oyawaza443
こんにちは、ストロング宮迫です。

この前、久しぶりに山道のパトロールに行ったら、カナヘビやらトカゲやらの子供たちがわんさか湧いたようにいました。
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カナヘビやらトカゲやらの子供たちが出てきたら、受験生はいよいよ入試演習です。

祭日の今日も朝から頑張っていることでしょう。

入試演習で大事なことはもう過去10数年の間にあれこれ書いてきたので、そちらを見ていただくとして、とにかく子供のレベルにあった学校の入試問題をやること!

これに尽きます。

半分も獲れないような入試問題演習を冷や汗かいてやっても、力はつかないから

「これってカンタンすぎない? ホントに入試問題なの?」くらいから始めるのがちょうどイイ。もちろんそこにとどまっている必要はないんだけど、スタートはね。

もし入試問題のレベルがカンタンすぎると思うなら、制限時間を短くすればイイだけ

制限時間を50分から40分にするだけで、たったこれだけで難易度は上げられる。50分を30分にしたら相当厳しい入試演習の練習になる。

3時間かけて解いても半分も獲れない入試問題は、実力にあっていないレベルです。子供は何かすごく頑張った気になるかもしれないけどね。わからなくてもウンウンうなって考える訓練の一貫ならそれをやってもいいけれど、実力は付きにくい。

今まで習って習得してきたものをいかに速く正確に引き出しを出し入れして解けるか、また、それをいかに積み上げて行けるかが冬までの勝負。

冬休みまでわずか3ヶ月です。なにをやらせるかで道は大きく分かれるので無駄な3か月にならないように受験生の親はよくよく見ておいてやりましょう。

さて、

文部科学省による次期学習指導要領改定に向けた審議において、

英語はこれまで小学校5・6年生でやっていた歌などを通して楽しく学び、成績評価もない「外国語活動」(授業時間は週1時間)は、小学校3・4年生に前倒しで行うようになって、小学校5・6年生は、授業が週2時間に増え、英語によるコミュニケーション能力の育成を図るとともに正式教科になる

とか。

小学校で英語の授業が行われるようになるということですね。それについて教員は懸念を示しているとのことです。少し長いけど紹介しましょう。

毎日新聞2016年9月17日
小学英語 半数近く反対…教員、授業増を懸念

次期学習指導要領の改定に伴い、2020年度に英語が小学校高学年で正式教科になることについて、毎日新聞が高学年を担当する小学校教員100人にアンケートしたところ、半数近くが正式教科化に反対した。賛成は3割しかいなかった。慣れない授業や授業時間の増加で負担が増すことへの懸念や不安が浮き彫りになった。【まとめ・伊澤拓也、高木香奈】

アンケートは8月下旬~9月上旬、47都道府県の男性49人、女性51人を対象にした。年齢は20代11人▽30代28人▽40代37人▽50代24人。

英語の正式教科化には半数近い45人が「反対」と答えた。「賛成」は29人、「どちらでもない」は26人だった。

反対理由で多かったのは教員の負担増だ

英語の教科化で授業時間が今より週1時間(45分)増えるが、他教科の授業時間が減るわけではない。

東京都の30代女性は「毎日6時間授業をしている担任に新たな教科指導は負担が大きすぎる」と不安視し、兵庫県の30代男性は「授業時間の確保が難しくなるのは目に見えている。どこかにしわ寄せがいく」と他教科への影響を懸念した。三重県の40代男性は「他教科が特に減るわけでもなく、教員も児童も負担ばかりが増える」と答えた。

成績評価への不安も垣間見える。

長崎県の50代女性は「小学校教員の多くは発音などのスキル(技術)がないのに、評価は困難ではないか」、香川県の20代男性も「どのような観点で評価すればいいのか」と答えた。

「外国語活動を楽しくできている。テストがなく評価がないため、肩の力を抜ける時間になっている」(福島県・40代女性)「楽しくという感覚から、勉強しなくてはならないという感覚に変わる」(滋賀県・30代男性)など、現行の外国語活動で十分との意見もあった。

正式教科化を巡る文部科学省の方針にも反対や疑問が目立つ。

3~6年生は授業時間が年間35時間増える一方、授業が減る教科はない。このため文科省は増加分を15分程度の分割授業や長期休みの活用で補うことを想定しているが、これには73人が「反対」と答え、「賛成」は10人だった。長崎県の50代男性は「分割授業は教育の質を問うていない印象。適当にやれと言わんばかりの発想だ」と厳しく批判した。

また、英語を教える人材の養成のため、文科省は国の研修を受けた「英語教育推進リーダー」を増やし、リーダーから研修を受けた「中核教員」を全小学校に配置する計画。施策について「十分と思うか」を聞いたところ、59人が「思わない」で、「思う」は11人だった。

