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こんにちは、ストロング宮迫です。

引き続き中学入試が続いていて、来週、首都圏で大きな山場を迎えることになります。それ以降は各地で私立高校入試が毎日のように実施され、怒涛の2月がやってくる。

受験生の親はみんな具合が悪くなる。ええ、みんなそうですよ。ボクも具合が悪くなるもの(>_<)いろんなことを考えますからね。

ただ受験でもなきゃ、振り返られないでしょ。試されるってわかるから振り返って考える。でなきゃ具合が悪くなるほど考えない。だから何年かに1回はあったほうがいいですよね。

4年に1回のオリンピックはそういう意味で絶妙の期間で開催されるイベントだと思います。具合が悪くなりながらでも楽しんだもの勝ちです。子供の違う顔が拝めるんだからね。

絶妙な期間といえば、この前スーパーにいったらPOP広告に「初物七十五日」って書いてありました。「初物七十五日」とはご存じのように・・・

食育大事典『初物七十五日とは?』

昔から、初物(はつもの)は縁起がよく、食べると寿命が75日延びると言われてきました。


寿命が延びる日数が75日とされる理由には諸説あるそうですが、例えば中国から伝わる五行思想・五行説に基いた、季節の区切りの考え方や、種をまき、発芽して収穫までの日数がおよそ75日であることなどがあげられます。

うわさ話というものはそう長く続かないというような意味で「人のうわさも七十五日」とも言われますが、ひとつの区切りとして、75日という日数が使われてきたようです。

「75日」ってことは2か月半ですよね。企業なんかは「四半期決算」とかいって1年を4期に分けて3か月ごとに決算を公表するのはおなじみです。

親技でも「3ヶ月で成績が上がらないと・・・」っていう言い方をし、3ヶ月今のやり方でやって成績が微動だにしなければ、そのやり方は改めたほうがイイのでは?と提案しています。

逆の言い方でいえば、3ヶ月は我慢しなきゃいけないってことでもあります。

この時期に多いのは中学受験であれば総まとめの組み分けテストが行われたり、中学生は学年末テストがあったりします。塾や学校によってその出題のされ方は違いますが、1年間の総まとめテストと考えてイイでしょう。

よく考えて下さいよ、これまでの1年間が問われるテストです。

それに対して1ヶ月前から勉強を始めたけれど、その組み分けテストなり、学年末テストで結果が出ませんでした。その試験対策勉強は無駄か、意味がないか、効果がなかったのか?

そうとはいえませんよね。だって「1年間」が聞かれるテストに1ヶ月で対応できるわけないでしょ。

ああ、対応できないのは今まで勉強していなくて、やらなくちゃって1ヶ月前に本格的に勉強を始めた人は対応できないっていう意味です。1年間コツコツ勉強を積み上げてきた子は対応できる。

なにが言いたいかっていうと、ちょうどこの時期前後から、いよいよ受験学年だ!ってことで鉢巻締めてやり始めた人、勉強を見始めた人ってすぐ挫折する人が多いってことです。

1ヶ月も対策したのに成果がなかった!ってね。

自分たちがやっている勉強がどのテストに対応したモノかをしっかり考えなきゃいけない。小学校で駆けっこが速いからって世界陸上出たら予選落ちするに決まってる。そもそも出場さえできないんだから。

1年間の総まとめが聞かれるテストを「世界陸上」とすれば、1ヶ月の勉強は「小学校で駆けっこが速い」に等しい。ちゃんと自分たちがしたこととその結果を見ないとダメですよ。

総まとめのテスト、広い範囲のテストは難しいんだから。第一習ったことを忘れてるんですよ、子供たちは。

習った時にしっかり勉強している子供はちょっと復習すると思いだせるけれど、習った時にちゃんと勉強してこなかった子供は「1から」基本からやり始めることになる。思い出そうにも記憶にないんだからね。

それなのに一番最初に「よしやるぞ!」って定めたテストが総まとめテストってなると、子供はツライ。だって成果が出にくいもの。

一番最初に「よしやるぞ!」ってなるこの時期に行われるのが一番範囲の広いテストになりがちなのが不幸の始まりというわけです。

親技でいつも言うように、最初に頑張るのは小テストや確認テスト、これです。やったらすぐ成果が確認できるもの、すぐ成果が出るもの。

その次が週間単位のテスト、次が月間単位のテスト、そしてその次が数ヶ月単位のテスト、最後が総まとめテストになる。順番がある。順番は難易度順、大変なもの順です。

特にこれから新学期、新学年に向けて「頑張るぞ!」って決意したり思ったりしたとき、最初にたまたまやってくるテストが「頑張るぞ!」の対象のテストじゃない場合が多々ある。

