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※この毎日親技は2015年7月7日に配信したものです

こんにちは、ストロング宮迫です。

残念でしたねえ、なでしこジャパン・・・2015女子W杯カナダ大会は決勝でアメリカに負けちゃった。それでもワールドカップ準優勝ですからねえ。立派なもんです。

まあ、期待が大きかった分、ファンの皆さんは残念でしょうけれど。

でもね、子供と一緒で、シェイクスピアの名言にあるように

Expectation is the root of all heartache.

期待はあらゆる苦悩(心痛・悲嘆)のもと

です。

「あらゆる苦悩(心痛・悲嘆)のもと」ですから。だから期待はほどほどにしておかないとね。
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親が勝手に期待という名の「風船」を膨らませないことです。期待するのはいいんだけど、親が独りよがりで勝手に膨らませすぎなんですよ、期待を。

膨らんだ風船は必ず割ける運命にあるからね。

もう1つ、なでしこジャパンの結果を聞いて、親技の読者が学ぶべき点があります。

ニュースによると、なでしこジャパンは、90分の試合のうち、前半16分までに4失点したそうですね。

本当に序盤の序盤にあっという間に失点をしたということなんでしょう。なんでそうなったのかはボクにはわかりませんが、試合でも入試でもこの序盤の入りっていうのはものすごく大事です。

入試でも最初の入りは最大に神経を使っていくべきところです。

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上位の学校を受ける人ほど、気を遣わなきゃいけない。なぜなら、相手が難敵だからです。落とし穴も用意されているから。

序盤には、入試1科目の入り、1発目の入試という意味での序盤もあるし、各教科それぞれの1番、2番の序盤の入りもある。

序盤が乱れると、時間内になかなか立て直せずに終わるケースがほとんどです。入試ではたった一人で立て直さないといけないからね。だからなかなかできない。

先日も紹介しましたが、テストの序盤も序盤の大問1番の(4)の実に基本的な問題で「あれれ?」となっってしまったことで焦って、それ以降の問題文は読んでも読んでも頭に入らなかった件はもう皆さん十分承知のはず。

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また、入試1教科目の乱れはその後の科目にも影響を与え、1発目の入試での不合格では入試全体の勢いを盛り返せずにそのままになってしまうケースも多々あります。

入試に対応できる学力・実力はもちろんつけていかないといけません。しかし、これからは同時に「試合運び」も経験して受験生は身につけていかなければならない。

90分の試合のうちの前半16分というと、全体の序盤18%の時間です。

パレートの法則、いわゆる「80:20の法則」でいえば、序盤の20%の出来が全体の80%の結果を左右する。

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なでしこジャパンの試合がこの法則に当てはまるのかはわかりませんが、全体の序盤20%をいかに乗り切るかは受験生の親が常に頭においておかねばならないことです。

「80:20の法則」で考えるなら、

◆50分のテストなら最初の10分

◆入試5科目なら最初の1教科目

◆入試で5校受験するなら最初の1校目

ということになります。

この序盤でいかにリズムに乗って進めるか。

A good beginning makes a good ending.
始め良ければ終わり良し

という言葉があるけれど、ストロングはこう言いたい。

The first 20% makes a good ending.
始めの20%が良ければ終わり良し

もちろんリズムに乗りたいと思うのはみんな一緒。全員がそう考えている。そうありたいとみんな願う。

願うなら準備しなきゃいけない。リズムに乗れるような対策、手を打たなきゃいけない。

まあ、親技ではその準備に当たるのが、この前から募集を開始した親カツ後期講座「入試実践テクニック」コースなんですが… (^^)♪

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でも、「入試実践テクニック」を知ってたって、駆使できなきゃ意味がない。

テストでは時間を計ってやる!

各大問の通過時間を記入する!

これらをした上で、終わった後に検証しなきゃいけない。

この時間の使い方で本当に良かったのか?と。

これから受ける模試や家でやる入試演習で必ず序盤に落とし穴にはまって、全体の得点がガクッと下がる経験を何回かする。

みんな「次は頑張ろう!」って決意だけして終わる。だから、またやる。極限の緊張状態の入試では、それが出やすくなる。

それは準備したことにはならない。

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検証してやった問題でも、もう1回入試を想定してやり直しをして、こうなったらこうするという疑似体験を体感しないと。

