今回はこんな質問からはじめて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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あなたは自分の子に

甘いですか? それとも厳しいですか?

「ウチは厳しいよ!」と即答な方。

すばらしいですね。やっていますか、厳しく\(^o^)/

一方、「どちらかといえば甘いほうかな?」という方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、兄弟でも違ってきます。

上の子には厳しいけど、下の子にはアマアマとかね。

子供を甘やかすのはいけない!

なんてよくいわれます。このことについて、特に反論はないでしょう。

では、ちょっと意地悪な質問をしましょうか。

甘やかすことがいけない理由は何ですか?

子供のためにならない

こういう答えの人が多いんじゃないでしょうか。

確かに、生活面において「しつけ」としての厳しさは必要だと思います。

では、勉強面についてはどうなんだろう?

これが今回のテーマでもあります。

というのも、ストロングが出会ってきた成績がイイ子の親は、

子供にメチャメチャ甘い!

という一面を持っています。

これは理屈でも理論でもなく、目の前で見てきた事実です。

この「甘さ」については意見が分かれます。

勉強で甘やかすのは、子供のためにならないという信念を持つ親もいる。

いいでしょう。どちらが正解というのはありませんからね。

ただですね、実際に見てきた成績がイイ子の親が

勉強で甘やかすのは、

子供のためになる

と思っているから、そうしているわけです。

そして現に成績がイイ。

では、具体的にここでいう成績がイイ子の親が「勉強で子供を甘やかせる」とはどういうことかを考えていきましょう。

子供たちの勉強には授業を受ける、家で勉強する以外にもいろいろな準備が伴います。

例えば、

1)学校や塾で授業を受ける
2)授業のプリントやノートを整理する
3)勉強の計画を立てる(今日勉強することを決める)
4)勉強の準備をする
5)復習や宿題をする
6)テストの間違い直しをする
7)今回の結果を分析して次のテストに役立てる

細かく見ていくともっとあるでしょうが、カンタンに考えてもこれくらいは「勉強」と言われるモノの中に含まれています。

でも、この中で実際の勉強する時間は、

1)学校や塾で授業を受ける
5)復習や宿題をする
6)テストの間違い直しをする

だけなんですね。

あとの

2)授業のプリントやノートを整理する
3)勉強の計画を立てる(今日勉強することを決める)
4)勉強の準備をする
7)今回の結果を分析して次のテストに役立てる

は、ある意味で「勉強以外」となるわけです。

多くの子供たちを見ていると勉強以外の2)3)4)7)に時間をかけているという事実があるわけです。

もっといえば「勉強している時間」にこれらの「勉強以外」のものが入っている。

我が子を見ていればそれはすぐ気付くハズです。

部屋に入ってみると、机に座って本棚から教材を出したり入れたり。なにを勉強しようかなと考えているのか、何をすべきかを考えているのかわかりませんが、とにかく勉強を始める前段階でものすごくロスをしているわけです。

子供の意識の中では、それらはきちんと「勉強時間」に含まれている。

でも、それって勉強じゃないですよね?

挙句の果てには勉強開始前に「あれがない、これがない」とモタモタして、机に座ったとたんダレダレの状況になったり・・・

ストロングはこれを「なんちゃって勉強時間」と言っています。

だから子供たちに「何時間勉強をしている?」と聞いても、あまりあてにはしていない。

なんちゃって勉強時間ですから!

つまり、子供に1)~7)の全部を任せてしまえば

勉強する時間は少なくなる

ということです。

少なくとも、勉強部屋に入った、机に座った時間から個人差はありますが、半分とか3分の1の時間は差し引いて考えなくちゃならない状況になっているということです。

しかし、成績がイイ子の親は、子供たちが家に戻ってきてからの時間をビシッと

5)復習や宿題をする
6)テストの間違い直しをする

に集中させるために

2)授業のプリントを整理する
3)勉強の計画を立てる(今日勉強することを決める)
4)勉強の準備をする
7)今回の結果を分析して次のテストに役立てる

を親が担当しているのです。

甘いですか?

