早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
悩めるマーチさん
こんにちは。最近になってメルマガを読ませていただくようになった者です。
夏休みも終わり、わが子はいよいよ受験本番への体勢を固める時期になりました。で、そんな時期になってからする相談事ではないような気もするのですが…
簡単に嘘をつくのです。
夏休みは塾の課題を計画的にすすめ、苦手な科目も普段より多めに取り組み、好きなスポーツも我慢して、よく頑張ったなと思います。
あの子が頑張れる子だということは確かなんです。ところが、ここぞ、という時に裏切ってくれるんです。
好きな科目とそうでないものがはっきりしているので、夏休みは苦手の克服が大きな目標でした。
だから、いつもより多めの課題を課したことも確かなのですが採点まで終えてあるノートをチェックすれば、はじめの三問しかやってない、その三問でさえ、回答を見ずにすべて○をつけてある。
しかも、私が気づかないとでも思っているのか、堂々とノートを見せる。
最近過去問をはじめましたが、ずいぶん得点してるなとノートを見てみれば、計算も式も何にもない。つまり、答えを写したことがバレバレ。
しかし、こんな性格は今に始まったことではありません。こんなことがおきる度に、嘘は相手をすごく傷つけるものだ、嘘をついても結局は自分に得になることは一つもないのだ、ということを繰り返し伝えてきたつもりです。
なぜ、それでもバレバレな嘘をつくのか?
わが子に聞くと「おかあさんがそうさせるんじゃない!」と。それって、私があなたを正当に評価してないから、もっともっと自分を大きく見せて褒められたいってこと??
先日のメルマガの相談にもありましたが、失敗を叱ってばかりで小さな成功でも褒めてあげないのが、間違っていることぐらいはよーく分かっているつもりです。
だから、小さい頃から頑張った成果が出たときは、勉強に限らずいっぱい褒めて、一緒になって喜んできたはずなのに。
でも、実はここでもう一つ、わが子の性格と、それに対して自分がとっている姿勢に、悩んでいることがあります。
褒めると慢心して、とたんに努力しなくなる、という性格です。割合器用で要領がよく、何でも人より先に習得してしまうタイプで、自分で望んでいるわけでもないのに、気が付くと先頭集団にいる、つまり、ウサギと亀のウサギなのです。
だから物語のように、追いつかれ、追い越されてしまうのがかわいそうで、いつでも気を抜くな、それが最初に先頭に立った者の宿命である。と言い続けてきたのです。
私が思うに、日本人は亀タイプの人間が好きで、ウサギタイプの人間に冷たい。ゴールが僅差であっても、亀は絶賛され、ウサギはふん、ざま見ろといわれる。
望んで先頭に立ったのではないのに、辛い思いはさせたくない。だから、だから、いつでも走れ!全速力で!と言ってきたのです。
たとえば褒められる結果を出したとき、私は全力で10褒めますが、同時に10の注文をつけてきたと思います。
それが嫌で、疲れて、あの子は嘘をつくようになってしまったのでしょうか。
塾仲間のお母さんたちと話すと「そうそう、うちもおんなじ!!」と言われます。すごく安心して帰ってきても、また騙したな!ってことがあれば情けなくて泣けてきて、ほんとにこのままでいいのだろうか将来ものすごいうそつき人間になってしまうのでないだろうかと不安になります。
うさぎのわが子はいったいどう褒めて、どう叱ればよいものか。受験は刻々とせまり、わたしたちは泣いたり笑ったりしながら本番を迎えることになると思います。
けれどもわが子の人生はそのあともずっと続くわけで、まだまだ私たち親が導いてあげなければならないと思っています。
どうか良いアドバイスをいただきたいと願っています。
「子供がウソをつく」親にとっては大変ショッキングな出来事ですね。しかも、頻繁にとなってくると情けなくって泣けてくる気持ちよくわかります。
ただ悩めるマーチさんの場合、ちょっとひどいかもしれません(>_<)
こういう話を聞くと、すごく悪質なふてぶてしい子供を想像してしまいそうですが、そんなことはありません。見た目はごく普通の子供たちです。
実際、ストロングだって、これまで我が子だけでなく多くの生徒たちにウソをつかれてきました(^_^)
ウソといっても小さいものから大きいものまで、かわいいものからエグイものまでいろいろあります。
では、「そうそう、うちもおんなじ!!」ってホントなのか?