幸い、もう必ず序盤に落とし穴にはまって、全体の得点がガクッと下がる経験をしているなら、それを活かさないと。

受験生は準備していない事態が入試で起これば、パニくる。ほとんどは時間内に立て直せない。

だけど、対策の時間はまだ半年以上ある。十分です。準備に勝る安全なし!ですな。

さて、巷では中学生の定期テストが終わりつつあるようです。中高一貫生は真っ最中か、これからという子供もいますが。

報告をたくさんいただいております。

中2 ゆうさん

ノリ勉を実施してはじめての大きな期末テストでした。

数学は15点UP、理科は36点UP。

英語は範囲が多くて3点ダウンですが77点。ノリ勉の工夫が必要ですが、数学が上がったことでかなり自信になったようです。

感謝ですm(__)m ありがとうございました。

他のテストは社会は見せてくれませんが、徐々に5教科できるように工夫していきたいと思います。

一番嬉しいことは、学校でやったらしいのですが、「明日の自分の力を信じて頑張る力」が自己診断シートで大幅に伸びたことです。

これもストロング先生のお陰です。ありがとうございました。

自己診断シートでの「明日の自分の力を信じて頑張る力」が大幅アップと。

点数アップよりもさらに大きな喜びですなあ。ボクも、うれぢぃーです(^∇^;)

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さらに「明日の自分の力を信じて頑張る力」がアップするように、地道に今までの復習を夏休みは頑張ってくださいね。

もう一人、

中3 あーさん

◆報告内容:上がったよ

数学 56→66
英語 48→68
国語 48→61
理科 57→67
社会 60→52

苦節2年!?にしてようやく上がったよ報告が出来ました。

10の鉄則、ノリ勉ときて「なんでこんなに上がらない?」と「30点上げよう会」を手にしたのは中2の前期中間の後でした。

その後もエラーの連続で、どこに原因があるのかさっぱりわからず、手探りで後期中間、後期期末と5教科平均は50点前後のまま、中2が終わってしまいました。

「高校受験を成功したお姉ちゃんと比べている。息子君をちゃんと見ていない」と指摘され、すべてはそこからスタートでした。

お姉ちゃんがお世話になった集団塾から個別に移り、さらにそこもやめて、家庭教師にお世話になりました。

家庭教師との役割分担のアドバイスをうけ、ABC判断とインプットを先生にお願いし、私はひたすらアウトプットに専念し、問題点や進行状況を先生にフィードバックするというやり方で臨んだ前期中間でした。

社会は時間がなかったのと、先生が変わったので対策がうまくいかずに落としましたが、捨て科目の国語も伸びてびっくりです。

なにより、5教科で45点も上がって本人もようやく「俺ってイケるかも!!」が出てきてホッとしています。

ただ、やっぱりミスが多く、思っていた点ではありませんでした。勉強は今は嫌がらずやってますが「主体的ではなくどこか他人事」で「ありえないミスを連発」してくれます。

そこを先生と話しながら夏休み明けの期末に向けていきたいと思います。

英語が伸びたのは「親カツ」での課題をこなし、「サル単」をやったのも大きかったと思います。

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なんでここまでできないのの理由が「中1レベルの単語が半分抜けている」という恐ろしい事実だった事に気が付いて手を打てたのが勝因の一つだと思います。

実は親カツも100%、こなせておりませんが(滝汗) 手に取ってみて「ああ、そういう事か」と気が付くことが多くありがたく実践させてもらってます。

と、ここからは相談なんですが、後期親カツとマッハ50、我が家の場合はどちらを優先させるべきでしょうか。

公立高校入試の問題はここ何年かは理社のどちらかが「びっくり問題」で平均が50点以下になります。

それを考えると1教科得意というか、しっかり点を取れる教科が必要になります。

私はそれを「毎年出題傾向が大きく変わらない」「勉強したことが反映されやすい」という理由で数学で勝負したいと思います。

点数的には一番苦しいゾーンのところですから、やってもやっても穴が埋まらないって感じをもたれていることでしょう。

今やっているところは、できるけれど、過去の積み上げの部分のところができていなくて落としたりということもあるはずです。

これって徒労感がものすごくのしかかってくる。そんな中でもよく頑張っていますね。

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1日10分からすぐ始められる受験生最低限必須数学問題集「マッハ50」は今年から親カツ後期講座に統合して親カツ後期講座の中で提供していく予定です。

なので、「後期親カツとマッハ50」を悩む必要はないんですが、あーさんの場合は、親カツ講座を受講するよりも、試験が終わった今から夏休みまでとにかくこれまでの復習に全力を尽くすことをオススメします。

問題集も買わなくても、学校から5教科の副教材が出ていることでしょう。その副教材の基本のところを2回か3回まわすことです。

◆高校受験のおすすめ参考書

「中1レベルの単語が半分抜けている」なんてところが努力をしても、なかなか点数に直結して積み上がっていかないところが問題なわけです。

これは英語だけの話ではないでしょう。数学も同じはず。苦しんでいる受験生の努力が直接点数に結びつくためには中1・中2、そして中3前半までのところの基本の復習がこれからますます問われてきます。

