早速今回のメールを読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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リラックマさん

我が家には中1の「できすぎくん」がいます。

部活に全力をかけ、授業にも全力をかけてます。

夕飯前「静かだな~」と思うと机で通信教材の勉強。登校前もいないなと思うとプリント学習。ラジオ英語は欠かさず聞く。

そんな姿を見てるとやはりできる子は違うなあというのが実感です。

周りから「いつも遊んでるのに何で成績いいの?」といわれてるようですが親が見ている限り「やるべきことをさっさとやってから遊んでる」だけのことです。

集中してやるべきことをやっているので事務処理時間が短いのだと思います。

なぜこんな子になったのか?

疑問ですが、まず第一に二男であり圧倒的に「期待」度数が低く、できなくても特に叱らない、できたときにはほめる、

また下に妹がいたので「自分のことは自分でしなければいけない」ということが小さい時から身についたようです。

皮肉ですよね。頑張ってしつけた長男よりほったらかしの二男のほうが出来がいいのですから・・・・

期待いっぱいで小言を言うよりできたことをほめていくことが子育てには大事だなと実感しました。

兄弟がいらっしゃる家庭では同じように思っている方も結構いるのかもしれませんね。

このメールは興味深いテーマなので、今回は読者の皆さんと考えてみたいと思います。

まずは、デキスギ君の実態に迫るとしましょう。

・夕飯前「静かだな~」と思うと机で通信教材の勉強
・登校前もいないなと思うとプリント学習
・ラジオ英語は欠かさず聞く

多くの家庭では、「ゴロゴロしてないで、アレやったの!?」と小言の連発なところをデキスギ君は自主的にこなします。

うらやまし~い!!!ですか?

この「自主的」を習得するのはなかなか難しいと思うのですが、成果を出すキモの部分は皆さんのご家庭でも大いに参考になるはず。

「夕飯前静かだな~とおもうと机で通信教材の勉強」「登校前もいないなと思うとプリント学習」からわかることは、わずかな空いた時間を使ってチョット勉強する「すきま勉強法」を実践しているということ。

この「すきま勉強法」はいつも受験生にお勧めするですが、中1から、それも自主的にやってるのがスゴイといえます(◎_◎)

たとえば、受験生で塾が週5日もあってなかなか家庭学習の時間が確保できない。そんなときストロングは「わずかな空いた時間を使ってチョット勉強する」ことをオススメするわけです。

おススメした方の反応はというと最初はみんな半信半疑。

「10分の勉強をするぐらいで成果なんて出るの?」とね。自分から出た案ではないので半信半疑なのは無理ありません。

まあ藁にもすがりたい状態の方なら実践して、そうじゃないと実践には至らないというのが本当のところでしょう(>_<)

ただ実践すれば、「これ有効ね!」とわかちゃうんですけどねえ。

では、デキスギ君はどうして「すきま勉強法」を思いついたのか?

時間が足りないけど、どうしよう?と思ったのが最初じゃないでしょうか、推測ですが。

部活も全力でがんばっているそうですから、勉強の時間がなかなかとれないのでしょう。

だから、まずは、授業に全力をかける

これが一番効果ありますからね。それでも足らなければ、「寝る間を惜しんで勉強を頑張る!」となるのが普通でしょうが、他の案を考えてみた。

そこで「少しでも時間が空けば、ちょっとでもやってしまおう!」という案に至ったのではないでしょうか。

いや~、実に見事!(^_^)

ただですね、少しの時間も無駄にしないという工夫以外にもキモがあります。まずは「授業を全力で聞いて」、それが授業内である程度理解できている状態であること。

考えてもみてください。

授業はチンプンカンプンだが、すきま時間があるから「やるか!」とは絶対にならない!

絶対に試合に出してもらえないと思っている子供が家で素振りしないのと同じ。試合には出られる、その前提があって「打ちたい」から素振りでもするか!となるわけですから。

「わかる」「できる」があるからこそ、最初の自主性は出てくるものでしょう。

そういう意味で、「授業を聞いて」一定レベル以上理解できて、「わかる」「できる」が前提で、もう1つ、

少しの時間で何をするか?がハッキリしているがあります。

「今何をすべきか?」ここがハッキリしていないと、いくら時間が空いていても有効な使い方はできません。

そういう意味で「宿題」というのは、「何をすべきか?」を明確にしたものなんですよね。

ちょっとした復習プリントとか漢字とか計算とか本読みとかは、割と子供が頑張るのは「やることが明確である」ということでしょう。ただこの宿題も「量が多い」とか「難しいのがある」とか「できないものがある」とかになると、途端に子供たちの心は折れる。

中学受験なんかで大量に宿題が出る場合なんかは、これに当たります。その上で、ノートにやって提出!なんて課せられると、親が仕事に行っている間に「写しちゃうか!」ってなる。

ただ中学受験ではその「多い」宿題をこなすことでカリキュラムが消化されることになるのでやらざるを得ないから、親の出番も多くなる。

話を戻します。

授業が「わかる」「できる」を前提に、少しの時間で何をするか?がハッキリしているところがポイントになるという話でした。

ただ今回登場したデキスギ君は、そうした宿題にプラスアルファの「通信教材の勉強」「ラジオ英語は欠かさず聞く」が加わっているわけですから、皆さんがうらやましがるのも頷けます。

なかなか自分で考えつくなんてハードルが高いですよね。わが子に求めるなんて酷というもの。

というか、「我が子がデキスギ君」でない家庭の親は、親が工夫して親子で「デキスギ君」がするようなことを実践すれば、同じ効果が出るわけですから(^_^)

えっ、やっぱり「デキスギ君」が欲しいって!?

じゃあ、もう少し考えてみます?

