こんにちは、ストロング宮迫です。

親が同じように育てても、兄弟姉妹というのは実に違った育ち方をするものです。

勉強においても、上の子に通じた手法が下の子供には全然通用しないことはしばしばで、その逆もまたある。

同じように育てたはずなのに・・・・

おもしろいですよね。

また、子育ては後戻りができないですから、しまった!ということを帳消しにも出来ないし、なかったことにするわけにもいきません。そういう意味で、子育てというのはそれぞれの子供に対して、1発勝負の要素が結構あるとボクは思っています。

兄弟がいても、一人ひとり、それぞれ違う方法論で臨まなければならない。もちろん、土台となる考え方や方針は同じですけどね。

その子育ての土台となる考え方や方針を考えたり、決めたりするときに、現在の与えられた環境というのが前提になります。都会の人は都会の、田舎の人は田舎の環境がある。日本における教育事情も、これまでの歴史もある。私達はまず最初にそれらの制約を受けるわけです。

そこでこんな風に考える人が一定の割合で出てきます。
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※この毎日親技は2009年6月25日に配信したものです

私の考えでは、子供は十五、六までは、たっぷり遊ぶことが仕事である。

学校は友達と楽しく遊ぶための場所であってつめこみ勉強をするところであっては困る。

思い切り遊ぶ。ただし本だけはしっかり読む。

絵を画く。最低一つの楽器はこなせるように音楽を楽しむ。

そんなことをしているうちに、十六、七になったときに何か目標を見出して、勉強しようと思い立ったらしめたもの。

その時こそ血の小便が出るまで必死に勉強する。

これが私の考え方なのだが、こんな教育を日本でしたら子供たちはたちまち「落ちこぼれ」として人生の出だしですでに失格とされてしまう。

これは漫画「美味しんぼ」の原作で有名な雁屋哲さんのHPにある「シドニー子育て記」からの引用です。

雁屋さんがこのような考え方に行きついたのは、単に受験の失敗の辛さを子供に味あわせたくないということではなかったと詳しく述べられています。

私自身受験勉強をくぐり抜けて来た人間である。大学受験は二度失敗し二年浪人した。(省略)

・・・・二年目はまさか不合格になるとは思わなかったので心底こたえた。しかし、私はその浪人生活が辛かったから子供たちに入学試験を受けさせたくないと言う訳ではない。

実際の受験以前に、受験勉強しかさせない学校教育を子供たちに受けさせるのがいやだった。それは私自身が味わった学校教育である。

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・・・・・その私の期待は、中学に入ったら消し飛んだ。

「飛ぶ教室」に出て来るような知的で深い心を持った教師には一人も出会わなかったし、第一、教師達は高校受験のことしか私達に言わなかった。

学校中ががさついていて、知的な潤いは一切無かった。およそ文化と言う物とは無縁だった。

高校はもっとひどかった。都立高校だったが旧制中学の時は士官学校に進む生徒を沢山出したと言うことを誇りに思っているような学校で、士官学校の代わりに、今度は有名大学に進学する生徒を増やすことが学校全体の目的だった。

こういう経緯で、日本の「学校教育を子供たちに受けさせるのがいやだった」と書かれているわけです。

で、雁屋さんは「教育難民」となってオーストラリアに飛び出すことになるわけですが、詳細については「シドニー子育て記シュタイナー教育との出会い」という本をご覧ください。

雁屋さんには雁屋さんの経験があり、子育ての考え方がある。

ボクにもボク自身の経験があり、ボクなりの子育ての考え方があります。皆さんにもあるでしょう。

だから、賛否はどっちでもいい

しかし、考えてほしいのは、今ご自身が持っている子育てに関する考え方や方針は自らの経験を咀嚼し、教育事情をしっかり吟味し、悩み、考えに考え抜いた上で決めたものなのかということなのです。

雁屋さんは考えた末にオーストラリアに飛び出した。では、日本に留まっている私達は考えに考えた上で、子育てをやっているのだろうか。

「勉強をしていると将来の選択肢が広がるから」と子供を塾に丸投げしたりするのは考えたことには、いや考える以前の問題だと雁屋さんの子育て論を読んで感じました。

お時間があったら、ぜひ読んでみてください。そのことで「どういう方針で子供たちを育てていくのか」を真剣に考えるキッカケになれば幸いです。その考え方の中で「受験」や「勉強」の位置づけや動機付けも決まってくるはずです。

ボクは雁屋さんと違って、受験っておもしろいし、イイ経験になりますよ!と思っています

無味乾燥な毎日に潤いや生きている実感を味わい、生きる意味を考える際に誰でも平等に与えられる機会、それが受験。

まあ、それくらい思っているので雁屋さんとは少し意見も違うのですが、意見が違っているものを読むことがあなたの考え方や方針をより固めることになると思います。

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1ヨットさん

勉強もですが、仕事でも使えそう!と思ってしましました。

メルマガを読んでテクニックというイメージを持っていました。

しかし、テクニックだと続かないということなのですね。それがよくわかりました。私が使っていたのはテクニックだったと。

そこが腑に落ちました。「できそう」という雰囲気を家庭学習で出していければと思っています。

志望校がかなり上位校なので、頑張ります。ありがとうございました。

受験までと区切って勉強させるのであれば、実はカンタンなことなのです。

でも、それをやっていたんじゃ、受験が終わったあとメチャクチャになっちゃう。

だから、みんな悩むんですよね。難しいんです。でも、他人に預けるわけにもいかないでしょ!ファイト!

小6ぽにょさん

今まで「目標」と思ってきたことが、目標などではなく、「夢」か「幻」だったと感じています。強く思えば叶うと子供を叱咤しきたにもかかわらず、良い結果が出ない原因がわかりました。

受験生でもう時間もありませんが、目標を幻と錯覚することなく、残り少ない時間を地に足をつけてやっていきたいと思います。

変身シートを一緒に提出しましたが落とし込みが甘かったと思いますので、のちほど再度提出します。

目の前のテストをしっかりやっていきたいと思います。

念じて志望校が近づこうとかつてストロングもやりました。

強く思えばきっと叶う、ずっとそう思っていました。

でも、合格したやつはみんな勉強したやつだった。これが真実。

ただ勉強しても合否が分かれることがあるのが受験です。結果は誰にもわからない。

だから、勉強の過程で「良くなっている」と思える事実を積み重ねる必要があります。

それは受験が終わっても、大きな財産になりますから!

  • 10の鉄則
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