入試演習はもっとあとからでいいんです。入試演習に入れるように、今までの基本単元のふぉう復習を優先すべし!というのがストロングの見立てです。

今からなら2ヶ月ある。学校の副教材の基本問題の部分がこの2か月で何回まわせるか。それだけに集中することです。

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ご心配の「1教科得意というか、しっかり点を取れる教科が必要」は10月になってから考えたらイイ。

でも、それが考えられるのは、繰り返しますが「学校の副教材の基本問題の部分がこの2か月で何回まわせるか」にかかっている。

入試の理社のどちらかで出る「びっくり問題」があるそうですが、「(*_*)問題」は落としてもイイ。問題は「(*_*)問題」以外をいかに拾えるか。

何かの教科1教科で、不得意の1教科をカバーするという考え方は受験生にはとても危険です。

たいていのパターンはカバーすべき教科でカバーすべき特典が積み上げられずに、落としても仕方がない教科を想定以上に落とすパターン。

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もちろんこれは最悪のパターンなんですが、得意教科の問題が難しく、不得意教科の問題がカンタンだったら、入試は目も当てられません。

入試では苦しくなればなるほど、自分たちの都合の良い「物語」を考えがちです。しかし、そうはイカの○○タマなのです。

1教科の不如意を1教科の逆襲でカバーするという考え方は現時点ではやめておきましょう。

それよりは基本問題を夏休み終わりまでにどれほどこなせ、定着させられるかに全精力を傾けましょう。語りたい「物語」や実行してみたい「物語」があるなら、その基本問題の定着結果を見てからですね。

いけドンシートをボロボロになるまでまわしましょう!入試の対策について考えるのはそれからです。

皆さんも、ここで親カツ講座だとか入試実践テクニックだとか聞くと、また入試でパニックが起こらないように準備すべし!なんて言われると「ウチもやらないと・・・」と思うかもしれません。

でも、そんなことよりも、今やっているところをきちんと定着させる、今までやってきたところを復習して忘れないように定着させる、これらは入試実践テクニックをやる前に絶対的に必要なことです。

定着させる方法を確立しないで、入試問題がとか傾向がって言っていても、始まらない。

今日習ったこと、勉強したことが明日もできるのか、1週間後もできるのか、1ヶ月後もできるのか、その方法を受験生はもう確立できていないといけないけれど、できていないなら、今確立すべきです。

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ザルにいくら水を汲んでも水がたまらないように、勉強したことを定着させるあなたなりの方法の確立なしに入試対策は存在しないから。

今日お子さんが勉強したこと、お子さんは1ヶ月後もできるでしょうか?

それが問題だ!

真の意味での受験生と呼べるのは、その方法を確立している者だけです。

遅くともやらねばならぬ。

受験生は全員、どういうレベルの学校を受けるにしろ、基本の峠から応用、発展の峠までは登らなければならないのだから。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小4 ルーピーさん

目標を作ることの大事さを教えられました。

本人も目標がないので、達成感が得られない、つまらないと思っているかもしれません。

先日戻ってきた実力テストでは、算数78%程度。国語については平均以下の46%でした。

今までただなんとなく塾に通い、毎朝6時に起きて宿題をこなし、それでも成績が悪いのはなぜかと悔しい思いをしてきました。

読んでみて、なるほどと思いました。

子供をできない子にしているのは私のやり方が悪いからだったのかと反省。親次第で伸びるなら、やるしかないですね。

その前に子供に改めて話をしなくてはいけません。これが一番難しい。まずはそこからスタートです。

一番難しいところは、他人は誰もやってくれません。

塾の先生は「本人のやる気が一番です」とか言うし、学校の先生は「家庭でよく話をして下さい」とか言うでしょう。

一番の難問は常に親の役割。しかし、難問ゆえに親はそれを外部へ振りたがる。実際に振る。やってほしい、お願いしますと願う。

しかし、面倒くさいことは誰もやってくれません。そこは親しかいない。そうストロングは思っています。

何度も何度も同じことを、同じことで違う角度から、手を変え、品を変え話し合っていくんです。

一回話してカタがつくなら、塾に行ってカタがついているハズ。でも、カタがついていないなら、そのことに気づいたら、気づいたとこからやらなくちゃ。

子供に拒否されたら親もヘコむ。だから考えるんですね。
 
何が足りなかったんだろう? 何が必要なんだろう?って。

当たって砕けて、また当たる。そんなことは愛情ある、そばにいる親しかできないのですよ。

親の修行です!!

  • 10の鉄則
  • ノリ勉
  • 中学受験コース
  • 復テ対策講座
  • 30点上げよう会
  • 公開テスト対策講座
  • 親カツ講座(夏まで
コース)
  • 親カツ講座(入
試実践コース)