リラックマさんによると、

疑問ですが、まず第一に二男であり圧倒的に「期待」度数が低く、できなくても特に叱らない、できたときにはほめる、

また下に妹がいたので「自分のことは自分でしなければいけない」ということが小さい時から身についたようです。

皮肉ですよね。頑張ってしつけた長男よりほったらかしの二男のほうが出来がいいのですから・・・・

期待いっぱいで小言を言うよりできたことをほめていくことが子育てには大事だなと実感しました。

だそうです。

ええっ、じゃあ、期待いっぱいで小言を言うよりできたことをほめていくことをすれば、デキスギ君に育つのでしょうか?

ストロングの答えは、「ノー」です。

あくまでもストロングはですけどね。

もう一度よく考えてみましょう。

「小ごとを言わなければ、自分で考える子になるか?」

「できたことを褒めれば、自分で考える子になるか?」

どうです?

これでここに出てくるようなデキスギ君に我が子はなりそうですか?

ハイ!無理だってことは、皆さんだってわかるはず。じゃあ、どうしてリラックマさんのお宅だけか?

ヒントはこのあたりにあるとストロングは推測しています。

皮肉ですよね。

頑張ってしつけた長男よりほったらかしの二男のほうが出来がいいのですから・・・・

ポイントは、皮肉のあとの「頑張ってしつけた長男」の部分です。

リラックマさんは、1番上のお子さんにはあれやこれやとしつけてきたそうです。勉強だって、アレした?コレした?といった感じだったのではないでしょうか?

その様子を次男坊はじっと見て育つのです。

◆お兄ちゃん、また同じことで叱られている!
◆お兄ちゃん、そろそろ叱られるよ!
◆お兄ちゃん、お母さんにそれ言っちゃあダメだよ!・・・・なんて

一方、上の子が親に褒められる場面だって知っている。

◆これすれば褒められるんだな!
◆こう言えば褒められるんだな!

ウッシッシ・・・なんてね。

よく下の子は要領がイイなんて言いますが、まさにそう思います。これまで行った家だって、ストロング家だって、タイガー山中家だって、見ていてもそう思う。

ただし、「下の子は要領がイイ」には条件が2つほどあることを忘れないでほしいのです。

下の子の要領がよくなる条件とは、

1つめは

親が上の子をしっかりと面倒見ている

もう1つは、

上の子の様子を下の子にちゃんと見せている

なんですね。

例えばですが、年が離れた兄弟で育つ際に、年齢的にそれが見えない時、「下の子は要領がイイ」とはなかなかならなかったりもする事例があります。

つまり、良くも悪くも見本がないと学びようがありません。上の子と親が一緒に頑張っているからこそ、頑張る本人と頑張らせようとしている親の様子を下の子は知ることができるわけです。

下の子が客観的に見る場があるわけですね。もしそういった場面を見ることがなければ、「こういう場合どうしたらいいのか?」なんて考えつかないと思うのです。

なのでリラックマさんが思っている「ほったらかし」がいいのではなく、しっかりと頑張らせている姿を見せることが「できすぎ君」のキッカケになったんじゃないか?

これがストロングの推理です。いかがでしょうか?

親技では2番目の子の要領が良いことを「親のご褒美」と呼んでいます。上の子をしっかりと頑張らせてきた努力があってこそのご褒美というわけです。

ただし、要領のよい子も、たとえば大きな負荷がかかる中学受験、スピードの速い中高一貫校や難関校などで頑張っても「わかる」「理解できる」「解ける」の比重が少なくなると、「自主性」が影を潜め、悪い意味での「要領がよい」に変身していく場合が多々見られます。

上の子よりも巧妙でばれない行動ができちゃう!ってことです。そうなると、上の子よりは手ごわい存在に早変わりしちゃうので注意が必要なんですけどね。

上の子も下の子も、授業が、勉強が「なんかわからなくなった」そのタイミングを逃さないことが大事です。

自主性を発揮させるためには、まずは授業が「わかる」「理解できる」「解ける」「オレ、イケてる!」状態を作ってから目指すべきことだと思いますよ。
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うれしい報告

小5 Dさん

こんにちは。今日は嬉しいご報告です!

4年の間、ずっ~~~と50台後半で苦しんでいた算数でしたが、3月の公開模試でようやく偏差値61になり、今回4月の偏差値は64になりました。

冬休みに4年の全範囲を復習し、そのなかで怪しげな問題をイケドンファイルにまとめ、3学期に毎朝1枚+α復習しました。それがほぼ完了した頃、3月の結果が出ました。

先生方は「基本あっての応用」、「難問に目を奪われて、基本問題を落とすようでは意味がない」と、まさにストロング先生がおっしゃるのと同じことを言われます。

けれど、そろそろ大丈夫でしょう、とおっしゃってくださり、大変嬉しく思っています。しかし、これから本当の意味で、ABC分類が効いてくる正念場だと思っています。

5年になり、全体での評価は悪くないのに、教室の席順が下がっています。そして、席順の入れ替えもかなり激しく、みんな本気で頑張っているのだとつくづく思います。

サッカーも忙しくなり、両立も本当に大変ですが、足下をすくわれないよう、これからも 頑張っていきたいと思っています。

とりあえず、ストロング先生、ありがとうございます。これからも子どもと一緒に頑張ります。

頑張りましたねえ!!すごい! まさに親の根気の結果ですね。

2回連続での偏差値60突破は本物ですから塾の先生が言う「そろそろ大丈夫でしょう」とも合致しますしね。

まだまだ気が緩められませんが、結果も出ましたから、今までやってきたことを信じてABC分析を今まで以上にやってテストに臨んで下さい。

中学入試で勝負するなら塾で習ってきたことを確実に落とし込んでいくノウハウは5年生までにはきっちり確立すべし!

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