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※この毎日親技は2011年9月12日に配信したものです

こんにちは、ストロング宮迫です。

毎日新聞にベネッセ次世代育成研究所の調査結果の記事が出ていました。

毎日新聞2011年9月11日
東日本大震災:「子ども煩わしい」7割母親対象に影響調査

東日本大震災後、乳幼児を持つ母親で「子どもが煩わしくてイライラしてしまうこと」が「よくある」「時々ある」と答えた人は7割に達することが、ベネッセ次世代育成研究所のインターネット調査で分かった。同社が昨年行った郵送調査では、同じ回答は54%で、震災は子育てにも大きなストレスを与えているようだ。【田村佳子】

「子どもが煩わしい」と答えたのは、首都圏の母親で71%。首都圏・東北以外の母親でも70%と変わらず、直接震災を経験したかどうかを問わずイライラを感じている。同じ質問は4回目で、「煩わしい」が70%を超えたのは初めてだ。

子どもの言動の変化について首都圏の母親に尋ねると、震災後2週間に母親に甘えることが増えたのは0~2歳児の32%、3~5歳児の41%。震災2カ月後でも0~2歳児の31%、3~5歳児の26%は甘えが続いていた。年齢の高い子の方が震災直後の影響は大きく、年齢の低い子は回復に時間がかかっている。

お茶の水女子大の菅原ますみ教授(発達心理学)は「親子とも大きなストレスを受けていて、小さな子どもたちに気になる行動が出ていることも明らかになった」と関連を指摘。「母親に余裕がなくなり、子育てに対する否定的な感情が増大したり、子どもたちにいら立ちが向けられたりすることも多くなったと予想される」と分析する。

「子どもが将来うまく育っていくかどうか心配」と感じる母親は70%。震災1年前の調査では60%だった。また、放射能の健康影響を「とても心配」「やや心配」と感じる人は首都圏で92%に達した。放射能が将来に影を落としていることがうかがえる。逆に、放射能の影響を楽観する人に限ると「将来うまく育つか心配」な人は58%と震災前とあまり変わりなかった。

調査は5月、ネット調査会社を通じて行われ、0~5歳児を持つ首都圏の母親1548人と、北海道と愛知、大阪、兵庫、福岡の各府県の母親計1548人が回答。

同社は95年から5年に1度、子育てなどに関する意識調査を続けており、今年は震災の影響を調べるため昨年に続き実施した。

この調査の対象となっている乳幼児とは0歳から5歳児をもつ母親ということですが、すでに小学生、中学生になっている方の以前感じておられた感触と違いがあるでしょうか?

この調査の詳細はベネッセ総合教育研究所 3.11東日本大震災の影響子育て調査にありますので興味のある方はご覧ください。

この中から記事になかった点をいくつか紹介すると、

「子どもがわずらわしくていらいらすること」が「よくある」「時々ある」と回答した割合は、

首都圏では信頼できる情報の数が少なくなるにつれ、増加する傾向があった。同様に、生活用品の確保が困難な際に頼った人が少なくなるにつれ、増加する傾向もみられた。

子どもの父親が子育てに理解を示したり協力しているかを得点化し3つの群にわけ、「子どもがわずらわしくていらいらしてしまうこと」が「よくある+時々ある」と答えた母親をみたところ、協力度が高くなるにつれてわずらわしくていらいらすることが少ない傾向が分かった。

地域のつながりについても同様に分析したところ、地域のつながりが多いほど「子どものことでどうしたらよいかわからなくなること」が少ない傾向が分かった。

以上の結果から、父親の協力や地域のつながりが多い母親のほうが、子育てへのいらいらや不安が抑えられていることがわかった。

菅原ますみ先生(お茶の水女子大学大学院教授)は、震災や原発事故から子どもの命を守る、という大きなミッションが発生したために、母親たちに普段の余裕がなくなっているのでは、と指摘します。

