こんにちは、ストロング宮迫です。

日本経済新聞によれば、内閣官房長官としてすでに在職5年超で歴代1位の在職日数を更新している大御所のじいじが記者会見で「携帯電話の利用料金について4割程度値下げの余地がある」「(日本の通信料は)経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の2倍程度と報告を受けた。今よりも競争すれば引き下げ余地があるのではないか」と語ったと報道されました。

※この毎日親技は2018年8月31日に配信したものです

翌日の東京株式市場では国内携帯電話大手3社の株が売られたとか。世間では「4割程度の値下げの余地の根拠」について議論されているらしい。

事の是非はともかく、4割っていう上げ下げはベラボーな数字です!

株式市場が即座に反応するのもうなづける。今より4割も点数が上がったら、市長が中止勧告しても一晩中阿波踊りをしたくなるだろうし、今より4割も成績が下がったらA判定はE判定になり受験生なら絶望するレベルだ。

5%の上げ下げで四苦八苦している受験生からすれば、4割って数字は・・・まあ、それくらい国内携帯電話大手3社の利益が大きいってことなんでしょう。

早速すぐ近くにいた人に携帯料金を聞いてみた。「夫婦で2万円くらいかな…」「家族3人で18,000円くらいかな…」

月に6,000円~1万円くらいかあ・・・って、そんなに払ってるの?

「普通だと思うけど…」

「ウチは夫婦2台で4,000円も払ってないけど」とボク。

「でもそれは機種代金は別でしょ?」「うんにゃ、というよりか機種代金は2台で2,000円だったよ」

「月々2,000円でしょ?」「うんにゃ、1台が1,000円で、2台で2,000円ポッキリですよ」

「それ、スマホじゃないでしょ? 粘土かなんかでできてんでしょ。ははぁ~それポケベルでしょ?(#^^#)」

「うんにゃ、スマホです(; ・`д・´)」…etc

携帯電話の加入契約数は今現在約1.7億件だそうで、もはや1人1台超で、もうすぐ1人2台も目前なわけですが、1台につき6,000円はチト高いですな。6,000円から4割下がれば、3,600円ですから官房長官の発言もまんざらではないかも。まあボクの【粘土でできた】1台1,000円のスマホでも十分なんですけどね。困ってないし。

でもやっぱりiphoneじゃないとダメって!?

たぶんダメなんですよね・・・

実際、調査企業「Counterpoint Research」のレポートによれば、端末ごとの利益を割り出してみたところ、上位10機種のうち8つがアップルの端末であることが分かったとか。

四半期あたりの利益に占める割合が最も高い端末は、アップルの「iPhone X」でシェアは35%に達していた。それに続くのが「iPhone 8」(19.1%)や「iPhone 8 Plus」(15.2%)となっている。

アップルは売上ベースでは世界のスマホ市場の51%を占めており、サムスンの約3倍、ファーウェイの約7倍のシェアを誇る。アップルは四半期あたり610億ドル(約6.6兆円)の売上をスマホで生み出している。

・・・アップルは世界のスマホ市場の利益の86%を独占するポジションを築いている。価格が高すぎると議論を呼んだiPhone Xが、同社の利益率をけん引している。

すごいな、アップル。ジョブスは亡くなっても、その神話は健在だ。

iMacもiPodもiPhoneも洗練されてすばらしいが、ジョブス自身はクソッタレだったと書いてた本をこの前読みました。

世界は今や『四騎士』が造りかえつつある、もしくはすでに造りかえたと書いてあった。出版社も力が入ってます。

Wikipedia『ヨハネの黙示録の四騎士』

『ヨハネの黙示録』に記される四人の騎士。小羊(キリスト)が解く七つの封印の内、始めの四つの封印が解かれた時に現れるという。四騎士はそれぞれが、地上の四分の一の支配、そして剣と飢饉と死・獣により、地上の人間を殺す権威を与えられているとされる。

著者が『四騎士』として挙げてるのは・・・

ボクらが1日に1回とは言わず使ってるやつですな。それが【the four GAFA】だと。

Googleは世界で最も訪問者の多いウェブサイトだし、Facebookは20億7000万月間アクティブユーザー(世界人口は76億人)で、AmazonはアメリカのEコマースにおいてすでに半分のマーケットシェアを占めてる…etc 『四騎士』はボクらの生活のあらゆる場所に否応なくかかわってる。

カッケェーけど、高いiphoneでフェイスブックを見て「いいね」をし、みんなとつながる。「どうかな?」って思ったことは迷わずグーグルで検索して尋ねる。グーグルは「どんな質問をしても「どうしてそんなことを聞くの?」なんて言わないし、怒らない。欲しいものはアマゾンで注文すればすぐ届く。今や買いたいものの多くはみんなアマゾンで直接検索する傾向らしい。

