こんにちは、ストロング宮迫です。
怒涛の夏休みもわずかとなりました。本当に厳しいスケジュールを、特に受験生は頑張ったことでしょう。
いったいこの過酷なスケジュールはいつまで続くのか? あと半年? あと1年半?
この前、中学生の生徒との別れ際に「まあ、頑張れよ!」と軽く挨拶代わりで言ったら、突然、「センセ、ボクはいったいいつまで頑張ればいいんですか?」って・・・
「いつまでって。それはさあーー」と言いかけたら、
「中学受験まで頑張りましたよ。
でも中学入ったら入ったでがんばらなきゃいけない。中学に入って1年半、頑張りました。
これから1年半がんばらなきゃいけないですよね?
それって高校に上がってからもですよね?
で、いったいボクはいつまで頑張ればいいんですか!?」
泣きそうな顔で言うなよ。
「ではお答えしましょう。いったいいつまで頑張るのかだよな、聞きたいのは。」
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「ハイ、答えは死ぬまででーーす!!」
「ええーーーーーーーー!!!死ぬまで・・・ですか・・・」
「頑張らなくてもイイ時なんてないだろ、普通に考えて!」
「死ぬまではキツイなあ・・・なんだか心が折れちゃいそう」
「折れたらええやないか!」
「折れたらダメでしょ。センセー、すぐに屁タレ!って言うじゃないですか」
「屁タレには屁タレって言うだろ。普通に考えて!」
「いや、だからボクは屁タレじゃないですよ。心も折れてません。ただ、ただ死ぬまで頑張るはキツイなあと独り言を言っただけです」
しんどい思いして自分を追い込み、また誰かに追い込まれてきた夏休み。長い長い夏休み。この感覚が、この生活がこれから一生続くのかと思うと、なんだか憂鬱な気分になったんでしょうねえ。
ボクはスマートフォンを取りだして、「これ見てみろよ。」とマイク・タイソンの毎日のマイク・タイソンのトレーニングと食事内容(週7日)スケジュールを見せました。
ご存じマイク・タイソンは1986年11月、当時史上最年少の20歳5か月で世界ヘビー級王者となりました。
5AM 起床 ストレッチ
箱に飛び乗るジャンプを10回、短距離ダッシュ10本
約5kmのジョギング6AM エクササイズを終え、シャワーを浴び再び寝る。
10AM 起きてオートミールを食べる
12PM リングで練習(10ラウンドのスパーリング)
2PM 食事(ステーキとパスタとフルーツジュース)
3PM 再びリングで練習と、1時間エアロバイク(自転車漕ぎ)
(ミットもしくはヘビーバッグを使ってリング内での稽古)5PM 筋トレ
腹筋2,000回、ディップス500~800回、腕立て伏せ500回、シュラッグ30kgのバーベルで500回)、首のエクササイズを 10分間7PM 夕食(ステーキとパスタとフルーツジュース)
8PM エアロバイク(自転車漕ぎ)を30分した後、TVを観て 就寝。
タイソンがこの上記トレーニング内容をインタビューで話したのが1987年だそうです。13歳のときにアマチュアで初試合を行い、記録に残っているだけでもアマチュアで通算52戦。
1985年3月に18歳でプロデビューで、1986年11月にチャンプ、巷間もっとも輝いていた言われる1988年くらいまでの数年間は週7日、この変わり映えのしない、味気ない生活をしていたと考えられます。
ざっと練習時間が1日7時間半ですね。
「ボクにはちょっと耐えられません」と生徒。
「史上最年少ヘビー級チャンプ、史上最強の称号に数多くの称賛と数百億円の財産、きれいな女性ももれなくついてきたらどうや!?」
「う・・・・ん」
「つまりとてつもない成果が出てたら、感じてたら、頑張れるということは1つの要素として言えるんやないかな。だからますます頑張る、どんどん頑張るためには根性や意志も大事かもしれんけど、成果が絶対にほしいところやな。そうじゃないと、ちょびは頑張れるけど、めっちゃ頑張れないのかもしれんな」
「この人、今何歳ですか?」
「1966年6月生まれやからオレと同級生、今45歳か。」
「まだボクシングやっているんですか?」
「いや、もう引退して、財産も全部なくなってちょっと寂しい感じになってるのよ、それが」
「数百億なくなったんですか?」
「借金はあるみたいだな」
「毎日週7日数年間えんえんと頑張ったのに?」
「うん、頑張って一気にたくさんのものを手に入れて、そして全部なくしちゃったんだな。大事な人も失ったからトータルではすっごいマイナスになったかもな」
「それって全然イイ例じゃないじゃないですか!?」
「うん」
「うんじゃなくて、いったいいつまで頑張ればいいんですか?って話で、毎日ずっと頑張った人の話でこの人の例が出て、結局ゼロどころかマイナスになったんですよね?」
「うん」
「うんじゃなくて、センセー、頭ヘンですよね?」
「なんで!?」
「いや、死ぬまで頑張らないといけない理由で壊れちゃった人を例というか見本で出したら子供に良くないじゃないですか?」
「子供というのはお前を指すのか?」
「中学生は子供でしょ!」
「死ぬまで頑張り続けたイイ例を知りたいのか?」
「それが普通でしょ。ボクなんかにわりと身近な、ああ、あの人かっていうようなピンとくるような人を見本で出してくださいよ」
「ああ、そう。じゃあ、母ちゃん。お前の母ちゃん!」
「偉大じゃないでしょ、ボクの母さん」
「お前のお母さんはお前にご飯食べさせてくれないのか?」
「いいえ、ちゃんと食べてます」
「食べさせていただいていますだろ。ちゃんと言い変えろ。
塾には行かせてくれてるよな。オレまで呼ばれてノコノコ余分なお金払ってくれているしな。偉大だろ? お前の母ちゃん、十分偉大なんじゃないのか?