さらに、上級者になれば、

5)復習や宿題をする
6)テストの間違い直しをする

をやる際にも、

子供のそばで勉強を見ることで

5’)復習や宿題の効率を上げる
6’)次のテストに活かす間違い直しをする

なんてことをするわけです。

甘いですか?

子供達の意見では「メッチャきつい!」でしたが・・・

そりゃあそうです。

なんちゃって時間」がないんですから。

子供のためにならないことは、親はすべきではない

これは全員一致!

でも

2)授業のプリントを整理する
3)勉強の計画を立てる(今日勉強することを決める)
4)勉強の準備をする
7)今回の結果を分析して次のテストに役立てる

を親がすることで「子供の成績を上げる」のは、子供にとって害にはならいのではないではないかとストロングは思います。

それよりはまず「本当に成績を上げる」このことにまずは持っている力の全精力をつぎ込むことに集中させる。

逆の言い方でいえば、こうすることで、頑張ったあとのご褒美の「自由時間」は魅力を増すことにもなるわけです。

「なんちゃって勉強時間」が長くなり、ダレダレで、「終わったら自由よ!」なんて言っても、「自由なんて言って、もう寝る時間じゃねえか!」なんて言われたりしてね。

そうやって勉強以外のものをまずは子供たちから取り除いて勉強に集中させることで、「指示待ち人間になる」などの懸念もあるでしょう。

ゆえに大切なのは、ゴールを決めることです。

親技では、「高校生になったら勉強は自分でさせる」といったゴールがあります。

高校生にもなれば、なかなか勉強の中身にも口を出しにくいといった物理的な問題も出てくる。

だから親技の駆使は「中学校卒業まで」もしくは「高校生活をスタートして夏休みまで」がギリギリのラインになるはずです。

親は、小学校から中学校の9年間で、勉強以外の

2)授業のプリントを整理する
3)勉強の計画を立てる(今日勉強することを決める)
4)勉強の準備をする
7)今回の結果を分析して次のテストに役立てる

これらを自分でできるように習慣つけていくのです。

もちろん、一度に全部は無理です。「やりなさい!」でもない。

できそうなものから一つ一つ「親の担当」から「子供の担当」へと手渡していくわけです。

忙しくて子供に時間がかけられないという親の方は、忙しく時間がかけられないなら、小学生になる前に

2)授業のプリントを整理する
4)勉強の準備をする

ぐらいを子供自身でできるように習慣つけておく。

こうした意識があって実践があって蓄積されて初めて

「自分のことは自分でする!」

が確立されていくとストロングは思っています。

こうした意識も実践も蓄積もなく、「中学生だから・・・」とか言ってポンと子供に親は丸投げする。

そりゃあ面倒ですよ。勉強をそばで見るなんて。

親だって他にもやることはいくらでもあるんですから。

でも、こうした習慣付けもなしで、「自分のことを自分でやらない」と子供を非難するのは、どうでしょうか。

明らかに親の作戦ミスですから。

速効性のある薬なんて存在しません。

忙しくても親の時間を割き、1)~7)の一つ一つを自分でできるようにするのです。

できるかどうかは別にして、そのように仕向けていく。最終的に世の中へ出すときに「やるべきことはやった」と思って出す。

いずれにしても成績を上げるには、

5)復習や宿題をする
6)テストの間違い直しをする

に時間をどれだけ確保できるかが第一歩。

そして、勉強の準備は受け持ってやり、

5’)復習や宿題の効率を上げる
6’)次のテストに活かす間違い直しをする

でより効率的になるように伴走しているのが第2歩。

どれだけイイ準備や手助けがあっても、「勉強する時間」がなければ成績は上がりません。

勉強の中身、効率もあるので一概にはいえないけれど、3時間勉強する子供と1時間勉強する子供では勝負になりません。

効率の悪い長い勉強時間をしてきた経験からもう少し短い勉強時間で今と同じ成績を取ることは可能なんじゃないかと気づける子供だっている。

でも、それは「なんちゃって勉強時間」じゃない、実際の勉強を頑張っている子供だけが持っている特権です。

すばらしい計画だけを立てて実行できない子供がいかに多いことか。

ストロングが子供たちにまずは身をもって知っておいてほしいのは、すばらしい計画やスケジュールを立てることでも、プリントを整理することではなく、監視付きであったとしても机にかじりついて勉強をすることです。

