毎日毎日いったいどこからやってくるんだろう!?って数の質問や相談が届きます。
ストロングの身体は1つで相談は多数。答えていない相談も多く恐縮です。
その質問や相談の多くが、とっても長文なんですね。今の状況をできるだけ詳しく書いてくださっています。
そうでないとストロングだって答えようがありませんから、それはそれでいいんです。
どこかで書いたことがありますが、非常におもしろいのは、最初からさてさてどんな状況なのかな?と読み進めていくうちに、何やら思わぬ方向に落ち着くこともしばしばあります。
そう、思いつくままに相談を書いてたら、問題点が見えてきました!というやつです。
その上で、ということで、まずここから取り掛かろうと思うのですが・・・と解決策まで書いて送ってくださる方もしばしば(◎_◎)
あらら、答えが見つかっちゃいましたか!というわけです。
まあ、ストロングが答える回答にしても、皆さん自身が考える解決策も「絶対」とか「間違いない」というわけではありません。
仮説としての「ひとまずの解決策」があって、そこからまた試行錯誤が始まる。新たな試行錯誤を始めるための区切りみたいなものが「解決策」と言ってもイイでしょう。
相談しながら、メールの最後にストロング、これでこれで合ってます?なんて書いてあると、パソコンの前で思わず「合ってますよ!」声に出しつつ、コクリ頷いちゃったりしてますからねえ(^_^)
何でこんな話を延々とやっているのかというと、実はこの過程は、子供たちでいえば、わからない問題を解く様子に似ているからなんです。
「え~と、これはどうなるんだっけ・・・」
「あっ、そうそうこう考えたらどうだ?」
「いや、違うな~。ならこうだったらどうだ?」
「そうそう、この方針なら解けそうだぞ!」
「ねえ、このやり方合ってる?」
親技では勉強中に頭で考えていることを口に出してやることをススメていますが、ひとりごとをぶつぶつ言いながら、答えまで導けちゃうことがあります。
もちろん最初から子供一人でできない場合も多いので、親がそばで一緒に考えながら、ささやきながらともに進んでいく共同作業で答えまでいっちゃう場合もあります。
経験したらわかるんですが、このときの「カ・イ・カ・ン」は、ちょっと言葉にするのが難しいなあ・・・・
我が子がそうだったら、思わず抱きついちゃって、ほおずりしたくなる感じです。
ヒゲが痛いよ!なんて言われようが、「すごいぞ!そうだよ、それでいいんだ!」 心の奥から声が出る感じです。うれしくなるのは、答えが出たからだけではありません。
この勉強こそが「理想の勉強」だから。
教えて理解して解けるようになる勉強より、自力で答えまでたどり着く勉強の方ほうが習熟度だって勝ります。
なぜ、勝るといえるのか?
それは覚えたことっていずれ忘れるものだから(≧◇≦)
勉強だって、知識や解き方を習っても、いずれ忘れてしまう。まるで食べ物に賞味期限があるように、勉強だって「鮮度」があるわけです。勉強した直後だったら覚えている。でも時間が経ってしまえば「あれ、何だっけ?」と忘れてしまう。個人差があったり、教科や単元によって賞味期限は違ったりするけどいずれは忘れてしまう。
これは、時間がたって鮮度が落ちてしまったことが原因でしょう。
だから、テストでイイ点を取るためには、いかにテストまで「鮮度」を保つことができるか?
