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こんにちは、ストロング宮迫です。

この間、新幹線に乗る際に新聞を買ったら、新聞の付録で、夏の高校野球の県大会の特集がありました。甲子園を目指す各高校のメンバー紹介、戦績などが載っているやつですね。

見てみますと、チーム紹介の欄には「目標」が書いてありました。確か100校近くが出場することになっていたと記憶するその県で甲子園に出場できるのはたった1校のみ

1%です。

実力と運と組み合わせがうまくかみ合ってこその甲子園。では、いったいどれくらいのチームが「甲子園」が目標なのか?

ボクががざっと数えて25校

25%のチームが「甲子園」が目標ということになります。

数字だけ見ても熾烈な戦いが感じられます。

では、その「目標」に対する本気度合いはいかほどか?

シャレで書いているのか、本気度100%なのか?

そもそも勉強において「目標」は今の自分の少し上を設定するのが良いとここでも常々お話しています。

大きな目標を掲げるのはいいけれど、地道な努力を毎日コツコツとするためにも「大目標」はひとまず置いておいて、今の自分のすぐ上を「小目標」として掲げ、撃破して階段を1つずつ登れと。

今の実力と「目標」がかけ離れ過ぎると、日々の地道な努力がおろそかにされる傾向か顕著に見られるからです。

たとえば偏差値40なのに偏差値60の学校に行きたい!

どういう思いを持とうが各自の勝手ですからとやかく文句をつけるつもりはないですが、この場合、その子にとって、

今最も必要な努力、やるべきことがおざなりになる

可能性が高くなる。

偏差値60の学校に合格するためにするべきこと

今偏差値40の子供が42、45と上げていくためにするべきこと

は、明らかに違うからです。

実力と目標の差が開きすぎているから「諦めろ!」そう言っているのではないのです。

ギャップのあり過ぎる目標は「今やるべきこと」を見失わせると言いたいのです。

1%の確率である甲子園は受験でいえば偏差値75以上に値するでしょう。偏差値70以上の学校に「たまたま」はない!

これまで出してきた成果と実戦経験と勉強量、つまり自分がこれまでしてきたことがキッチリ問われるのです。皆さんが口にする「目標」がホントに現実に即したものか?を考える意味でも、もう少し野球で話をさせて下さい。

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※この毎日親技は2011年7月10日に配信したものです

ボクが見たある県の新聞に載っていたデータは、チームのこれまでの勝敗数・昨秋の県大会の成績・今春の県大会の成績などでした。

それをボクがざっとメモしたものを一覧にすると、こうなりました。

●夏の甲子園出場経験あり
★今大会シード校

左から順番に「試合数」「昨秋県大会」「今春県大会」「1ヶ月の当たりの平均試合数」

「かなり本気」絶対甲子園に行ってやる!という意気込みを感じられる
【私立A】●★ 試合数131 昨秋ベスト8 今春ベスト8 平均18.7

優勝候補のG高校を撃破すべく、G高校を上回る実践経験を積んできたが県大会ではあまり成果が出し切れていない学校
【県立B】●ー 試合数127 昨秋3回戦 今春1回戦  平均18.1
【私立C】ーー 試合数119 昨秋ベスト8 今春3回戦  平均17.0
【県立D】●ー 試合数110 昨秋2回戦  今春2回戦  平均15.7
【県立E】●ー 試合数102 昨秋2回戦  今春1回戦  平均14.6
【私立F】●ー 試合数102 昨秋2回戦  今春2回戦  平均14.6