著者はユーモアたっぷりに事例を挙げて説明してくれる。たいていは読みにくい翻訳本なのにスラスラ読めるから、きっと著者の講演会はおもしろいんだろう、と思わせる書きっぷりだ。【the four GAFA】は自分たちの生活自体を考えるヒントとして読むに値する本だと思うし、子供たちの未来を親が考えるときに読んでおくべき本だとも思いました。

『四騎士』についての詳細に興味のある方は、本書を読んでいただくとして、親の視点でボクがもっとも頷いたところはここ↓↓↓でした。

スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』より

富裕層というのは、地上に存在する他のどんな集団より均質である。

私は最近、J・P・モルガンの投資サミットで講演を行った。CEOであるジェイミー・ダイモンが、同銀行の300人の重要顧客と、その顧客の資産を運用しているファンドの創設者やCEO50人ほどを招いていた(いずれも常軌を逸した金持ちだ)。世界がほほ笑む人々(幸運なる精子の会)である。

あらゆる国から来た人々、あらゆる文化的背景を持つ人々にもかかわらず、そこには似たものがあふれていた。

部屋にいた誰もが同じ言語を話す(本当の意味でも比喩的にも)。エルメス、カルティエ、ロレックスを身につけている。子どもをアイビーリーグヘ行かせ、イタリアやフランスの海辺かカリブ海のサン・バルテルミー島で休暇を過ごす。

世界中の中産階級が一堂に会しても、そこには多様性がある。違う食べ物を食べ、違う服を着て、互いの言葉は理解できない。人類学の見本市だ。それとは対照的に、世界のどこへ行っても、富裕層のエリートは多様でありながら同じ色だ。

高級プランドが大量生産品よりも地理的な境界を越えやすいのは、これが理由である。

とっても考えさせられる指摘ですなあ。そういう意味では、この本はボクなんかよりも若い世代の人に読まれるべき本だと思った。

あなたは子供たちに「均質」を求めているか? 多くの人は「求めていない」と言うんじゃなかろうか。

独創的で、創造性を親は好む。しかし、『世界がほほ笑む人々(幸運なる精子の会)』は驚くほど「均質」だという。この問題をボクらはどう捉えていくべきか。

問題は、親が「均質」ならば、均質な思考・行動をするならば、子供たちもより均質に向かう価値観の影響を受けるんじゃなかろうか。もっといえば、親よりも「劣化した均質化」に進んでいくんじゃないか。

であるならば、あなたの子供は(ジョブス〉にはならないし、〈ザッカーバーグ〉にも〈ベゾス〉にも〈ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン〉にもなりえないといえないか。それでいいのか。

ならなくてもいい、じゃあ、目指すは『世界がほほ笑む人々(幸運なる精子の会)』か?

まあ、どこに向かってもいいんです、自由です。大事なのは自分たちがどこに向かおうとしているのかが明確なことですから。

厚生労働省「平成27年 国民生活基礎調査の概況」より

図12
所得金額階級別世帯数の相対度数分布をみると、
「200~300万円未満」が14.0%、
「100~200万円未満」が13.6%
及び「300~400万円未満」が13.1%と多くなっている。

中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)は427万円であり、
平均所得金額(541万9千円)以下の割合は61.2%となっている。

その上で、もう1回、創造性の塊であるジョブスの製品を「お金がある均質なみんな」が欲しがり、高価格でも「均質なみんな」が所有することの意味を考えてみてもおもしろいと思います。

子供は親にしない質問や相談をGoogleにバンバンするから、Googleは親よりも子供のことを「知っている」し、配偶者や恋人のことをGoogleはあなたより「知っている」。『四騎士』が「全知全能の神」に例えられる所以だ。

GoogleもFacebookもAmazonも、使用する人の性格を、趣味も求めていることも、残念ながら隠しておきたい性癖さえも知っている。ぜ~んぶお見通し。『四騎士』たちは、本人自身よりも本人のことを知ってるってわけです。それがビジネスに結びつく。お金に換えられる。それができるのが追随者がいるとはいえ、今のところ『四騎士』ってわけです。

その結果かどうかは知らないけれど、世界は・・・

1%の富裕層、世界の富の半分を保有へ

(CNN) 世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計を、国際支援団体のオックスファムが19日に発表した。また、世界の富裕層上位80人の資産総額は、貧困層35億人の資産総額に匹敵するという。

今回の推計によると、1%の富裕層が握る資産が世界の富に占める割合は、2009年の44%から、14年は48%に増加した。このままのペースが続けば来年までには50%を超す見通し。

残る52%の富についても、人口の5分の1の比較的豊かな層が46%を握っていて、その他の層が握る割合は世界全体の資産のわずか5.5%にとどまる。

となり、世論の形成において、客観的事実よりも感情的・個人的な意見のほうがより強い影響力をもち、受け入れがたい真実よりも個人の信念に合う虚偽が選択される状況、いわゆる「post truth」の傾向もあるという。

