こんにちは、ストロング宮迫です。
今日は甲子園の高校野球が決勝戦ですか。みんな好きですなあ、高校野球が。沖縄なんかは代表の試合がある時は「県内の経済活動は軒並み麻痺状態」になるとか・・・
※この毎日親技は2015年8月20日に配信したものです
なかでも早稲田実業の清宮クンフィーバーはすごいらしい。西東京大会から甲子園3回戦までの9試合の観客数は20万人越えだとかで、甲子園の試合では徹夜組が多数いるとか試合のある日の梅田からの電車は朝5時台でもすし詰めだとか、いろいろと聞きました。
まさに清宮クンは「世間に届いてる」状態ですな。みんな知ってるし「清宮クン、打ったね」とか「すごいね」って、みんな言ってくるもの。ボクの周りで唯一「清宮クン」がまるで届いていないのがタイガー山中で「知らないけど、すごいの?」なんてまだ言ってる。
でもね、世の中には「説明してくれる人」がたくさんいるんですな。「清宮クンのお父さんは・・」とか「清宮クンの少年時代は・・・」とか、どんだけ知ってるの?っていうくらい知ってて説明してくれる。まあ、タイガー山中に「清宮クンのお父さんは・・」って説明しても「お父さんはプロ野球かなんか人なの?」なんて返してきて、「0」からではなく、マイナスからの説明になるので、たいていの人は呆れて途中で説明をやめるんだけど。
おもしろいのは、それだけ清宮クン伝説に詳しい人の中に「自分の子」のことをまるで知らない人がいるってことですな。清宮クンをいまだに知らないタイガー山中よりも驚くわ。
清宮クンはみんなに「すごいすごい」って言われて、これからもきっと頑張るでしょ。あなたの子は、誰からも何にも言われなくて頑張らない。
清宮君の幼少期の伝説は知っているのに、あなたの子供が英語で悩んでいることは知らない。どないやねん!
この前、話した人のことなんだけどね(ToT)
おかしいよ。よその子のことはいいから、もうちょっと自分の子をよ~く見てやってほしいね。あなたの子供はこの1年、誰からも褒められていないんだからさ。とにかく世の中はわからないことだらけというか、自分のなかの常識とはかけ離れた話だらけです。
大阪の中学生の殺人・死体遺棄事件では、中1生が夜の9時とかから出かけたらしい。それはもう「ボクの守備範囲」を完全に越えた話だから、あれこれは書かないけれど、どういうことなのかまるでわからん。
盆に帰省した二十歳の長男坊が出かけて夜の10時に帰ってきたら怒りとばすからねえ、ボクは。なめとるのかって。
二十歳にもなって、そんなに怒らなくてもって思う人もいるでしょう。でもね、なんで遅い時間に帰ることをうるさく言うのかってことをちゃんとわかっていてもらいたいんです。
すでに一人暮らしをしているわけだから、普段は親はいないわけで、ウチの長男坊も好き放題やっているのかもしれません。それはわからない。確認もできないからね。悪さもしているのかもしれない。
でも、たとえ一人暮らしで門限が自由自在でも、一人暮らしだからこそ自分が律する必要もあるわけでしょう。
自分を律するときに、初めに出てくるのは家にいたときに言われていたことと行動様式です。もちろん親と一緒にいたときの行動様式は親と離れれば、違うものに変化していくわけだけど、最初に頭に明確に思い浮かぶものはあってほしいと願っています。
我が子にも、接する子供にも、「時間と場所がすべてである」と言ってきました。
夜中の12時にコンビニに行ってイイことなんてなんにもないって思っています。朝や昼に便利なコンビニは使うし、使ったらいいけれど、夜中の2時にコンビニに行って、ステキな出会いはないと信じます。
子供が行く場所、子供が行く時間、この2つが子供が出会う縁のほとんどを決定づける。
一人暮らしを始めて出会う縁は、どこに行き、いつ行くのかが問題となる。
夜に書いたラブレターは、もし出すなら、翌朝もう1回読み直して投函すべしとかいうのがあるけれど、夜に気分が高まって書くラブレターは翌朝冷静に読むと木っ恥ずかしくて読むに堪えないってことでしょう。
朝と夜では判断も、書く内容も、同じ人間でも違うってことでもあるでしょう。企業内でも朝決断することと夜決断することは違って当然です。気分が違うんだから。逆に、もし朝決断しても夜決断しても、同じ決断なら、その決断でイイってことにもなり得る。
