こんにちは、ストロング宮迫です。
日曜日は母の日。女優のポーラ・パットンさんが
There is nothing like a mother’s love.
と書いて、ステキな写真をアップしておりました。
There is nothing like a mother’s love. Happy Mother’s Day to all the amazing mothers all around the world!!! XO say.ly/aEe5OcV
— Paula Pattonさん (@PaulaPattonXO) 2013年5月13日
この写真では「母」に対してこんな言葉が・・・
nourish 【肥料をやる・奨励する・育成する】
protect 【保護する・守る】
teach 【教える】
comfort 【慰める・楽にする】
guide 【(道)案内する・先導する・指導する・かじをとる】
nurture 【養育する・大事に育てる・大切に管理する・仕込む】
support 【(倒れないように)支える・(財政的に)援助する】
embrace 【(愛情をもって)抱擁する・抱き締める・喜んで応ずる】
cherish 【(愛情をこめて)大事にする・かわいがる】
reassure【不安をなくす・新たに自信を持たせる・安心させる】
いろんな役割がいっぱいありますなあ・・・・
ボクの周りのお母さんに上記項目を聞いてみたら、「結構やってますよ」という頼もしい答えが多かったです。すばらしい!
ただボクはこれらの項目にもう1つだけ加えてほしいなあと思うものがあります。
それは父親的な役割になるのかもしれませんが、「厳しさ」ですね。
植物もそうですが、牡蠣なども育成する際には「抑制」という過程が入るそうです。
抑制
採苗したかきの種は、採苗連のまま沿岸の棚(抑制棚)に移します。
この棚は、干潮の時より高い位置にあるため、採苗連は水中につかっている時間が少なくなります。これは、かきを大きくしないため(大きくなりすぎると翌年の夏の産卵後に死ぬことが多い)と、環境の変化に強い抵抗力を付けさせるためです。
つまり、干潮の時より高い位置に牡蠣を人為的に厳しい条件である空中にさらす。
そういう条件を牡蠣に与えることで環境変化に耐性のある種苗を育成するわけですね。
すべての育成にはこれが肝になるとボクは考えています。
もちろん、その「厳しさ」を課せるのは、先に母親に対して与えられた言葉をやっている人だけ。真に「母親」をやっている人だけが課すことで子供は耐えられる。
私たちは、その「厳しさ」を勉強では
子供に頑張らせる
と表現しています。
以前書きましたが、本塁打王の世界の王さんがこう言っていました。
(コーチの)荒川さんにうまいこと乗せられて、その上で荒川さんはキツイ練習を課すんです!
褒めて、乗せて終わりじゃない!
褒めて乗せていい気分にさせて、キツイ練習を課す!
セットですよ!!!
BLOGOSに奥山真司さんの『低所得層の子供たちはゲームやり過ぎ?』という記事が出ていました。
この記事はニューヨークタイムスを要約してくれている記事なんですが、少し引用すると・・・
●みんなが最新テクノロジーを手に入れはじめると、驚くべきことに「貧しい家の子供のほうが豊かな家の子供よりも多くの時間をテレビやガジェットでゲームやSNSに費やしている」という研究結果が出てきたのだ。
●この「無駄時間のギャップ」について、専門家たちは「子供のテクノロジーへのアクセスを監視・制限する親たちの責任能力の違いを反映している」と言っている。
●カリフォルニア州のある小学校の校長は「私はテクノロジーに反対というわけではないんですが、それでもそれが問題解決の助けになっているとは思いませんね」と述べている。
●彼女は長年にわたって「適切な管理ができないと、すべての家庭にコンピュターを備えるのは有害です」という立場であった。
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●「単に買い与えただけで、どう使うかを教えないと、絶対に悪用されてしまいますからね」とは彼らの弁。●近くに住むその親(その双子の祖母)も同意見だ。彼女は最近政府のプログラムを利用してHPのコンピューターを買ったばかりだが、孫の一人が自分の家に来たときにそのパソコンを使ってFacebookに自分の変な格好をした写真を載せたことがあって注意したことがある。
●彼女がその孫に言ったのは「自分をコントロールできなければコンピューターを使っちゃダメ」ということ。彼女曰く「トレーニングが決定的に重要なんです」とのこと。
●「すでにやりたい放題の年齢の男の子の前にコンピューターを置いたら、まずその子がやるのは悪いことよね。注意しないと」と彼女の弁。
非常に興味あるレポートです。私がこれを読んで一番最初に思い浮かんだのは、
「飽食暖衣、逸居して教えなければ、すなわち禽獣に近し」という孟子の言葉・・・・
「子供のテクノロジーへのアクセスを監視・制限する親たちの責任能力の違いを反映している」と言っている。
「適切な管理ができないと、すべての家庭にコンピュターを備えるのは有害です」
ホントにそうだと思います。
「飽食暖衣、逸居して教えなければ、すなわち禽獣に近し」これを諸橋轍次氏はこう訳しています。
「食べたいだけ食べ、着たいだけ着て、ぶらぶら暮らし、ただそれだけで教育がないとなれば、その人間は禽獣に等しいものである」
まさに「小人閑居して不善をなす」ですね。
いったい、非行少年、問題児などといわれる人に共通な要素は、何であろうか。
ある人はそれが「病的なほど敏感で、恐ろしく高いプライド」だという。
そのプライドをほんのちょっと傷つけられても怒り狂って暴力を揮う。だが、同時に、それを傷つけられる「懼(おそれ)」 があるから家から出られない。
中にはトイレに隠れて鍵をかけて出て来ない。仕方なく戸を壊したなどという例もある。そうなると本人は、そういう社会を「悪(にくむ)」ことになる。
それでいて自分の「欲」の充足は無限で、母親を骨折させて入院させておきながら、「おれが不便だから早く帰ってきてくれ」などと平然と言う。
それは、そうしてもなお母を「愛」し、甘えているからだと言えるかもしれない。
だが「愛して敬せざれば、これを獣畜するなり」(孟子)で、飼猫か飼犬のように扱っているということである。
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・・・・何らかの対象への『畏敬』が「知恵」「徳」「知識」へと進む基本的前提で、これがなければ畏るべき運命に陥って亡びに至る、としている点は同じである。
肥料をやり、保護しながら教える。
道案内しながら愛情をこめて大事にする。
倒れないように支え、ときに慰め、ときに抱き締める。
こうして新たに自信を持たせる。それをきちんと伝えるためには厳しさと敬がいる。
どれだけ大変な仕事なんだ!と思わざるを得ないし、ため息も出てしまいますが、だから子供はおもしろいし、子供と向き合うことで親は成長できるんですよね。
包丁やパソコンが便利なものになると同時に危険なものにもなりうる。
勉強だって同じ。同じようにガンガン勉強して良くなる者とダメになる者がいる。
しかし、勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
そして、それは日々の生活ですでに見えていることです。
山本七平先生については以下のバックナンバーも参照ください。
うれしい報告
小6 匿名さん
いつもお世話になっております。
いけドンシート500枚をお願い致します。
復テ対策講座・親カツ講座共に大変参考になり、勉強をさせていただいております。
受講生としては、なかなかご報告が出来ない劣等生ですが、先日の組み分けテストでは、偏差値51から57と大幅にアップいたしました。
今までの成績では最高です。ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
やっぱり成績アップの報告はうれしいですなあ。
偏差値55の壁は見事突破!次は60の壁ですね。
これまで作ったいけドンシートを大いに活用して60を突破して下さい。ファイト!