早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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中2 悩める母さん

はじめまして。いつもメルマガを読ませていただき役に立つ内容に感謝しています。

我が家は中2の娘がいます。現在共学の私立中学に通学しておりますが、成績がふるわず、学年でも下から20人くらいといったところにいます。

本人はそれほどテレビに興味もなく、家に帰ったら自分の部屋にあがり毎日なにかしら勉強はしているようですが、どうにもテストの点がとれずずっとこんな成績が続いています。

机に座っている時間が長い割には、要領が悪いようです。担任の先生と面談したところ、「授業についていけていないのかもしれない」と暗に転校を勧められてしまいました。(私が転校の話をもちだすと、それも考えてくださいといわれたのです。)

本人は友達関係も良好ということもあり、転校はしたくないそうです。

英語の塾に中1から通い、数学の家庭教師に今年の夏からみていただいていますが、特に成績がぐっとあがったということはありません。(今は二科とも本人の苦手教科になっています。)

親が勉強をみようにも、問題も難しいですし、また子供もどこがわからないのか聞いてこないので、塾、家庭教師まかせになっています。

このまま無理をしてでも今の学校にいるべきか、それとも子供に言い聞かせて公立中学に転校し、高校受験をさせるべきか、または今の学校に在籍しながら本人がついていけるような私立高校を受験するべきか悩んでいます。

この状態が続くと経済的にも苦しいですし、できれば成績も上がって塾、家庭教師も辞めることでき、なんとか今の高校にあがれるようにしたいのですが、良い方法がわからずメールで相談させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

いい加減な生活をして成績がイマイチなら、特になにも思わないのですが、家に帰ったら自分の部屋にあがり、毎日なにかしら勉強はしているのにテストの点が取れず、成績は学年で下から20位くらいと。

もしかしたら、私立中学から出されるあれこれの膨大な宿題や難しい問題を一人でなんとかこなそうと部屋で格闘しているのではないかとも思え、その「孤独」に涙が出そうです。

まず、ストロングが言えることは、確かに「親が勉強をみようにも、問題も難しい」、そのことはよく理解しているつもりですが、それでもなお、

「見てやってほしい」

ということです。勉強を教えなさい!というつもりは毛頭ありません。

ここでいう「見る」とは、

どういう宿題が出て

どういう問題をやっていて

どんな風に勉強をしているのか?

そこを「見る」ということです。

下にもお子さんがいて大変忙しいと思うのですが、上のお子さんの「孤独」はすでにかなり大きくなっているのではないでしょうか?

「こんなに宿題があるなんて大変だねえ」

「わけわかんないねえ、この宿題は」

「私にも全然わからないこんな問題をやっているんだ」

など見たままの感想でいいんです。

「大変だね」「ご苦労さん」とお子さんの背中にピッタリあった言葉をまずは投げかけてやってほしい。

学校の先生はすでに投げたような言い方をする。塾に行っても、英語の成績は微動だにせず、家庭教師もただ来ているだけ。

誰かお子さんに寄り添っている人は今いるんだろうか?

悩める母さんは親として心配をされているでしょう。何とかしなくちゃいけないとも思っている。

そういう意味では至極まっとうなのですが、しかし、お子さんに寄り添ってはいないのではないか?

どうでしょうか?

まっとうにやろうとするが、全然できない苦痛については、これまでもストロングの経験も踏まえてここでは述べてきました。

唯一つながっている「良好な関係にある友達」、それだけが楽しみであり、喜びかもしれない。

友達だけが「先生の悪口」や「勉強の大変さ」などについて共有もでき、実際に友人が寄り添ってくれる存在かは別にして、寄り添ってくれているのではないかと感じられる存在。

そうした唯一の存在を無視して、

子供に言い聞かせて公立中学に転校し、高校受験をさせるべきか

今の学校に在籍しながら本人がついていけるような私立高校を受験するべきか

と親が悩んだとして、それは本当に解決に向かうイイ悩み方なんだろうか?

実際には、悩める母さんが唯一の寄り添う存在なのかもしれません。勉強以外では悩みも共有し、非常に良好な関係の親子なのかもしれません。

だとするなら、勉強だけ「難しい」からと線引きせずに、一緒にともに格闘されたらいかがですかというのがボクの思いです。

少なくとも「まじめに頑張っている子供」をひとりぽっちにするのは、どういう難問が立ちはだかっているにせよ、なしにしましょうよということです。

その上で、これも繰り返し言っていることですが、

目の前の問題を放置したまま、
次のステージに移ったとしても、(新しい場所に移ったとしても、)
再び同じ問題が降りかかってくる

ということは言えるのではないでしょうか。

たとえば現状、下から20位で3ヶ月後にトップになるなんてことはほぼ難しいわけですが、1ヶ月頑張って下からだけど、30位になった、40位になったと。

つまり、現状からなんとか上がりたいと願い、努力して、その上で個人差はあるにせよ、なにがしかの手応えや上がったという証を感じられなければ、別の学校に行ったとしても、成績を上げるということでは、そのやり方についてもあやふやなわけです。

