こんにちは、ストロング宮迫です。
この前、ウチのもうすぐ二十歳になる家を出た息子が電話してきて話してたんですが、長いの、電話が。
中学生の娘は「恋人同士かっ!」とちゃかし、嫁は「遠距離恋愛かっ!」って揶揄する。
よくあるでしょ、電話を切ろうとして「それじゃあ・・・」って言ってたら「ああ、それでね、あの件だけど・・・」っていう人が。
なにを話すって本人の日々の生活の質問やら、疑問に思うことについてのあれこれがあって話は尽きない。自分がしていることの確認もある「これって間違ってないよね?」という。
長いわ!って思うけど「父さんもなかなか語るねえ~」なんて言われて、オレのせいかよ!家にいるときよりもよっぽどよく話すから不思議なもんです。
ボクはその息子の質問や話を延々と聞いていて「オレもあの時代に疑問に思っていたこと」だったなあと思う。懐かしいというか既視感があるというか。
ボクの役割は、脈絡も作戦もなく、途方もなく膨らんだ夢という名の風船を針で1つ1つ刺して風船の空気を抜くこと。地上から離れすぎた気球のガスを調整して、もうちょっと地上の近くで飛ぶようにすること。
こうして、ああして、こうなったらというとっ散らかった内容のないホラ話(本人はそう思っていないけど)を実現するための一歩がなにかを意識させること。
ボクはあの頃、壮大な夢を語り続けながら、なんの一歩も踏み出さなかった反省があるので、ボクより1つだけ上のステップ、息子には一歩だけでいいからちゃんと地に足をつけて踏み出すことがわかってくれたらイイ。
その一歩さえ踏み出せたなら、あとは野となれ、山となれ!だ。ボクが踏み出せなかった「たった一歩」だけを望んでいます。
いいねえ、若いっていうのは。うらやましいわ。
「父さん、親子で2時間も長電話するのは、やっぱおかしいと思うから切るわ」って・・・もっと早く気づけよ!
もう家を出てしまったから、「基本の型」を教える機会はもう失ってしまったけれど、自分で体験する「応用編」でときどきこうして質問してくれたら、何かの気づきを与えられるようにしたいもんですな。
それでももうずいぶんと遠いところに息子が行ってしまったような気もして、果たすべき役割もなくなったような気もして、寂しいような、もう少しもっとうまくやれたんじゃないかという反省もあって。
皆さんも子供が家を出るまで後悔のないようにしてもらいたいですな。あっという間にどっかへ行っちゃうからね。
父と子の話でいえば、皆さんにはあんまりというか全然関係がないんだけれど、年末の風物詩だったのに何年か前にいろんな問題がって潰えてしまった格闘技の興行が今年は再開される予定です。
この興行に【400戦無敗】という幻想たっぷりの伝説を持つ男ヒクソン・グレイシーの次男・クロン(27歳)が登場します。
【400戦無敗】の戦績を持つ父の息子って同じ業界でやりにくいですよね。偉大な父のイメージを周りのみんなが持ってるから。新人であっても、ある種の「荷物」を背負わされてしまうんですな。
息子もやりにくいけれど、父もその自分のイメージに押し潰されないように育てるのはすごく難しいんだと思うんです。
「偉大でない父」よりは気を遣って育てないと、なーにも悪いこともプレッシャーもかけていないのに潰れてしまったりするから。
「オレはオレ、お前はお前だよ」って思っていても、周りが「あの父の息子」「あの息子の父は・・」なんて先入観を持って見ちゃうしね。
ゆえに偉大な父の息子または娘は壊れやすく、大成しにくいといえば言い過ぎかもしれないけれど、いじけてしまう事例も多い。
勉強でいえば、お父さんやお母さんがイイっていわれる学校なんか出てたら「キミもか?」なんて言われる感じです。医者の息子や娘は「キミも医者になるの?」なんていわれてね。
周りは悪気がなくていうけれど、本人は先入観から見られることを好んだり反発したりする。最初が違うんですよね。
また周りは勝手に「できて当たり前」なんて思っていると、もうそれだけでイヤになっちゃったりして、意識して抵抗して「勉強はしたくない」ってなったり。
「当たり前」っていう感じをどう自然に子供に見せていくかってそのさじ加減がなかなか塩梅よくいかないんですな。
その【400戦無敗】で生涯負けなかったという伝説を持つヒクソン・グレイシーが息子になんて言って育ててきたか。
クロン・グレイシーは物心つく前から父ヒクソンに柔術を教わった。その魅力に自然と引き込まれていったクロンは、7歳の時に柔術の練習を本格的にスタートさせる。
まだ幼い頃、クロンが試合に出るときに、『勝ったらお前の好きなものを一つあげるよ。もし負けたら二つあげるよ』と私は彼に言いました。
これは、『負けてもいいんだよ。お父さんはそんなことで怒らないからね』という意思表示でした。私は息子に、勝ちへのプレッシャーを与えたことは一度もありません。
負けから何かを学び取り、また次に向けて練習をすればいい。幼いクロンに、ヒクソンはいつもそう教えてきたという。
【400戦無敗】だからこその提示の仕方、【無敗の男】が考える精一杯の提示の仕方ではないでしょうかね。
「できなくてもいいんだよ。できなかったら、そこからできるようにすればいいんだから」って言うんですが、それでも子供がそうしたがらないって悩む親は多い。
「決してできるべきだ!」なんて思っていないし、言ってもいないんですが、そこを子供が理解してくれないとかね。
でも、子供がそうしたことを理解してくれないって場合は、一度考えてみる必要がある。親がそう言う前の態度はどうであったかを。
「できない」ってことを「負け」とするなら、負けを認めてもう1回やるってことになります。つまりその「負け」が認められないってことですよね。
小さい子っていうのは「負け」がなかなか認められない。認められないから、駄々をこねたり、泣いたりして、負けたことを「なし」にしてもう1回やりたがる。
