こんにちは、ストロング宮迫です。
夏休みのある日、ボクはあるビルで、ある塾の先生と話をしていました。ちょうどビルの向かいには、その塾の校舎があり、結構な数の生徒が通っているその校舎の様子がよく見えます。
何度か行ったことのあるビルでしたので、例によって窓の外を見ながら、先生と話しこんでいました。その塾の校舎はわりと繁華街に近い場所にあり、塾に通う子供たちの送迎に車が使われる場合もそこそこあります。
以前、その先生と話した時、親の送迎時の車のマナーの悪さが話題になりました。
たとえば校舎の隣にあるお店の前に車をドカンと止めて長時間待つとかね。
普通に考えたらわかると思うんですが、自分がお店をやっていて、その真ん前に週に3回も4回も車が路中されていたらイヤですよね?
だから、塾には近隣のお店や住宅地からしょっちゅうクレームが入る。ゆえにその塾では学期初めはもとより学期期間中も講習会中にも父兄の方に地図を示して、駐車禁止区域やこの場所には長時間止めないでくださいというお願い文を何度も出すとか。
その校舎を見渡せる向かいのビルで車の送迎状態を見ながら、先生と話をしていたというわけです。
「先生、最近はどうですか? 車の送迎のマナーのほうは?」
「いやあ、何回お願い文を出してもダメですねえ・・・」
「そうですか・・・」と言っている目の前で止めないで下さいねという場所にBMWが止まりました。
「あらら・・・先生、イイ車が止まっちゃいましたよ」
「いつもですよ!」
どうも常連さんだったようです。
「先生、仮にですよ、今ここにバズーカ砲があったとして、打っても罪に問われないとしたら、仮にですが打ちますか?」とかなりおバカな質問をしてみました。
「1発じゃ気が済まないんで5発くらい打ちますかね!」
「いいですねえ、先生。トマホークくらいでちょうどいいのかもしれないですねえ」なんて。
「ちなみに先生、あのBMW君は成績はどうなんですか?」
「それがいいんですよ、成績が・・・」
「あらら、いいんですか。じゃあ、やっぱり親にはあまり直接的にバシッとは言いにくい感じなんですか?」
「そういうことじゃいけない!という意見は多々あるんですが、やっぱりお客さん商売ってところもありますし、難しいですねえ・・・」と。
まあ、どこにでもあるお話で、結局、塾側もクレームがくれば、こういう文章を何度も配っていますとかで対応する。
さて、皆さんはどう考えますか?
※この毎日親技は2011年9月8日に配信したものです
皆さんは親ですから、親の立場で考えてほしいと思います。「塾で勉強する」ってことは先生からなにかを「学ぶ」わけです。
当然そこには学ぶ姿勢や態度というのが求められる、というか学ぶ姿勢や態度が悪ければ、吸収はできないし、身にもつかないでしょう。だから、親は「ちゃんと聞きなさい」とか言うわけです。
そのBMWさんが実際はどうかは知りません。が、もし「やめてね」とお願いされているにもかかわらず、平気で禁止区域に駐車する親が子供に「ちゃんと聞きなさい」と言っていたとしたらどうでしょうか?
まあ、それについて追跡調査したことはないので実際のところ、回答は持ち合わせていないのですが、実に困った問題、重大な問題が起きているとは言えそうです。
本当はBMWさんに言ったらイイんです。
「BMWさん、何回も言わせないでもらえますか。ここはダメなんですよ。お店があるでしょう、目の前に。何度もクレームが出ているんですよ。ルールは守ってもらわないと。当塾のイメージダウンになるだけじゃなくて、お子さんにもイイ影響はないですよ」って。
でも、言っちゃったらどうなるか?
実際にボクはあるマダムに下品な口調で、もう少しガツンとぶちかましたことがあるんですが、すぐに退塾となりました・・・その後もあちこちで悪口を言いふらされたりしてね。こういうときはすぐにこの言葉を思い出しましょう!
天網恢恢疎にして漏らさず!
それは置いておいて、でも、たいていは皆さんは言われないんです。お金をたくさん払っているから。大事なお客さんなんです、皆さんは。
もっと突っ込んで言えば、子供の成績が悪かったら言われる可能性は高まるんです。退塾になってもいいやって先生も思う。
でも、成績がイイ、ずば抜けてイイ場合、先生は堪えちゃう可能性が高まったりします。「あと1年だ!このヤロー」とか思われながらね。
我慢できるっていうのは、塾というものが基本的に期間限定の付き合いだからですよね。直接長く接しているのは子供のほうですし。まあ、放っておこうよと。かかわり合わないでおこうよと。
つまり、「成績が良く」て、先生が「我慢」して言わない場合、この場合は親になりますけれど、よろしくない状況が放置されることになります。
毒素がどんどん身体に蓄積されている感じですなあ。それがどんな影響を先々で「子供」に及ぼすか?
これは結構怖いことなんだと思います。子供の成績が良いことが仇になるわけですから。
別に今回のお話で皆さんに訴えたいことはないんです。ただ気をつけて下さいねってことくらい。
悪いことがあれば、厳しく言ってくれる、そういう人がいないという状況は親にとっても子供にとっても、のちのちに大きな禍根を残すことになる。
まあ、それでいくと、塾などの期間限定の付き合いと違う、本気で向き合う、長く付き合う親の場合、「我慢」はできなくなるということなんでしょう。
悪いところがあれば、いけないところがあれば、すぐにビシッと親は言う。親は期間限定ではない、ずっと付き合っていくわけですから。時には感情的にだってなるわけです。至極当然です。だって「あと1年我慢すれば・・・」なんて言ってられないわけですから。
今しかない!!!ってね。「感情的」大いに結構。思い切って感情的にいきましょうよ。
そして、親は誰からも文句や苦情を言われない立場にあるってことをしっかり自覚しておきましょう。遠くの聞こえないところで「チェッ」なんて言われない振る舞いを頑張ってやっていきましょう!!
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
小5 くにゃすけさん
今までいろんな中学受験の親向けの本を読んできましたが、判った気になっていただけの私でした。
まさに「理解できた」と「解けるようになった」の違いですね。判ってはいたのだけど、行動できていなかった。
子供は勉強には比較的前向きなのですが、どうも私がガミガミ言って、やる気を失わせ邪魔をしていたようです。早く終わったらこれもと追加でやらせてもいました。つい欲張ってしまって、子供のやる気を削いでいたんですね。。
塾に入って1年以上、宿題もちゃんとやっているのにふと気づくと成績は入塾時とほとんど変わっていない現実。これが子供の地頭というものかと半ば諦めていましたが、ここは私の頑張りどころだと思いました。
親の協力でもっとあげることができるのならば、是非とも実行してみたいと思いました。まとまらずすみません。
宿題をこなすだけで終わり、効率よく成績アップにつながる勉強が出来ていなかったように思います。ABCテストの分析が役にたちそうです。
そう、「宿題をこなす」だけではテストでは「できない」んですよね。
宿題はやらなきゃいけないんです、復習ですから。
でも、一通り宿題をやってもテストでは高得点にはならない。宿題の量は多いし、問題の種類も多い。中学受験では処理力が求められる。
もちろん処理力だけでは最終的には対処できないんですが、まずは処理力。
テストでは問題を見てじっくり考える時間は与えられていません。
「宿題をこなす」から、「どう宿題を仕上げるか」、ここにポイントはある。
A問題、B問題にまずは力を注入して宿題を「仕上げ」てみてください。