であれば、再び塾に行っても上がらない、家庭教師がついても、ダメ。親も難しくて見てやれない。

結局、「私はひとりぽっち」にならないか。

勉強のやり方や内容についてわからなくても、子供に寄り添うことはみんなができることです。

もっといえば、子供に寄り添ってさえいれば、今後どうしていこうかという話も親や先生の一方的な意向だけでなく、子供の意志が存在し、そう思っているのであれば、ここまでは頑張ろうよ!と。

あなたができることはこれ
親の私ができることはこれ
学校の先生にお願いすることはこれ
家庭教師の先生にはこれを見てもらう…etc
が自ずと出てくるとも思います。

いかがでしょうかね。

「今の高校にあがれるようにしたいのですが、良い方法がわからず」は悩める母さんが我が子の身になって、自分がこういう状態だったら、なにを助けてほしいかをまずは考えてみる。そして、子供に聞いてみる。

これが最優先でしょう。

先日、あるお母さんと話していたら、私立の中高一貫校で中学から高校に上がる際に、大学で言うところの卒論みたいなものを提出しないといけないという話がありました。

本来は子供にさせるべきだろうし、させたいが、いかんせん勉強に四苦八苦している、通学も長い時間かかっている、そうしたことを考えて、お子さんとも話し合った結果、親がその「卒論」を大幅に手伝った。

そういう話をお聞きしました。

子供の勉強は子供がすべきです!!本来は。

ただ、私立中学には多いですが、いったいどんな意味があって、こんな訳のわからない宿題を出すのかわからない。そんなのを出す先生もいる。ノート作りをヤケに熱心にさせる先生もいる。答えもロクに配らずに難問プリントをドカドカと出す先生もいる。

先生から言わせれば「力をつけるのに必要なんです!」ということなんだと思いますが、教科全体でボリュームなんて考えないで、各教科の先生が自分の思惑だけでさまざまな課題をド~ンと出す。

そうなると、どうしていいのかわからない子供だってたくさん出てくるんです。自分一人では手に負えない子供も出てくる。

大人みたいに優先順位をつけてテキパキ処理するなんてできない。

でも、子供たちは「私の能力が足りないのかしら?」なんて思いながら、それを日々処理して行かなくちゃならないわけです。

怒られるのも子供
補習に出ないといけないのも子供
順位がつくのも子供

子供もやっていられませんよ・・・・だから、一般的に私立を選ぶのであれば、公立よりもさらに手間をかける覚悟はいりそうです。順調に進んでいるのであれば、いいですけどね。

だいたいそういうことを相談するのは友達になると思いますが、「先生の悪口」言ってせいせいした程度で終わってしまう。

だから、親も加わるべきでしょう。もう子供はもてあましているのですから。

できるとこまで頑張ろう!
どう、どれから優先する?
よし、じゃあ優先順位はこれからね!
できなかったら先生に「ゴメンサイ」したらいいよ!
お母さんが言ってあげてもイイよ!

受験もそうですが、そうやって親子がお互い味方として戦っていくものです。受験を通過すれば、次の戦いもそうです。

大事なことはイイ結論やすばらしい解決策を探して、それを実行しようなどとしないこと。

すぐにできることをすることで、次が見えてくる。

長々と書いてきましたが、「寄り添う」という意味について、「勉強の内容を知って教える」だけの意味ではないことを感じていただけたらうれしいです。

さて、その他のことも見ていきましょうか。

まず、英語は塾に、数学は家庭教師にお願いしているそうです。成果はなく、いずれも苦手科目になっている・・・

今回は塾との付き合い方については省略しますが、気になる点だけ指摘しておきます。

私立中学へ通う生徒さんがよく悩まれるのが塾で習う内容。一言でいえば、学校で習っている範囲と同じですか?ということ。学校独自で組んでいるカリキュラムは、塾としても特定の学校だけに合わせることが通常ほとんどできません。

だから、その学校専用のクラスがあるならともかく、特に私立の学校のカリキュラムは無視されてしまっている場合も多いことでしょう。

塾は言うと思います「どうせやる内容です。多少の前後はありますが、やっておいて無意味にはなりません。」と。

理屈ではそうなんです。なんだっていずれはやる内容なんですから。

今の勉強がよく出ている子供にはそれでもイイ。しかし、まず学校の勉強が詰まっているのに、塾で別のカリキュラムで勉強をしてもまず頭に入りません。

学校で上位の子供であれば、それはまた別ですが、悩める母さんのお子さんのように今苦しんでいる子供は、塾に行かせるなら、学校の内容にピッタリあったコトをさせなければなりません。

子供を混乱させないこと。

結局は「英語の勉強」なんですが、つまづいている子供にはそうは感じられませんから。なので、今の塾が学校に沿っている内容をやっているのか、それを確認して、学校の内容や進度に合っていないなら転塾を検討すべきでしょうね。

また、家庭教師の先生について。

今のところ変化なしと。中2の今頃がどのあたりを行っているのかわかりませんが、中高一貫校で学力の2極化が決定的になる時期と言えます。

特に数学は、たとえば、今習っている単元を頑張っても、テストでは1年のときの計算がちゃんとできていないからバツになるなど、積み重ねの教科の特性が数学では顕著に表れます。

頑張っても頑張ってもテストの点数に反映されないわけです。家庭教師の先生がどういう見立てをしているのか。

今習っているところはわかっているが、以前が??なのか、今習っているところがそもそもチンプンカンプンなのか?

