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こんにちは、ストロング宮迫です。

本日も、準備万端の子供たちは入試に旅立ちました。

できれば試験にだけ集中させたやりたいけれど、会場に行く前でのこと(雪が降ったり路面が凍結したり)も入試には含まれるし、その経験がこれからの人生にも役立つことでしょう。

良い時も悪い時もいかにいつも通りに振る舞えるか。

いつだって自然に振舞えるなんてことは、とてつもなく難しいことだけれど・・・

ボクなんかハプニングが出てエラーが起こったら、その日はもちろん、そのあとも総崩れになる。そして、ポンコツのボクはエラーを犯しまくったことがいつまでも、何年も忘れられない。ずっと覚えてる(>_<)

そこがたぶん「強い人」と「弱い人」の違いなんでしょう。

エラーをパッと忘れられる人っていうのは「やりきってその日に臨んだ人」ともいえるかも。やりきっていなければ、「やらなかった後悔」がいつまでも自分を襲います。そうしてますます自然に振る舞えなくなる。だから強い人はより強く、弱い人はより弱くなっていく。

自然に振る舞うためには準備が欠かせない。「国語で下手打たなきゃいいけど・・・」と思って臨むと、やっぱり下手を打つものです。すべての不安を解消するなんていうのは無理だけど、当面の不安は解消して本番に臨まないとそれが振る舞いに出る。

この前、ここで「得意科目で不得意科目はカバーできない」と書いたけれど、入試本番も近いお父さんからメールをもらいました。

確かに苦手教科を得意教科でカバーする作戦はだめですね。

うちの場合、国語がネックになるだろうと考えていて12月いっぱいは随分と国語に時間を割いてきました。その分得意教科の理科に時間を割けなくなった。

そうすると、今度は理科が本調子じゃなくなってきた。あれれ、こりゃやばいぞ!と。

最近、時間配分を意識するようになってなんとか戻ってきた感があります。調子がいいからといって止められない。でも苦手も最後まで強化しないといけない。

高く見積もっている1教科がコケルことを想定してどれだけ準備できるか。本当に難しいところです。キリがないですね!

ホントにキリがないんだけど、国語を理科でカバーするっていう前提はある意味ではもろいと考えられます。

特に国語の大きな失点を理科の多く得点でカバーするというような、大失敗を大成功でカバーする考え方は入試では脆くなる。

これは入試がどういう科目順で行われるかにもよります。最初が理科であとが国語の場合、理科で大きく得点できたと思えないと、国語のときに「大きな失点は許されない」といつもと違うことを考えて臨むことになる。

ただ「大きな失点しても理科でカバーする」って考えてきた子供が当日の本番で「大きな失点は許されない」と考えることは始める前にすでにもう「いつもの自分」じゃなくなっているってことだからね。

だから、何かの科目で何かの科目をカバーするという考え方は良いほうに出ればいいけれど、前提が少しでも崩れると壊れやすくなる。

壊れやすくなる考え方は初めからしないというのが親技の考え方です。

理科でもなんでもいいけれど、「大きな穴がある」と思わないで入試に臨むようにしたいですね。穴があると思うなら入試前日までつぶす!それしかない。やるしかないんです。

これから受験生になる小4、小5、中1、中2の親の方にもこの点についてはよくよく頭に入れておいてもらいたい。

特に小学生では算数、中学生では英数の科目に目がいきがちです。「算数が悪すぎてやってもやってもダメです」とか「英語がダメで勉強しないんです」とか特定の科目について嘆く親の方が多い。

じゃあっていうので見てみたら「算数も悪い」が、他の教科はもっと悪いなんてことが起こってる。悪いのは英数だけじゃなく、理社はもっと悪いとかね。

算数が悪いのではなく、英数が悪いのではなく、どの教科もみんな悪いじゃん!っていうね。でも意識は算数や英数だけに向いていて、そのことだけを嘆いている。

たしかに入試で算国や英数国の配点が高い学校はある。でも、1問2点だとしたらその2点は算数で獲っても社会で獲っても同じ2点だ。

できない算数や英数をするな!って言いたいんではなく、トータルで考える、バランスで考えることが受験では問われるとボクは思います。

算数・数学や英語は積み上げの科目だから「今頑張って」いても、前の単元や前の学年のことができていなければ、頑張った分が成果に出にくい科目です。そういう意味では「今までの勉強」が問われる科目だ。

でも、理社は単元ごとなので「今頑張っている」とがすぐに成果に出る、出やすい。算数・数学や英語も大事だけど、理社も同じように大事なんです。

理社はあとからでもなんとでもなるって思っている人が多いようだけど、あとからまとめてじゃ、どーにもならないってことも知っておいてほしい。

まあ、どういう状況でもやれることはあるからいいんだけれど、算数が悪い、英数が悪いって嘆くなら、理社はいいよ!ってしておくべきです。

でも、算数が悪い、英数が悪いって嘆く親の子供は理社も悪い。つまり全部できないんだ。結局全部悪い。何年も嘆いているだけで理社も全然よくならない。それは勉強のやり方や考え方が間違ってるってことです。

