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こんにちは、ストロング宮迫です。

怒涛の首都圏の中学入試がほぼ終息、引き続き高校入試となります。中学受験を終えられた方からたくさんのメールをいただいております。

順次返信をしておりますが、まだの方、もう少しお待ちくださいませ。

中学入試は高校入試よりも一般的に倍率が高いので、結果についても悲喜こもごものメールとなっています。

それぞれの方のそれぞれの結果と記憶と反省と子供たちの様子と親の心境。

入試の前に合格を出してやることができたかどうか。
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そして、入試を終えて、その入試前に出した「合格」は、子供たちになにを与えたのか。

知っているのは、その親子だけ。どうぞ大事になさってください。

ちょうどこの受験期、リチャード・バックの「イリュージョン」を読み直しています。
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読み直すと言っても数時間で読めちゃうんですが、何度も何度も読んでいます。

その本の中でこんな一節が出てきます。

佐宗鈴夫訳 リチャード・バック「イリュージョン」より

苦難をもたらすもので

人のためにならないようなことは、

ひとつもない。

人が苦難をもとめるのは、

自分のためになるからである。

目から鱗とはまさにこのことでどうしても苦難や困難は、向こうから勝手にやって来るような気がしていますが、それは違うと。

我々が求めているのであると。

なぜなら、それは「自分のためになるから」・・・

著者がリチャード・バックのせいもあると思いますが、この部分を読んだら、空が見たくなりました。
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ここ、原文ではこうなっています。

There is no such thing as a problem without a gift for you in its hands.

You seek problems because you need their gifts.

翻訳者とはすごいもんですなあ。こんなになっちゃうとは・・・・

佐宗鈴夫さんの訳の「イリュージョン」は最近の新しいものでして、30年ほど前に村上龍さんが同じ「イリュージョン」を訳されています。
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村上龍訳では、同じ部分がこんな風になっています。

村上龍訳 リチャード・バック「イリュージョン」より

いかなる種類や程度のものであっても、

困難は君達に何かを与える。

君達は、言うなれば、困難さを探しているのである。

困難さが与えてくれるものには、価値があることを知っているからである。

ぜひ子供たちに言ってやって下さい。

君達は、言うなれば、困難さを探しているのである。

困難さが与えてくれるものには、価値があることを知っているから。

言い返すでしょうな、子供は・・・

「そんなもん、探してねーよ!」って。

あと20年したらわかると思うんですがね。

この部分、ボク的には、佐宗鈴夫さんの訳のほうが気に入っていますが、皆さんはどうでしょうか。

もう1か所、それぞれの訳を紹介します。

佐宗鈴夫訳 リチャード・バック「イリュージョン」

人は終生、

内部にいる知識欲旺盛な生きものに導かれている。

遊び心いっぱいの精神的な生きもの、

それがほんものの自己である。

未来からはなにも学ぶものはない、

そう確信するまでは、

起こりうる未来から目をそむけてはならない。

心変わりするのも、

べつの未来、べつの過去を選ぶのも、

いつだって自由である。

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では、もう一方の翻訳はどうなってるかというと・・・

村上龍訳 リチャード・バック「イリュージョン」より

君の中は何種類もの生き物によって構成されている。

君がある方向へ一歩を踏み出すのは、

その中の学習欲旺盛な一匹によるものである。

好奇心、それが君自身だ。

起こり得る未来、それから顔を背けるな、

君達にはいつでも選択が任されている。

別の未来、そして別の過去も。

そう、君達は自由なんだよ!すべての選択は自由で自分に任せれている。

イイ人生を送るのも、クソッタレな人生を送るのも、自分の選択次第。

小説ではこんな一節も出てくる。

やりたいことをやればいいのさ、

必ず自分がツケを払わなきゃいけないんだから

そして、

「空はいつだって完璧さ」

「一秒ごとに変化しているのに完璧だって、そう思うのか?」

「ああ、海もそうだ、完璧だ」

「完璧であるためには、一秒ごとに変化しなくてはならない」

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親も子も入試が終わっても常に1秒ごとに変化していかなければならない。

「合格して」も、「不合格」でも、止まれば、停まってしまえば、完璧からどんどん離れるんだから。

超リアルな受験を経験した方に「イリュージョン」はあったかい。

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うれしい報告

受験報告

小6 しゃけはおいしいさん

1月の初旬に、電話にてアドバイスいただきました。本当にどん底の状況で、ご意見いただきまして助かりました。本当にありがとうございます。

あまりにも、色々なことが勃発したので、記憶さえも飛びかけています。

(省略)・・・学校に進学を決めました。(省略)ただ、第一志望はあくまで浅野でしたので、それがかなえられなかったことは、本当に親としては、反省しなくてはいけない点が多々あると思います。