新聞によれば優勝候補の筆頭
【私立G】●★ 試合数101 昨秋ベスト4 今春ベスト4 平均14.4

【私立H】ー★ 試合数100 昨秋準優勝  今春ベスト8 平均14.3
【県立I】ー★ 試合数98  昨秋3位  今春優勝   平均14.0

↑↑ベスト4候補は、ここまでの9校が妥当なラインか。
偏差値でいえばここまでが65以上になる

どんなにミスを犯しても大失敗をしても地区大会で敗れ県大会に出場できていない学校は「甲子園出場」の目標は大きすぎる目標なんじゃないでしょうかね。愚かしいことをしても一定以上の成績を収められて初めて大目標を掲げる資格があると言える
【県立J】●ー 試合数91  昨秋3回戦  今春出場なし 平均13.0
【県立K】●ー 試合数90  昨秋1回戦  今春3回戦  平均12.9
【私立L】●ー 試合数85  昨秋1回戦  今春出場なし 平均12.1
【県立M】ーー 試合数82  昨秋2回戦  今春2回戦  平均11.7
【県立N】ーー 試合数80  昨秋3回戦  今春3回戦  平均11.4
【私立O】●★ 試合数77  昨秋2回戦  今春ベスト8 平均11.0
【私立P】ーー 試合数73  昨秋優勝   今春2回戦  平均10.4
【県立Q】ーー 試合数72  昨秋2回戦  今春出場なし 平均10.3
【県立R】ーー 試合数71  昨秋1回戦  今春出場なし 平均10.1
【県立S】ーー 試合数61  昨秋2回戦  今春1回戦  平均8.7

甲子園出場の目標を掲げるには実績が乏しく実践も少ない
一応「目標甲子園」と書いてみたよって感じか

【県立T】ーー 試合数54  昨秋出場なし 今春出場なし 平均7.7
【私立U】ーー 試合数54  昨秋2回戦  今春出場なし 平均7.7

練習試合数は少ないながらも県大会で一定以上の成果を出しバランスが良く甲子園出場経験がある以下の3校もベスト4候補か
この3校も偏差値も65以上あると考えてもよい

【県立V】●★ 試合数52  昨秋3回戦  今春3回戦  平均7.4
【私立W】●★ 試合数48  昨秋3回戦  今春準優勝  平均6.9
【県立X】●★ 試合数38  昨秋ベスト8 今春ベスト4 平均5.4

たぶん「シャレ」で甲子園と書いた
【県立Y】ーー 試合数35  昨秋出場なし 今春出場なし 平均5.0

いずれも「甲子園」が目標と答えていた25校です。

最後のY校は、たぶん「シャレ」で甲子園と書いたのでしょう。

Y校は、試合数これまで35試合。この試合数は、チームによって4月、または5月時点でのもので締めが違うため厳密には比較できませんが目安にはなるでしょう。

高校野球の場合、おそらく昨年8月に新チームになって、この4月又は5月までの試合数。

おそらく12月、1月、2月、3月の4ヶ月ほどは試合はないと仮定していますので、

総試合数÷7ヶ月=1ヶ月当たりの平均試合数

で出しています。

Y校はたぶん「シャレ」で甲子園と書いたと書きましたが、実践である試合数は1ヶ月当たり5試合。

1日試合をすれば最低でも2試合は行うでしょうから、1ヶ月で2日ほど実践練習をしているだけということになります。その上、成果となる県大会にすら地区の大会で負けて出場できていない。

テストはたまにしか受けないが、受けたらE判定というところでしょうか。「シャレ」で甲子園だと言ってほしいところです。

もし、これがシャレなら「青春だ!」でよろしい。

しかし、「本気です!」と言うとすれば、大きな災いをもたらすでしょう。

甲子園出場も受験も、

これまで出してきた成果・実戦経験・勉強量

が問われるのです。

その現実を知らずに「戦場」に赴くとすれば、災いですな・・・竹やりでB29は撃墜できないように。

一方、試合数1位の一番上のA校は「かなり本気」でしょう。絶対甲子園に行ってやる!という意気込みを感じられる数字です。

昨秋は県大会ベスト8、今春はベスト8で一定以上の成果は出している。実践経験である試合数は県下一の131試合で、1ヶ月の当たりの平均試合数18.7試合。

1ヶ月を4週間と考えると、1ヶ月で土日が8日。1日2試合すれば16試合実践経験を積むことになります。それ以上の18.7試合ですからね。

まあ、夏休みや春休みなどの長期休暇は遠征や連日の練習試合をしているでしょうから、それを越えてしまうのでしょう。私立高校らしいという感じです。

新聞によれば、優勝候補の筆頭はG高校。試合数だけでいえば、101試合で第7位。このG高校を撃破すべく、B・C・D・E・Fの各高校は、この夏の大会前まで頑張ってきたということでしょうか。

しかし、優勝候補のG高校を上回る実践経験を積んできたB・C・D・E・Fの各高校も県大会ではあまり成果が出し切れていない結果となっています。

ここにただ実践経験を積めばいいものではないという点が出てきます。

模試もただ受ければイイってもんじゃない!というのは、皆さんよくご存じのとおりで、受けたら、テストの受け方がどうだったのかから時間配分、問題の取捨選択、そして取るべき問題をきっちり取れたかなど模試を受けた時間と同じくらいの時間をかけて検証、そして復習が求められる。

