早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中1一徹さん

プロを目指してヴァイオリンをずっとやってきました。まさに一徹と飛雄馬のように・・・

ところがここにきて一般の高校に行きたい気持ちがむくむくと頭をもたげてきたようです。

毎日4~5時間はさらわなくてはならないヴァイオリンなのに一日1時間はおろか、まったく練習しない日もあるようになりました。

部活には入っておりませんが生徒会をやっています。お稽古はヴァイオリン、ピアノ、音楽教室、合奏、乗馬。勉強はZ会を作文を入れた6教科受講しています。

TVも観ませんしゲームもありませんが、何しろ時間が足りません。勉強はきらいではありませんが数学への苦手意識が高いようです。

テストは、19番→11番→49番へと激落ちしました。

原因は「県」を書かずに15点減点とか、物質ABCを説明する文を読み、解った順番にABCの欄に書き込むと言った「ケアレス」と呼んでよいのか勉強以前の常識のなさなのかわからないような間違いが多いです。

今まで掛けてきたお金と時間と労力を思うと、音楽高校への進学をすんなりと決めればいいのに、とは思うものの、厳しい世界ですからものになるのはほんの一握りの天才か天才的努力ができる人たちだということもわかっております。

獣医になりたいという希望を持ち始めたようです。

普通高校なら県立のトップ校に、という志望ですが、今のようなおけいこを続けていては勉強時間も不足して、どっちつかずの状態になりそうです。

最終的には本人が決めることですが、親の無言の希望が偏った影響を及ぼさないか心配です。私自身、迷っておりますので本人が迷うのは当然だとは思います。

「決めるのはあなただから」と言うのは簡単ですが、普通高校か音楽高校かでは、将来が大きく違ってきますので、親としてどのようなアドバイスをすればよいのか、御指南いただければと存じます。

よろしくお願いいたします。

プロを目指してヴァイオリンを頑張ってこられ、現在は中学1年生。

高校受験まであと2年といったところで、進路について悩んでいらっしゃいます。

しかし、このメルマガの読者にはヴァイオリンやっている人が多いなあ。

まあ、一徹さんの場合は、なれるかどうかは別にして、もう「プロ」という道に向かってのヴァイオリンでしょうから、「習い事」というレベルではないようです。

親としては、音楽高校への進学が希望。まあ、当然といえば当然ですよね。そのために、大変なお金だけでなく、労力もかけてこられたわけですから。

いやあ、それにしても「毎日4~5時間はさらわなくてはならない」んですか!!

それも「1年だけ」とかの期間限定じゃないわけですから、なんにしても「プロ」を視野に入れると厳しいですねえ。

メルマガを創刊した10年ほど前に初めて紹介し、それ以後、何度となく紹介してきた新聞記事があります。

少し長いですが、紹介します。

中国新聞 ウオッチ 永山貞義

過日、テレビで将棋のNHK杯を見ていると、解説の青野照市九段が強さについて、独自の見解を述べていた。

それを要約すると、卓球の福原愛は、既に1万6000時間以上の練習を積んでいる。

将棋の場合は、まず基礎固めに1万時間の勉強が必要。羽生善治王位や森内俊之名人らは、早くからそのぐらいの勉強時間をクリアしてきたため強いのだ。

青野九段が言っているのは、このように幼児期からの英才教育が「天才」を生み出しているということである。

この発言内容からなぞって、真っ先に思い浮かべるのはイチローだろう。3歳から野球を始め、小学3年生からは1年365日のうち、360日を父親とマンツーマンで練習。(省略)

こんな天才を生み出すためには、単に幼児期から訓練を重ねればいいわけではない。

素質を見抜く目を持った指導者が必要なのに加え、本人も目標に対して、やり抜く強い意志が必須条件である。(省略)

とまあ、こういう内容の記事でした。

基礎固めに1万時間が必要!

計算してみると、だいたいこうなります。

1年間休みなくやると仮定して、

1日2時間で、1年で730時間、10年で7,300時間

1日3時間で、1年で1,095時間、10年で10,950時間

1日4時間で、1年で1,460時間、10年で14,600時間

10年休まずに毎日3時間やって、やっと1万時間です。

目もくらむような途方もない数字ですなあ。

しかも、それが基礎固め!ですから、プロとしては、そこがスタートラインに立つということなんでしょう。

まあ、羽生さんや森内さんという一流の方は、10年なんてかけずに1日6時間とか10時間やって一気にやり遂げてしまうのでしょうけどね。

一徹さんが目指している世界というのは、ザックリこんな感じの世界であるということですね。

一方、お子さんはというと獣医になりたいという希望が芽生えてきて、普通科の高校の進学も選択肢の1つになったとのこと。

これまたハードルが高いですなあ・・・・

獣医さんになるためには、獣医学部ですか。今回の相談があって、大学入試をやっている先生に電話で聞いてみました。

ちょっと大雑把な話になりますが、その先生の話では、国公立大学の獣医学部に行くためには、学校によって差があるのでしょうが、センター試験で90%程度の得点が必要だそうですね。

