oyawaza425
こんにちは、ストロング宮迫です。

先日も中学生と話をしていて、まだ宿題が終わっていないと。「アホか!!」って怒鳴ったんですが、通常宿題は7月末までに終了するのが小学生も中学生もボクの夏休みの宿題に対する基本方針です。

だって休み明けにテストがある場合、まだ宿題が終わってなかったらテスト対策できないでしょ。それにダラダラとなが~い時間をかけてやる宿題って、ホント身にならないですからね。

もちろんそれは学校の宿題の内容によるのですが、たいていは集中してやれば7月末までにはほぼ終わる。

なかには各教科問題集1冊ずつ、その問題集も薄い小冊子ではなく分厚いの一冊という宿題もあるけれど、それでも盆前には終了が基本。

それって大変じゃないって!?

「大変」に意味があるとボクは思っています。「大変」じゃないことって、何にも残らないから。これは子供だけじゃやなく、親もです。

少し勉強とは話がそれますが、たとえばこの夏に聞いた話でこういうのがありました。
20160822
遠く離れた実家に家族3人で帰省しよう。とはいっても子供も受験生。プラス旅費はかかるし、3人のスケジュール、仕事や塾の調整もしなくちゃならない。実家の予定も考慮しなくちゃならない。お盆に帰るとなると混雑もする。いずれも面倒で大変。

で、結論が「いろいろあるからオレだけ帰るわ」とダンナ。

こうすれば、家族で調整も必要ないし、話し合う必要さえない。面倒も大変さも大幅に軽減されます。だって、自分の実家なんだし、気ままにできるし、交通費は抑えられる。ちゃんと家に顔を出したという親孝行。いいことずくめ。ダンナは「最善の選択」と言っていました。

ただ、それってホントにいいことずくめなの? 最善なの?

一人で帰る意味ってあるの?

そこにはどんな目的や効果があるの?

子供にとってそれは何を意味するの?

意味があるなしの解釈、その決断については、人それぞれだから、よい悪いの判断はここではさておき、たとえば子供にじいちゃん・ばあちゃんを会わせることはできなくなる

「それでいいの?」とボクは言ったんです。

「受験で大変だし、塾も休めないし、来年は連れて帰るから」というのがお父さんの弁でしたが、
「じゃあ、じいさんばあさんが秋に死んだらどうするの?」
とボク。

屁理屈に聞こえますか?

「いやあ、まだまだ元気だしさ。わかないけれど、すぐに亡くなる云々はないと思うからさ。親も受験で大変だからってわかってくれているしね」

みんながものわかりがいいというか、相手のことを考えられるイイ人というものなんでしょう。ボクなんか、じいさんか、ばあさんのどちらかが「いつ死ぬかわからないから、会えるうちに、そう、この夏にも孫には会っておきたいわ」くらいの「面倒なこと」を言えばいいのにと思う。

一人くらい「面倒」で「頑固」で「しつこい」人がいたほうが波風が立って、波風が立つというのは、みんなが考える機会、話し合う機会を与えてくれるという意味、いいと思うんですけどねえ。

「みんながものわかりがいい」ことについては、ボクなんかはすごく違和感がある。それは「大変さ」をスルーしている点なんです。

ここまで書いて、ごく普通で特に問題はないと思うけどと考える方が読者でもほとんどなんではないかと想像します。みんな、それぞれの生活があるんだし。

確かにそうなんですが、ボクが感じる違和感は、実家に帰るか帰らないかなんかよりも、「どうするか?」について、それぞれの都合や思いをぶつける機会をなくしている点なんです。

たとえば、嫁さんは、「あなたの実家は居心地が悪いから帰りたくない」と思っている。子供は「お父さんの田舎の実家に帰るくらいなら家族で海外旅行に行きたい」と思っている。仮にそうします。

そう思うのは全然かまわないのですが、それが外に出てこないというか、うやむやにしてしまうことに違和感がある

「あなたの実家は居心地が悪い」確かにそうだな。オレの親はロクデナシだから気にしなくていいし、帰らなくてイイ。話し合ってそういう結論ならそれでいい。

「田舎に帰るくらいなら家族で海外旅行に行きたい」について親の意見がどうで、どうするべきか。なぜ田舎に帰らなければならないのか。帰省と海外旅行の優先順位やよし悪し。こうした話し合いの場がスルーされてる。

どういう結論がでるのかが問題なのではなくて、話し合いがうやむやになってスルーされているわけなんです。

理由は「大変だから」。

これは勉強に関しても、生活態度に関しても、通じることで、話し合うこともなくスルーされてきている傾向があります。実家に帰る帰らないの問題ではなく、「実家に3人で帰省しようか」という問題について、なにも話していない、そのことに違和感を感じ、問題点を感じるわけです。

みんなの都合を調整したり、交通費を工面したりという大変さをスルーするだけでなく、その前段階の「わが家族はどうすべきか?」の話し合いさえ、スルーする。

だから、一番大変じゃない、「オレだけ帰るわ」が選択される。たいてい旅行行ったらお土産買って帰るじゃないですか。

あれって面倒ですよね?

