こんにちは、ストロング宮迫@親技.comです。
GW終わっちゃいましたね。きっと子供たちは気だるい感じで登校したことでしょう。
このGW中の過ごし方が気だるいGW明けの生活に大きな影響を与えること、この連休が夏休みの前哨戦であることもすでに書きました。
現時点で夏に訪れるであろう未来は決したのです。
このGWで夏休みに成果を出せる者と出せない者は選別されました。
孫子曰く
古のいわゆる善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。
戦い上手といわれた人は、勝ちやすい機会をとらえて勝ったものだ。
故に善く戦う者の勝つや、智名なく、勇功なし。だから、その勝利は人目を引く勝利ではなく、智謀すぐれた名誉もないし、その武勇が称賛されることもない。
戦上手に勇敢さはなく、派手さはない。実に地味で、しかし確実な戦い方をするものです。
派手な一発逆転だとか、鳥肌の立つ起死回生の大逆転だとかは、興奮もし、やりました感は強いけれど、戦い方としては「下の下」であります。
古のいわゆる善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。
受験生のいるご家庭では肝に銘じてもらいたい言葉ですね。なぜなら受験は勝つべくして勝つものだからです。
その「勝つべくして勝つ」者が明確になったのがこのGWだったというわけです。
こんなふうに言っては身も蓋もないけれど、これが現実。今から、これからエンジンをかける人は人の倍以上のエネルギーがいる。
エンジンをかけるのにエネルギーを倍使えば、走るエネルギー、維持するエネルギーが足りなくなるのは必定ですから。いつまでも淡々と万遍なくですね。
前回ここでこれを書いたその日の夜、テレビで映画を見ました。
テネシー州メンフィスにある公立高校のアメフトチーム「マナサス・タイガース」。州内で最弱と言われたこのチームが、ボランティアでコーチを買って出たひとりの男の登場により、ガラリと一変。貧困や暴力など、さまざまな事情を抱えた問題児の選手た
ちが、情熱的な彼の指導の下、すっかり結束してアンディフィーテッド=不敗のチームに生まれ変わり、奇跡の快進撃を続けていくさまを長期密着取材。第84回アカデミー長編ドキュメンタリー賞に輝いた感動作。
カンタンに言えば、アメリカ版「スクールウォーズ」って話です。
まだ見たことがない方はぜひ見ていただきたいと思いましたね。エロイ映像も一度も流れることがないので、親子で一緒に見られてもいいでしょう。
子供たちに対する果てしなく遠い「あと一歩」をボランティアでコーチを買って出た男が自分の時間と家族を投げ打って高校生に費やしていました。何度もため息をつきながらね。
さまざまな事情を抱えた問題児の選手、彼らは高校生ですが、壊れやすく、ちょっとしたことでふて腐れ、100回繰り返すコーチの叱咤にようやく1回答える高校生。
それでも誰かにかかわりあってほしがっている様子がとてもよく伝わってきました。日本の高校生と何にも変わりません。
あとは「誰」が、あんなふうにして子供に関わってくれるのか、ですね。ボランティアでコーチを買って出た熱血漢も最後は自分の家族のもとに帰って行きましたから。
映画を紹介したついでにNHKの5月の「100分de名著【荘子】」も機会があったらぜひNHKオンデマンドでご覧になってください。
映画「アンディフィーテッド 栄光の勝利」は読者の皆さん全員に見てもらいたいですが、こちら「100分de名著【荘子】」はある種の問題意識を持っている方に引っかかってくるものなのかもしれません。だから、みんなに見てほしいとはいえないけれど・・・
第1回のテキストの見出し
人為は空しい
効率を求めることは恥ずかしい
和して唱えず
これを見てピンとくるなら、テレビは見なくても、600円のテキストを手に取って見てもいいかもしれません。
受け身こそ最強の主体性
人はどうすれば主体的になれるのか
「已むを得ず」の境地
全てを受け容れて楽しむ
理想は「何も持たない」
過去も未来も追い求めない
となっているので、何か引っかかるものがあればご覧ください。
もう1つ、ぜひ見ていただきたい番組を紹介します。NHKBS「奇跡のレッスン ~世界の最強コーチと子どもたち~」。
以前、この「奇跡のレッスン」シリーズのフットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴさんの放送分については、ここで書きましたね。
今回はスペインテニス協会の方によるテニス版ということのようです。種目は何でもいいんです。お子さんがテニスをやっていなくてもかまわない。
コーチが子供に言っていること、どうしてそう言っているのか。それを聞いて子供たちの表情がどう変わるのか。そういうところをぜひ録画してでも見てもらいたいですね。
「奇跡のレッスン」でコーチの方が子供たちにやろうとしているのは、私たち親技でいうところの「ノリ勉である」というのは先のサッカー版のところで書いた通りです。
一般的に西洋人のコーチと言うのは、日本のコーチのように子供を怒鳴りつけてやらせる方式を取る方は少ないように思います。
勉強でも怒鳴りつけてやらせても、いっこうに子供の成績は上がりません。