野球でも同じではないでしょうか。毎週試合しても、いつも同じミスを犯しているとか練習でやってきたことを試す意欲がないとかであれば、いくら練習試合をしても、意味がない。

また、やる相手のレベルの問題も出てくるでしょう。

どういう相手と切磋琢磨しているのか。

たとえば、皆さん名前だけはよく聞いたことがあるであろう高校野球の名門PL学園。もうすぐ廃部になるらしいのですが・・・

そのPL学園の硬式野球部練習試合日程は公表されていて、今見てみると・・

5月28日(土) AM・PM 東邦高校(愛知)
5月29日(日) AM・PM 英明高校(香川)
6月4日(土) PM 東洋大姫路高校(兵庫)
6月5日(日) AM 二松学舎高校(東京) PM 津田学園高校(三重)
6月11日(土) PM 鳴門高校(徳島)
6月12日(日) AM・PM 柳ヶ浦高校(大分)
6月18日(土) AM・PM 愛工大名電高校(愛知)

やってますなあ、毎週土日。それも全国相手に・・・

相手をよく見てほしいのですが、これって練習試合なのに「毎週甲子園大会」って感じの相手チームです。

同じ練習試合、同じ100試合でも、その中身はまるで違うというわけです。

ストロングが新聞で見た県はベスト4はA高校からI高校までの9校、練習試合数は少ないながらも各種県大会で一定以上の成果を出すなどバランスが良いV・W・X校の3校、計12校あたりが入ってくるのではないかと予測しています。

まあ、受験と違って高校野球は「1校だけ」ですから、組み合わせや日程の妙など運の要素も入ってくるので番狂わせは常に起こるのですが。

でも、たいてい勝負っていうものは80%は順当なものです。勝負は試合前にあらかた片がついているものなのです。

当日の試合、試験に意味がないという意味ではありません。そこに行く前の過程が勝敗の行方を左右するということ。

努力には「正しい努力」と「正しくない努力」があるのではないか。

目の前のちょっと上のことを撃破するのが「正しい努力」。その目の前のちょっと上の努力は撃破すればすぐ次があります。コツコツコツコツ、毎日毎日、地道に地道にやること。

それは子供はもちろん大人だって「たった一人」ではできません。伴走者がいて、声をかけてくれ、今ここだぞ!と教えてくれ、くじけそうなときは励まされ、泣きたいときは一緒に泣き、小さな目標を達成して共に喜ぶ。

「コツコツコツコツ、毎日毎日、地道に地道にやる」そんな地味なことは「たった一人」ではとうていできないことなんじゃないか。ボクはそう思っています。

あなたのお子さんには、そんな伴走者がいますか?

コツコツコツコツがしんどくなったら、東北弁朗読「雨ニモマケズ」など聞いてみたらイイ。

ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ

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うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

中1 koukichiさん

勉強にやる気がでないことや、必ずやらないといけないことに対しても完璧に仕上げないのは、子供のせいだと思っていました。

どうして我家の息子はこうなんだろう?

何回も思ったこのことは、結局親の子供に対しての向き合い方次第だったのかと反省しました。

実行できていなかった鉄則 = 鉄則2、3、5、7、8、9たくさんで、落ち込みますね。

「勉強する習慣づけ」に対しては、1日30分は解決策になりそうです。

イイ点数、イイ偏差値、イイ順位などプライドがくすぐられる成果を取った時、初めて誇らしく思いこれを維持したいと思う。

そのとき、それを維持する努力がいかなるものか、又その期間がどれほど長く続くかは気づかない。

一方で、努力して誇らしい成果を出した後で初めてそこから落ちる恐怖を味わい、心配が出る。

きちんと仕上げないと、クラスが落ちる。
しっかりやらないとこの成績は維持できない。

多くの子供たちは、「成績の維持」に四苦八苦するほどの、落ちる恐怖で寝られない夜を過ごすほどの

すごい成績を取ったことがない!!

すごい成績を取ったことがなければ、「テストまでに仕上げなければ・・・」と思いはしない。

すごい成績を取らせたことがないのに「落ちるわよ」では効かない。

落ちたくないくらいの成績、これをまずとらせるのが難しいのです。

ということは、自ら尻を叩き、自らニンジンをぶら下げ、走ることはない、ほとんどの子供は。

始めよう!30分の成果のある家庭学習から!それが第一歩!

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