↓↓先日、ストロングに届いた「現状報告」です。

中学1年の息子がいます。4月から塾に行き始めました。

しかし、成績はまったく上がらず本人も悩んでいるようです。私もきついことを言ってしまいます。

きっと、同じ状況の方が多いのではないでしょうか?

えっ、なにが同じかって!?
成績はまったく上がらずという「子供の現状」に対して、きついことを言ってしまいます

↑↑ こんな状況の方が多いのでは?ということです。

更に、子供自身が「成績が上がらないこと」をまったく気にしていないように見えてしまうことに、腹を立てるというケースもよく耳にします。

まあ、親は子供が少々気にしたくらいでも、やっぱりきついことを言ってしまうようですが(^_^)

親としては、「塾にも行かせているのにどうして?」なんて思えてしまう。また、勉強態度にも「こんなだから、成績は上がんないでしょ!」と思えてしまうフシがある。

時には、生活態度にもカチンとくることも(>_<)

そのくせ一人前に反論もする。そこで、今回は「親は子供をどのように評価すべきか?」といったテーマで話をしてみたいと思います。

さて、上にでてきた例は、明らかに減点評価といわれる評価方法ですよね。

減点評価とは、「あれができていない、これもできていない!」となんだかアラ探しのようになってしまう。いわゆる100点満点から、できていないものを減点していく評価方法ですね。よくお役所は減点評価で、ミスをしたモン負け!なんていわれたりします。

みなさんは、どうですか?

親の言い分とすれば「不足している部分が目につく」となり、できていない順番に指摘してしまう。子供の言い分としては「親からいろいろ言われてやる気がなくなった」となる。

結果、バトルへと発展(>_<)

これが、一般的な「減点評価」による様子です。

一方、逆に「これもできるようになった!」「あれもできるようになった!」なんて、褒めるのが加点評価

新興勢力のベンチャー企業などがこの加点評価を取り入れているなんて言われたりしますよね。失敗してもいいからどんどんやってみろ!いかにミスしないかではなく、どれだけチャレンジしたかだ!なんていう感じです。

そこでよく「減点評価」と「加点評価」どちらが良いのか?なんて議論になったりします。まあ、こうして両者を並べますと、「加点評価」に分があるように思われます。

自分に当てはめてみても、やっぱり自由で伸び伸びした雰囲気を感じられる加点評価で評価されたい!なんてね。確かに、親の言い分はともかく、評価される子供にとっては褒められるのは気分がイイ。そっちのほうが親子バトルも減るでしょうし、子供もノリノリになる可能性は高い。

こんなことは、みなさんだってご存知なハズ。教育本の多くは「加点評価にすべき」なんて説いていますしね。

では、ストロングはどう思っているか?

実は、「減点評価」と「加点評価」については微妙な感じです(^_^)

というのも、「加点評価」が大切なのはわかる。これ当然。でも「減点評価」は全くダメとは言い切れないということです。

なぜなら、成績がイイ子の親は明らかに「減点評価」なのです。これまで見てきた成績がイイ親子の会話を聞いていると、どう見ても「加点評価」には思えません。

「あれができていない、これもできていない!」なんて、激しい口調で言ってますから(^_^)

ただ、不思議なのは「減点評価」でやっても、バトルにならないこと。子供はそばで、「うっ、うん」となにやら我慢しながらも頷いている。

あとからストロングが「うるせえ、このババア!」って思ってたろ?なんてささやくと「うん!」とうれしそうにと答えたりします。

えっ、じゃあ、いったいどっちがいいんだって!?

ストロングは、こう思っています。

親は、子供が生まれたときはみんな「加点評価」なんですね。

「あっ、笑った!」
「お~、寝返りしたぞー!」
「スゴイ、3歩歩いた!」
「ついにやった、自分でトイレにいけるようになった!」とか・・・

褒めて、乗せて、加点、加点で子供を大きくする。そして、ある時期から徐々に「減点評価」に変わっていくのです。

これは、成績がイイ子の親もそうでない子の親も同じです。

では、ある時期からは、たいていやってしまう「減点評価」なのに、成績がイイ子の家庭とそうでない家庭で違いがでるのはなぜか?

それは、「加点」→「減点」へ移行するタイミングの違いだとストロングは思うのです。

そして、そのタイミングは、子供が望むかどうかなのです。

どういうことか?

今現在、成績が振るわない子供に「減点主義」で、あれもできていない、これもできていないと言えば、そりゃあ、嫌がります。なんにもできない赤ん坊に減点主義で臨むことを想定すれば、それはよくわかるはずです。

できていないことがたくさんありすぎる状態で減点評価をすることの怖さがここにあります。

一方、成績がイイ子の場合、「できること」がすでに結構あるわけですね。減点する項目もあるにはあるけど、数えられるいくつかになってくるわけです。

また、成績がイイ子になれば、自分でも自負なり、プライドなりが出てきたり、持っていたりします。あるレベル以上のプライドを持つ子供には「こんなもんじゃねえぞ!」という減点評価は、いい意味での反発が生まれるわけです。

しかし、成績が振るわない状態で、自負も自信もない子供にそれを使うと、同じ反発でも「やってられねえ!」とか「ふざけるな!」という反発になってしまうわけです。

つまり、「加点」→「減点」へ移行するタイミングは、各家庭でこれまでの流れや実績によって、まったく違ってくるというわけです。

よく「褒めて育てる」と「叱って育てる」は、対立したものとして捉えられます

じゃあ、褒めればいいのか?といえば、そうではありませんよね?

わかりやすく極端な例でいきますが、すご~く簡単な問題、2つも下の学年の問題がスラスラできた!「あなたはすごいわね!!こんなにスラスラ解けるなんて!!」なんて言ってみたら、子供はどんな反応をするでしょうか?

断言しますが、喜ぶ子供なんて一人もいません!!!

問題なのは「褒めること」でも「叱ること」でもなく、なにを褒めて、なにを叱るのかということなのです。

「褒めて育てよう!」ということに捉われることによって、大事なポイントを逃してしまう。「加点評価」も「減点評価」も同じです。

「加点評価」をしようではなく、もともと「加点評価」だったのです。そこから、「ノリノリに」させたり、イイ点数を取らせたりすることで、自信を持ち、プライドを持ち始めれば、だんだんと「減点評価」になっていく。そうならなければ、おかしいのです。

逆に、生まれてこの方、ノリノリにさせることもなく、イイ点数も取ったことはないのに、一貫して「減点評価」を続けていれば、もう子供は、あなたのそばで勉強しようとは一切思わないはずです。

「加点」→「減点」へ移行するタイミングの意味をよく考えてくださいね。

ちなみに、成績がイイ子の家庭では、「加点」から「減点」への移行と同時に、夫婦で「加点」と「減点」を使い分けているところも多いです。これは夫婦の価値観が違うわけではなく、子供に対しての役割分担として、意識して行っているようです。

さて、あなたは今どの地点を進んでいるのでしょう?

そして、その自覚がありますか?