こんにちは、ストロング宮迫です。
年初から始まった入試シーズンも残り2週間強となりました。最後の公立高校入試もすでに最終コーナーまわって直線に入ってきました。
ここまで「馬なり」で来たも受験生も、必死で食らいついて来た受験生も最後はムチがはいって全速力で駆け抜けます。ゴール手前で力を抜いちゃもったいない。
力を抜くのはゴール板を駆け抜けたあと。ライバルを振り返る必要はなし。ひたむきに走れよ。受験は自分との闘いだから。迷わず走れよ、走ればわかるさ!
(●’д’)がんばれよ~
さて、以前、大阪府立高校入試で平成29年度入試から行われる入試改革について触れ、英語ではあらかじめ大阪府教委が編纂した単語集を配布する話を書きました。
なかなか難しい単語集だなあと。
親技的には、もうちょっとカンタンで、誰でもできて、最低限は押さえているような、最初に取り掛かるのにやさしい単語帳があればなあとも。
みんな基本的なことっていうとササっと通り過ぎて、すぐに難しい問題のほうに目がいっちゃうけれど、基本をきちんと押さえると全体に対する基礎得点が確保できて、かつ難しい問題をやる時の土台になるから、その効率性は抜群です。
それが何回言ってもなかなか伝わらない。宿題全部をできればそりゃあいいけれど、全部できなくても対抗はできる。
ただ全部しなくても対抗はできるけれど、知恵使って工夫はしないと、時間かけて全部やっている連中にはかなわない。
英単語でいえば、【short】は「短い」は知っているけれど「背が低い」がパッと出てこない子供たちがいます。まあ、でもこれなんかは「短い」から「背が低い」を連想できる子供たちも多いのも確か。
連想して膨らませることができる子供は英語が得意ともいえます。覚えるときにそういう柔軟性というか関連性というか連想性というか、そういうものを関連付けていくのが工夫とも言えます。
お宅のお子さんは【work】の意味は言えますかね?
名詞と動詞の両方があるけれど「働く」「勉強する」「仕事」「勉強」はちゃんと出てくるか。「働く」「仕事」だけになっていないかってことです。
【break】はどうですか?
できれば「こわす」「破る」「割る」「折る」くらいは出てきてほしい。
なぜってすごくよく出てくるからです!
まあでもこれらはある程度1つの意味から連想しやすい単語ですよね。
【kind】はどうよ?
「種類」「親切な」「やさしい」くらいはパッと出てこないとしんどいでしょう。
出てくるって?
すばらしい。それならよろしい。
知ってりゃあなんでもないことだけれど、知らないと「種類」だけで、また「親切な」だけで押し通すのはすごくしんどいし、もしくは連想できないとまるで意味がチンプンカンプンになってしまう可能性も高い。
これが入試演習をやり始めて長文に取り組み始めると長文がわからない、できないという大きな要因になっていく。
優秀な皆さんには信じられないかもしれないけれど、英語の長文を読んでまるで違う光景を思い浮かべながら解いている子供は多いんです。
でも、それはアホだからとかダメだからとかではなく、単語の意味を知らないことに起因している場合がほとんどです。
ボクもそうだったからよくわかるけれど、英語が苦手な生徒っていうのは単語帳を覚える作業をしても、【break】に書いてある単語の意味のうち最初の『こわす』このとりあえず1つだけを覚えようとする。
面倒だからねえ。だからたった1つだけ覚えるんですな。
そして添えられている例文の英文は見ない・・・この傾向は顕著に表れます。
英単語頑張って覚えてんだけどなあ、やってんだけどなあ。でも、英語が・・・・って子供の多くは覚える作業が不完全なんです。
連想なし。関連付けてやる意思なし。でも、やったという事実は残る。
だから簡単な例文でいえば
I broke my right arm.
