早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。

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小3  しおちゃんママさん

いつもメルマガを興味深く拝読しております。配信してもらうようになって3年ほどになりますが、初めてメールさせていただきます。

私共には小学3年生(もうすぐ新4年生)の娘が一人おります。
一人っ子です。

私は時々働いていますが、基本的には専業主婦で時間はあるほうだと思います。

公立の小学校に通っており、中学受験するかどうかは未定ですが、一年生から今まで通信教材(現在Z会の受験コースとベネッセこどもチャレンジ)を利用した家庭学習をなんとかこなしてきました。

習い事はピアノと英語(毎日この二つに1時間は費やす)だけに絞り、平日はなるべく友達と外で遊び、帰宅後、学校の宿題や教材に取り組んできました。

しかし、最近とりくみが遅く、集中もとぎれて落書きしていたりトイレ休憩でずっと本を読んでいたり、だらだらと勢いが全くありません。

Z会が難しく、時間をとられるので仕方ない部分もありますが、集中してちゃっちゃとやらないために就寝時刻が遅くなり、私は毎日「早くやりなさい」ばかり叫んでいます。

このような状況ですが、家庭学習に集中して取り組ませ、成果を挙げるにはどのように導いていったらいいのか?

今のところ、塾に通わすつもりはありません。外での友達との遊びと、通信教材で何とか育てたいと思っています。

メルマガ購読3年といいますと、もうベテランでいらっしゃいます!!

その通り、きちんと先を見据えてやていることがメールを読んでもわかります。

小学校に入学してから3年間、通信教育を利用して家庭学習をこなしてこられたと。

その上で、

「なるべく友達と外で遊ぶことを優先させたい」

そのため、習い事も絞り、塾にも通わずに家庭学習に親がつきあう。

塾が必要かどうかの問題ではなく、親として優先させたいものがあり、優先させるためにいろいろと考えて取り組んでいらっしゃることに感心します。

そんなしおちゃんママさんですが、最近は難しい問題にペースを崩してしまい、ついつい勉強時間が長引いてしまうそうです。

きちんと家庭学習をやればやるほど、出てくる問題ですよね。

でも、これって、普通のことです(^_^)

それでは皆さんにお尋ねします。

「簡単な問題」と「難しい問題」

子供たちがやりたがるのは、どちらでしょう?

もちろん、「簡単な問題」ですよね。

中には難しい問題をやりたがる子供もいますが、ほとんどの子が、「簡単な問題」ですよね。

なぜか?

カンタンな問題はできるから!!!

だって、できない問題って達成感もないし、やっててもおもしろくないですから!

そういうことからすると、難しい問題をやりたがる子供は、難しい問題が解ける子供とも言えます。

さて、ここで親は悩みます。

簡単な問題だけを勉強するのであれば、子供たちはあまり抵抗しない。でも、わかる問題をやるだけでは勉強にならない。

なんとかして、「難しい問題」、もうワンランク上の問題にも取り組ませたい!

それは間違っていません!!

親だけでなく、ストロングのような子供たちを指導する立場の者も同じことを考えます。

どうやって、子供たちに難しい問題に取り組ませるか?

このテーマは、ストロングもこれまでトライ&エラーを繰り返してきました。いや、今もトライをし続けているといった方が正しいかもしれません。

これは、子供によって通用したりしなかったりがありますから、難しいところですからね。

では、今までのストロングのトライ&エラーから、子供たちに難しい問題に取り組ませるポイントをいくつか紹介しましょう。

まず、1つ目ですが、「難しい問題」の比率について

ストロングが、トライ&エラーから学んだこと、それは、

欲張ってはいけない

ということです。親の欲と子供の欲は反比例ですからね!

これについては、今までにもお話ししたことがありますから、なぜ欲張ってはいけないかについては、ここでは省きます。

では、もっと具体的に、難しい問題とそうでない問題の比率は、いったいいかほどがよろしいのか?

