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こんにちは、ストロング宮迫です。

先日、1つうれしい報告をいただいたので皆さんに紹介したいと思いますが、その前に私たち親技ではテキストでも宿題でも、やる問題は最終的にはABCの3つに分類していくやり方を採用しています。

ABC分類では、いろいろな考え方、言い方をすることができるけれど、ザックリ

Aレベル問題
→この問題は間違わないだろう

 Bレベル問題
→少し時間がかかることがある 

Cレベル問題
→ちょっと理解できてなさそう

と分類して、まずはCレベル問題は棚上げにして、ABレベルの問題を優先的に取り組みます。

ABC分類では、子供が正解するかしないかを見るのではなく、

Aレベル問題
→できる、できると思える(間違えることもある) 

Bレベル問題
→ヒントがあればできる、一言いえばできる、解答を見れば「ああ」とわかる

Cレベル問題
→解答解説を見てもチンプンカンプン

などとも分類することが可能です。

各単元を理解して撃破いく上で【基本⇒応用⇒発展】と順番に進むのが王道で、これをお子さんに合わせてテキストや宿題や試験範囲を順番に優先順位をつけてやっていく。

試験範囲の全部を仮に時間の関係でできなくなった!としてもABレベル問題まで撃破していれば、言葉でいえば【◎基本⇒◎応用⇒×発展】の優先順位の高い順番に応用まではやって試験に臨める。

あるときは単元が難しくて【◎基本⇒×応用⇒×発展】など基本までしかできずに試験を迎えた!という事態もあり得るわけですが、それでももっとも優先順位の高い【基本だけ】は終えていることになります。

つまり「一通りテキストや宿題をやりました」ではなく、優先順位の高い順番にできるところまでやってテストに臨もうってことです。

これは勉強している内容が難しくなればなるほど、勉強する量が多くなればなるほど採用されなければならない方式と言えます。

公立小学校のテストでABC分析なんてする必要はない。Cレベル問題はほとんどなくて、ABレベル問題ばかりに一般的にはなるからです。量も少ないからたいてい全部こなせるし。

ただこれは一般的にはわかりやすくそう言っているだけです。

仮に難易度も低く、量も少ないけれど、公立小学校の授業があまり理解できず「解答解説を見てもチンプンカンプン」のCレベル問題が多いって子供にとっては、公立小学校の問題であっても、Cレベル問題は棚上げにして、ABレベルの問題を優先的に取り組む必要がある。

世間や一般的に言われていることは一切考慮しないってことなんです。我が子にとってどうなのか?って視点ですべては見ていく。

親から見れば「カンタンだよね」と思っても、子供にとってそうでなければ、そこに親子の視点のギャップが生まれて、「できるでしょ」「わかるでしょ」「この前言ったでしょ」という終わりのない怒りが生まれるだけだから。

いかに成績不振の子供だって、またいかに優秀な成績の子供だって、習う単元、克服しようとする単元はその子供にとってのAレベル問題から取りかかる。これが勉強の王道と親技では考えているわけです。

その王道の上級の技として「Cレベル問題は棚上げ」が出てくる。

子供の勉強で「とりあえずやらないでおく」問題なんてあるのか?

それは我が子を見てみればすぐわかる。あるんだから。これは永遠にCレベル問題をやらないってことじゃない。文字通り棚上げです。

ABレベル問題がちゃんとできないうちにCレベル問題をやっても身につきませんよ!又は身につけるには膨大ない時間がかかりますよっていうだけであって、ABレベルができたら、棚上げにしていたCレベル問題に行けばイイ!

ただCレベル問題をやっているときに、ABレベル問題ができていないとCレベル問題は時間はかかるし、できないし、結局身につかないってことも多い。実りが少ないわけです。

でも、多くの家庭でABレベル問題はそこそこに、Cレベル問題に延々と時間をかけて、そしてテストの点数は悪いって事例は多い。

ちゃんとやる問題は分類して、ちゃんとした作戦を持ってやりましょうって言っているだけなんです。

悪くても「基本だけはやる」というのは、もう1つ入試でのちに全範囲を通しで問われるというシステムを入試が採用しているから。

Cレベル問題にこだわって、ABレベル問題をそこそこに進んできた子供は後悔テストや実力テストなど範囲の広いテストになると、まるでできなくなる。入試は全範囲だからなおさらです。

各単元を撃破しながら、その撃破した単元はずっと習熟度を保ったまま進んでいかないといけない。

そうするためにも、やる問題の取捨選択をきれいにして、意識して臨まないと、1ヶ月前にやったことを全部忘れてしまってもらって、今を生きていってたんじゃ、入試の段階で困るからです。

