こんにちは、ストロング宮迫です。

とうとう10月に入り、年内3ヵ月。本気の受験生は息が切れるまで走り、息が切れてもまだ走る。それができるちょうどよい期間かもしれません、3カ月は。

そんなことを思っていた時に、BS世界のドキュメンタリーでインドの受験模様を放送しているのを見ました。

まあ一緒ですな、ボクらと。

一緒って・・・

厳しい受験事情が一緒なんじゃなくて、子供のふるまいが一緒ってことです。


合格率わずか1%。世界のIT業界のトップとなる人材を送り出してきたインド工科大学への“狭き門”を目指し、毎年15万人の受験生がコタでの予備校生活に身を投じる。奨学金を得て一家でコタに引っ越してきた農村出身のスラジ。母国UAEを離れて一人暮らしをする秀才アリ。勉強嫌いのシャスワット。大学に行けなかった母親の夢を託された女の子シュバ…遊びも、友達づくりも禁じられた4人の青春の日々を点描する。

インド工科大学の合格率は1%だから激戦なのは受験生もハナからわかってる。

だから勉強をしなければならない。予備校では子供たちに「友達を作ってはいけません」って注意してたし「テストが終わったからちょっと・・・って遊んでたらダメですよ」とも言ってた。

あなたもお子さんに似たようなことをここまで言い続けてきたはずだ。決まった期間なのだから・・・と。

しかーーし、子供はやらなくちゃならないとはわかっていても、やらなかったり、やれなかったりする。これは子供だけの話じゃない。大人だって同じだけど。

で、どうもやる気が出ないとき、どう過ごすかって点が1か月後、2カ月後に大きな差をもたらすんですよね。

ここで、たいていの問題がスラスラ解ける子供はやる気が出ないときも、詰まりながらでも自分で勉強する、勉強できるんですよね。それはインドでも同じに見えた。進捗はひとそれぞれだけど、進捗は遅くとも解けてるから力もつくだろう。少しずつでも前に進んでいるから、その次の展望もみえやすくなる。結果、勉強が流れていき、良い結果を生みやすい。

しかし、授業でやってもわからないことだらけの子供は、やる気が出にくいし、やる気が出ないとき「なにもしない」「なにもできない」状態が続く。ここに差が出るポイントがあるわけです。

テレビでやってたインドの受験生は寮に住んでて一人部屋のようでした。ボクが一番共感できた勉強嫌いのシャスワット君は、「さあやるぞ!」って声を出すけど、やっぱりできない。

「今日こそは勉強するぞ!」って机に向かうけれど、「しなきゃならないのが悲しい」って嘆き、「5番目の文章がわからない」「家に帰りたい」「でもやらなきゃ」って、行きつ戻りつつしているうちに、リズムに乗って(勉強のリズムじゃないよ(*_*))ラップを歌い始める。歌詞は結構サマになってた。

挙句の果ては「トランプ大統領がなにかしでかしてくれないかな」と希望的観測を述べ「どうかトランプ大統領、ボクの試験の前に戦争を始めてください」と手を合わせる始末だ。ボクが入試の前に不謹慎にも火事でも起こって入試会場が燃えないかなって思ったのと同じだ。

あれはね、完全に30年前のボクの姿でした!

で、それは他人事じゃなく、あなたのお子さんにも起こってる可能性があるってことです。まあ、ボクやシャスワット君みたいな状況に、今なってるのはかなり重症だけどね。

こうした状況に陥っている子供がここから抜け出すのは、子供一人の力ではムリです。

やらなきゃいけないことは十分わかってるんだ。でも、できないんだ。たった1問でさえ、いや3問くらいはでやれるんだけれど、5問以上やる力が湧いてこないんだ。

でも、「なにもしない」「なにもできない」状態が続けば、この先はもっと地獄になる。ムリだからこそ、こういう状況に陥っているわけだから。

だから、そういう場合は「受験生なんだからやりなさい」っていうより、そばについてやったほうがいいですよって提案してるのが親技です。

親技はインドでも駆使されるべきだとテレビを見て思いました。もう根性や気合では乗り越えられない場所に陥っている子供には。

やれやれ!時間がないって怒っても、やれないんだから。

なにを、どれだけやるかを指示して、そばでやらせなさい!