子供はなぜそのようなことをするのか? なぜ、バレバレな嘘をつくのか?
いろいろです!!
子供には子供の事情があるわけです。
「この問題ができていなければきっと怒られる」
「今は写しておいて、あとで自分で処理しよう」
「なんとか今この場を切り抜けるんだ」
一番多いパターンはこれかもしれません、この場をなんとか切り抜けたい・・・
深い考えはないわけです、最初は。
ただ、一度、この方法で切りぬけられたら、子供の再犯の可能性が高まります。
また、もし、子供がこの方法でやって、親から「よくできているねえ、すごいね!」なんて言われたら、子供は・・・・
良心の呵責に耐えかねるって!?
・
・
・
ノーーーーーーー!!
ストロングの経験では、この場合、子供は調子に乗って再びならず3度4度と一線を乗り越えてしまうのです。
子供の側からいえば、なーーんだ!チョロイな!ということになってしまうんですね。
そんな家庭にストロングが指導で登場したりします、たまたま。
お母さんは「宿題もちゃんとやります」「難しい問題もできます」なんて「自慢の子供」を褒めあげる。「ただテストがちょっと・・・・」と。
そこで家庭教師。「えっ、どうしちゃったんです!? 自慢の、家ではよくできるお子さんがテストでは実力を発揮できないですって!?」
探偵ストロングは職業柄「カンニング」には鼻がききます。で、指導を始めてみると、やっぱり・・・・答えを写している!それも手口は初心者並みでバレバレ!
ただストロングは「やさしいママ」みたいに「よくできているね」なんてスル─しません、当然ながら。
「おおお、よーできてるなあ!立派や!天才かもな!?」なんておだてあげながら「さてと、この書いている式、どう意味か説明してくれる? なぜここで35っていう数字が出てるのか、知りたいな!」なんて刑事ストロングはネチネチと追及していきます。
「罪を犯している」と確信している刑事の追及はそれは執拗です。
決して「やったんだろ?」なんて言うことなく、「なぜそうなったんや?」「どうしてそこでこれが出てくるの?」と1つ1つ外堀も内堀も埋め立てて、2メートルほどもさらに土を盛ってしまうわけですから。こうして追及の果て、良心の呵責に耐えかねて子供はゲロする。
初心者の子供は早めにゲロしてしまう場合がほとんどですが、中には粘りに粘る子供います。我が子なら、シバき倒したらいいんですが、よその子供はそうもいきません。
粘る子供には、机をテキストでバンバン叩きます。すでにボロボロになったテキストをさらに机に叩きつけながら「ウソはドロボーの始まりやぞーー」と120デシベル(だいたい飛行機のエンジンの近くの音)の声で叫び続けます。
まあ、それでだいたい泣きながら完落ちするのがパターンです。120デシベルで家庭教師が叫べば、ママがすっ飛んできます。
「ど、ど、どうしたんですか?」って。
「いやあ、ドロボーがいましたんで捕まえました」と。つらつらと事情聴取の結果を話しましたら、ママも泣き始めます。
そこで裁判官ストロングは判決を言い渡します。
「お母さんに懲役20年ですな!」って。
えーーーーーーーーーー!!!