さて、前置きが長くなりました。いただいたうれしい報告を紹介します。

[中学受験コース(応用)] メンバーさんからの報告

小5 Rさん

こんにちは、現在、11月中旬より小5で復テ対策をしております。復テを始めてから、初めてのテスト結果が出たので、報告します。

もともと算数が苦手なので、ノリ勉方式をとりながら、緑の目に良いシートを使って勉強しています。最初はほぼ全てB問題な感じです。

1回目はヒントを与えながら、もしくは回答を写して、解けない自分を認めたくないようでヒーヒー言いながらシートを作成しています。

2回目は自力で解ける問題は解いて(BからAに昇級)、解けない問題はヒントを与えながら、3回4回5回と短期間内で繰り返すようにしています。(BからAに昇級)

2回目で自力で解けた問題は3回目以降になると職人のように素早く解けるようになっていることが多いです。

しかし、少し時間が空いてしまった問題は鮮度が落ちて全くわからなくなっていることもあります。娘の通う塾は月1回しかテストがなく、テスト範囲広いです。

シートの1回目の作成に大変時間がかかり、2回目~をするタイミングと塾の授業にあわせて1回目のシートを作成する時間との兼ね合いに頭を悩ませている状況です。

11月中旬のテスト一週間ほど前から復テ講座に入りました。

テスト範囲のシートは最終的にA98枚、B4枚、C7枚。AはBからAに昇級したものがほとんどです。本来Aに重点を置くところを、Aがあまりにも少ないので、BからAに昇級させようと必死でした。

10月テスト結果(復テ前)
A 65%
B 53%
C 0%

11月テスト結果(復テ後)
A 91%
B 73%
C 0%

娘もテストに今までになかった手応えを感じていたようで、テスト後は今までみたことのない自信が顔に出ていました。

ポカミスがだいぶ減り、今回は3問でした。それが間違っていなければ、Aは100%、Bは94%になっていたと思います。

Cの配点が高いので偏差値はあまりよくありませんでしたが、時間のない中、まずまずの結果がでました。

とても嬉しいです。何より、娘が緑のシートをすすんでやりたがります。塾の小テストも100点続きで、嬉しそうです。

ストロング先生、どうもありがとうございます。

現在は、次回12月中旬のテストに向けて緑のシートを200枚位つくり、取り掛かっています。テスト前に配られるプリントがあるのでもっと増えると思います。

記述式の問題が多く、塾の採点結果がでるのがとても遅いので、年明けの結果報告になると思います。

いかがでしょうか。ボクがうれしくなった理由がわかりますか?

結果としては「Cの配点が高いので偏差値はあまりよくありませんでした」とのことですが、1ヶ月経って「できる問題」「できるはずの問題」の正答率は著しく上がっています。

「ポカミスがだいぶ減り」、「娘もテストに今までになかった手応えを感じていたようで、テスト後は今までみたことのない自信が顔に出て」いたし、「塾の小テストも100点続きで、嬉しそう」だとのこと。

こういうのが一番うれしいですな。

なんかやれそう!こなせそう!って思えるとき、人には力が湧いてきます。

苦しい試合展開で身体が疲れて動かなくなった試合の後半で自分たちに得点が入ると、選手の動きが違ってくるサッカー選手のように。

この方のこれからについては問題点や課題もあって、もっとより良くしていける改善点はあるし、それについて個別にメールで送ったけれど、子供が「やれるんじゃないか」と前向きな姿を見せている報告は本当にうれしいです。

去年ここで書いた中学生の子の「歴史が39点からだ82点になった」話を覚えていますか?

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この子は今、中2になっているんですが、去年から担当している先生によれば、個別指導での90分授業でも、なかなか集中力が続かないという悩みを何度も打ち明けられていました。覚えるのも遅いとかね。

確認テストをしても最後まで集中力が持たない。後半になればなるほど正答率が下がるとか。

で、英語に集中すべし!ってことで個別指導では英語に力点を置いてやっていたんですが、今回の期末テストでなんと「99点!」だったようです。

1つだけアクセントを間違えただけ。頑張ってはいたけれど、中2になってからは80点前後をウロウロしていたこの中学生がこの期末であわや100点だったのです。

この子がどういう表情をしていたか。もう見てたら泣きそうになりましたな。天にも昇る気持ちというんでしょうか。「私はやれるわ!」それがたった1回のテストで実感された。

もちろん次が大事になるのは皆さんもご承知のとおりですが、おもしろいのはその「99点結果報告」の授業ときにやった確認テストが見違えるくらいにすばらしくなっていたこと。