今年の単語に「ポスト・トゥルース」

世界最大の英語辞典であるオックスフォード英語辞典は、2016年を象徴する「今年の単語(ワード・オブ・ザ・イヤー)」に、形容詞「post--truth」を選んだと発表した。意味は「世論形成において、客観的事実が、感情や個人的信念に訴えるものより影響力を持たない状況」としている。

同辞典によると、英国の欧州連合(EU)離脱や米大統領選を報じたり論評したりしたメディアやブログの中で多用された。使われた頻度は、昨年の20倍以上で、「ポスト・トゥルースの政治」という組み合わせでよく使われたという。

均質化が悪いってことじゃないとボクは思ってる。世界は必然的により均質化していくものだから。

ただ知らず知らずのうちに均質化していっているのは、自分が自分でなくなっていくってことなんじゃないかと思うだけです。

事実として挙げられている「富裕層というのは、地上に存在する他のどんな集団より均質である」について、あなた自身がどう感じ、どう捉え、それを踏まえて子供に何を与えるか。

難しく考える必要はない。いつだって答えはシンプルだから。

その上で、やっぱりこの本にも採りあげられていたものがあったので、最後にそれを紹介します。

スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』より

人間同士の関わりは人を幸せにする。ハーバード大学メディカル・スクールの伝説的な「グラント・スタディ」がそれを証明した。

この調査はいまの時点で最も長期にわたって行われた人間についての調査だ。1939年から1944年にハーバード大学の2年生だった男子268人を75年間も追跡している。

目的は何の因子が“人間の幸福”に強く寄与するかを突き止めることだ。

この調査では性格タイプからIQ、飲酒習慣から家族関係、”陰嚢がぶら下がる長さ”まで、驚くほど幅広い心理的、人類学的、身体的特徴を調べた。

この調査によって、幸福レベルに最も強く影響するのは人間関係の深さと有意義さであることがわかった。

75年と200O万ドルの研究費をかけた調査によって導き出されたのは、3語の結論だった。

ハピネス・イズ・ラプ。「幸福とは愛である」

愛は親密さと深さ、そして他者との相互関係から生じる。

この記事「人を幸せにするものは何か?ということがハーバード大学の75年間の研究で明らかに」はここでも紹介したことがあるから覚えている人もいるでしょう。

いろいろあるが、最後はここに行き着く。これが今のところもう何百年も変わらないボクたちの頂上であり、結論だ。

“The seventy-five years and twenty million dollars expended on the Grant Study points …

to a straightforward five-word conclusion:
‘Happiness is love. Full stop.’ ”


あとはこの頂上に向かう道はいろいろあるはずなので、どの道を選ぶか、どの道を通って登っていくか。そして、その登り方ですね。それをボクらはたとえばこの本を題材にして、子供たちと考え、話し合っていかなければならない。

「常軌を逸した金持ち」も、ボクらもたどり着くべき場所、最後に行き着くところは「Happiness is love. Full stop.」なのだから。

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うれしい報告
この時期に特に集中する『ノリ勉』、ダレるお盆休み中、お盆明けに多くの方に『ノリ勉』に取り組んでいただき、ダレずに勉強できた、時間に余裕があるときにできて良かったというメールをたくさんいただきました。心より御礼申し上げます。

「ノリ勉 算数・数学」を終えての感想

小5 PONちゃんママさん

◆明らかに今回の成果と思うことは何ですか?:

この方法は気分的に楽に取り組めて、尚達成感が明確に出て本人がそれに気が付いていること。

◆子供のそばで勉強を見るってやっぱり非常識でしょうか?あと、親にとって学ぶべき点はありましたか?:
  
以前から子供のそばで勉強を見ておおよそ分析まではしていたが、応援、励ましではなかった。やる気にさせるためには、思いやりの言葉がなければいけない。
 
◆お子さんと一緒に勉強するのは楽しかったですか?:
  
成果もあり、できるようになろ我が子を見ていられることが、嬉しくもあり、楽しかった。

◆先輩たちの記録は読みましたか? それは参考になりました?:
  
参考になりました。似たようなところでのつまづきは、共感できともに克服できたりと励みになりました。

私は、複テ対策を共に購入し、織り交ぜてチャレンジしています。

ノリノリでトライ!!B→Aへすぐにアップするし、タイムも上がっています。

⇒4月→5月→6月→7月→8月
国61→55→61→67→59
算67→66→57→58→66
理62→58→64→55→57
社59→61→57→63→60

復テ対策の成果で、今回は算数に重点を置きましたので、その結果、算数 偏差値66まで持ち直しました。(省略)

算数の挽回はお見事!総合でキッチリ偏差値60が次回越えられたらいいですね。

今回の経験を踏まえ考えてほしいのです。難しい問題を頑張って解いたから偏差値が66になったのか?と。

そうじゃないはずです。であれば、他教科も同じように考えられるはずです。

基本はできているか。その説明はできるか。その原理は理解できているか・・・etc

  • ノリ勉
  • 10の鉄則
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)