「こ、こ、子供じゃなくて、私が懲役ですかーーーーー!!」って。
裁判官ストロングは再び30デシベル(ささやき声くらい)で再び判決をキッパリ言い渡します。
「そうです、お母さんに懲役20年です!」と。
「なぜですか?」
「なぜーーー!? てめえが子供をドロボーにしたんじゃねえか!」
「泣くならカンニングしたことを泣くんじゃなくて、これまで子供がカンニングしてきたことを見抜けなかったことを泣きやがれ!」
カンニングという「犯罪」は一度や二度は子供が手を染めてしまいがちな「軽犯罪」です。しかし、「軽犯罪」も続けていえば、やり口はズブとくなって、巧妙になる。
ズルをすると横着になります。ズルして、OKになると、真面目にやることがバカらしくなるからです。
そのズルを見抜けずに、褒めたり、「ウサギだ」なんて話してたら、楽ができて、褒められれば、いうことなしです。子供の頭には「受験」とか「テスト」なんてこれっぽっちもないでしょう。していることの重大性なんてわかっていないんです。
だから、親はもちろん言っているんです。
「いやあ、そうなんです。私も言うんですよ。今、カンニングですり抜けてもいつかはそれで痛い目に合うよ。人生においても、そんなことをしてちゃあ、ダメだって。言うんですけどねえ・・・」
子供のカンニングだけなら懲役20年でも執行猶予がつきますが、親がそれを指摘しても、言っても、それでも、やっぱりカンニングを続けているとすれば、親への懲役はさらに加算されて懲役40年ですな。もちろん執行猶予はつきません!!
「できないことが問題じゃない。できなければもう1回やればイイ」
「答えを写しても解決にはならない。1つ1つやるしかない」
「できなくてもいいんだよ。わからなければわからないって言えることが大事なんだよ」
などなど皆さんは考えているでしょうし、言ってもいるでしょう。
とても正しい考え方です。ストロングも大賛成。
でも、その考えが伝わらなくて、引き続き子供がカンニングをやっているなら、それは親のほうの接し方の問題だと思うんです。
やめさせられない親の問題です。だから、親のほうに懲役うんぬん・・・と。
「カンニング」というお話で進めてきましたが、悩めるマーチさんのメールにあったように、
ノートをチェックすれば、はじめの三問しかやってない、その三問でさえ、回答を見ずにすべて○をつけてある。
しかも、私が気づかないとでも思っているのか、堂々とノートを見せる。
最近過去問をはじめましたが、ずいぶん得点してるなとノートを見てみれば、計算も式も何にもない。つまり、答えを写したことがバレバレ。
悩めるマーチさんが人生うんぬんの話をした上で、これですから、お子さんはもう相当横着になっているはずなんです。
誤解を恐れずにいえば、いくら言っても聞かないんです、ダメなんですって、例が悪いけど、覚せい剤がやめられないんですという話と同じです。
子供が覚せい剤を打ったら・・・・・どうします?
いかなる手段を使ってもやめさせようとするでしょう。必要ならずっとそばにもつくでしょう。話し合いもするでしょう。怖さの話もするでしょう。将来の人生についても語るでしょう。あらゆる話を、最善の努力を、寝ないでするハズです。
少なくとも、勉強において、こうした行為は覚せい剤を打つのとまったく同等な致命傷な行為です。覚せい剤を打っている人に「勉強が・・・」「大学が・・・」と言わない。
それよりも前にやることがあるからです。
覚せい剤を打つという行為がどんなに害があることなのかと。
過去問をやるのにバレバレの答え写しをして・・・・
これは、受験する意味どころか、塾に行く前に、成績がという前にすることがあるでしょう。勉強なんかしている場合じゃない。
カンニングは勉強における「覚せい剤」と同じ。これはあくまでもストロングの考えです。
ここまでの認識が悩めるマーチさんと一致しているかどうかはわかりませんが、その考えを前提の上で、こうした答えを丸写しする子供やバレバレの嘘をつく子供の成績は上げられるか?
