持って中学受験の向き不向きを気にする必要はありません。

また、「勉強嫌い」だからといって、中学受験に向かないこともありません。

そもそも「勉強嫌い」という言い方自体が間違っていると、ストロングは思うのです。

「勉強は、嫌いだ!」なんていう我が子を見ると、勉強は向いてないのかもと思ってしまいがちですが、そうではありません。

勉強の嫌いな子は勉強の楽しさを知らないだけ

こう考えるのが、ストロングは合っていると思います。

これまで見てきた生徒でも、同じようなタイプがいましたが、ストロングが「まだ、勉強は嫌いか?」なんて聞くと「最近ちょっとおもしろい」と照れくさそうに答える生徒をたくさん知ってますから(^_^)

さて、ここまでの話はいいでしょうか。いいですかね?

くどいですが、特に、勉強の嫌いな子は勉強の楽しさを知らないだけ

ここはきちんと押さえたうえでお子さんに接していてくださいね。

ハイ、実は今回の相談の答えは、ここからが本題となります。

少し長くしつこい言い方になるかもしれませんが、なんとか伝えたいことがあるということでご理解下さい。

先に「活発で、勉強嫌いな子だからといって、中学受験に向かないことはない」と言いましたが、ムスコの母さんのお子さんの状況はちょび厳しい状態であるかもしれません(>_<)

今の状態で進んでいくと、ほぼ親の心配する通りになってしまう可能性があると思うのです。これは決して受験を諦めるようにと言ってるのはありません。

どういうことか?

これは、特に、上の子が中学受験を経験した家庭が注意すべきことです。

そもそも、上にお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる家庭では、下のお子さんの受験は有利になります。

だって、親自身も要領も様子もよくわかっているため、なすべきことも準備もうまくいく。少なくとも、上の子よりは段取りよく運べるハズです。

よく「上で苦労したから、下は少し早めにスタートしたから楽だった」なんてことを聞いたことがあると思いますが、まさに絶好のタイミングで大切なポイントをクリアできたりします。

それ以外にも、どれくらいの勉強時間をやらないといけないのかも見ています。

また、家庭でテレビが消え、勉強モードになっていれば、自然と下の子の勉強時間が増えたりもする。上の子は初めてでなかった環境が家庭の中で自然にあることで、勉強に対する意識は知らず知らずのうちに高くなっていく。

さらに、上のお子さんに苦労した。もうあの手この手でお子さんに接した家庭であればあるほど、下のお子さんの受験は有利に進む傾向にあります。

しかし、その反面、上の子がスムーズにいくと、下の子で苦労する家庭が存在します。

ムスコの母さんの家庭がそうかどうかわかりませんが「彼女はスッと中学受験体制に入れた」という文面から、このタイプに当てはまっていると考えても、当てずっぽうにはならないでしょう。

上の子の受験を経験していれば、明らかに、そして確実に下の子が有利に進められる材料が揃っているはずなのです。

下の子は、お兄ちゃん、お姉ちゃんの受験までの様子をそばで見ることになりますから、いずれは自分もという自覚が生まれるためです。

前にも書きましたが、例えば、勉強時間の常識なんて、受験直前の勉強の様子が基準となるわけですから、「自分はまだ楽な方だ」なんて解釈したりします。

また、勉強時間以外でも「受験の雰囲気」「どんな問題が起こりえるのか」「入試前の追い込み」「習ってくる内容レベル」などの情報やノウハウを家庭内で自然と肌で感じるものがあるはずなのです。

一般的に、上の子が中学受験をすると、下の子はわりとスムーズにいくということはそういう意味です。

もし、それが下のお子さんに共有されていないとなれば、それはものすごくもったいないと言えます。

しかし、もしかしたら、兄弟の年が離れていて、上のお子さんのときの雰囲気を知らない年齢だっということなのかもしれません。

であるならば、ストロングが心配するのは、ムスコの母さんは子供だけの原因だと考えていないか?ということ。

そうではなく、自分にベクトルを向けて考える必要があります。

上の子の貴重な体験が共有されていない、もしくは、兄弟の年齢差があって、そういう環境にはなかったとするなら、受験に関して言えば、それはまったく「初めて」の子供と考えて取り組まねばなりません。

また、上のお子さんが何の苦労もなく、手も煩わさずに受験を終えたお子さんであった場合も、同じように、まったく「初めて」の子供と考えて取り組まねばなりません。

でも、ムスコの母さんは、上のお子さんの「スッと中学受験体制に入れた」が「基準」になっています。

例えば、下の子はどうして「スッと受験体制に入れないのか?」と。

親にとっては、勉強面以外でも、常に上の子供が「基準」になります。それは皆一緒です。

それはいいのです!!