文科省や教育委員会に望む施策は、専門教員や外国語指導助手(ALT)の配置が多かった。岩手県の50代女性は「ALTか英語専門の教員と2人態勢で授業をできればと願う」と訴えた。

会社でも学校でも塾でも、新しいことに対して新たに対応を迫られる時は反対意見が多数出るものです。

英語は「母語(第一言語)が確立してから」とボク自身は考えているけれど、時代の流れだからねえ。

ボクの考えはいくつか書いているので、それは別に読んでいただくとして、猫も杓子も「英語」ってなってるし、親も英語ならお金を払うし、

先日のネット記事「受験か英語か、両立か――多様化する進路に戸惑う親」やそれに伴うアンケートでは、
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「中学受験よりも英語教育のほうが将来役立つ」と考える人が多数と出ているようだから、もはや「学校でもやってくれ」となるのはもう致し方がない。

教員の現場でもそれぞれ事情があって反対意見もあるんだろうけれど、できようができなかろうが、怒涛の勢いで小学校の現場に英語はなだれ込んでいくことでしょう。

教員の思いや反対意見は置いておいて、また小学校での英語教育の是非についても、一先ず置いておいて、週休2日は変わらない学校に、週2時間の正式教科が加わるってことは、子供たちの負荷は増えるってことです。

負荷が増えるってことは、それをしっかりこなしていけば、今よりは一段階段を上がることになるからとってもイイことなんだけど、負荷が増えると、しっかりやる子供とやらない子供の差は大きく開くという現象を生みます

親技では「子供に負荷を与え続けるべし!」と言ってる。1つずつ階段を登らせて、子供がもっている無限の才能を花開かせるためにです。

しかし、負荷を与え続けても、その負荷が子供にとって荷が重すぎたり、かけた負荷が連続して未達成で成果がなかったりすると、負荷を与え続けるってことが子供を壊す要因になる場合もあるわけです。

親の方に「結果だけ見てモノを言ってたらダメですよ」っていうのは、そのためで、もし負荷を与え続けるならば、負荷を与える人は子供をよくよく観察して、その反応や行動を見ておかなくちゃならないわけです。

ただ学校や塾は、顧客や消費者の要望に応えて負荷を増やす。一律にカリキュラムで増やすだけなんです。親は同じ料金で負荷を増やしてくれたら喜ぶ!

しかーし、負荷が増えるってことは、やる子供とやらない子供のさらなる二極化を加速させる。

やれる子、できる子はどんどん吸収して伸びていき、やれない子や、やらない子やできない子は、負荷が増えた分、劣等感も増して、学年の早い段階で「オレってダメじゃん」っていう決定を今までよりも早めに下すようになる。

端的に言えば、今までは「中1で英語がキライ」ってなっていた子供が「小5で英語が大キライ」とか早まってキライになる。早めにキライになるってことは、学校に通うより長い時間を「苦痛でキライ」で過ごさなくちゃならない。今までよりも早く学校や授業がイヤになったりさ。

だから、学校で英語がイマイチなようなので塾に通わせようって親が出てくる。

学校にプラスして塾に通うってことは、習うことや宿題が増えるわけだから、負荷が増えるってことです。それは学校でもダメで、塾でもダメってなる可能性を大いに秘めていて、お金払って子供にダメ出し連発!なんてことになりかねない。

まあ、これは最悪の事態だから、みんなに起こるわけじゃないけどね。
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学習指導要領がどうなろうが、やることは変わらないんだから、一向にかまわないんだけれど、負荷を与え続けるには、子供をしっかり見ておく人は欠かせないってことです。

塾でも習い事でも、お金を払って我が子がダメ出しされるなんてみんなイヤだと思うんだけれど、望んでいないそれらのことがそこら中で起こっている。

イヤだイヤだも好きのうち!なんて言ってられないんだな。だから、よくよく考えてね、親はやらなくちゃ。

良い方に子供を向けようとしているのに、子供は「オレ、ダメだわ」って思うほうにどんどん押しやってるってことがいっぱいある。

最初に書いた入試演習もそう。頑張って祭日に負荷かけて入試演習やらせたのに、得たものは「自信喪失」とか「オレ、ダメじゃん!」なんてことになるくらいなら、ハッキリ言って負荷なんてかけないほうがイイんだから。

「子供は勝手に育つ」ってよく聞かされる。ボクは「子供は勝手になんか育たない」って思っているけれど、親が手間と時間をかけて、子供を壊すほうに押しやってたら、勝手に育つものも育たたない。

子供に手をかけたほうが悪くなって、手をかけなかった方が良くなった・・・なんてことも起こりうる。

小学校で英語が正式教科になって、学校で英語をやってくれる、大いに結構。その代わり、子供の負荷は増えるんだから、親が気をつけて見てやることも今までよりも増えるってことです。そのことだけはよくよく噛みしめておいてほしい点です。

で、結局先生たちが反対しても、英語教育は小学校で行われるんだけど、先生たちが反対している理由は、やっぱり「英語なんて教えられない」っていうのが理由じゃなかろうか。

もうボクなんかも耳が腐り始めているから、リスニングしたって子供たちにかなわない。聞き取った英文を書き取るディクテーションをしても、全然子供にかなわない。

子供はすごいよ!