大日向雅美先生(恵泉女学園大学大学院教授子育てひろば「あい・ぽーと」施設長)の解説

信頼できる情報が十分にない中で、食料や外遊びなどについて『子どものために間違った選択ができない』という不安感から、母親のストレスが増加したのでしょう。また、震災・原発事故の対応を夫が協力してくれたり、地域のつながりがある母親のほうがストレスが少ない傾向から、日ごろからネットワークを持ち、社会的サポートを確保しておくことは、非常時への備えとして大切なことだと言えます。

安全・安心を優先する社会を築くには、防災対策など物質的なことがもちろん大切でしょうが、安心できる人的ネットワークなど目に見えないものも忘れてはならないでしょう。

子育てという一大事業をしている中でのさまざまな外部の不安要因も重なっての数値なのでしょう。

調査結果についての解釈は専門家の方の解説等もあるので、そちらにお任せするとともに、数値の受け取り方は皆さんの皮膚感覚にお任せします。

親技と称して「子供の勉強をそばで見る」を提唱しているボクから言えることは、親は子供にご飯食べさせて、面倒を見て、塾行かせて、一緒に遊びもし、気分を乗せてやりながら勉強させ、ある意味では子供を背負って生きているわけですが、そうやって親自身が思い通りにならない我が子を通して学んでいるだろうと思います。

背負っているのは事実ですが、似ているようで似ていない子供に背負われて生きていることにどっかで気づく(こともある)。

ありきたりの言葉でいえば子育ては「自分育て」。背負って、面倒を見て、育てているんですが、同時に間違いなく、親自身も子供に教えてもらって、育てられて、背負われているという事実。

ボク自身3人子供がいますが、もしこの子たちを授かることがなければ、今よりはだいぶん崩れた大人になったであろうという自覚があります。子供にかかわることによって独りよがりな部分をずいぶん修正してもらった感覚もあります。

皆さんはどうでしょうか?

「子供の勉強をそばで見る」もちろん勉強じゃなくても全然構わないんですが、そうすることで親自身が学ぶ。知識でもない、教養でもない、なにか人間として大事なことを学ぶ

「子供の勉強をそばで見る」のは目先のことでいえば、成績を上げるためなんですが、もう少し長く深く付き合うと、もうちょっと違う景色や学びが人にはそれぞれあるように思います。

アマゾンで「人生で必要なことは・・・・」で、検索してみると、

「人生で必要なことはすべて落語で学んだ」

「人生に必要なことはすべて茶席に学んだ」

「仁義なき戦い」 人生で必要なことはすべて「仁義」に学んだ

「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」

「人生で大切なことはすべて映画で学んだ」

「人生で必要なことは、すべてドラえもんが教えてくれた」

「人生の歩き方はすべて旅から学んだ」

これに「人生で必要なことはすべて子育てから学んだ」が加わってもいいように思いますね、個人的には。

頑張れ!お母さん!お父さん!

最後に、NHK総合でやっている「わたしが子どもだったころ」という番組がありますが、昨年2010年10月10日(日)に放送された「いつでも~小説家・よしもとばなな~」の回について。

この回の放送について、再放送の予定は今のところないので、見るならNHKオンデマンドになると思いますが、その中でよしもとばななさんがこう言っておられました。

ほんとうに腹のそこからわかりあって信頼している人が、絶対的にただなんとなくそこにいけばいるだけ、それがいちばんのお薬だ。

「絶対的にただなんとなくそこにいけばいるだけ」・・・

なんとなくでイイ。ただし「絶対的にいる」。

子育てが「自分育て」と言われるのは、そのことに気づくことなんじゃないか? どうでしょうか、ぜひ考えてみて下さい。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1 BHさん

『10の鉄則』を拝読し、やっと自分の指針が見つかり心強い半面、これからやっていけるのか不安も多々でした。すぐに動き出し、まさにトライ&エラーで実践中です。

感想としては、まず、あとがきの、この鉄則を購入した人は成績アップの大前提には「親が子供にかかわる」必要があるとわかっている方、というくだりに、正直涙が出ました。

多くの親がしんどい、そこまでやりたくないということにもう一歩踏み出している、と。

子供に徹底的にかかわることで、これは成績アップだけではなく、もっと泥臭い子育てになる、と。

実践を始めてわずか数週間ですが、子供と並走することの大変さと、楽しさを実感しています。今は、子供の成長を間近に実感できる喜びを、まざまざ他人だけに渡してなるものかの気分です。