朝出会う人と夜中に出会う人はまるで違う。生活パターンが違うんだから。生活パターンが違えば、考えていることもたぶん違うし、目標も行き先も違うでしょう。
イイ影響を与えてくれる人に会いたいなら、時間と場所を選ばなくちゃならない。
スランプに陥ったり、うまくいかないときこそ、いつもの生活パターンで動かなくちゃならない。
むしゃくしゃして、寝られなくて夜更かしして出かけると今までとは違う出会いがあるけれど、それはたいていは自分が望んでいない出会いのはずです。
自分が望んでいない出会いは今までと違う行動様式から生まれる。だから、目に見える場所に子供がいるときにはうるさく言う。目に見えない場所にいるときのなにがしかの律するものとなるように願って。
生活スタイルがちゃんとしている子供、朝ご飯を食べる子供は成績がイイなんてデータが出るのは当たり前。そこからイイ考え方も規則正しい生活も始まるのだから。
生活スタイルはちゃんとしていないし、朝ご飯は食べないけど、子供の成績がイイって!?
それは決して喜ばしいことではありません。この前書いたけれど、それは落とし穴が出てくるサイン。これから末永く学ぶ姿勢をもって継続して成績がイイとも限らないし、落とし穴にはまったときのハマりっぷりは驚異的なはずです。
今日、甲子園の決勝戦で戦っている仙台育英高校でかつて指揮をとっていた竹田利秋さんは現在、国学院大学野球部総監督をなさっているそうです。その竹田さんの精神を受け継いで現在監督として指揮を執り東都一部リーグに引き上げた鳥山泰孝監督がこう述べておられます。
国学院大学野球部、15年越しのブランド戦略 基礎から教える独自のメソッドで開花
中島 大輔鳥山が説明する。「人を支えているものは心であり、体である。でも、心と体の順番が逆ではダメ。心がまだできていないのに体はでき、技術論ばかりに走ると、ちょっとスランプになったとき、心が安定していないからガタガタ崩れるわけです。
だから、心の面をちゃんとやっていかないといけない。もうひとつは、3つの要素のバランスを支えている土台がしっかりしている必要がある。このバランスが崩れてはダメだと思います」
「心と体の順番が逆ではダメ」なんです。【生活スタイルはちゃんとしていないし、朝ご飯は食べないけど、子供の成績がイイ】は、このことを示します。
過程が良くないのに結果が出ていると、みんな結果オーライで良しとする。特に成績がイイ場合はそうなりがちです。
が、続かないんです。中学入試や高校入試でよくても、その次はダメなんです。いずれ通用しなくなるやり方を親技では推奨しない。
鳥山監督の話の「土台」は、親技でいえば「親その人」になります。親が子供のバランスを取る「土台」になる。
親との安定的な関係や信頼、これを土台の上に規則正しい生活が乗っかり、その上に「時間と場所」を理解した行動、人の話を聞く姿勢、イイ勉強のやり方が乗っかり、成果につなげる。
『10の鉄則』はその親との安定的な関係や信頼を「成績がイイ」に観点を当てて書いたもので、親技では『10の鉄則』やこのメルマガが土台を作る基本的な考え方になる。子供にとっての人生はこれから長い長い闘いです。小手先や運で最後まで乗り切ってはいけない。一人暮らしを始めれば、もう手も足も出ません。
でも、そのときまで親であるあなたの経験やこれから先に起こりうると予想されること、守るべきことだけはしっかり伝えていかないといけない。それは勉強だけのことではないでしょう。
長期休暇の夏休みはその絶好のチャンスでもありました。言っても伝えてもキリがないけれど、いけるところまで頑張るべし。子供はあなたの血と汗と涙と喜びの結晶なのだから。
ああ、規則正しい生活っていっても、せっかくの夏休みなんだから、たまには夜更かししたらエエですよ。たまにする夜更かしはサイコーだし(たまにするからサイコーなんだけど)、いつも夜更かししない子供にはイイ思い出になるし、そのあとの日々の規則正しい生活に新たな風を吹き込む力にもなりうるから。
真面目でなきゃいけないけれど、真面目すぎるとつまらないし、行き詰る。バランスよ、バランス!そのバランスを取ってやれるのが親です。
縁もゆかりもない、よその子が奮闘する甲子園の決勝戦なんか見てないで、あなたの子の奮闘を見てやってください。奮闘していなかったら奮闘させなきゃあ!