悩める母さんの相談に答えているベースになっているのは、最初に長々と書いた「子供に寄り添う」です。

そこからいくと、ホント、悩める母さんには、子供と一緒に家庭教師に習ったらいいと思います。別に、机に一緒に座らなくても後ろから説明を聞いて、自分も習うんです。

不明な点は、授業の後に質問をしたらいいし、授業以外にも質問を受け付けてくれるようならお願いしたらいい。

実際、ストロングもやったことがあります。教えている最中に、お母さんに質問したりしてね!

お母さんが答えられないと、子供は今まで見たことがないような満面の笑みを浮かべて喜びます。

「お前、笑っているけど、答えてみろ!」

「ハイ、●●●です!」

「お前、母ちゃんよりもすごいなあ。お母さん、授業をちゃんと聞いていれば、答えられるんですよ!」

なんていえば、一丁上がりです。

なにが一丁上がりかって!?

それは子供の気持ちがですよ。

成績が悪いオレ(私)じゃなくて、母ちゃんが怒られている。そのことが子供の気持ちを弾ませる。学校でも塾でも、自分がそんな立場になったことがないわけですから。

また、家庭教師として2時間子供を指導した後に、30分間お母さんに個別にノートを見せながら、本日やった内容と家庭学習のポイントを講義するという形を取ったこともあります。もちろん、その30分間の指導料をもらいます。

「お母さん、この字を見て下さい。これはこの子が問題を見てヘタレたときに出る字です。もし宿題をやっていて出たら、耳元で「このヘタレ野郎!」と叫んで下さい。言ってもらえば子供に意味は通じますから。」なんてね。

いずれも「勉強は難しくて見てやれません!」という方々ヘの方策としてやったことです。

今のお子さんにとって、成績を上げるためには勉強を頑張るのはもちろん必要なのですが、寄り添ってくれる人がいるという安心感や「お母さんが怒られる」なんていう笑いの要素がいるハズです。

もうこれまでも一人で頑張ってきたんでしょう、お子さんは?

であるなら、

・学校の授業に沿った内容を塾や家庭教師で教えてもらうこと

・今勉強を習っている人(先生)たちに「成績を上げたいんだ!」とアピールすること

・それらに寄り添う人がいること

が必要だと思います。

成績がイマイチな子供が「私、良くなりたいんです!」そう子供一人に言わせるのは結構キツイことなんですよ。「バカじゃないか!」とか思われはしないかとかすごく心配になるんです。

だからこそ、くどいですが問題を解決してくれる人ではなく「寄り添って」くれる人が必要なのです。何かの覚悟がなければ、踏み込めないかもしれません。

しかし、親がその気になったことを知ると、勉強を教える側もむげにはできません。

また、親が「あなた」の一番の応援団であることを体で示すときがもうきているということなんじゃないでしょうか?

悪い形として、たとえば、成績を上げるのが難しいという場合だってありえます。しかし、仮にそうであっても、どういう進路を選択されたとしても、結局、誰も手を差し伸べてくれなかった・・・・という事態だけは避けなくてなりません。

お子さんだって、今の学校生活には満足している。本人のやる気だってある。悩める母さん自身、なんともやるせない気持ちだと思います。

でも、本気で立ち上がり、子供に手を差し伸べられるのは、悩める母さん、あなたしかもうしませんよ!

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うれしい報告

小5 ぴょんぴょんさん

教科 = 算数
テスト名 = 塾の復習テスト

点数報告 = 今回が小5の第1回目ですが、100点でした!

報告 = 鉄則7、8、9を頑張りました。ABC判定を元に今週の単元でテキストとドリルで間違えた問題を分類しまし

た。復習の最後には「A問題は完璧!テストもA問題は完璧にしようね!」と言って、送り出しました。

すると、いきなり100点をとって帰ってきました!!!下のクラスなので、難易度も高い問題はないはずですが、そ

れでも、これまで計算ノーミスだったことはありません。すごい進歩です!

いきなりだったので、びっくりしています!本人もミスを出さなかったことに自信をつけたと思います。この調子で

頑張ります!

こんなに成果をはっきり感じたのは本当に初めてです!ありがとうございます!

すごいです!!きちんとしたやり方で勉強したら、成果が上がる明らかな前兆があるか、または、すぐに成果が上がるもの。

さあ、これから次のテストでもう1回出すのは、もうワンランク上の壁です。

難しい問題ばかりを解くのが勉強では決してない!頑張ってください。

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