いかがですか? 考えたことありますか?

親技の取り組みは、なかなか数値にしにくいものです。

ですが、今やっていることをきちんと把握するためにも、どうできるだけ数値で把握するようにしたらいいですね。

「親の勘」ほど子供の実情とかけ離れているものはないですぞ!

さて、比率です。

ストロングのトライ&エラーの結果から言うと、

難しい問題 : そうでない問題 = 1 : 3

このくらいが丁度よい。

ただし、これは問題数ではなく、時間配分と考えてください。

つまり、1時間の勉強時間であれば、そのうち難しい問題に取り組むのは15分程度となります。

問題数で考えれば、さっと10問中の1問が「難問」ぐらいになるのではないでしょうか。

それでもうまくいかない場合は、さらに難しい問題の比率を下げる。もちろん、難問に取り組む姿勢がついてくれば、比率を上げればいい。

また、プロの指導者で、難しい問題を簡単な問題に感じさせる指導テクニックを持っている人であれば、「難しい問題の比率」を100%にして数時間指導することだって可能なことは参考までに付け加えておきます。

しおちゃんママさんもおっしゃってるように、

・勉強にとりかかるまでに時間がかかる

・勉強に集中しない

・休憩ばかりする

となってしまっては、難しい問題を勉強する意味がなくなってしまいます(>_<)

なので、どのくらいの「比率」なら集中ができるかを親が知ることが先決です。

しおちゃんママさんも、まずそこを考えてみてください。

えっ、だいたいそれくらいの比率でやっているって!?

ほう~!!やりますね。

えっ、な、な、なのに、うまくいかないですって・・・・・・

おかしいですな。

なにがいけないんでしょうか?

では、比率はクリアしている方には、難しい問題に取り組ませる2つめのポイントをお教えしましょう!

それは、

「難しい問題」をさせる順番

最初に書きましたが、難しい問題を自ら勉強したがる子供はほとんどいません。できないことほど、苦痛はないですから。

だから、最初から難問を考えるとなると、子供たちは一気にやる気を失ってしまいます。

では、やっぱり最後か?

さっきの例の1時間の勉強であれば、45分はできる問題をやり、最後の15分で難しい問題をやる。

こういうやり方をしている人は多いのではないでしょうか?

理論上は、できる問題をやって、その勢いで難しい問題に取り組ませるということが成り立ちそうでしょう?

実際のところはどうなのか?

やった人はよくわかると思うのですが、実際にこれをやると、つまり、勉強の最後に難しい問題を解くなんて決めてやっていると、

子供たちは「魔の時間」が近づくことを警戒し、その前から拒否反応を起こしたりします。

オイオイ、まだ早いだろう!?って(◎_◎)

調子よくやっていても、「あの魔の時間」がきっと、必ず来る!と思うと、気持ちが萎えるんでしょうな。

これ、子供の習性です。

なので、親がタイミングを計らねばなりません(^_^)

ここの中で「よ~し、今ノリノリの状態だから、次いこう!」って、子供の様子を見ながらいきなり「難しい問題」を登場させるのです。

大切なのは、重要なのは、

子供に心の準備をさせない

ということなんですね。これ親技です!!

感覚的には、

「難しい問題」をそっと混ぜる

といった感じではないでしょうか(^_^)

「魔の時間」をあらかじめ感じさせないで、「比率」を考える。いいですね!!

以上、2つのポイント「比率」「順番」について紹介しました。

しかし、それらを抑えていても、それでも、それでも子供たちは難色を示すことは大アリです。

特にこれまで「難しい問題」にこだわって勉強時間の多くを子供とのバトルに費やしていた家庭であれば、子供は「どうせどこかで難しい問題をやらせやがる!」なんて思っているかも・・・

それだけ、難しい問題をやるのは、嫌で面倒臭いことなのです。

そう考えると、そこまでして難しい問題に取り組む必要なんてあるの?といった疑問する感じてしまいます。

皆さんは、なんのために難しい問題に取り組ませようとするのでしょうか?