ノリ勉「英語」を終わっての感想
中2 ジャスミン母さん
◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:
不定詞の用法、そして、今回集中的にとりくんだユニット3の範囲の修得、毎日一定時間、前向きに、子どもに学習に取り組ませることに成功した。
娘も、どれくらいやれば、英単語や英文を暗記できるかをつかんだと思う。そして、娘と私が、一緒に、同じ目標にむかって、前向きに取り組めたことが、最大の成果です。
◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
ただ、横に座っているだけなら、邪魔なだけだったでしょう。今回のように、事前事後の準備を怠らず、一緒にやる勉強の時間の成果を最大限に狙っていくことで、はじめて、親がそばでみる意義を子どもに感じてもらえるのだと痛感しました。
ただ、「勉強しなさい。どれだけできた?何これだけしかできていないの!なにやっていたの!」の繰り返しでは、親は、全く迷惑な存在でしかありません。
一日、30分でいいから、一緒にやって、手応えがあったと感じてもらえる時間を、これからもつくっていきたいと思います。
この夏休み、同じ手法で、教科書の単元を一つずつ戻って、1学期の復習を確実にやっていこうと決意しました。
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
楽しかったです。特に、ここ半年くらい、定期テスト前日の必死モード以外は娘から拒絶されていましたが、久しぶりに、楽しい気持ちで勉強させてもらいました。
忙しい中、準備をしっかり行い、ノリ勉での指示もかなり読み込んで、その趣旨を十分に理解いただいたジャスミン母さんだから、得られた成果でした。
この夏の目標「英語を得意科目に!」目指して、まだまだ続く夏休み、頑張ってくださいね。ありがとーーー!
ジャスミン母さん
一つ朗報があります。
今回のノリ勉でとりくんだ「不定詞」の小テストが塾であり、この日は、遠方で法事があったにもかかわらず、法事後すぐに車で塾まで届け、受けさせたところ、80点とることができ、成績優秀者として名前が掲示されたのです。
本人は、やはり、嬉しかったようでした。
一学期の中間で48点(平均58)、期末で38点(平均 58)、直近の塾の英語の小テストで40点と、半分以下しかとれていなかった娘にとっては、かなりの出来だったのではないかと思います。
そして、その後、少し間隔をあけながら、二単元を同様にこなし、計18日間で、中二の英語の構文と主要単語を復習させることができました。
もちろん、いつも機嫌良くやれた訳はなく、バトルも繰り返しながらでしたが、でも、先日の実力テストを終えた後、英語は今までほど苦手意識がなくなったと言ってくれました。
しかし、また時間をおいて問題をやらせてみると、やはり単語も忘れていますし、基礎の修得が不足していることを痛感します。
成果が出た!で、終わりにはなりません。成果が出れば、次の課題が出る。「覚える」から「忘れる」が問題になるわけですね。
「なにもしていないけど問題がある!」と「成果が出たあとに問題が出る」その意味するところは天と地ほど違いがありますぞ!