お金だってかかるし、誰に何を買って帰るかを考えるのも億劫なものです。大変なんです。でも、考えてお金使ってお土産を買って帰る。お土産買うとき、「この人はラーメンが好きで・・・」とか「饅頭が好きだけど、メタボだから・・・」と考える。そこが大事なんですよね。

大変なことをやって帰るから、お土産渡すと次の人間関係につながっていく。現代は「無縁社会」なんて言われています。でも、「無縁」は自分がそうした結果でもあるのではないでしょうか。

結婚していない。一人です。ならば、近所や同僚にお土産買ってきて、渡してあげたらイイ。お土産はあくまでもたとえですが、そうすることで次につながっていく。

つながっていくということは無縁からは遠のいていく。相手を思う時間ですからね、お土産を買う時間は。

一人で旅行行って、一人で楽しんで、自分のためだけにお金を使って、自分のお土産を買って帰る。そりゃあ、すべてを自分のために使えば、結構でしょうが、その結果、無縁になったといわれても、それはあなたが選んだんだしょうとなりかねません。

家族がいるからといって、無縁にならないとは限らない。

大変なこと、すなわち話し合ったり、ぶつかったり、意見を調整したり、こうすべきだと言い合ったりがなければ、大変さがなければ、名ばかりの家族でしょうから、籍があってもいずれ無縁になる。無縁を自身で選ぶなら、そう決めて生きているなら、問題はありません。

でも、先に書いた3人家族は共に暮らしているのに、無縁にすごく近い位置にいるような気がします。本人にはそう言いましたがね。

それは繰り返し書きますが、全然大変じゃないから。相手のことも深く考えない、喧々諤々話し合いもせずに「オレだけ帰るわ」って何の意味があるの?とボクが思うのはそこなんですよね。

10年帰省していません!

全然かまいません。そこに意味があるならば。そこに家族の話し合いや葛藤ががあるならば。

だんだん子供が大きくなれば、家族で一緒に動くことが少なくなっていきます。それはごく自然なこと。

でも、それが「大変さ」の排除、スルーにつながれば、家族なんて実質はバラバラと同じ

一緒に行動できなくても、話し合いはできるでしょ。でもね、目の前にいるのに話していない家庭が多いですよ。

お宅はどうですか?

勉強するというのも、「家庭なりの意味」がある家は、やっぱり強いものです。

今回のお話、わかりにくかったと自覚していますが、強いには強いワケがあるということ。

外からはすごく見えにくい、見えない部分でもあります。
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うれしい報告
すでに始まっている入試演習では今まで習ってきた単元の勉強よりも1ランク上、2ランク上の勉強に突入します。

入試演習をやると、オイオイ入試問題全然できないじゃないか!ということもたびたび出てくるはずです。

この入試演習を始める時期から受験生の本当の苦悩がはじまっていく。覚悟しておきましょう!

それでも順調に子供が入試演習をこなせるのであればイイ。

しかし、そうでないなら、親の出番です。

ご存じのように受験では合否のボーダーラインの1点の線上にライバルたちがウヨウヨいます。

あと1問、あと2問取れていれば・・・

そういう話はこれまで何度も聞いてきたことでしょう。

入試というのはそれまでに受けたテストでもっとも緊張するテストといえます。

それでも入試問題が1番からカンタンな順番に出てくれれば、受験生にとってこれほど楽なことはない。

しかし、入試問題はカンタンな順に問題が並んでいない。

入試で大問1つにかけられる時間は5分、多くて10分か。絶対的に時間は足りない。

それを極限の緊張状態の中で冷静に問題の取捨選択を的確に行い、時間配分を行わなければならない。

皆が取る問題を落とせば厳しくなる。

できる問題を落とせば、「あと1問取っていれば・・・」になる。

「実力をつける」と「入試問題を有利にさばく」

この2本立ての作戦実行があって勝利が自分に引き寄せられる。

実力をつける勉強、それだけでは入試は戦えないのです。

力があっても、最初のほうでやっちゃいけない問題に引っ掛かって余分な時間を費やせば・・・・

どうなるかわかるでしょう。

一発勝負の怖さがそこにあります。ゆめゆめ準備を怠るなかれ。その準備はすでに始まっています。

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