イヤな勉強から準備や計画を立てることを口実に逃げずに、今日習った復習や宿題をしっかりやること、やらせること。

それができて初めて、準備が活きてくるし、自分でやる一歩になる。

いや、今は成績はある程度いいんだという方、そういう方は、中学生までは今の役割分担でうまくいくかもしれませんが、高校生になると必ず壁にぶつかります。

今がいいからと手放せない気持ちはわかりますが、一つでいい、いやその半分でもいいから2)3)4)7)のうち、どれかを子供の役割に移行してみる、子供の役割を増やすことをはじめてみたらイイ。

それって結局は勉強という種目を通じて社会に、世の中に出る準備をするってことですから。

ファイト!

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うれしい報告

テスト結果報告

中2 はるママさん

現状の報告

■実践したこと:

毎日、出来る範囲の親技を駆使しながら「習ったところは、その日のうちに」をモットーに、いけドンシートをどんどん進めていますが、今更ながら、いけドンのすごさを実感しているところです。

私は、数学のみチェックしていますが、娘には、いけドンがしっくりハマっているらしく「ほかの教科も、この方法で」と言われ、理科、社会、英語もシートに貼ってあげています。

ただ、この3教科に関しては、娘自身が自分で回してやっています。

私は、頼まれたときだけ、タイムを測ったり、声掛けをしてあげています。

■成果の報告:

ある日、朝ご飯を食べながら、娘が言いました。

「私って最近、復習できてるよね。数学とか社会のミニテスト、ずっと合格してるんだよね。」と。

いけドンの成果が出てきて、それを本人が実感しているんだな、と感じました。

私にとっては、涙が出そうになる嬉しいひとことでした。

先日、数学の単元テストが2回あり、試しテストは97点、本番テストは81点・・という結果でした。

試しテストは、B問題の証明問題が言葉足らずで3点減点、本番テストはA問題を2問チョイミスし、B問題が途中までしか解けず・・

本番テストについて、本人は「92点はとれたはずなのに」とすごく悔しがっています。81点で7位という結果に満足しないところが、ありがたいです。

この反省を踏まえて、2週間後の中間テストに向けて、対策を練るところですが・・

テストが30日なので、20日までに、今抱えているB問題をA問題に持っていけるかが不安です。

昨日、テスト範囲が発表になりましたが、そこまで授業が進んでいない教科もあるもんで・・

せっかくいけドンで良いペースできているので、失敗したくないのが本音です。

いけドンシートを回して回して、自信をつけさせてあげること、声掛けを続けること、食事のおかずを1品でも増やすこと・・

ますます親技を駆使して、良い結果を出してあげたいです。

5月末の中間テストはどうだったでしょうかね?

勉強したことを100%テストで出すというのは、そうそうありません。

できる問題を3問くらいは落としてしまう。この3問を追求はしていくんですが完璧を目指すと苦しいから3問くらいは想定しておいたらいいですね。

私たちはそのできる問題を3問落としても、合格ラインになるという前提で日々の勉強を構築しています。

その上で、「B問題が途中までしか解けず・・」はテスト後に解けるように持っていくこと、そして忘れていないかをしばらく経ってから何度か確認すること。

そして、「A問題を2問チョイミス」ここでどういうミスを犯したのかを話ったらいいですね。

チョイミスした問題2問をイケドンシートに貼り、解答と共に、どういうミスをしたかを大きな赤字で記入するのもイイでしょう。

イケドンシートのその問題を見たら、かつてテストでどういうチョイミスをしたかが言えるようになると、同じようなミスは減るでしょう。

自分はどういうミスをするのかを認識できると、子供は少し変わります。

その1つ1つができる問題を3問ミスしても、合格ラインへの道となるでしょう。

「92点はとれたはずなのに」という言葉、これは失敗じゃない。

だって次にどうするべきかがもう示されているのですから。

失敗は成功の母ですぞ!

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