早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
小5 メルマガの一読者さん
過去にもこんな質問はあったかと思いますが、私は最近読者になったのでよく分かりません。もし差し支えなければ御意見を伺いたいと思います。
地方都市在住です。
公立の小学校ですが、中学受験率は3割位みたいです。
第3子の末っ子がテレビを見て私立の中学校に興味を持ったのをきっかけに、中学受験を考え始めました。
上の二人は、私は少しは受験を考えたのですが、本人たちが興味を示さず、公立に進学しています。
上の子たちを見ても、やはり中学受験をした方が良いのではと思いますし、子どもはスポーツより勉強が得意なタイプです。
ただ、私がいくら真剣に進学塾の説明を聞きに行ったり、ネットで学校や受験の情報を調べても、主人は反対です。
「お金がない」のが一番の理由ですが、いくら私が費用は何とかすると言っても全然真剣に考えてくれません。
私は国立大学卒ですが、主人は私立高校卒で、勉強とかそもそも嫌いです。
子ども本人は能力も適性もあると私は思うのですが、公立で良いの一点張りです。
同居している私の親は、上の子の学校の様子(授業中に通信ゲームをしているとかお菓子を食べているとか)を話すと、賛成してくれました。
私はフルタイムで仕事を持っていますから、塾通いをするにしても、主人の協力があるにこしたことはないですし、受験自体母子だけで取組むのは疑問なので、主人の理解を得たいと考えています。
子どもは小5ですから、受験まであまり時間に余裕もありません。
男の人が経済的な面以外にも反対する理由があるとすればどんなことなのか、理解してもらう為にどんな働き掛けをしたら良いと思われますか?
お母さんが中学受験を考えているそうですが、お父さんがその気ではない・・・
そんなご家庭多いですよ、ホント!
えっ、お宅もそうですって!?(^_^)
これまでもそうですし、今だってそうですが、中学受験に向けての環境は人それぞれです。
家族全員だけじゃなく、おじいちゃん、おばあちゃんの協力がある方もいれば、お母さんだけが応援団という方もいる。
どちらが有利かといっても、要は受験する本人のがんばり次第であることには違いない。
でも、やはり応援団は多い方がいいというのは経験上いえることです。
それゆえに、親で勝つための受験講座では、受験を控える家庭で意識して家族が協力する体制を作る「家族の協力」についての話をしているくらいですから。
家族の応援は、勉強を頑張るエネルギーになる
この点は、間違いありません!
そして、もう1つ忘れてはいけないことがあります。
これはすでに何度も述べていることですが・・・
それは、
両親の意見の相違は、勉強の逃げ道になる
耳にタコができているかもしれませんが、言いますね。
子供たちには「楽な方に流れる習性」があります。
いや、大人だってそうですけどね。
受験を目指した勉強は、子供たちにとって面倒臭いものに他なりません。
たとえ、成績が上位な子ですら「あ~、やりたくなーい!」と言いますから。
成績が振るわない子なんかはなおさらです。勉強が面倒臭いなんてレベルじゃなく、苦痛な存在になるわけですから(>_<)
さらに中学受験は高校受験と違って皆するわけじゃない。
一読者さんの地域では3割。
そんな状況の中、中学受験を強く推し進めるお母さんと反対するお父さんがいたとしますよ。
さて、子供の目には、両親がどのように映るでしょう?
想像してみてください。
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子供の前に立ちはだかる・・・
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仁王立ちした「勉強の姫」(◎_◎)
そして、彼方からやってきた・・・
白馬に乗った王子さま(^_^)
子供たちは大きな声で叫ぶでしょう!
「王子さま、助けて!」ってね。
別に、反対する人が邪魔をするといってるのではありません。
口出しをしないにしても、子供たちの中では勝手に頑張らない理由になってしまう。
王子さまなら必ず言うでしょう。
「テストが終わったんだから、今日はゆっくりしろよ!」
しかし、勉強の姫は思っています。
「テストが終わった時こそ、復習の効率がイイ!」
相いれない姫と王子。埋まらない溝。
そんなとき、100人中100人の子供たちは王子さまを涙目で見ることでしょう。
それだけ、両親の影響は子供にとって大きいというわけです。
周りが皆するわけではない中学受験では特に気をつけておかないといけないことでしょう。
一読者さんの話に戻しますね。
一読者さんの質問は、
男の人が経済的な面以外にも反対する理由があるとすればどんなことなのか、理解してもらう為にどんな働き掛けをしたら良いと思われますか?
ですが、
本当に、「お金がない」が理由なんでしょうか?
お父さんの性格も知らないですから、憶測でしか言えませんが、多くの親の方たちを見ていて思うのは、お金が理由であることは少ないと思うのです。
もし、お金が問題となれば、
お金に見合うだけのメリットが感じられない
ではないでしょうか?
現に上の2人のお子さんは、公立中学校へ通っている。
3番目のお子さんも同じ公立中学校へというのが普通の流れです。
3番目の子を私立中に通わせることで、上の子2人の高校以降の進学に影響があると考えているのかもしれません。
ウチの家も3人ですから、進学先にはやっぱり頭を痛めますからねえ。
公立中学の現状として、授業中に通信ゲームをしているとか、お菓子を食べているといった話を聞いて、う~んと思ったとしても、すでに上の2人は公立中学に進んでいますからねえ。
お父さんとしては、3番目だけ・・・
と思っているかもしれませんよ。
それぞれ皆違うけど、環境は皆同じようにと父親が考える可能性は結構あると思いますし。
ただ今回の一読者さんの場合は、説得うんぬんの話ではないような気もするのです。
これはメールを読む限りの推測でしかないのですが・・・
同居している私の親は、上の子の学校の様子(授業中に通信ゲームをしているとかお菓子を食べているとか)を話すと、賛成してくれました。
私はフルタイムで仕事を持っていますから
ご自身の両親と同居となれば、家庭は完全にお母さんの「ホームグラウンド」すなわち「地元」になるわけです。フルタイムの仕事ができるのは、ご自身のスキルがあってのことですが、ご主人と同居するご両親があってのことでもあるでしょう。
そのホームグラウンドで「やってみようと思うがどうだい!?」って聞けば、たいていは「賛成!」ってなるものです。
ストロングみたいに横柄な人間なら、嫁の親がいようが好き勝手に思ったように振舞うから問題はないんです。
でも、普通の人ならどうでしょうか?やっぱり少なからず気を遣うのではないでしょうか?
