こんにちは、ストロング宮迫です。
運動会をやっているところもあるようですが、勉強するにはもってこいの激闘の5連休、本日3日目で、残り2日。一皮むけるチャンスです。必死でやる!
だってこの「恵みの連休」を「受験を賭ける闘い」として挑んでいる方がいっぱいいるから。
そんなに賭けてもし失敗したらって!?
昨年6月、ここで池谷裕二著『自分では気づかない、ココロの盲点』を紹介しました。もう1回ここに書いておきます。
本書は、いわゆる認知バイアスと呼ばれる脳のクセを、ドリル風に解説したもの
で、脳のクセでわかっているもののうち古典例から最新例までを30個に厳選してわかりやすく解説してくれている本です。
その中の1つ、
『人生を賭ける闘い』で、もし失敗したらどう感じるか。
1、予想される落胆期間のほうが長い
2、同じくらい
3、実際の落胆期間のほうが長い
さあ、どれだ?
正解は・・・
池谷さんが解説している正解・解説はここでは書きません。「脳のクセ」である正解を知りたい方は考えに考え抜いて実際に本を手に取って確認ください。
もう1つ、正解は書かないけれど、問題を出します。
『記憶力を強くする』
来週テストがあります。英単語を暗記しなくてはなりません。どちらの勉強方法がより記憶に定着するでしょうか。
1、単語リストをしっかり眺めて、繰り返し頭に叩き込む
2、繰り返し確認テストを解いてみる
さあ、どっちですか?
成績がイイ子の親ならちゃんと正解できるでしょう。親技初級者でもほぼ正解が出せます。出せない方は成績は上がらないだけですな。
親技的には2つ目の質問は成績を上げる上ではすごく大事な問題なので、1つヒントらしきものを紹介しておきましょう。
もう5年前になりますが、2010年10月15日、時事通信が以下のような記事を紹介しました。
暗記物には小テストが有効=連想で記憶が確かに
単語などの暗記物は、本番の試験に臨む前に予備の小テストを受けた方が記憶が確かになると、米ケント州立大(オハイオ州)のキャサリン・ローソン准教授らが15日付の米科学誌サイエンスに発表した。
学生118人に単語を覚えてもらう実験を行った結果、小テスト中に単語を思い出そうと苦心して、ヒントをつかむと、本番の試験でも思い出しやすくなるという。
実験では、学生を小テストを行うグループと行わないグループに分けた上で、東アフリカのケニアなどで使われるスワヒリ語の単語48個と対応する英単語を覚えてもらい、試験した。
例えば、雲を意味するスワヒリ語の「WINGU」を見て、英語の「CLOUD」と回答する場合、小テストで「発音が英語のWING(翼)に似ていた。
翼があるのは鳥、鳥は雲の中を飛ぶ」と連想するヒントをつかむと、本番の試験で思い出しやすくなった。小テストを行わないグループに比べると、正解率が最大で2倍程度高かったという。
受験生は「本番の試験で思い出しやすく」するための仕掛けをたくさん今作ってる最中です。
親技でいえば「まとめノート」なんかがそれに当たりますが、繰り返してどうしても落としてしまう点だけをまとめておいて、見られるようにしておくんですよね。「本番の試験で思い出しやすく」するために。
「まとめノート」は間違えた問題や模試をドカンとノートに貼ってても機能しない。溜まるばっかりで見直さなくなるからね。
「まとめノート」は「まとめる」から意味があるわけで、頻繁に「小テスト」で確認するから機能する。
間違った問題をただ「溜めていく」だけじゃあ、たった1回きり解いただけじゃ、3か月後に機能しない、つまり今間違った問題を3か月後にもまた間違うってことです。
3か月後は冬休みです。
今間違ったものをできるようにしたはずのに3か月後の冬休みでまた間違うようだと、そしてそれが2問、3問、4問と積み重なるとすぐに絶望的な気分になります。
3か月後に絶望的な気分になるかどうかは「今」決まります。心してかかられよ!
連休中に取り組んだものが連休最終日にサクサクできるのか?
たくさんの問題数をやってもぽろぽろとザルから落ちてしまうくらいなら、苦しくても絞って「できる」「3ヶ月後もできる」まで落とし込んでお進みください。
やったのにできない、これが一番親にも子供にも堪えるのですから。
まあ、そんなことは百も承知でしょう。「入試も準備がすべて!」そんな話はもうたくさん書いてきましたからね。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中1 パサタイさん
はじめまして、10の鉄則を読ませていただきました。小生、仕事の都合で海外在住のため日本の実家に送っていただき、盆の一時帰国でやっと読めました。
メールマガジンは半年ほど読ませていただいていたのですが、さる7月の息子の定期テストの結果をみて購入を決意しました。
定期テストは惨たんたる結果で、どうしこんな点になるのかという思いです。
10の鉄則の内容ですが、シンプルですが実行するのはかなり努力が必要(特に親)と思われます。特に父親は時間を捻出することが難しい。
でも、あの定期テストの結果をみたら頑張るしかないということですね。
なかなか時間の確保が難しいと。本当にそうだと思います。
仕事があって生活が成り立つわけですから、仕事を無責任に放り投げてすべてを子供には難しい。
でも、それがかえって良い結果を生むことも多々あります。そばに付く時間がかなりあると、やらせる課題、そばに付く時間、テストに向けての流れなど考える時間が膨大になります。
しかし、時間が少なければ、自然とやれることも絞られてくる。絞らないとやれなくなりますから。鉄則7と鉄則8が環境によって整えられたも同然です
絞ってやれば成果があるのかないのかすぐにわかる。
先ずは1教科、数学か英語でいきましょうよ。1日15分から30分。鉄則6を守って毎日きっちりやり、鉄則9を毎日確認する。
本当に全然違ってきます。与えられた時間が少ないということは幸いなのです!!ファイト!