小4 困った母さん
小学4年生の娘を持つ母です。(この4月でとうとう5年生)
悩みは塾です。
いや・・・塾が悪いのではなく、子供がその時間に理解できないのです。ほとんど毎回です。それなので、宿題も1問も出来ず止まっています。
困り果てて、私が塾のテキストを開き説明しその後問題を一緒に解くと出来るのです。
「なーんだ、簡単ジャン!!」などど言います。
その後のミスはありますが、なんとか一人で出来ます。そんなわけで、とても時間がかかります。他の教科が出来ません。
講師に塾の様子を聞くと「とてもまじめに聞いています」との事。
2月から5年生の勉強が始まっています。内容も4年生と違って難しくなってきているから、始まったばかりだし、塾の曜日、時間も増え大変だからと思ったりしているのですが、ほかの子はちゃんと宿題をこなしているようです。
妹をほったかしにして見ているとこのままでいいのかしら? お互いに、そして家族みんなが・・・・?ととても不安になります。
お子さんが塾で習った内容を理解しないで帰ってくる!!
ストロングの言葉でいえば、「おみやげがナシ」の状態(>_<)ってわけです。授業ではとうてい消化できない、だから、家での勉強に時間がかかる。これは特に中学受験の場合は多い話ですよね。
よくある相談ですし、実際に今は集団指導の大手塾でも、個別指導の別会社の塾を持つのが当たり前になっていることからも、そのニーズの高さが表れています。
一説によれば、中学受験において、塾と個別指導(又は家庭教師)を併用して利用している方は20%ほどにのぼるとか。昔に比べて、当たり前になってきている時代です。
困った母さんの話で言えば、4年生の間はこの状態で維持できたとしても、5年になって、量が増えて、レベルが上がれば、大丈夫かしら?と思う。
今回の話は、中学受験の方には、ほとんど当てはまる相談で、単にそれぞれ塾で理解してくる「度合い」が違うと考えたらいいですね。
なので、では、それらに、どう対処していくのかの基本的な態度を今回は書いてみようと思います。
まず、2つの選択があります。
まずは1つめ。
今のままでいくか? 変えるか?
どちらかを決めないといけません。
問題が発生すれば「何かを変える」というのは基本です。しかし、現状のレベルより上の学校を目指す場合など、塾の選択の余地がないときは、なんとしても塾のカリキュラムについていく必要があります。
そんなときは、時間がかかっても「現状維持」という選択だってアリなのです。こうなると、もういかに時間を作るかの戦いになってきますね。
まず、そのあたりどうなのか?
例えば、塾で理解した量を□、家で理解した量を■とします。
塾 □□■■■■■■ 家
これが、今の状態。家では、■6つ分の勉強をしていることになる。
一方、5年生になり、塾の回数も量も増える。
塾 □□□■■■■■■■■■ 家
今はこんな感じでしょうか?
塾についていくためには、家では■9つ分の勉強量が必要となる。時間的にも、体力的にも可能なのか?
可能であれば、現状維持の選択も「アリ」です。でも、6年になってを考えると、やはり変える必要があるとなるかもしれません。時間的にも体力的にも「ムリ」と判断すれば、「変える」を選ばざるを得ない。
もし、変えるべきとなれば、2つめの選択へと進みます。
2つの選択とは、何を変えるかということ(^_^)
候補は、3つ!
「塾」「先生」「子供本人」
この3つです。
困った母さんは、「塾が悪いのではなく」とありますが、良い悪いでなく塾の難易度そのものに無理がある可能性もあります。その場合は、クラスの変更もしくは、転塾を検討すべきです。
考えてほしいのは、いかに上位のクラスに在籍しようが、「宿題も1問も出来ず」では、塾に行く意味がないでしょう?