このカンタンなフレーズの意味がスムーズに出てこない。
「ストロング及びストロングの仲間たち(#^.^#)」は、これを「私は私の右腕をこわした!」とする。なんとなくはわかる。だいたいはわかる。
「こわす」ってことは「折れた」ってことだろうというのは得意な人の発想で、なかなか「折れた」ってならない・・・「ストロング及びストロングの仲間たち(+_+)」は。そんな感じです。
文の流れを読めばわかるだろう、連想できるだろうって思うかもしれないけれど、長文の最初からこの手の「たった1つだけ知っている英単語の意味」で読み進めていくと、書いてあるのとはまるで違う内容に読めてくる。
また苦手意識がある子供、いわゆる「ストロング及びストロングの仲間たち!(^^)!」は文の流れを自分の都合の良い、自分がわかりやすい、納得できる内容に「想像力豊か」に読み替えてしまう傾向も顕著です。
例があったらわかりやすいんだけど、パッと思いつかないなあ。
「読めたぞ!」って内容読解の選択肢を選んだらことごとく正反対の内容をバンバン選んでしまうってことだって平気で出てきます、「ストロング及びストロングの仲間たち( ;∀;)」は。
まあ、高校入試の英語の長文はそこまで違う内容に読み替えられるほど長くないのでなんとか収まっても、大学入試の長文になるとまるで違う話の内容に読み取れるから不思議なもんです。
できの悪い伝言ゲームの様相を呈してくる。
「要旨を言いなさい」って予備校で言われて言ったら、まるで違ってたってこともあったし・・・
「よくそんな話に読めたなあ」なんて感心されるくらいに・・・
かなり真剣にやっているのにこれは傷ついたよ、ホント。忘れはしないよ、本田先生!!!!
そんな経験がない人には何を言っているのかおそらく分らないだろうけれど、英語が苦手で点が取れない子供は「わ、わ、わかります!」というはずです。
だから、市販の単語帳を使って英単語を覚えるときだって、いくつかの日本語訳と例文も一緒に見て覚えていくのが基本。英語が得意な子供は自然とそうやっているはずです。
しかし、いわゆる「ストロング及びストロングの仲間たち(*_*)」は「 breakはこわす 」一本やりで【 I broke my right arm. 】を見て「私は私の右腕をこわした!」で押し切っていく。
崩壊の序曲の始まりです。
決して英単語を覚える作業さえしないんじゃない。覚える努力はするけれど、それを「どう使おうか」とか「何のためにするのか」がわかっていないからそうなるだけ。
別にこれは英単語の話だけじゃなくて、数学・算数だって、他の教科だって同じ話なんです。
例題や基本問題をやっているときに「それをどう使おうか」とか「何のためにするのか」がわかっていないから、基本問題の数字が変わったらできなくなったり、類題ができない。
できないから例題やって基本問題やったら、基本問題のいろいろな類題をたくさんやらなくちゃいけない。だってやっていないとできないから。見たことがあるものしかできないから。
でも塾でも学校でもある種のベタなよく出る典型的な応用問題を解けるように例題や基本問題を導入で教えているんです。
最終的にはこれが解けるようにと例題や基本問題を導入として使っているだけ。難しく思うかもしれないけれど、ここが大事だぞって例題や基本でいってくれている。
理想的にいえば例題と基本問題ができたら、少し引っかかっても「あ~あ」って応用問題が初見でもできるのが理想的な流れです。まあ、なかなかそうもならないから授業で演習解説をするわけなんだけどね。
でも、勉強が苦手な、点数が努力の割に取れない子供は、見たことがない問題は基本問題だってできない、考えられもしない。
なんでこれをやっているのかが基本をやっているときにわかってないから、「おはじきでやったとおり、それを式にしたら1+1=2」となります。では2+3= どうなるでしょうか」って言われてわからないのと同質の問題なんです。
このことをいつもは数学・算数っぽい話を書きやすいので書くのでここでは英単語の話で少し書いてみましょうか。
英単語でいえば、『break「こわす」「破る」「割る」「折る」』はしんどくても最初に頑張って覚えようぜって話になります。
ただ覚えろっていっても、なかなか覚えられないから、これど導入を踏まえて丁寧にやっていくとするとこんな感じになるでしょうか。