これまでストロングが見てきた子供たちでいうと、成績が上がった子供もいれば、上がらなかった子供もいました。
成績が上がった子供のパターンは2つだけ。
1つめは、ストロングが授業をし、宿題もそばについてさせる指導完結パターン。ストロングが行く日数を増やして行いました。
2つめは、授業をストロングが担当し、宿題はお母さんにそばについて見てもらうパターン。ストロングが行く日数は同じで、家庭で補ってもらうパターンですね。
以上、2つです。
目を離せば、答えを写したり「忙しくて宿題が出来なかった」「親戚に不幸があった」「学校の行事が・・・」などなどバレバレの嘘をつくわけですから、物理的にそれができないようにし、勉強した内容をしっかり復習させた。
それだけですのことです。
では、成績が上がらなかったパターンは?
実質的には途中で指導を断念したというのが正しいのですが・・・なぜ指導を断念したのか?
例えば、A君は約束した宿題を全然しません。だから、しつこいストロングは、前日に電話をします。
「オイ、宿題やったか?」
もしまだであれば、今からやれば間に合いますからね。
すると「ええ、やりました」と答えるんです(◎_◎)
ノリノリの声で「先生、やりましたよ!」みたいなトーンではありませんが、繰り返し訊いても同じ答えです。翌日指導に行き、ノートを出させるとまったくやっていないのではなく、ほんの一部だけ書いている・・・バツの悪そうな顔をしています。
きっとストロングが家にやってくる10分前にやったのではないでしょうか。なぜ、バレバレな嘘をつくのかストロングには理解できませんでした。
本人に理由を聞くと、お母さんがやって来て「昨日は忙しかった」やら「体調が悪かった」とA君を一生懸命かばいます。A君はというとそばで知らんふり・・・
親はガミガミ言うだけで、子供は言うことを聞かない。子供が叱られれば、親は子供をかばうことに力を注ぐ。これではどんな成績が上がる勉強法がわかったって成果なんて出ません。なので指導をお断りした。このパターンです。
勉強における「覚せい剤」を打っている場合、フラフラしている子供の周りは「覚せい剤の怖さ」の認識を同じくして、一致団結してことに当たらなければなりません。
外部からくるストロングが必死に鬼の形相でやっているのに、本丸の親が「シャブ中の子供」をストロングから言わせれば、「歪んだ愛」で守ってしまう。厳しくなりきれない。
となれば、「再犯」の可能性は高まり、そもそも勉強どころではなくなってしまう。100歩譲って、子供を可愛く思う「歪んだ愛」であろうと、その親子関係がその家庭で成り立つなら、それでもイイ。
しかし、たいていは子供に厳しくなれず、かばい、「歪んだ愛」で子供を守ろうとした親は子供に・・・・
ストロングが見てきた限り、こうした「歪んだ親子関係」は長くは続かないのです。
そういうことから、悩めるマーチさんの今の状況であれば、子供にあれこれやっておきなさいという形は成り立ちません。そばについてちゃんとみてやるしかない。そばにつけないときは、やらせないほうがいいとも思っています。
親がそばにいない状態で、過去問をやってみなさい、これを復習しておきなさいというのは、今の状態で言えば、本当に悪い例ばかりで言って申し訳ないけれど、「覚せい剤が周りにゴロゴロある状態で覚せい剤をやめなさい」と言っているのに等しいからです。
もし、子供のそばにつくのが時間的に難しいなら、他の人に任せるのも1つの策かとは思いますが、今の状態では、任せた人にも、平気でバレバレの嘘をついてしまう可能性が大です。
基本的に親よりも他人のほうがハードルが低いですから。ぜひそばについてじっくり見てあげてほしいのです。
「あの子が頑張れる子だということは確かなんです」
よね?
だったら、頑張った成果をノートやテストだけではなく、
「頑張る姿」を見てあげてほしいのです。
採点を終えたノートを見るのではなく、実際に問題を解いている姿を見てあげてほしいのです。
悩めるマーチさんの「なぜ、バレバレな嘘をつくのか?」の問いにお子さんは、
「おかあさんがそうさせるんじゃない!」
と言ったそうですね。
それに対して、悩めるマーチさんは、
私があなたを正当に評価してないから、もっともっと自分を大きく見せて褒められたいってこと??
