中1 しほりママさん

ストロング様、いつもメルマガに励まされている中1女子の母です。

以前、「親はいつまで子供の勉強にかかわればよいのか?」という質問をしたものです。

中1最初の中間テストでパッとしない成績をとり、このままではたいへんなことになるとそばについて勉強を見てきた結果、学校、塾ともにぐんと成績アップし、特に塾では過去最高の偏差値63まであがりました。

今は塾でも「(まあ)できる子」とみられているようで、一安心といったところではあるのですが、、、。

実は、以前からどうしてもなおらない娘の悪い癖?がありまして、悩んでいます。答えあわせがとてもいい加減なのです。

英語なら、スペルが違っていても○をつけていますし、社会など、「本初子午線」を「本初子後線」「卑弥呼」を「卑邪呼」と書いていても、平気で○を付けています。

間違っている答えに○を付けている頻度があまりに多いので、私が毎回、重箱の隅をつつくようにチェックしないといけなくて、それだけでとても疲れます。

また、1字1字よーく見るように何度も言いますが、なかなか直りません。性格はいたってまじめで、私が指示を出したところはちゃんとやるし、理解もできてると思うのに、なぜ答えあわせでは適当なのか、私には理解できないのです。

それから、漢字やスペルは一度間違って頭にインプットされてしまうと、後から訂正がむずかしいようで、何度も同じ間違いを繰り返しています。(テスト当日の朝、よく間違えるから注意してねといって送り出したのに、やっぱり本番では、最初に覚えてしまった間違った答えを書いてたり、、、もうがっくりです、、。)

だから、最初に間違って覚えないように気をつけないと後が大変なのです。娘の頭がどうなってるのか、一度見てみたい、、、なんて、本気で思ったりしています。

今のところは私が付きっ切りで見て、注意しているからなんとか上位にいますが、ここの部分を直さないと今の成績は維持できないと思いますし、また、ここを直せばさらなる成績アップも可能と思うのです。

私は、自分で言うのもなんですが、几帳面な性格で、部屋が散らかっているのはゆるせないのですが、娘はかたづけ下手で(というか、かたづける気がない)散らかっていてもまるでお構い無しです。

こういう性格も関係あるんだろうなとは思いますが。きちんと答えあわせができ、一度間違ったところはもう二度と間違えない、、、

そんな子になってくれれば、、、とおもう私は、子供に幻想を押し付けているのでしょうか、、、?(そういうお前はどうだった?と聞かれたら、確かに自分も完璧人間ではありませんでしたが、あそこまででではなかった気がします。)

長いメールになってしまいました。すみません。一人で色々考えていてもどうしても答えがでないので、お力をお借りしたくメールしました。

以前いただいたメールでは、

・・・ところが、最初の中間テストでビックリ仰天。

あわてていろいろネットで勉強方法を調べまくっているうちに、たどり着いたのがストロング様のこのサイトでした。

さっそく、「新勉強の常識」を買い、一気に読み、自分が勉強を管理すると決めました。(塾も行っていますが、それだけでは不十分と感じましたし)

小学校時代ほったらかしにしていたのに、中学になってからつきっきりで見るようになるとは思いませんでしたが、これしかないと覚悟を決めたのです。

結果・・・・

成績も上がり、今では偏差値63とのこと。

スバらしいじゃないですか!凄腕ですなあ!(^ε^)-☆

そんな快進撃なしほりママさんにも新たな悩みがあると。

ちょっと贅沢じゃない!?なんてうらやましく思った方もいらっしゃるかもしれまん。が、成績が上がったら上がったで、いろいろな問題点が出てくるものです。

そうやって、ステップアップするわけですからね(^_^)

子供の勉強に関わっていると、どうしてこんなことになるのだろう?と目が点になることがしばしばあります。親の自分には到底考えられないことを子供がするんですな!

こうなると、子供の気持ちがとても理解できない・・となる。でも、だから、おもしろい!んですなあ。

どこで誰に聞いたのかよく思い出せないのですが、「サッカーは、足しか使えないからおもしろいんです。あれが手を使っても、何してもゴールすればイイというルールだったら、全然おもしろくない」という話を聞いたことがあります。

まさにそうですね。関門があるから、制約があるから、おもしろいし、熱中してしまうんですな。壁が出てきたということは、ワンステップ上がったということですから、ぜひそういう気分で受け止めてほしいなと思います。

さて、では、しほりママさんの相談についていきましょう!

まず、答え合わせがいい加減なことについて。

そんな子は、いっぱいいます。数え切れないくらい・・・・もちろん、わざと間違えているのではありません。悪意はないんです。でも、間違えてしまう(>_<)

親から見れば、理解不能!「注意が足らない!」となってしまう。確かに、注意不足であるのは事実。

しかし、問題はなぜ注意不足になるか?ではないでしょうか。

ストロングの経験から言えば、こういう場合、答え合わせに興味がないように見えます。

???ですか?