発音だって、ボクの発音は子供たちに笑われるもの。ボク自身は「ダメだ、これは」という自覚があるけれど、子供たちは「それヘンだよ」っていうのが瞬時にわかる(指摘してくれなくてもいいんだけどね、傷つくから)。

大学卒業から今まで英語に触れてこなかった30代以降の小学校の先生には、英語の授業はかなりきつくて、こたえるものになるだろう。だって子供のほうが耳もよくて、発音もイイんだからさ。子供たちに言われちゃう「先生の発音、悪くねぇ?」とかさ。

小学校の先生には、これは堪えるんじゃないのかなあ。

でも、だからこそ、小学校で先生が英語を教えたらいいんじゃないとボクは思う。英語の授業の時だけは先生と生徒が対等になれる時間が訪れるんだからさ。

「子供の勉強を見てやってください」ってボクが親に言うと、「もう教えられません」とか「もう勉強は・・・」とか「全然わかりません」とかいう答えが返ってくる。

でも、わからないから、いいんだ!

真っ新な気持ちで問題やテキストを見ればいいんだからさ。それは子供と同じ気持ちになれるってことでしょ?

もう汚れきったボクたち親(汚れきっているのはボクだけか・・・)は、子供の本当の気持ちなんて思い出せないんだ。でも、わからないものを「見てみる」ことでそれが少しでも思い出せるんじゃないか。

英語なんて大キライで、大人になってからはもう見るのもイヤ!っていう親もいるでしょう。それがイイんですよ!

大キライで、したくないんだけど、やらなきゃいけない・・・じゃあ、どうする? どう攻略する?

生徒や子供よりも親や大人ができなくても「権威の崩壊」は起こらないよ。それで権威が崩壊するのは、その人間関係がすでに構築されていないか、信頼関係が成り立っていないかのどちらかだから。

「わからない」ものは、わからない!と言おうよ。

それを子供と一緒になんて考えたらイイ。それが親技でいう「親が子供の勉強を見る」ってことだから。上から目線で「こうで、ああで」とか下手くそな説明や先々に習うことを想定していない「とりあえずの授業」なんて、子供には必要ないから。

英語だって教材やCDがいっぱい売ってるじゃないですか。それを使えばイイ。

是非はともかく時代の要請に伴って、否応なくみんなが平等に直面させられる英語、この際、逃げずにどう攻略するか、子供と一緒に考えましょうよ。

だって、子供には「イヤなことや面倒なことから逃げるな!」って普段から教えているんだからね。
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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小6 パーミッションさん

何度も何度も読み返しました。うなづいてしまう文章も多く、勉強になりました。もっと早くに読みたかったです。

ここまでの時間を無駄に過ごしてきたことに打ちしがれて、深く考えると立ち直れなくなるので今は考えないようにします。

親の接し方、課題の与え方など考えてやってみます。もう少し時間がほしいです・・・有効な手だても時間に迫られてやるとうまくいかないのでは・・・

書けば後悔が浮かんできます。残り少ない時間ですが、がんばります。また相談させてください。

現状と目標が大きく乖離していれば、焦って当然です。でも焦っても、泣いても、祈っても、その差は埋まらない。

目標との差を埋めるのは勉強だけ。勉強をやるしかない。

悩むくらいなら勉強しよう!ってことです。今から手をつける問題はコレからもう2度と出会わない、だからその場でモノにする。

その気持ちがあれば、1ヵ月後、子供に大きな変化が起きます。それができれば、来月もとなる。目先の1日を大事に!

中2 サーカス母さん

興味深く読ませていただきました。簡単なようで継続して実行するとなると、親の覚悟が試されるように思います。大変だ!

私自身、仕事をしているので、家事やその他諸々におわれ、息子の勉強の面倒は後回しになっていました。

「やっておきなさい」「きちんとしなければ」「もっとがんばって」

協力もせずにやれとばかり言ってきた事が今回子供を爆発させた原因なのでしょう。

「あなたならできるはずよ」と励ましていたつもりになっていたのですね。親の考えがなってなかったと反省しきりです。

先生のおっしゃる勉強の信頼関係は難しくなりましたので、親子の人間関係をまずと考えております。(省略)

信頼関係の構築には鉄則6でしょう。鉄則6をとにかく1つきちんとやる。1ヶ月、忙しくても守ってみる。

それで事態は展開していくんじゃないでしょうか。信頼関係の壊れもまだ決定的ではないようですから、ここが踏ん張りどころです。

鉄則6を家族で高らかに話し合い、決定し、納得して実行する!頑張ってください。

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