勉強をね、なんとしてでも進めなければなりません。

無理矢理でも進めなければ事態が動かないから。この動けない状態を動かせれば、次の展開が見える。こうした状態から事態が動いても、次の展望が見えてきても、かなり絶望的な状況ではあるんです。ただたとえ見える次の展望が薄暗いとしても、トンネルは進むことにはなる。進めば明かりが差す場所に出られる。

すぐに希望の光が見えるわけじゃない。だとしても、動かない絶望より進む絶望のほうが光が見えやすい。その手助けを親ができる。いや、もう親しかやってやれないんじゃないか。

勉強のことはよくがわからないって嘆く親がいるけれど、それならあてずっぽうでイイ。「なにを」「どれだけ」やるかを当てずっぽうでいいので決めてあげてほしい。無茶な量を設定せずに「これで本当にいいのか?」って疑問を持つくらいでちょうどイイ。

事態を子供のそばについて動かせ。

その際は「入試問題が・・・」「偏差値が・・・」とか、思っても言わない。歯を食いしばって口にしない。

まずは事態を動かすことが重要だから。

順位や判定や偏差値を口にする資格があるのは、事態が前に動いている親子にだけある。

奇妙に思えるかもしれないけれど、この時期からは「前に前に進んでいる家庭」と「一歩も前に進まない家庭」の2つにキッチリ分かれる。いろんな道があるように思うかもしれないけれど、2つに1つしかない。

今日10問キッチリ解けるようになれ!しろ!
今日覚束なかったことを10個キッチリ覚えろ!覚えさせる!

今日やれる量自体は、すべてが範囲となる入試には大海の一滴だとしても、それなしにこの3カ月は乗り切れない。人一倍悶々としながらも「一歩も勉強が前に進んでいない家庭」になってはならぬ。それがいけないんじゃなく、その先には底なし沼の絶望しかないから。

世界大会やオリンピックで勝つ選手だってコーチが付いて、モチベーションを維持させ、目的を与えなければ、進む先が見えなくなる。それを自分で維持し見つけられるなら、もう超一流なんです。

あなたのお子さんは、まだアマチュアなんだし、それもまだまだ駆け出しのアマチュアです。

お子さんが10才だろうが15才だろうが17才だろうが、年齢は関係ない。かつてのボクやインドのシャスワット君みたいな状態から抜け出すにはそばに付くコーチがいるんです。

長い時間自習室に行っても成果が出ていない受験生は、間違いなくかつてのボクやインドのシャスワット君みたいな状態、すなわち「今日こそは勉強するぞ!」って机に向かうけれど、「しなきゃならないのが悲しい」って嘆き、「5番目の文章がわからない」「家に帰りたい」「でもやらなきゃ」って、行きつ戻りつつしているうちに、リズムに乗って(勉強のリズムじゃないよ(*_*))ラップを歌っているはずです。

あなたのお子さんはラップじゃないだろうが、スマホをいじってるに違いない。

今日10問最速で解けるようになって、覚束ない事項を10個キッチリ覚えれば、それを1カ月続ければ、300問が最速で解けるようになって、300個の事項はテストで即座に答えられる。300積み上げた受験生には次の展望が拓ける。

もう「やれやれ詐欺」は聞き飽きた!今日から「300×2」を1ヵ月でキッチリ積み上げろ!それで入試は十分じゃないが、「300の自信」は今回の入試にも、次の人生にも必ず糧になる。実績になるんです。

積み上げる実績、目に見える実績なしにこの世は進みづらい。子供とともにあなたも「300×2」ができるようにしたらイイ。それはあなたの仕事には何の意味もなさないけれど、子供の変化にたった1ヵ月で気づけるし、表情だって違ってくることに納得できるはずです。

もはや日々の勉強の実績なしに根性論はクソの役にも立たない。子供のそばについて、1ヵ月実績を作れ!