●●は、幼いということもありますが、大人ではあきらめるような実力差の浅野の試験日まで純粋に合格をするために、塾の休み時間にもクラスで1人、社会を覚えたり、本当に前向きに頑張っておりました。

夏休みは、寝る前に社会を覚えていましたが、覚えられない!いやだ!と半泣きでやっていたことを考えると大変な変化です。

その頑張りの姿を見ると、もっと前に親としてなにかやる方法があったのではないかと反省しております。

(省略)ほんとにひやひやのギリギリ合格をいただきました。

親カツ講座は、初めての中学受験ということで早め早めに手を回さなくてはと思って受講しました。

前期からの受講で受験の流れや、整理の仕方、今やるべきことなど解り、もし受講していなかったらどうなっていたのだろうかとぞっとする思いです。

親カツ講座の内容は、非常にシンプルで解りやすくできておりましたが、後になって、ああ、あそこで、ストロングさんが言っていたことはそういうことだったのかと、私の詰めの甘さや、中学受験に対する考えの甘さなど痛感いたしました。

一つ一つを形ではやっておりましたが、ああ、そういうことを言っていたのだと深―く後になって気がついたことが何度かありました。

音声メッセージなどで教えていただいて、実行して、成績が上がったものも本当に多々ありました。

一番親カツ講座を受講してよかったと思っていることは、2月1日絶対取ってくるように、絶対取れるという準備をした▲▲中学に落ち、2日の■■中学も社会ができなかった。

抑えに行った午後の◆◆中学の問題が全く分からなかったということで、2日の■■中学の合格が判る夜10時まで、本当にこのままでは全落ちかもという状況のときで、本人も「中学受験なんかしなければ良かった。浅野なんてかけ離れたところを第一志望になんかしなければよかった」と言ったときに「全落ちしたとしても、それは全ておかあさんの作戦ミスのせいだから、あなたは明日の浅野の勉強のことだけを考えなさい」と言えたことです。

口では言えましたが私も心の中はへろへろでした。

そんなことを言えたのは親カツ講座をうけて、心の準備も最悪のことを想定して、そして、1月の函館ラサールで、●●が変わっただけでなくストロングさんとお話して、自分も少し変わったからだと思います。本当にありがとうございます。

しかし、しみじみ、中学受験は、夏前が勝負だったんですね。

夏期講習前がレストランで言うラストオーダーで、お店は、かたづけに入り、明日の仕込みをするような状態の中で、自分の子供の成績を上げなくてはならないのは本当につらかったです。

●●は、最後には「勉強が前は苦痛だったけど、普通になった。」とか浅野を頑張っているときに、頑張りながらも無理そうだという自分がいて、もし、「中学が駄目だったら大学では絶対自分の行きたい学校に行けるように勉強する」と言うようになりました。

二人、自分から朝8時に勉強を始め、夜の11:30まで、ずーっと勉強をしているということは、夏休み前には想像さえできませんでした。よく頑張ったと思います。

そして、浅野を受験した当日は、本当に自分たちの実力不足をしっかり認識したそうです。

自分が難しいなと思っている問題を、「おまえ開成どうだったー?」「麻布どうだったー?」と休み時間にでかい声で話している嫌なやつは、しっかり書き、できている。そういうやつが周りにいっぱいいたと。

そして浅野の発表日は、二人で実際に学校行き、番号がないことを確認して帰ってきました。

2日間今までを取り戻すかのようにテレビ、まんがゲームをやりましたが、本人たちも今回のことで、本当に、世の中厳しいところは厳しいと認識したらしく、中学が始まるまで、何をやったほうがいいかなあと言い出しております。

私も、今回の受験で親として失敗したことをこれから整理しつつ、もう中学の準備を二人と始めようと思っております。

また、他講座でお世話になるかもしれませんが、その時はよろしくおねがいいたします。

本当に、一番苦しいときに、助けていただいて、ありがとうございました。

しゃけはおいしいさんは、テスト分析でも実に的確な判断をなさる方でした。

テスト分析が的確ということは、子供の実力把握も的確であるということです。

第一志望は残念でしたが、この結果は間違いなくこれからの糧になるであろうと報告メールを読めばわかると思います。

本当にご苦労さまでした。

この先輩からのメールをヒントに来春の受験生が「今」猛ダッシュを決意し、実際に猛スタートを切られることを切に希望いたします。

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