この勝負になるわけです。
その点、自分で答えまでを導き出せた勉強だと鮮度だって長持ちするわけです。自分で考えたことで強く印象に残ったのかもしれません。そして、なにより忘れたときだって安心ですから。
なぜなら、もう1度、考えたらいいから(^_^)
一度ゴールまでたどり着いた問題です。もう一度だってたどり着く可能性は高いですから。
ただ受験という時間の制約がある戦いにおいては、「理想の勉強」を延々とやっていては間に合わなくなるの現実です。
自力で考えてある種の「公式」を生み出す子供だっているわけですが、それはもう紀元前の昔に誰かが出しているものだったりするわけです。だから、「教えてもらって」解けるようになることも限られた時間の中で生きていくときには、効率だって考えないといけません。
バランスが求められるところでもあるんですね。
もっと言えば、公式なんかを「教えてもらって」、それをもとにチャレンジ問題を「自力」で考え、答えを導き出すなんていう行為は、現実的で非常にバランスの取れたやり方でもあるでしょう。
そしてそれをやるときに今までの経験から使えるのは、考えていることを口に出してブツブツ言いながら問題を解くやり方です。
1つ1つ習った考え方を基本に「こうだから、これで」とか「この数字が与えられているので、これは使って・・」と言ってみる。
止まったらそばに座っている親が「答え」ではなく、「もしかしたらこうかな?」とささやく作業ですね。
こうした作業は、覚えて終わりの問題は別にして、今受験生が取り組んでいる難しく、いくつものステップを踏まないと解けない「入試問題」の答え合わせをした後での見直しには効果的です。
こういった難しい問題も自分で答えまで導きだせる力を「考える力」なんていわれることがありますが、子供に限った話ではありません。
親のみなさんだって、同じことではないでしょうか?
一番最初に書いた自分で解決策(仮説)まで導きだせる親の方は、子供たちでいう「成績優秀くん」または「成績優秀予備軍さん」と同じです。
では、どうやったら親のみなさんが「成績優秀くん」または「成績優秀予備軍さん」になるのか?
もちろん、すぐにとはいかないでしょうが、自分で考えたりする訓練としてお勧めなのが、
文章に書いてみる
なんですね。
文章を書くためには頭の中でいろいろ状況についてまとめようとしますよね。それが良いと思うのです。
子供たちなら「声に出してみる」。問題文を声を出して読むのはもちろんとして、解くときも声を出させる。
頭の中にあるものを声に出すことで、同時に耳で聞くことになる。そうすることで頭の中の整理がつくのかもしれません。
わからない問題について、「考えろ!」なんていっても考える力はつかないのは皆さんもよくご存知なはず。
それぐらいなら、「考えてることを声に出してみろ!」の方がいいわけです。
タイガー山中は年中ブツブツ言っています。手でなんか形を作ってみたり、「そうそう、そうなんだよ」とか「だからこうして・・」とかずっと言ってるんです。ほかのことをしているときも、ずっと解決策を考えて頭が働いているんでしょう。
一方、ストロングなんかは「考えよう」としてもうまく頭が働きません。ブツブツ言おうとしても、言葉が止まってしまうんです。
そういう人は書くのがイイ。
親も子供も躓いている部分は実は同じところじゃないだろうか? そう思うんです。
同じ躓くなら、子供の頃にあの手この手でチャレンジした方が絶対イイですもの。
ちなみに、タイガー山中は生徒にこう言うそうですよ。
さあ、うんちくをたれてみろ!と。
それでもスタートできない生徒には、「この問題は・・・」と出だしの言葉をささやいたり、つまずいたときには前に戻り「~だから」と頭を整理しながら進めていくのです。
たった一言、
成績が悪いのです。
やる気がありません。
なんて言って「どうしたらいいでしょうか?」と投げかけても、イイ回答は誰からも得られないだろうし、仮にイイ回答を得られても実行には移せない。
そういうものだと思います。
大人の世界では
「質問力」
「問題解決能力」
「論理力」
「数字を読み取る力」
なんていう題名の本やセミナーが数多く出版されたり開かれたりしています。「考える力」は子供にないんじゃなく、大人の方に、親の方にないんじゃないか。
これはストロング自身に向けられた刃なんですが、立ち止まるわけにはいかないので、問題点や悩みを
声に出してみませんか?
文章に書いてみませんか?
そして、自分で「この問題は・・・」と出だしの言葉を口に出し、声も文も止まってしまったら、前に戻って「~だから」と頭を整理しながらやってみませんか。
自分を律するためにやろうとすれば、すぐくじけます。
が、自分がやってみたことを子供に応用して、
「え~と、これはどうなるんだっけ・・・」
「あっ、そうそうこう考えたらどうだ?」
「いや、違うな~。ならこうだったらどうだ?」
「そうそう、この方針なら解けそうだぞ!」
「ねえ、このやり方合ってる?」
この「カ・イ・カ・ン」を子供に味あわせるためなら、いつもすぐにくじける親だって頑張れるんじゃないかな。
そうストロングは思っています。