ジェイムズ・リー・バークが著書『ネオン・レイン』の登場人物にこんなことを言わせてる。

人を愛するのは、ほかのだれもいないときにそこにいてやることよ。それはわからなくちゃいけないわ。

こういうのもあります。

くそったれ。負けて、黙ってひっこんでいられる人間などいるものか。

ここまで過ごしてきた半年間を振り返って、成果が出ていないなら、このまま続けても、今のやり方ではたぶんダメだ。過去は悔いるな!は親技で常々言ってきたことです。でもそれは過去を忘れろ!ってことじゃない。忘れてしまったら、また同じことを繰り返す。年内3ヵ月をまた無駄に過ごしてしまう。

過去半年を悔いる必要はないが、反省はし、教訓にしなければならない。ここまでの半年、事態が一歩もう動いていなら(それは自分でわかるはずです)、一歩前に動かさなければなりません。一歩とは「今日10問キッチリ解けるようになれ!しろ!」&「今日覚束なかったことを10個キッチリ覚えろ!覚えさせる!」です。

1カ月で「300×2」の実績となります。やってみたらわかるはずだけど、1ヵ月続けられたら「300×2」なんかじゃなく、「600×2」とかになる。実績を積み上げていくと、子供は途中から加速して倍増して積み上げるようになるから。

ホントですよ。

ポイントは最初は焦るな!です。年内あと90日を切りました。前進か、それとも留まって腐るか。選ぶのはあなた!

ジェイムズ・リー・バーク著『ネオン・レイン』より
翻訳;大久保寛

人間は過去から逃れるために、過去を消えてゆく記憶とみなす、と私は思った。

同時に、過去はその人間の本当の姿を推し量る唯一の物差しである。自分が何者であるかを解くのは、むずかしいことではない。

人間は、自分がなにをするか、自分がこれまでどこにいたかで決まるからだ。

そんなわけで人間は、自分が何者かを忘れないために、絶えず過去をよみがえらせ、その記念碑を建て、過去を生かしつづけなければならないのだ。

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うれしい報告

テスト結果報告

中1 けんちゃんママさん

1学期の期末試験のご報告をと思いながら、9月も下旬となってしまいました。申し訳ございません。

結果ですが、総合成績学年6位、クラス2位(5クラス中)を頂くことが出来ました。中でも、数学は学年1位を取ることが出来ました。

このことは、親子で驚きました。大きな自信になりました。過去問を数学の先生に張り付いて頑張ったからだねと喜び合いました。

そして、夏休み明けの実力試験がこのほど返ってきました。業者主催の試験でした。

数学・学年2位、国語14位、英語13位、理科18位、社会101位
※手を抜いたのがばっちり出ています。

3科~4位、5科~11位、3科+理科~3位を頂きました。

ですが、数学と国語は約4000人中、数学100位、国語400位英語は6126人中、1200位とあまり喜んではいけないと思いました。

今後どうしていったら良いか、アドバイスを頂戴出来ますと、非常にありがたいです。

今、中間テストの試験週間、もしくは試験の真っ最中の中学校も多いと思います。中学生は各時期の定期テストが終われば、たいてい一服します。

やれやれ、試験が終わったと。でも、考えてみてほしいのですが、中学受験で一服する時間はあるか?

なかったと思うのです。試験に追われ、試験の復習と次の週の単元の勉強に追われていたはずです。中学校も同じではないでしょうか?

試験が終われば、次の試験にすぐに取り掛かる。もちろん息抜きはします。が、一服はしません。次のテストが模試ならば、すぐに模試の対策を行います。

こうして1年中なにかのテストに照準を合わせてずーーと対策を行っていきます、というか親技ではそうしています。

今週の金曜日に試験が終わり、土曜日までは息抜きでフリーになる。でも、日曜日からはまたスタートします。

だって11月には実力テストがありますから!実力テストは対策をすれば必ずいい結果が出ます。だって、みんなあまり勉強していないですから。

それを多くの親の方は辛いと思うのでしょう。でも、当たり前にやっている家庭もたくさんあるのです。

習慣になれば、それほど特別なこととは思わなくなります。時間に追われると息抜きも遊びも少ない時間でうまくできるようになる。

やるしかありませんぞ!

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