センター試験は900点満点ですから、9割となると810点。

ストロングがその話を聞いた先生の担当した生徒が今年、某国立大学の獣医学部に2人ほど合格したそうですが、2人とも、16時半から22時までの5.5時間、2年間毎日休まずに塾で勉強をやらせたそうです。

その先生は部活をすることは認めなかったと言っていました。行きたいなら・・・という選択肢を示した上でですが。

高1の頃はよく知らないとも言っていましたので、ここでの勉強時間は、高2から受験までの2年間の数字です。

1日も休まなかったとすれば(その先生は一日も休まずに塾を開けているようなヘンタイ先生なんですが…(◎_◎))

5.5時間×2年= 4,015時間ですね、単純計算で。

おまけに獣医学部は定員が少ないそうで、これが入るのが難しくなっている要因の1つとも言っていました。とまあ、ヴァイオリンの道に行くとしても、獣医学部を目指すとしても、大変な道であることに変わりはない。

多くのことを犠牲にして、限られた時間を有効に使わないといけない。

一徹さんの心境が複雑なのは、よくわかります。

プロを目指して「音楽学校へ進学する」という一本道だったのに・・・
でも、音楽の世界も厳しいわけだし・・・
本人の希望する道を進ませてやりたい・・・

などなど、堂々巡りなんでしょうね(◎_◎)

ただ、プロのヴァイオリニストになってほしい!という「無言の希望」は、お子さんもわかっていることでしょう。

しかし・・・お子さんの気持ちも尊重してやりたいので、親が一方的に決め付けるわけにもいかない・・・と。

一徹さんじゃなくても、どの親もこういう問題は悩みますわね。

さて、ここまで書いてきて明確なのは、一徹さんの場合は、習い事と勉強の両立は難しいということ。

超人的な「動き」を子供に求めるということでなければ、どちらかを選択しないといけません。

ヴァイオリンも獣医もどちらを選ぶかで、学校も異なるわけですから。方向は全然違う。

これは、野球やサッカーなんかでプロを目指す場合、進学する学校が違ってくるのと同じです。もうハナから、両立なんて無理な話です。

片方を頑張ったら、もう一方にはブレーキをかけることになるんですから。

趣味で楽しむのとは違って、目指すべきものが違うし、かけなければいけない時間も違うことからすれば、

もうどちらか、1つを選ぶ

これしか、ありません。

それもできるだけ早いにこしたことはありません。一徹さんは、どちらか1つに決めるべきでしょう。

最終的な決断は本人がすべきだとストロングは思います。

が、「決めるのはあなただから」と子供に任せるのはちょっと酷だと思います。

今までヴァイオリンのレベルアップするためのフォローをそばについて担当されてきたのでしょう?

巨人の星の星一徹のごとく(^_^)

もし仮にヴァイオリンの道を諦める、親が望まない道に進むからといって、口を出さないのはおかしな話です。

だって、一徹さんは、ヴァイオリンの先生じゃない。お子さんの親ですから!

ヴァイオリンの道を進もうと志したときのように、獣医とはどんな仕事で、獣医になるためにはどんな道があるのかを子供と一緒に調べるのです。

ストロングがちょび電話で聞いたような浅い話ではなく、もっともっと深く掘り下げて調べてみる。ヴァイオリンをこれまで続けてこられたのは、並々ならぬ協力があったと思います。

ヴァイオリニストとはどんな仕事で、ヴァイオリニストになるためにはどんな道があるのかも、そして、その道が決して平たんでないことをお子さんに話をされてきたと同じように、獣医についてもお子さんと調べ尽くす。

調べれば調べるほど、獣医も簡単じゃないってことになるでしょう。

最低限、そこまで調べた上で、どちらを選択するかは子供に委ねるのがいいとストロングは思います。

そして、もし、お子さん自身の意思でこの「重大な判断」をすることを望まれるなら、この約束を忘れないでいただきたい。

どちらを選んでも、これまで通り、これまで以上に協力する!

お子さんにとって、ヴァイオリニストになる道の方が具体的なイメージがわくと思うのです。この学校に通って、こんな練習をして・・・ってね。

一方、獣医については進学校に入学して、それからどうなるの?だと思うのです。一徹さんの協力は、何よりも心強いわけですから、協力することを提示した上であれば、より自分の意思で選択できます。

非常に厳しい選択だと思います。後ろ髪ひかれる思いは大いに残るでしょう。

しかし、だからこそ、自分の意思で決めてこれからの人生を歩んでほしいからこそ、意志決定の際の外堀、つまり情報と協力については、決断する前にきちんと子供の前に示してやる。

黙ってないで、調べることです!話をすることです!