バカ息子にご飯食べさせて、私立行かせて、塾行かせて、家庭教師雇って、ちょっとした旅行にも連れていき、勉強中はそばに座ってくれて、休憩中にはアイスまで出て、いいぞ!すごいな!と褒め言葉までプレゼントされて、それってすごいよな?
普通、気が狂うぞ、お前。朝早くに家を出て、自分の仕事をして、帰って家事して、バカ息子に付き添って」
「バカ息子はやめて下さい。なんかすごく話がすり替わったような気がしますけど。いつの間にかボクが怒られている感じになってるし」
「目の前にいる母ちゃんがイイお手本。マイク・タイソンは反面教師としての最高最大のお手本。死ぬまでずっと頑張るってどういうことかを考えてみろよ。お前の母ちゃんは頑張っていないのか? お前はどう思う?」
「頑張ってる意味というか、それがタイソンなんかとは違いますよね? 比較できないというか。でも、お母さんは数百億円も稼いでいないし・・・」
「みんな違うんだよ。頑張っているという定義は。1時間勉強して頑張ったと思う奴もいれば、5時間でまだだなと思う奴もいる。みんな違うんだよ。母ちゃんとタイソンじゃ、背負っているものがもちろん違う。数百億稼ぐのはすごいけど、お前の面倒を見るのはたいしたことじゃないとは言えないだろ」
「みんな違うんだよ。頑張る定義が。
だからお前はお前の定義で頑張る。頑張るのは死ぬまで頑張る。そうしないとこれからは生きていけないんだよ。自分が頑張った分だけ手にして生きていくだけなんだよ。
でも長い年月頑張るには成果がいる。成果がないということはダメなんじゃなくて、そのやり方を続けていくことがダメってことなんだから。
成果がなかったら根性では死ぬまでは頑張れない。息切れする。成果が出ていないは赤信号。止まってやり方を変える。あとは頑張る量は自分が出した成果を見て、自分で調整すりゃあいいんじゃねえか。お前の人生なんだからな。
数年頑張ったらあとはもう頑張らない式のやり方はタイソンを見たって得策とは思えないし。
1つ言えるのは頑張る時に自分の枠組みがあったほうがイイと思うよ。枠組みを言葉でいえば『志』と言えるんだろうが『志』の話をするとまた長くなるんで、また今度な。じゃあな。頑張れよ!おっと母ちゃんは偉大なのか?については宿題にしておくからちゃんと考えておけよ」
マイク・タイソン THE MOVIE [DVD]、レンタルでいいので親の方は機会があったら見て下さい。子供を頑張らせる際にあるモノが欠けたら、エライことになる!そのヒントがこの映画にはあるように思います!
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
小4 pianoさん
10の鉄則を申し込むときに、備考欄に悩みを書かせていただきましたが、鉄則1を実践しただけで、解決してしまいました。
問題に間違えても、間違いを認め、B判定を受け入れてくれるようになりました。これからの残りの鉄則を実行することが楽しみになりました。
3年ぐらい悩み、成績もまずまず、関係もまずまずだったので、購入に踏み切れませんでしたが、今回購入して大正解でした!
鉄則1:低学年のときは、メルマガや本を読ませていただき、できていたのですが、いつからかできていなくなっていました。
いつからできなくなったのだろうかとその時期を特定することをやってみてもイイですね。
何かの事件、出来事などが原因、キッカケだったのか、それともどう考えても「なんとなく」「いつのまにか」できなくなったのか。
もしいくら考えても「なんとなく」「いつのまにか」できなくなったとしか思いつかないとすれば、日々の生活習慣に魔の手が忍びこんでいる可能性もある。
ぜひ10の鉄則を片手にというよりは10コすぐに暗記してもらって、日々の家庭学習の際に当てはめて考えてみてほしい。
鉄則のうち4つできていれば、「なんとなく」「いつのまにか」できなくなったという現象はなくなるはずです。