「でもさあ、センセー、4つも全部覚えるのは大変で・・・」と子供は言う。
「たしかにな。1つで4個も覚えたら10個で40になっちゃうもんな。お前のその小さい脳みそではチト容量が足りないか」
「バカにしてるんですか(-_-#) ボクの脳みそは小さいかもしれないけれど、まだ5%しか使っていないから容量のほうは大丈夫です。センセーの脳よりまだ柔らかいと思いますし」
「言うねえ~。じゃあさあ、その使っていない脳の容量を少し使ってさ、チョビ工夫して連想できるようにしたらどうかな?」
「連想って!?」
「breakってのはさあ、これ見てみろよ、【形のあるものに瞬間的に強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す】ってことらしんだよな」
「真っ二つってことですか」
「真っ二つって言っちゃ割り切りすぎかもしれないけれど、バラバラにする感じかなあ」
「窓ガラスだったら、粉々になるって感じすか」
「おお、いいねえ。脳のヒダ使っちゃったな。その調子だ!じゃあ鉛筆だったら?」
「鉛筆を折るですか。いや待てよ、この場合は鉛筆の芯を折るって感じですかね?」
「お前、天才じゃないのか・・・脳がバナナジュースで一杯なんだな」
「バカにしてるんですか(ToT)」
「すまん。褒めたつもりだったんだが。バナナ嫌いなのか」
「次いきましょうよ、つぎへ」
「エッヘン、では次は腕や足なんかはどうかな?」
「そりゃあ骨折でしょ。2つ以上にこわれるってことは」
「お前、すごすぎるよ。捻挫じゃねーよな。ではお次は皮膚とくればどうだ? 皮膚はskinだな。下ネタじぇねーぞ!」
「なに言っているのか意味わかんないす。スキンは、じゃなかった皮膚をbreakっていうのはどういう感じなのかなあ」
「辞書によれば【切る】とか【傷つける】ってあるな」
「なるほど。ちょっとズルい解釈ですね。傷だらけって感じなんすね。他には?」
「おお、食いついてくるね。じゃあ、【平和】なんかどうかね?」
「平和を壊すってことは平和じゃなくなるってことですか」
「平和を乱すっていうのが大人の言葉だな」
「大人の言葉って、それってセンセーは辞書見ながら言ってるだけじゃないですか」
「そういうところ、すぐに怒るところが子供なんだよな」
「ツギー!」
「睡眠だったらどうかな?」
「眠りを破る、寝させないって感じっすか」
「て~んさ~いだわあ。じゃあ、これがわかったら大天才認定な。ジュースおごっちゃってもいいけどな」
「カモン!かかってきなさい!」
「ハイではいきます。土地なんかだったらどうでしょう? ここには【break ground】ってあるな」
「・・・・・」
「ヒントは最初にあった【break】のそもそもの意味のところを考えてみるんだな。土地を【強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す】とはいかに?」
「土地を2つ以上にこわす・・・あああぁぁぁぁぁーーーーわかった。土地を耕すだ!それこそ【break】でしょー!」
「ビンゴ!」
「おごれ、おごれ!・・・」
「Give me a break!」
となったとさ。
ああ、すべての単語をぜ~んぶこんなことしてたら全然ノルマが進まないから、しないですよ。
でも、とっかかりね。連想して関連付けて頭に収めていく作業っていうものがどういうものかを示す。学校や塾でところどころでこう言う話をしてくれているはずです。
誰もしてくれないのなら、親が別にたくさんの意味知らなくても辞書片手にクイズを出してやればいい。自分が出しやすい単語を選んでね。
こういうのを2度3度やってやれば、単語帳の1番最初のところだけを「機械的」に覚えて「やりました!」ってドヤ顔でしなくても、たったそれだけでずいぶんと世界は広がっていくものです。
賢い子っていうのはそれを瞬時にパッパパッパとやって関連付けて処理しているだけです。1粒で2度おいしい覚え方をしているし、そうやって関連付けて覚えているから忘れにくい、鮮度も落ちにくい。
人より短い時間しか勉強していないのに成績がイイってことはこういういちいち言葉にはしない工夫があるからです。
まあ、長々と書きましたが基本の大事さとその意味、そしてそれらの頭への収め方のお話です。