そこじゃないでしょ!っていうね。なかには、たまたま最初のテストが一番大変で、一番難易度が高い総まとめの組み分けテストだったり、学年末テストだったりして、頑張ったのに成果がなかったって泣いている人がいる…(;_;)

成果がなかったんじゃなくて、対象になるテストじゃなかったってことなんです。そこを間違えてほしくないですね。

バケツの水の量を測るのにものさしなんか使わないですよね? それと一緒。測る対象と測る物差しは一致してなくちゃならない。ちゃんとやったことが測れるもので測定しないとね。

頑張ったのに総まとめの組み分けテストだったり、学年末テストが悪くても、それは仕方がないの。だって一番大変で、一番難易度が高いテストだったんだから。

受験生だって総まとめになる入試演習は最後の最後までやらないんですよ。勉強初心者が入試演習級のテストができなくて当然じゃないですか。

だから親技ではテストはテストでも種類によって分けて考える。

週間単位テスト、月間単位テスト、数ヵ月間単位テストはまるで違う種類のテストです。違う種目なんです。

だから週間単位テスト、月間単位テスト、数ヵ月間単位テストの推移なんかを一緒にまとめてグラフになんかしない。

「週間単位テスト」と「月間単位テスト」の変動を比べても仕方がない。だって違う種目のテストなんだから。そこがね、やる気満々の新学年の家庭で最初に堕ちる落とし穴です。けっこうな人数がハマっちゃうからね。

そこは特に注意してやってもらいたいですね。

そう、期間の話でした。親技も企業も「四半期」3か月90日を目安にしているけど、「初物七十五日」の「75日」は食育大事典によれば「季節の区切りの考え方や、種をまき、発芽して収穫までの日数」から算出したものということでした。

90日は少し長すぎるように思えるんです。「人の噂も75日」というし、「ベッキーやSMAPの噂」もきっと75日のはずだ(;`O´)o

年初めの流行語は年末までには忘れられているように、実は90日で考えるより、この75日で考えるほうが勉強についてはより実用的なんじゃないかっていうのがボクの見立てなんです。

「種をまき、発芽して収穫までの日数」が75日なら、勉強も一緒で「新しいやり方で勉強をし始め、成績が上がる前兆を感じて、実際に成績が上がるまでの日数」を75日と考える。

75日で区切ると1年を約5つ(75日×5=375日)で区切ることになる。

2月~4月中旬
4月中旬~6月
6月~8月中旬
8月中旬~10月
10月~12月中旬
12月中旬~2月

いいんじゃない!

たぶんそう思っているのはボクだけでしょうが…(;_;)

「2月~4月中旬」に収穫できるのは「12月中旬~2月」に「種をまき、発芽」したもの。「12月中旬~2月」にしてきたことの結果は「2月~4月中旬」に出る。

もちろんさっき書いたように「種をまき、発芽」したとしても75日でいきなり大規模農場の収穫みたいにはならない。勉強で大規模農場とは「総まとめの組み分けテストや学年末テスト」のことです。

でも、1年間に5回に分けて「種をまき、発芽して収穫」したら結果的に大規模農場の収穫みたいにボリュームは出る。トータルでは大きな収穫になる。

「総まとめの組み分けテストや学年末テスト」入試演習で収穫できるのは1年後、来年の今頃です。まずはこれからの75日、小テストや確認テスト及び「週間単位テスト」で成果が出るように挑む。

受験学年に当てはめてみるとこうなる。

2月~4月中旬 「小テスト」及び「週間単位テスト」対策
4月中旬~6月 「週間単位テスト」及び「月間単位テスト」対策
6月~8月中旬 「月間単位テスト」及び「数ヵ月間単位テスト」対策
8月中旬~10月 「数ヵ月間単位テスト」対策
10月~12月中旬「入試演習」対策
12月中旬~2月 「志望校演習」対策

こんなふうにきれいには区切れないでしょう。

「週間単位のテスト」はうまくいったけど「月間単位テスト」はダメとか、いろいろと問題が出てくる。塾で8月には入試演習が始まっちゃったなんていうのもあるでしょう。

家庭で自分たちだけで決めても通う塾のスケジュールがそれより早ければ、途端に予定が狂う。

予定が狂っても別にかまわない。今なすべきことをすればいいんだけれど、すでに書いた「週間単位テスト」対策をまだしているのに「総まとめの組み分けテストや学年末テスト」がやってくると、すぐにあれれ・・となっちゃう。

成果が感じられませんとか。でも、あなたがしているのは今は「週間単位テスト」対策だとしたら、総まとめテストでは成果は出ない。

塾は入試から逆算して理想の形で予定が組んである。その理想の形に自分たちがハマろうとするなら、上記の予定は少し遅い。

Are you ready?