それが小学校高学年や中学生で出るっていうことは「負け」を認めた経験が少ないか、認めずに済ませてきたか。負けるってことが決して全人格の否定ではないってことを身体で経験しないと認められない。
小さい頃の経験は、負ける訓練でもあるってことですよね。
負けたあと、おもしろくないってやらない子供も多いけれど、負けてやめると上達しない。それが勉強でもスポーツでもゲームでも一緒。
負けを認めるから、「なんで負けたのか」「どうして負けたのか」「勝つにはどうした良いのか」を考えられるし、アドバイスにも耳を傾けられる。
だから「できなくてもいいんだよ。できなかったら、そこからできるようにすればいいんだから」が理解できない子供にはそのことを何度も言ってもダメで、
「できなかった」「負け」は全人格の否定にはならない
ことを伝えなきゃいけない。
それが親がそう言う前の態度はどうであったかを一度考えてみる必要があるというところです。それらがわかるには「負ける訓練」がいる。
ヒクソンの『負けてもいいんだよ。お父さんはそんなことで怒らないからね』という意思表示はそれをしたかったということなんだとボクは理解しています。
とってもイイ話と思ってインタビューは読んだんだけれど、これはある部分を切り取って話されたことで息子は息子でなかなか複雑な感情を持っているらしい。
今回、年末に試合をするクロンはヒクソンの次男で、長男は若くしてバイクによる事故死だと聞いていて、今日今までそう思っていたんですが・・・どうもそうではないらしい。
・・・19歳になったホクソンは両親の下を離れてプロモデルとして自立することを決意し、ガールフレンドとともにニューヨークへ渡った。
最初のうちは連絡があったものの、数週間すると連絡が途絶え・・・
警察や病院に行って彼を探すことにし、警察のファイルから “The Best Father of the World: Rickson Gracie(世界最高の父、ヒクソングレイシー)”というタトゥーを腕にした身元不明の死体をホクソンであると断定した。
資料ではホクソンは12月にマンハッタンのプロヴィンスホテルで死亡し、遺体からはアルコールとドラッグが検出されたという。
ウエイトトレーニングなど器具を使ったトレーニングはせず、走り込みや腕立て伏せ、ヨガなど「自然と一体化することで自然の力を体内に蓄え」ることを主としたヒクソンの子供がドラッグとは・・・
腕のタトゥー【The Best Father of the World: Rickson Gracie】が哀しい。
【400戦無敗】の男の子供もあなたの子供も同じようにもろくて壊れやすい。親の仕事の実績と子育ては別物です。「偉大な親」ほど気をつけないといけない。
ボクみたいな「偉大でない親」は安心です (^^)♪
といえるのかどうか、あと10年したらわかりますな。
仕事が忙しくて子供の勉強を見ることができないという方もいるでしょう。目指している学校には今のままじゃあ到底ダメなんだという現状の方もいるでしょう。
そこではもう手の施しようはないのか。考えられることはないのか。
それぞれの家庭でなにがしかの事情があり、スムーズに勉強を親子でできない障害があることでしょう。その障害をなくすことはできないと仮定して、親技を駆使するものが考えられることは何なのか。
テスト結果報告
小5 yachiさん
先日は私共の抱えています問題に適切なアドバイスをいただきまして、ありがとうございました。お礼がおそくなってすみません。その後の娘の報告をさせていただきます。
11月15日のテスト
■実践したこと:
前回の週テストで、A問題にじっくりと取り組まず、失敗してしまったことを反省し、とにかくA問題を中心に、やらせました。■成果の報告:
A問題85% B問題84% 合計85点
正答率でみるとABとも90%を切っていますが、1問7点から8点の配点なので、どちらも1問ずつしか間違えていません。とてもよく頑張ったと思います。A問題の1問は計算ミスで、本人はとても悔しがっていました。A問題にじっくりと取り組むことの大切さを再認識しました。
11月22日のテスト
■実践したこと:
今週は学校の行事が多く、本人も疲れきっていたので、無理をさせずに(というか無理にやらせてバトルになってもしょうがないので)A問題中心に勉強させました。勉強の時間も思うように取れなかったので、タイガー山中先生のマジックを参照に、何とかテストに間に合わせたといった状況でした。
ただ、このマジックのおかげで、今回勉強時間は少なかったものの、結局いつもと同じ分量の勉強ができたように思います。驚きです。
■成果の報告:
何と100点を取ってきました。本人も大喜びです。今回はC問題がなく、B問題も簡単だったようですが、ミスなく満点が取れるのはたいへんだと思います。よく頑張りました。実はこの1、2週間、本人に少しずつ変化が表れてきました。前ほど勉強を嫌がらなくなってきたのです。いけドン法でやれば点数が取れるとわかってきたのでしょう。
もう前の成績に戻りたくないとも言います。分厚いファイルを見ながら、「こんなに勉強したんだもんね。」と言いいます。
自信がついてきたのか、算数に関してだけですが、粘り強さもでてきました。ここで安堵することなく、引き続き頑張っていきたいと思います。
例えは悪いのですが戦争において最も愚策は戦力をちょぼちょぼ投入することだそうです。ちょっぴりをチョロチョロ投入するから長引く・・・
そうではなくて持っている戦力を一気に投入する。完璧はあり得ない。その代り投入した部分はキッチリ取る。それが勝利への道。
一気に力を投入することで成果も出やすくなりますが、課題も明確になる。実はこれが大きな財産。
子供の課題が見えないであれこれやらせてもねえ・・・