結果、音楽以外の道を選択することになれば、新たなライバルと競争することにもなります。

ライバルが強敵なら、さらに過酷な勉強になるかもしれませんが、これまでのヴァイオリンの練習と勉強には多くの共通点があると思います。

その経験があるということは、ゼロからの出発ではなく、ヴァイオリンの練習の上に積み上げられていくもの。

ニューバージョンの一徹として、成果にこだわる協力をしてあげてください!

先の新聞記事にもありましたが、プロになるためには、早くから取り組まなくてはならない。

それは一定の時間が基礎として必要だから。そのためには、その時間を取るためには、同学年の子供たちが取っている時間は当然ながら取れません。

この子にそれだけの時間をかけさせてもいいのか?

誰も正解は持っていないと思います。

ただ

素質を見抜く目を持った「指導者」

本人の目標に対して、やり抜く強い「意志」

そして、

指導者と子供をつないでフォローする「親」

この3者が結合して初めてプロの道が開ける。

それでも、あくまでもそれは「プロの道が開ける」だけですが、そこまで行くにも、多くの犠牲が伴います。でも、プロを望むというのは、そういうこと。

常人ではなしえないことをやり遂げるからこそ、プロなのですから。

ぜひ親はこれからも、どの道を選んでも気持ちよく協力していくよ!そういう気持ちを整えて、あとは情報を集めて決断すべし!

キッチリ調べ尽くして下さいよ!

なお、今回のお話は部活勉強の両立の話と取り違えないでほしいと思います。

一徹さんの場合は、両立が難しいという意味ですから、他の方は注意してくださいね。

部活でも、毎日4~5時間は少なくてもやらないとダメなんだ・・・というのであれば、学校があって4~5時間となれば、それでほぼ1日は終わります。

そういう方に当てはまる話であって、毎日学校終わって、1~2時間、テスト前1週間前は休み!なんて場合は、「両立が難しい」とは決して言えませんからね。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1・小5 ぺんぺんさん

鉄則を読んで自分がこれまで子供達に実践してきたことは無駄ではなかった!と思う一方でまだまだ甘かった(自分自身が)と反省しました。

実行についてはある程度は鉄則の内容とよく似たことをしていたと思いますが鉄則のようにしっかりとした根拠や徹底はできておらず、どれも中途半端です。

2人とも自宅での勉強の取り組みがきちんとできない、という点が困りごとで思い余ってストロング様の本を購入するに至ったわけです。

私も仕事をしておりストロング様の鉄則を完璧にこなすことはできませんが、それぞれに具体的な自宅での取り組み内容を少しづつ決めて持続できるよう声をかけるようにしています。

そのせいでしょうか、2人とも以前と比べて素直に勉強するようになってきました。土日も嫌がりません。

継続は力なり!頑張ります。

親の本音は何度も繰り返しこれから話していかねばなりません。「その話の結論って・・・だよね?」なんて言われるくらいに。

そして、そばについている勉強をまず成果のあるものにしていくこと。一人で勉強するのはそのあとからの課題。上のお子さんはあと2年。頑張っていきましょう!

小3 豆さん

『10の鉄則』購入をずっと悩んでおりました。

いつ買おうかと・・・(^^;) いえ、メルマガをずっと読んでいましたので、早くても早すぎることはないのかも・・・と、思いつつ、現実への落とし込みが可能となる状況の見極めとでも言いましょうか・・・(モゴモゴ・・・所詮言い訳がましいな!)

はっきり申し上げます。

買ってヨカッタ!(まだ何もしてないけど)物事を理路整然と整理して、状況を見極め計画を立て・・・そーいうこと好きなんです。(出来は不問)

既に(感想を送る前にも関わらず)鉄則をまず大きめのポストイットに書き写し、持ち歩く荷物に必ず貼付、思いついたらすぐ鉄則にコメントを書き込んで・・・

その項目も気づいたことや必要なこと、決めたことの書き込みが一様にできたところで、今度は持ち歩いているシステム手帳の1ページに1項目ずつ書き写し・・・

どんどん自分の状況に落とし込む作業を楽しんでいます。(早く実行しようよ!)

だから、内容がすっきり自分の中に収まって、問答無用の教典とでも呼びましょうか?

まず進む方角が見えました。後はどうやって進むかですね!!これからも末永くお願いできますよう、努力いたします。

1ヶ月が経過しました。変身シートの期限のテストももうすぐです。

順調に進んでいるでしょうか?

親が張り切っても、張り切り過ぎると、子供がそっぽを向く負荷をかけたりする失敗がよくあります。だから親が立てる作戦も計画と実行を経て、少しずつ修正されなければならない。

企業が日々「カイゼン」を行う如く、親も子供に対する接し方、行うことを常に「カイゼン」しなければ、伸びてもどこかの壁で止まってしまう。

メルマガも日々起こることも鉄則に即して考えてもらえれば、親がどうすべきかは理解してもらえると思います。あとは決意と実行。子供にとって親の影響は大きいです。

失敗なんてない。カイゼンの材料が出ただけ。

立ち止まった人にはそれが失敗となる。ファイト!

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