親技での理想は「月間単位のテスト」対策まではある程度自信を持ってできてる状態で受験学年になっていることですね。

なってないって!?

理想は理想だ!なっていなきゃ追いつかなきゃいけない。でも追いつくにも順番がある。いきなり「総まとめの組み分けテストや学年末テスト」に照準を合わせないことです。

やりやすいこと、カンタンなモノ、できそうなことからするのは子供の勉強と一緒。子供には「できる問題」からやらせているのに、親はいきなり「数ヶ月単位のテスト」でイイ点数を獲らそうとするのは間違い。

すでに「月間単位テスト」が満足いく点数が獲れているなら、次は「数ヶ月単位のテスト」に挑んだらイイ。

勉強は毎回習ったことをできるようになった1つの点になる。その1つ1つの点を数多く押さえて面で制していくことになる。

「小テスト」は1つの点です。「週間単位テスト」は3つくらいの点を押さえなきゃいけない。1教科あたりですよ。「月間単位テスト」は12の点で、「数ヵ月間単位テスト」は30の点を押さえるくらいか。

「入試演習」や「志望校演習」になれば、100以上の点を面で制して臨まないと太刀打ちできない。点から面にして面で制するには、1つ1つ押さえた点を腐らさずに鮮度を保っていかなきゃいけない。

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大変そうだけど、みんなやってきたことです。

1ヶ月前、3ヶ月前に習ったこと、すなわち「点」が鮮度が腐らずに保てているか、親技でいう「公開実力テスト対策」の肝ですが、それが受験生の前半、夏までにどこまでできているかが勝負になる。

子供は習ったことは忘れる。これは必定!忘れない子供はいない。だから忘れないように継続してコツコツ努力していかないといけない。

3ヶ月前のことを少しのヒントで思い出せるならいいでしょう。しかし、3ヶ月前のことがまるで思い出せないなら、それが受験生ならこれからいばらの道だ。もうそれは進む前にわかってる。繰り返されてきた道だから。

75日単位で攻めていってください。期間は「2月~4月中旬」まで。

あなたが攻める城はどの城か? 週間単位テスト? 月間単位テスト? 数ヵ月間単位テスト?

攻める城は間違ってはなりませぬ。今の力じゃいくら頑張っても、どうやっても落ちない城があるからね。城攻めは落としやすい城から行くんですよ。時間は75日です。

75日攻めて落ちなかった城があるとするなら、攻める城を間違ってたってことですから、75日を目途に方向転換することです。違う城を攻める、もしくはもう少し落としやすいカンタンな城を攻める。

75日やってもダメなやり方はその後、継続してコツコツやっても成果は出ないから。コツコツやっても間違ってたとこやってたら成果は出ない。

75日は1年で5回周期。それは5回方向転換や新しいことをやるチャンスが5回ってことです。受験生は正味5回もないよ!

やりましょう!今日から75日です!

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新単元を理解するのにすごく時間がかかります。 基本問題は最低でも7回はしないと理解が難しいです。

場合によっては20回くらいやっているのもあるのではないかと思います。

とにかく繰り返しやればいいの?

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うれしい報告

[親カツ(後)] メンバーさんからの報告

小6 やまひこさん

第一志望校に合格できましたのでご報告致します。

掲示板で番号を見たときは涙があふれてとまりませんでした。ありがとうございました。

親カツ生として不出来でした。夏までに合格圏内には入れず、10月には成績が急降下で受験やめたら?と言ったこともありました。

「今日1点積み上げましたか?」とストロング先生に言われたとき、はじめてしまった、私の失敗だと思いました。

志望校ばかり、遠いところばかりみて、子供に足りない足りないと言っていました。今日の1点が合格に一歩近づく。今日も1点。

結果についてあまりとんちゃくしないで、今日は1点稼げたかばかり10月からは自分にも、息子にも投げかけました。

1点上げるためになにができるか。中学に入っても忘れずに胸に刻んでおきたいと思いました。(省略)

1つの成功体験がのちの「失敗の母」になることはよくあることです。

勝って兜の緒を締めよ!負けて兜の緒を締めよ!戦いはさらにハイレベルになる。大事なことはスタートダッシュ!

すべての力を注いでスタートに備える。それができるのは、言葉だけでなく、心から「勝って兜の緒を締め」られた人だけができる。

その結果は1年後ではなく、今日、少なくとも明日の行動で明らかになる。

勝ったときこそ、厳しく分析、厳しく立ち上げ。これからが本当の勝負だから。

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