問題に真剣に取り組む横顔、できたときのうれしそうな顔、間違ったときになんで~??とやりなおしている悔しそうな顔。

なんだ、これをそばで見ていいんじゃん!と、鉄則は背中を押してくれて、本当に感謝です。

うちの中一の息子は、小学生のころは、野球三昧で、塾には行かず、習い事はそろばんだけ。友達と遊び放題ですごしたのですが、小六春休み(中一入学前の春)から大手の進学塾に通い始めました。

いままで学校の宿題はきちんとやっていましたが、予習復習とはなんぞや?、実力テストなんて受けたことがない子が、いきなり難関校合格をうたう塾に入ったので、まったくついていけず、テストは散々です。

塾の先生との二時間にわたる個人面談で、私の受験への認識の甘さを実感させられる一方で、子供には何も言うな(説教するな)、勉強は教えるな(自分で考えさせろ)、受験が差し迫ったときに、親子の信頼が崩れていたら、男の子は逃げるか、暴れるか、どちらかです、と脅されました。

親は何も言わず、子供の味方になり、子供を信じ、あとは受験のプロに任せておけばいいのかな、と思ったのですが、その面談以来、ずーっっっとのどに小骨がささったような気分になりました。

プロに任せているにもかかわらず、テスト前に必死で勉強している子供の様子をのぞくと、数学などまーったくわかっていない!膨大な勉強量に、まったくついていけていない!

これでもだまって見ていたほうがいいのか??

塾のテストの前に、子供が夜中まで勉強していて、最後は、ふとんに倒れ込み、「全然わからない…」と泣きながら寝入っているのをみて、私は、このままじゃいかん!と思いました。

私にはもっと何か自分の納得する指針があるはずと、模索し、鉄則に出会いました。

塾の先生が言うように、子供と勉強でかかわったことで、うまくいかなくなったら、金属バットをふりまわされるのか(この例実際に出されました)、塾に行ったふりをして逃げるようになるのか、私にはわかりませんが、自分が納得せずに人任せにして、うまくいかなかったほうが、私は後悔すると思います。

長くなってしまい恐縮ですが、子供がアトピーになったときも、試行錯誤の結果、結局は、子供を守るのは、親なんだと実感し、ステロイドに頼らず、さまざまな先生の力を借りながら、食事療法などいろんなものを駆使して、無事乗り越えました。

出産のときも、産婦人科医が生ませてくれるわけではない、私が自己管理して、専門家の力を借りながら、私と夫で出産するんだ、と思って、自宅出産したときのひらめきと同じです。

私には息子が三人いますが、これからの受験という長い道のりを、泥臭く子どもとともに歩んでいけるようになりたいと思っています。

これからよろしくお願いいたします。

「子供の親殺しはなぜ起こるのか!?」
http://www.oyawaza.net/kanri/post_20.html

については過去のメルマガを読んでいただくとして、

塾の先生が子供には

『何も言うな(説教するな)』
『勉強は教えるな(自分で考えさせろ)』
『受験が差し迫ったときに、親子の信頼が崩れていたら、男の子は逃げるか、暴れるか、どちらかですと脅す』

ならば、

『塾のテストの前に、子供が夜中まで勉強していて、最後は、ふとんに倒れ込み、「全然わからない…」と泣きながら寝入っている』

を放置してはならないでしょう。

「親は子供に何も言うな」と言ってもイイですよ。でも、そのケツは拭いてもらわないと家庭が困る。

問題は言っている先生が全然困っていなくて、家庭が困っている。そこをスル―して「見るな、教えるな」と言うからおかしくなる。

親として「全然わからない…」と泣いている子供は放置できないですから。

もう理論も理屈もどうでもよい。子供とともに歩めばイイ。それだけです!

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