親技では、こうした考えに基づいて、基本的な、でも絶対知っておくべき英単語の単語帳を作ってみました。
自分でも作ってみたいという奇特な方がいらっしゃるようなら、親技ではそうするように一番の大元になる学習指導要領を参考にしたらいいでしょう。
現在の中学校学習指導要領の解説はこちら
例文もたくさん載っているので中学生がまず最初にやっておくべき英文が満載です。
かつてはこの学習指導要領には押さえておくべき英単語が出ていたんですが今は出ていないようです。少し前の旧中学校学習指導要領にはこんなふうに600語くらい(別表2:ページの中盤あたり)は出ていたんですがね。
まあ、現在の学習指導要領では「1200語程度の語」で、旧学習指導要領で指定されている英単語は「1000語程度」ですから今のほうが増えていますので、掲載されている旧学習指導要領の「600前後の英単語」を基本にして作ったらイイでしょう。
中学生に限らず現在小学生のお子さんがいる家庭で、少し英語について考えてみたいなという方はこの学習指導要領の解説のうち、全部でなくてもいいから、少なくとも9ページから12ぺージまでの4ページはしっかり読んで現在の英語に対して文部科学省はなにをどうしようとしているのかの趣旨をわかっておくほうがいいですよ。
小6 アマ母さん
今回は、ストロング様への御礼をつれづれなるままに綴ってみたいと思います。
男の子は、わんぱくでたくましくと、のびのび幼稚園に入れて、ほったらかしで育てた長男。加えて、年長の秋に妹が産まれ、赤ちゃんの世話にかかりきりで、さらにほったらかしで、入学時には平仮名の読み書きもままならなかったという、今時珍しい状態でした。
そのまま4年生を迎え、妹の入園を機に、塾を考え、とりあえず夏期講習に。ここでもほったらかしで、実は授業中の小テストで理社は0点をとっていたそうです。
そしてある日「宿題やっているの?」と聞くと、「授業が全くわからず、宿題ができない。」と!
そこで宿題だけは手伝うように。そして家から一番近いというだけで選んだ四谷大塚系の塾から、秋には、もう少し進度の遅い地元の塾に転塾し、とりあえず、算国2教科で始めました。
そこでも、またほったらかしで、4年の間は偏差値50をいったりきたり。
そこで、心配した主人がネットでストロングさんのサイトを見つけ、私に読めと。
それでも読まない私に「新・勉強の常識」を買ってきたのでした。それを渡され、活字好きの私は、暇つぶしに読んで・・・
目からうろこが落ちました!!!私は間違っていたのじゃないかと思いました。
ほったらかしでも、高校までは勉強が出来た自分と長男は全然性格が違う。学校でも1番になったこともないし、プライドも意欲もない、ここは、私が一度引き上げてあげないといけないのではないか。。
そして、塾の5年生のスタートと同時に、初めて勉強をチェックし、教えました。すると、いきなり偏差値が60超え!初めて1000人中100番以内に入り、名前がのりました。
ごく普通の小学5年生にとって、中学受験の勉強というのは無理がある、ここは親が勉強の仕方を教えてあげないといけないんだと気づかされました。
それからはメルマガもチェックしましたが、身体の弱い私は、なかなかストロングさんのアドバイス通りには出来ず、落ち込む日々も多々ありました。こんな母の子だから、もうダメだ、、と思ったり。
身体が弱いので、2人の子供の塾や習い事の送迎だけで疲れてしまい、泣く泣く下の子の習い事を一つ減らしました。そして、長男には、ムラがありましたが、何とかスケジュール管理をしたり、勉強をみたりしました。
6年生になってからは、だんだん一人で勉強できるようになり、私は計画を立てたり、声をかけたり、わからない問題を教えるだけになりました。
合格圏内に入ってからは、親の私も気が緩んでしまい、答案をみなかったり、計画チェックだけになったりで、最後の最後に成績が下がった時は大変あせりました!
あの時、ストロングさんの本に出会わず、ほったらかしのままならば、今日はなかったと思います。
これからは、いきなりほったらかしには戻さず、新しい生活を最初は見守って、徐々に独り立ちしてもらうようにしなくてはいけないのだなあと思います。
皆さんにとっては受験までの流れが理解しやすいのではないかと思い、紹介しました。
ボクは特に何もしておりませんから、アマ母さんが頑張って来られたということです。