と考えられた。
褒められたいです、子供は。大人だってそうでしょ!!
実際、お子さんは、夏休み、
塾の課題を計画的にすすめ、苦手な科目も普段より多めに取り組み、好きなスポーツも我慢して、よく頑張った
んです。
「大変だったね。よく頑張ったね。」ってたくさん言ってやってほしいんです。将来のため、あなたのため、だから勉強頑張って!って言われても頑張れないんです。
今している勉強が自分のためなんて子供にはこれっぽっちも思えないんです。だから、だから、お子さんが頑張ったのなら、テストの結果が出る前にまず「よく頑張ったね。すごいねえ。お母さんにはできないよ。」と言ってあげてほしいんです。その頑張っている姿を時間が許す限り、睡眠時間を削ってでもしっかりと見てあげてほしいんです。
えっ、褒めると慢心するって!?
褒めると慢心して、とたんに努力しなくなる、という性格です。割合器用で要領がよく、何でも人より先に習得してしまうタイプ
なら、慢心するくらい褒めてやってほしいんです。
慢心しても、オレはいける!って思っていても、塾の模試を受ければ、鼻っ柱をたぶんへし折られるはずです。オレよりも愚鈍なアイツがオレよりも成績が上なのか!?って。
もしかしたら、もう「オレはあいつよりも上って思っていた子供に塾で鼻をへし折られて、自慢の「器用で要領がよく、何でも人より先に習得してしまう」プライドが粉々になっているのかも・・・
受験は、人生は地道なやつが勝つんです。それはご存じの通り。人生は辛いんです。勝ってたと思っている奴に軽々と抜かされる。自信を失います。プライドは粉々。「オレは・・・」と思っている子供は特にそうかも。
なら過去問で軽々合格点をサラリと出しておこうか。お母さんには見せてやりたい。
そんな風にお子さんが思っているということはないでしょうか? 思い当たる節はないでしょうか?
それにしても地道な努力は骨が折れます。
1人ぽっちでやるには心細すぎる。問題をやろうとするが、わからない。テストには出るんだけどなあ・・・
辛い思いはさせたくない。だから、だから、いつでも走れ!全速力で!と言ってきたのです。
もう辛い思いをさせていますよね?
子供の行動からは推測ですが、「辛い、辛い」の声がストロングには聞こえてきます。お子さんは「ぼくはお母さんが思っているような子供じゃないんだよ!」そう心の中で叫んでいることはないでしょうか?
そんな声は聞こえてこないでしょうか?
たとえば褒められる結果を出したとき、私は全力で10褒めますが、同時に10の注文をつけてきたと思います。
5までの注文だったら、たった一人でもこなせていたのかもしれません。しかし、お母さんの期待値は「10」だった。
プラス5はお子さんには荷が重かったのではないでしょうか?
ちょっと頑張れば越えられるハードルを用意するのが子供を伸ばすコツと散々書いてきました。子供には負荷はかけないと伸びない。
しかし、ひとたびその荷が重すぎるとすれば、子供たちは本能から走り、いや逃げ出します。一目散にその場を回避する。
悩めるマーチさんがつけてきた「注文」はお子さんにとって果たして適正だったでしょうか?
すでにお子さんは赤信号が燦々と点滅しています。声にならぬ叫び声を発しています。
「おかあさんがそうさせるんじゃない!」
メールの中で唯一手がかりになりそうなお子さんの様子はこの言葉しかありません。
繰り返します。
どうぞ時間が許す限りでいいので、お子さんのそばについて見てみてください。子供が頑張っている姿を!
褒めてあげてください、慢心するくらいに!プライドが粉々に傷ついていないか様子を観察してください!
受験で辛いのはみな一緒。だからこそ親子で辛さは共有しましょうよ!