それについて、ちゃんと考え、その考えていることを言えますか?

目的が明確でない上に、子供たちがやりたがらないものというのは、かなりハードルが高いですからね。

では、ストロングは、なんのために子供たちに難しい問題に取り組ませようとするのか?

ストロングが、難しい問題を子供たちに取り組ませる理由は、成績を上げるためではありません!!!

取り組ませる理由は、子供たちに

自信を持たせるため

なのです。

難しいと思っっている問題が解けたとき、子供たちは達成感を感じ、自信を得ることができます。その自信が結果的に成績アップへとつながるわけです。

最初のほうで、プロであれば、数時間でも難問に取り組ませ続けることができると書きました。

これは、子供ができないと思っている問題を「意外とできる」と感じさせるから、できるわけです。

「できる」と感じられれば、そして、実際にできれば、

達成感 → 自信 → もっと

この好循環にハマッた連中は、「難問大好きちゃん」へと変身するのです。

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最初から好き好んで難問に取り組む子なんて存在しないことを知ってほしいものです。

多くは問題を読むことすら拒否反応を起こしてしまいます。問題に★印がついていたら、気持ちが萎えます。★が3つなんてついていようものなら、砕け散る。

問題によく書いてある「難」という文字は、「飛ばしてもいい」「やらなくてもイイ」と読めてしまう。

これが、普通なんだと知ってほしい。

だからこそ、工夫が必要なんだと。親技を駆使するんだと。

最後に、問題を読むことすら拒否反応を起こす子の対策を紹介しておきます。

「問題を解かなくていいから、問題文を暗記しろ」

こう言うのです。解かなくてよいと安心をさせて、問題を読ませることを優先させる。ハードルを下げる方法の1つです。

問題を読めば、「あっ、これできる!」なんてことにもなりますから。

ただし、超難問で読んでも、問題の意味が子供にわからない問題はダメですけどね。

是非、お試しあれ!

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うれしい報告

「マッハ50、一周終わりました!」と報告いただい方のその後・・・

中3 Kさん

タイガー山中様

3日で 間違い問題ばかりをやり直しました。時間制限は設けていません。

結果、93問の間違い(>O<)中、11問の再間違いでした。

解法の再確認を要したのは、5問くらいでしょうか。間違いが激減したのは、正直ほっとしました。

そして 今日からは いよいよ 第2回目のトライです!

5県分を時間をはかって、よーいドンです。

本日の結果は、5県中4県、全問正解!

喜ぶのはまだ早い!しかも、1問は7通りを7/10なんてしてしまってる・・・!!

でも、うれしいんですよね~。この前進が。親としては。

道のりはまだまだ半ばですが、ここまでマッハ50に取り組んできてわかったこと。

1、ポカミスはたまたま起こらない。そして急には止まらない。
2、「わかっているつもり」と「解ける」のは別次元。
3、成果が目に見えるのはモチベーションをあげる最大の要素。
4、なんとなく間違い、なんとなくおかしたポカミスはいついつまでもくりかえす。

系統だって示された、陥りやすい失敗の種(ほ~ら、君はこういう問題でいっつもこのパターンのポカをやるんだ! ほ~ら、今日もきっとおんなじこと やっちゃうよ~~~)をこれでもか!と浴びせられることによってさすがに学習し、用心するようになる。

現在のところで、息子の様子を観察していて、自分なりに感じたことです。

このレベルの問題を克服できずして先に進めないのは理解していますので、先を見て焦るのではなく、今いるところからスタートします。

Kさんがわかったという4つの点、受験せは肝に銘じないといけない点ですな。

2回目、3回目になれば、ミスは激減する点も見逃せません。

できる問題はちゃんと取らないと致命傷になる!

がんばれ!受験生!!

今年も残すところ7日。今からなら1日14枚。冬休みで頑張るしか・・・・

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