例えば、男親、女親にかかわらず、そこに自分の親がいれば、子供への叱り方が変わる場合も多々あります。
意識するんですな、そこに人の目を。人間ってそういうことってあるんじゃないでしょうか?
ホームグラウンドのお母さんとアウェイのお父さんという無意識の意識があったとすればどうでしょうか?
その上、一読者さんの言われるように
私は国立大学卒ですが、主人は私立高校卒で、勉強とかそもそも嫌いです。
となれば、断じて子供の進路は「お前の思うようにはさせん!」と思う可能性はあるとストロングは思います。
ご家庭はうまくいっているのでしょう。変な波風も立っていないでしょう。立っていないからこそ「無意識の意識」がある場面で出てくる。
この推測はあくまでもストロングの経験に基づくもので、実際にあったことですが、一読者さんに当てはまるとは思いません。
が、ストロングが経験したものでは、そういうとき、とにかく何を言っても「ダメ!」の1点張りだったのです。
お父さんはのちにこう言われました「先生には申し訳なかったけど、僕にも意地がありまして・・・つまらない意地と思うでしょうが、譲れませんでした」と。
例えば、こう言ったとしましょう。もちろん善意でです。
「ウチのお父さんもお母さんも協力してくれるって言ってくれているから」
この一言が絶対に受験はさせない!の理由になったりもするのです。
それは誰の「ホームグラウンド」かによるわけです。
男の人が経済的な面以外にも反対する理由があるとすればどんなことなのか、理解してもらう為にどんな働き掛けをしたら良いと思われますか?
働きかけで一番有効なのは、お父さんがその家で一番になることです。
お母さんのホームグラウンドだからこそ、アウェイのお父さんがなによりも立てられる。
それはお母さんだけの意識だけでなく、同居するご両親の理解が必要になるのは言うまでもありません。だから、難しいのですが・・・
理由の見当たらない大反対の場合は、やはり理屈で考えるよりも、感情で考えるべきであるというのがストロングの考えです。
会社でも、建設的な意見が通らないことがしばしばあります。
反対の理由は「お前が提案したからだ!!」なんて・・・
もう1つあえて申し上げれば、
今回の中学受験の話し合いの過程でも、例えば、
私は国立大学卒ですが、主人は私立高校卒
という感情が会話の中に出ていないでしょうか?
言わないとしても、出ていないか?
実は反対の理由は、そういうところにあったりするものです。
お父さんとお母さんの最終学歴の違いが家庭の意見の食い違いになっている例をしばしば見てきました。
そして、その対立の原因はいずれも
「お前はオレ(私)を見下している!」
が根本原因でした。
意見の食い違いを乗り越えるために議論しなければならないのに、議論の前から「・・・・と思ってるだろ!」なんてなっていれば、議論も進みません。
ここまで書いてきたことは一読者さんには全く関係ない可能性も高いです。
なので、あくまで一般論として聞いていただきたいと思います。
しかし、この問題は子供が成績が上位になってきたときに、勉強ができない子供をバカにするという問題と同一の問題だとストロングは認識しています。
できない子は、些細なことで傷つき、恨み、一生覚えています。
成績が上位になればなるほど、振る舞いが問われます。
また、振る舞いが上品にならなければ、上のさらにその上はたどり着けない。
ホームグラウンド=自分が割と気楽に立ち振舞える場所でこそ、最高に気を遣っていくことが大事なんじゃないでしょうか。
子供が理由なく勉強しないときは、
なにか表にしていない感情があるのではないか?
ひそかに腹を立てている親の振る舞いがあるのではないか?
ぜひ疑ってみてほしいと思います。
人は感情の動物ですからね。
ちょっと一読者さんへの回答になっていなかったと思います。
すんません・・・力不足です。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中3 さけかすさん
目標:学年80人中20番以内
一言でいうと: どぼん
前回25位以内を目標にし、クリアできたので、今回は20位以内としました。結果どぼん30位。
今回は子供の希望で自分で計画をたてて、親は殆ど口出し、手出ししませんでした。
結果どぼんでしたが、今まで苦手だった化学の勉強の仕方がわかって、結果もともなうものだったので、そこは満足です。
子供は薬学部希望なのでこのまま化学が好き、得意になってほしいです。
メルマガの「子供に任せるのも親の責任で」という言葉が胸に響きました。
次回は今回の結果を受けて、また親が手出しをすると思います。うまく言えませんが、明るく、前向きに手出しをしなくてはいかんなぁと思います。
毎朝の計算はずっと続けていきたいです。次は良い報告がしたいです!
親の感情や思いを満たすということと子供の身になって考えてみるということを混同しないように気をつけましょう。
混同していると、「あなたのためを思って言っているのに!」という言葉になります。子供のために何かしてやっているつもりになってはいけませんぞ!
さけかすさん! ぜひお子さんに
「私ができることはありますか?」
と聞いてあげてください。そして、次回は20番をクリアしてください。