注文はほどほどに「ご苦労さん」って言ってあげてください!
そして、数々の声ならぬ叫び声をあげながら、それでもそれがお母さんに言えないお子さんを今日も明日もしっかり抱きしめてあげてください。
頑張れ!じゃなく、一緒に頑張ろうでいきましょうよ。子供が頑張っているなら、親も忙しさを理由にせずにそばで付き合いましょうよ!
1人で背負うには重たい荷物を子供は背負って今日も「走らされて」います。「走らせている」つもりはないでしょう。
でも、でも、なんですよね。
確かに「あなたのため」なんですが、それがわかるのは30歳も過ぎて、子供を持ってからのことですから。
ありきたりですが、幸せを共有すれば2倍幸せ!辛さを共有すれば辛さは2分の1!
支え、支えられて、受験を迎え、結果如何に関わらず、「受験させてくれてありがとう。本当にイイ経験をさえてもらったよ」そう言われるようにしたいじゃないですか。
「おかあさんがそうさせるんじゃない!」
子供は親がしたようにする。したようになる。
子供は親の鏡!まさに至言です。ファイト!
追伸.
子供のカンニングについては、ほとんどの場合「子供への課題の与え方が問題である」と親技では考えています。カンニングを題材にしたものはほかにもありますので興味のある方は見てください。
劇薬「志望校過去問」を知らずに食ったら・・・
早速、家族3人で入試実践テクニックのDVDを見させて頂きました。トルネードハッスルが主人のハートを射止めたようです。
実は、親カツ後期講座を申し込む直前、9月で解禁になった志望校の過去問添削が始まり、子供も勇んで第一志望校に挑んでしまっておりました。
結果は当然、夢も希望もなくなるような点数で「時間を延長しても全然わからなかった」と泣き出してしまいました。
その後2日ほどは、学校と塾の宿題を終えると、気持ちが悪い、と真っ青な顔でソファに倒れ込み、ほとんど勉強が進まないまま「疲れた」と寝てしまう状態でした。
頑張ったはずの夏期講習明けテストでの撃沈、その結果のブロック落ちと続き、その度に気持ちを奮い立たせていたところに過去問での玉砕にすっかり気力が萎えてしまったことを感じました。
そんな状況のなか、親カツ入試実践テクニックのDVDが届くまでのタイムラグで、親カツ後期講座のメンバー専用ページにログインして過去問の進め方を知り、劇薬の誤処方に仰天してしまいました。
すぐ子供にやり方を間違えてしまったことを謝り、親カツ後期講座で書いてあったことを実施して取り組むことにしました。
他の過去問をやってみると、ギリギリ合格者最低点に届き、やったー!と大喜び。それからは、またいつも通りのペースで勉強し始め、そしてDVDが届き、家族で視聴という流れになったのでした。
過去問の進め方一つで、こんなにも状況が変わって来ること、また塾からは、まったくそのようなアドバイスがなかったことに驚きと疑問がわいてきました。
子供から聞く様子では、第一志望であろう難関校の過去問が続々と提出されているとのこと。
わが娘のように憔悴し切っているお子さんがいらっしゃるのではないかと思うと胸が痛くなるとともに、親技に出会えたことを本当に幸運に思っております。
劇薬とわかった上で、その後の副作用も十分承知の上で、その立て直しも含めて策があってのことなら、劇薬を飲んだらイイ。塾から処方はされているのだから。
でも、その過激な副作用を知らずに飲むとなにより当の受験生が必要以上のダメージを受ける。
それじゃなくてもいろいろとダメージを受けやすい受験生にビタミン剤を飲むかの如く劇薬を飲ませることはないと思うんですがね・・・
壁は自分には乗り越えられると思えたときに実際に乗り越えられます。別にずーーと回避できるわけじゃない。でも、やるにしても順番があるんです。
ステップは3段飛ばしとかではなく、1段ずついきましょう。