怒鳴りつけるっていうのは、指導者や親が子供に「早く自分の位置に上がってこい!」という形を取ることがほとんどです。
でも、子供は一生懸命やっても、今は指導者や親の言う「位置」までは上がれない・・・そのギャップを埋めるために行われるのが怒るとか怒鳴るって形で出るわけですね。
ただ怒鳴ってもギャップは埋まらないからね。溝でも堀でも土持ってきて埋めなきゃ埋まらないから・・・
だから、指導者や親は「ここまで上がって来い」とは無理に怒鳴って言わずに、自分が下りていって、子供が「今できる」地点まで自分が下りていけばイイ。
たったこれだけです (^^)♪
今できるってことをやらせて、できることを確認して「ほら、できるよね」って言って、「やっぱりできるわ」と納得させて「もう少し上のことやってみない?」って誘う\(^o^)/
やることは、たったこれだけです (^^)♪
教えるプロならば、自分が子供の位置に降りるくらいはスキップしてできるわけですが、「教えるプロではない」親は努力してこの境地に行かなきゃならない。意識してしなきゃいけない。
自分が今いる位置は動かないで、子供に「おまえ、できるはずだろ!早く上がって来いよ、このタコが(;`O´)o」なんて怒鳴っていて、うまくいくはずなんてないんだから。
こんな「サル」でもわかるようなことが親はわからない。
自分が子供のところに降りていかないで、常に自分の思っている場所や意識に「来いよ、はやく来いよ」って怒鳴っている。
正直言って「アタマがおかしい」ですよね、これって(* ̄ノ ̄)/Ω
でも、わかんないんですよ、親は。
ボクも他人の子供を教えるときはスイスイとスキップして子供の目線に降りていけたけれど、自分の子供になったら途端にそれができなくなった。
で、腹が立って怒鳴る。怒鳴ってもギャップは埋まらない。だから、もっと怒鳴る。
誰かに言われなきゃ、気づかない。アホですな、ホントに。
子供に関わるっていうのは義務とか親だからとかではなく、自分のためなんですよね。
最初からある種の特別な感情を持つ我が子にいかに他人にできるように接せられるか。それが試されてる。
怒鳴っているあなたに「怒鳴っても仕方がないよ」なんてたいていは誰も言わない。だってみんな思ってるもの「ウチと一緒だ」ってね。
誰も言ってくれないなら、テレビで「奇跡のレッスン」を見るしかないじゃないか。自分のこととして見る。
どこかの親が子供に怒鳴っているのを見たら、どんな気分がします?
すごく不快な気分がするはずなんです。見ているだけで。
「もっと優しく言ってあげたらイイのに」って思いますよね(^∇^;)
でも、自分もそれをやっているとしたら、それってそうとう下劣な生き物だと思いますね。だって見ていて嫌なことを自分も我が子にやってるんだから・・・と自分を顧みて反省します。
あまりにも有名だから知ってますよね?
子貢、問うて曰く、一言にして以て終身これを行うべき者もの有あるか。
子曰く、其それ恕か。己の欲せざる所は人に施すことなかれ。
子貢が質問して「死ぬまで、終身努めねばならぬような言葉はありますか」
孔子が答えて「それは恕(思いやり)だろう。自分がしてほしくないことを、人にしてはならない。」
自分がされて嫌なことは人にしない。我が身をつねって人の痛さを知る。
ボクたちは目の前の我が子にそれができるようになるために、そのために我が子を授かったのではないかとさえ思える。
「自分」の欲せざる所は「我が子」に施すことなかれ。
それがわかってできれば、子育ては卒業ですな(^∇^;)
半数以上の親が落第、もしくは留年していますが・・・・
ボクもいまだ留年中で、卒業までにはもう少し時間がかかるような気がしています・・・トホホ
GW期間中にお申込みいただいた教材の発送は入金確認分から本日より発送いたします。ご了承くださいませ。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中1 天然ボケさん
メルマガを読んでなんとなく親のかかわりが子供の成績に関係するというイメージはあったのですが、10の鉄則を読んで、その意味がよくわかりました。
今まで面倒を避けてきた。今までしっかり向き合ってこなかったということが認識できました。
手遅れ?というきがしないでもないですが、思った時がスタートというストロングさんの言葉を頼りにやっていきたいと思います。
間違ったやり方、または放置したままで時間が経過すればするほど、後戻りが大変なのは確かです。
イイ方向でやろうとしても、イイとわかっていることをやろうとしても、身体がついてこないことだってあります。
でも、「これはいけない」そう強く思えたとき、転換できる可能性も高い。
諦めるわけにはいきませんからね!
小4 porkさん
鉄則の1から10まで全部寸足らず。やってきたと思っていましたが、成績が今いちでした。(省略)
一生懸命、娘に説明していましたが、それがだめだったんだと鉄則9を読んで気付かされました。
これまで子どもがたいへんだったぶん、いい親になれるように頑張ります。(省略)鉄則はもう全部覚えましたが、これを日常生活で適用させていくことが大事なのですよね?
子どもに手を合わせながらやっていきます。ありがとうございました。
子育ては親にとってはイイ修行です。ボク自身、そう強く思います。
人のタメじゃない!子供のタメでもない!自分のタメですから!