だから分けて考えましょうよ。「全部できない」と「算数だけできない・英数だけできない」は。

理社が悪い子供は単純に勉強していない場合がほとんどだ。授業をちゃんと聞いていないか、復習をしていないか。原因は単純です。

「全部悪い」子供は理社のほうが取り組みやすい。理社が算数や英語よりも価値が低いなんてことはない。入試は総合点だ。

理社で偏差値70が獲れれば大いに他の教科を補ってくれる。現にさっきのお父さんのお子さんは理科で偏差値70、社会で偏差値65を獲った上で「国語が」って話をしてる。

理社でそれだけ獲れる子供の親が「確かに苦手教科を得意教科でカバーする作戦はだめですね」って言っていることは忘れちゃいけない。

理社は一定のレベルの点数を獲れるようになると下がりにくい科目、計算できる科目になると思うけれど、それでも「得意教科の理科に時間を割けなくなった。そうすると、今度は理科が本調子じゃなくなってきた。あれれ、こりゃやばいぞ!と」なる。

「調子がいいからといって止められない」し、「でも苦手も最後まで強化しないといけない」。それをキリがないって言っているんです。

算数が獲れない、英数が獲れないって嘆いている親の方に問いたい「じゃあ、理社は獲れているんですね?」って。

もしどの教科も獲れていないとしたら、それは勉強のやり方自体が間違ってるってことです。間違っている勉強を算数や英数に絞ってガンガンやらせても、ガンガンやらせた科目でさえ上がらない。

ガンガン勉強を子供にさせるのは全然かまわないけれど、ガンガンやらせるなら成果が出ないと子供はやってられないんです。やる気の賞味期限も切れる。

算数・数学、英語に国語、理科社会、どれでもイイ。ちゃんと家で復習してやったら成果が出た!満足の行く点数が獲れた!そんな科目があるのかないのか。

あるなら、その勉強のやり方を他の教科にも展開すればイイ。でも、もしないなら、効果のある勉強のやり方ってどういうものなのかを考えてから子供にガンガンやらせないと、やってもやっても成績は上がらない。

だって勉強のやり方がわかっていない、どういう勉強が効果的なのかを知らないってことだから。

今、小4、小5、中1、中2で「算数だけができないんです!」「国語だけができないんです!それなら話は早い。

しかし、小4、小5、中1、中2で算数も英語も理科も社会も全部できないんです!というなら、今のうちにどういう勉強をしていったらいいのかをちゃんと考えておかなくちゃ、眠れぬ受験生活になる。

みんな、だれでも時間が経てば受験生には「なる」んです。でも、みんなが「受験生になれる」わけじゃない。戦闘態勢が整った子供が受験生。

戦闘態勢とは【満足できる点数をテストで獲れる「勉強のやり方」が確立】されていること。なにをしたらいいかがわかっている子供を受験生といい、なにをさせるべきかがわかっている親を受験生の親という。

そういう意味でいうと、真の意味での受験生はそう多くないってことです。

でも、上位層はみんな真の受験生だ。あなたがそこに食い込もうとするなら当然戦闘態勢は整っていないといけない。

新学年の号砲が鳴ったとき、つまりヨーイドン!ってなったときにすでに周回遅れになっていないように準備怠りなく。

受験なんて想定外のことなんてありえない。いつものようにいつものごとくのことしか起こり得ないのだから。

[親カツ(後)] メンバーさんからの報告

小6 し~まさま

おかげさまで全勝しました。

以前、算数以外のいけドンシートについて質問いたしましたし~まです。あの時は丁寧かつ具体的に教えていただきまして、ありがとうございました。

おかげさまで受験しました国立中学2校、滑り止めの私立中学1校すべて合格できました。

中学受験コース、親かつ講座を受講、実践しながらも全く課題を提出出来なかった不出来な親でしたが、何度も内容を読み、音声も通勤を利用して内容を記憶するまで聞いたおかげか、初めての受験にしてはエラー少なく過ごせたのではと思っています。

恐らくこれらの講座を受講していなかったら、不安感から子供を追い詰めていたと思います(7月には偏差値70を越えていたのが秋以降ジリジリ下がっていったもので…)。

これから進学先でも気を抜かず、見守っていきたいと思っています。また、今小学校低学年の下の子がいます(これがまた手強くて…)が、受験も視野に入れています。きっとまたお知恵を拝借するかと思いますが、これからも宜しくお願い致します。

取り急ぎの報告、乱文で失礼しました。

小5の最初から中学受験コースを推し進め、親カツ講座も前後期を小5から1年飛び級で終えて迎えた受験学年。

「初めての受験にしてはエラー少なく過ごせた」のはあなたの手腕がすぐれていたからでしょう。親技で言ったこともよくよく消化して実践できていたのでしょうね。すばらしい。

これまで「何度も内容を読み、音声も通勤を利用して内容を記憶するまで聞いた」ことを忘れないで下の手強いお子さんにも適用してください。

兄弟揃って成績がイイじゃないと「成績がイイ子の親」とはいえないですからね (^^)♪

なにとはともあれおめでとうございます!まだまだ気を抜かずによくよく見ておいてあげて下さいね。