それなら、塾に行かないで、初めから家で塾のテキストをしたほうが、塾の滞在時間から考えても、効率的なはずです。
ただ、困った母さんの場合、
困り果てて、私が塾のテキストを開き説明しその後問題を一緒に解くと出来るのです。
「なーんだ、簡単ジャン!!」などど言います。
とありますし、
講師に塾の様子を聞くと「とてもまじめに聞いています」との事
ともあります。
ここから考えられるのは、「指導力不足」。これは、「先生」の問題です。塾で真面目に聞いているのに、家では1問も解けず、親が説明したら、「簡単ジャン!」だなんて、困った母さんは、塾の先生よりも指導力は上かも??
ストロングの経験上、塾の講師に必要なのは、勉強を教える「知識」よりも、生徒達をまとめる「統率力」だと思っています。
ビシッと背筋を伸ばして生徒たちが聞いていれば、教え方がそこそこでも、みんな理解しますから(^_^)
先生に原因があると判断すれば、クラスを変えたり、違う校舎へ転校するを検討すべきです。これは、学校では無理な話ですが、塾ならできる「親技」なのですから。
家の近くに同じグループの塾はあるけど、家から遠い塾に通っている「成績がイイ子」は意外と多い。塾ではなく、「先生」を選んで通っているわけです。
さて、最後の候補は、やはり「子供本人」。
ここで注意するのは、上記からもわかるように、困った母さんのお子さんの能力的な問題ではないということです。
では、能力ではなく、何が問題なのか?
それは、
塾で授業に取り組む「姿勢」
を考えてみるべきです。
えっ、マジメに聞いてるって!?
はい、マジメに聞いてはいるけど、理解しようとの意欲まではない。これが「姿勢」です。
こんな生徒って、意外と多いですよ(^_^)
以前ここで親技の初級編として、塾の授業から帰ってきたら、お子さんに聞いてみてくださいという話を書きました。
「今日の何の単元習った?」って聞いてみる。
「今日は理科で天体を習ったよ。金星の満ち欠けなんかをやったよ。金星の見え方って変わるんだねえ!」なんて、明確に習った単元を言えるなら合格。
よくあるのは「まあまあ!」なんて答え。
「まあまあって、どうまあまあだったの?」「まあまあって言ったら、まあまあなんだよーー!」なんて返ってくるようならヤバイですと。
冗談はさておき、何の単元を習ったのかをきちんと答えられるようなら、授業を受けて、持って帰ってくるお土産も期待できます。しかし、そうでないなら・・・・・
話を戻します。
この「理解しようとの意欲」=「姿勢」がない原因として考えられることはなにか?
よくあるのは、
親を頼りにし過ぎている
どうせ家でやるし!なんて気持ちがあれば、塾で片付けて帰ろうなんて発想にはなりません。家でやったほうがより理解できる!なんてことになっても、厳しい。
つまり、親が頑張れば頑張るほど、それをあてにして塾での時間を無駄に使ってしまうわけです。
これは、ストロング自身の悩みでもありますし、タイガー山中もそうです。
ストロングが塾と家庭教師を併用している生徒を指導をすると、生徒は塾の授業を聞かなくなります・・・・・・・( ̄  ̄)
まあ、ストロングに習えばいいや!ってなるわけです。そうなると、本来予定していた演習の時間がとれない事態に!
最初は「オレに頼って可愛い奴だぜ!」なんて喜んでいても、成績が上がらないんじゃあ、とんでもない!
でも、当の本人は、時間的に勉強していることにはなるので、それだけで満足モード。まさに、悪循環なんですね。
こんなときは、どうするか?
はい、突き放すようにしています。
オレに頼るなーって(^_^)
そのために、塾に居残りして、基本問題ややるべき単元の半分は解決してくるといった「ノルマ」を課す。そうすることで、「だったら、授業中に片付けよう」と「姿勢」が変わります。
親は、現状をよく話して、塾の先生へ居残りのお願いをする。役割分担を管理するのも「親技」ですからね。
困った母さんの場合、下のお子さんもいるとなれば、なおさらです。現状に照らし合わせて、選択肢を考えてみてください。
子供を突き放すときは、外堀を埋めて、手を打って、突き放すんですよ!!
ただ単に突き放したら、ああーーーーってホントに飛んでっちゃいますからね(^ε^)-☆