しかし、もし、上の子の受験の雰囲気がまったく共有されていないとすれば、上の子を基準に物事を考えて進めてはいけません。そうしないと、下の子が「基準」を下回ると、「信じられない!」となる。「どうして??」となる。

だって、「スッと受験体制に入った」高い基準のお子さんを目の当たりにしているわけです。子供を見る「普通のレベル」も上がっている。何を見ても、下の子は上の子よりも下に見えてしまう

これは親にとってはかなりしんどいことですし、相当な覚悟と自制がもとめられる。

ムスコの母さんのお子さんの状況はちょび厳しい状態かも?と書いた理由でもあります。

そして、「スッと入った」上のお子さんを基準に、それを「普通」として、小3の今まで接してきたとすれば、例えば「机に座る」ということ自体から教える必要があるかもしれない。

上の子を基準に考えていなければ、実は幼稚園から、もしくは1年生くらいから、机に座るという習慣づけを第一に考えてここまできていた可能性は高いのです。そうすれば、「スッと受験体制に入れた」かもしれないわけです。

でも、上の子で「普通」と考えられたことが下の子では「普通」ではなかったと時間が経過してから、今、気づいた。だとすれば、厳しい状態と言えます。

となれば「下のお子さんが勉強に抵抗を示すのはなぜか?」を上の子には気をつけてしていたことを下の子にはどうだったかも含めて、改めて未就学の頃から振り返って「普通のレベル」を下げて考えていかねばなりません。

ムスコの母さん!!上のお子さんの「普通」を捨てて、1から育てるつもりで臨んでください。

無理せずとも高校で挑戦させるのか?

それとも入れそうな私立中学に入れて、学校でお尻たたいてもらった方がいいのか?

尻を叩いて、果たして勉強させてもらえるのか。尻を叩いたらその子は違う面を見せるのか?

そう思う親は多い。それゆえに厳しい学校、勉強をガンガンさせる学校に入れたがる親も多い。

ただ本人にそのつもりがないため、挙句の果てに補習補習の連続で学校ギライかつ勉強ギライになっちゃった!なんてことも多い。

子供の性格や活発さや今後どんなふうに進ませようかと考える前段階として、そこをぜひ考えていただきたいと思います。

このメルマガでは「成績がイイ子の親」という言葉を「兄弟揃って」という定義で使っていますが、まさにその部分のお話でした。放っておいたら「兄弟揃って」成績がイイってあんまりならない

兄弟のうち一人が成績がイイっていうのはよくある。でも、兄弟揃ってじゃない場合、それは親の努力っていうより子供自身で、子供の力「成績がイイ」になった場合がほとんどです。

どうぞ頑張って「成績がイイ子の親」になってくださいませ。

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うれしい報告

中1 マル母さん

成果の報告::

ぎりぎり目標達成できました!

5科合計455点(目標450点以上)。
前回435点だったので、何と20点アーップ!

順位は学年9位で、これも10番以上アップ。うれしいです。

特に力を入れた英語(94点)と数学(98点)は、A問題100%だったので、う~ん納得しました。

ケアレスミス(と思われた)が多い子だったので、どうしたらいいかと悩んでいました。
 
親技を駆使して、2回連続アップをめざします。

ありがとうございました。 

 
きっちりいけドン法を駆使して、その結果がこんなふうに出るとやってうれしいでしょうねえ!!

おめでとうございます。

450点というのは1科目ちょいとミスすると、難しくなりますからねえ。

数学英語とも、これからさらに本格的になってきます。気を抜かずに連続450位点目指して頑張ってください。

そして、勉強のやり方が身について、基本がわかってくると、英語も数学も今までよりも少ない時間で同じ点数がキープできる可能性は大です。

普段、チョコチョコやっているだけで特に試験対策が必要なくなったりもする。

その分、試験期間中には他の教科に時間をかけられる。どんどんと好循環が生まれてきます。

ぜひその境地に立てるように、今は猛勉強して、自分のスタイルを確立してください。

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