「答え合わせに興味がない」というのは、

問題を解くことで勉強が終わっている

ということです。

だから、正解だろうと不正解だろうとあまり関係ないということ。よく親が子供にこれをやっておくように課題を出したりするときに、「自分で丸をつけておいて!」なんて言うことがあります。

そんなとき、子供は早く遊んだりしたいため、答え合わせは適当になってしまいます。 この状況と似ていると思うのです。

「問題を解いたら、勉強は終わり!」なんてことになっていないかを確かめてみることです。ただ、親が合っているかをいちいち採点して、チェックするのは、相当大変だと思います。

そんなときは、確認テストをするといいでしょう。

確認テストは、すべてに目を光らせておくのが難しい状況で一番効率的な方法です。問題集をそのままコピーして、時間を決めてテストする。あえて別の問題集を選ぶ必要はありません。あまり形式ばったテストにするとストレスに感じるでしょうし、それよりいつもやっていることを親が確認するいう意味ですから。

そのときに、ちゃんと正解かどうかを細かくチェックします。

本人が答え合わせを間違っていた箇所は、再度間違えますから効率よくチェックができるということです。確認テストで全部を網羅できないかもしれません。

ただ、確認テストをやることで、子供も親にテストされることがわかれば、ただ問題を解くだけでなく、ちゃんと合っているかどうかの採点まで気をつけるようになってくる。

否、そうもっていくということなのです。

言葉で何度も言い聞かせるのはやってみた。でも、なかなか効果を発揮しなかったわけです。

次に打つ手は確認テストです。テストして間違えるという事実を子供に見せてみる。「あ~、字を間違えてもったいない!」これは親が言うのではなく、子供に言わせなければならないわけです。

そう言わせる1つの試みが確認テストというわけです。

次に、漢字や英単語のスペル間違いについて。

一度間違った問題をテストでも間違えてしまう。テスト当日の家を出る前に、声を掛けたにもかかわらず。

これって、悔しいですよね!

「あれだけ、言ったやないか!?」ってね。

ストロングも多々経験してきました(>_<)

でも、大切なのはコレですぞ↓

この失敗から親は何を学ぶか?

「うちの子、いくら言っても同じ間違いをします」

これは、親が何もしていないということ。

子供と同じように、何も学んでいないということなのです。

しほりママさんの場合ですと、

口頭での確認では効果はない

これはお子さんの場合、もうハッキリしているわけです。この事実を学ぶべきなのです。子供によっては、口頭の確認だけでOKな場合だってあります。家出る前に言ってくれて助かったよ!なんて場合だってある。しほりママさんのお子さんだって、勉強以外のことであれば、口頭の確認だけでOKなことだってあるでしょう。

しかし、漢字やスペルについては、口頭ではダメだということ。これは、多くの子にもあてはまります。

漢字や英単語などは、視覚で暗記する子が多いので、最初に間違って覚えてしまうと、頭の中でなかなか正しいものに書き直すことができないのかもしれません。

それで、テストなどの緊張した場面では間違った映像が思い浮かび、そのまま間違った答えを書いてしまう。

対策としては、口頭の確認ではなく、視覚の確認にすること。何を間違えているかは、家庭での確認テストで発見済みです。

ならば、学校に行く前に「これは間違うかも?」という問題をテストするのです。ほんの1分もあればできるテストです。親からすると、同じことに思えても、子供からすると頭の映像を書き写し、さらに書いた字を視覚でとらえるわけですから、2重チェックとなるわけです。

この違いは、大きいですよ(^_^)

こうやって起こってくる現象に対して、打ち手を少しずつ変えてみる。

ストロングの経験上、それでも間違えるツワモノがいます(≧◇≦)書けと言われれば、書けるけど、テストでは間違える。

これは、「さあ、確認するよ!」と出されればできるんですが、いろいろな問題に紛れて出題されると、気づかずに間違えてしまうわけです。

もし、そうであれば、テスト前の最終チェックでは、他の問題に紛れさせて確認をさせてみればいいわけです。「書き間違える」ただ1つを取ってみても、打ち手は子供の状況によって、いろいろと変わってくるわけですね。

どうしてなの!?信じられない!?なんて、悲観的になるのでなく、あの手この手の「親技」を見つけてみましょうよ!

そのためにも、制約があるからおもしろい!壁があるからやりがいがある!そう考えることが大切になってくるわけです。

さあ、お子さんをどう料理して、どう方向転換するキッカケを与えてやりますか?

楽しんでいきましょう!

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