英語を見ている先生も「初めて見た!」って言ってました。

成果成果と壊れたマイクのようにここでは言っているんですが、成果ほど人に自信をつけさせ、人を変えるものはない。

リストラが粛々と進む企業でやる気は出にくいのと一緒。やってもやっても成果が実感できない勉強が続いている子供も一緒。

でもね、成果ってドカンと知らないうちに出るときもあるけれど、前兆があるのよ。

それは日々の生活で感じられる、必ずね。

それが今回紹介した方の報告にはよく出ていたと思います。

「ポカミスがだいぶ減り」、「娘もテストに今までになかった手応えを感じていたようで、テスト後は今までみたことのない自信が顔に出て」いたし、「塾の小テストも100点続きで、嬉しそう」

これでいいわけじゃない。もっと良くできるし、改善点もあるけれど、前に進む推進力にはなり得る。

話としては、親からすれば「偏差値はあまりよくありませんでした」ならよくなったとは言えないじゃないかという見方もできるのです。「こんな偏差値じゃ志望校には届かないわ」っていう親だっていると思うんです。

でも、ボクはそこじゃないと思う。

最終地点は「偏差値が上がった」になりますが、その過程での良き前兆や予感や子供の表情が前に進む糧になる。どう思うかはあなた次第ですが、子供の顔に「自信」が浮かび、「嬉しそう」なら、それを糧に次を目指せる。

親が工夫してもっともっと良くしてやれることができる。そこなんです、親技で求めているのは。

Rさん、ボクがメールで書いた内容もよく考えてより良くしていきましょうよ。昨日より今日、今日より明日。

なんだか良くなっていると感覚があるから明日に向かえる。その感覚は見えないけれど、明確に掴み取ることができるものです。

ガソリンがないとエンジンは動かない。成果がなければ頑張れない。

そのガソリンや成果は人それぞれなんです。他人から見れば小さなことでも本人や親にとっては勇気が湧いてくるものになりうる。

だから問いたい。

あなたやあなたのお子さんには今日走る「ガソリン」はありますか? そのガソリンは今日「給油」されますか?

ガソリンがないのに尻にムチだけ打っても「車」は走らない。人っていうのは単純だけど、実にやっかいな生き物だからね。

あちこちから「本日のガソリン、満タン入りましたー!」って声を聴きたい。それだけです。給油所のない砂漠を根性では走りきれないからね。

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仕事が忙しくて子供の勉強を見ることができないという方もいるでしょう。目指している学校には今のままじゃあ到底ダメなんだという現状の方もいるでしょう。

そこではもう手の施しようはないのか。考えられることはないのか。

それぞれの家庭でなにがしかの事情があり、スムーズに勉強を親子でできない障害があることでしょう。その障害をなくすことはできないと仮定して、親技を駆使するものが考えられることは何なのか。

メンバー専用【音声セミナー】

うれしい報告

『10の鉄則』の感想、続々と・・・

小4 ぼよよんさん

3年生までは毎日勉強をしていましたが、4年になってから、宿題の量が多いといって勉強を拒否するようになり、いまでは、土日にしか勉強しなくなり、塾のクラスもどんどん下がっていって後がない状態となりました。

そんな子どもを何とかしたくて購入しました。

10の鉄則を読んで、自分のやり方は、勘違いの間違えだらけだったことに気が付きました。

今までは出来れば当然、間違えれば叱責、というパターンでした。これでは、勉強もしたくなくなるんだということが鉄則を読むまでわかりませんでした。

今となっては、一問でも間違えると、もうやだ、といって、途中で鉛筆を投げ出し、やめてしまいます。

そんな子供にヤル気を出させることを、機嫌を取るのとを勘違いし、機嫌を取ることは絶対にしないと心に決め、やらなきゃダメだと強制していたのが良くなかったのだと反省しています。

今から、周りに追いつくために、自分の態度を改めようと心の底から思いました。子供の機嫌を取るのではなく、ヤル気を出させることから始めようと思います。

でも、時間に限りがあるので、できることはセットで進めていきたいと思います。(何をセットにするかが難しいですが。)

子供をヤル気にさせる所が一番難しい。ここは時間がかかる。

やれば出来る、勉強した分だけ結果が出ると思わせるように鉄則2、3,5,6,8、9を並行稼動させて、1ヶ月後の+10点を目指します。

基本は親である自分の態度を変えて子供に接します。

「ああ、間違っていた」と気づき、よーし、今までとは変えてやっていくぞー!その意気やよし。

ただ今までの負の蓄積があるでしょう。

親は切り替えたつもりで、「新たな自分」になったつもりでやっていても、子供には何年も前の「親のまま」であるわけです。

だから、最初が一番キツイ。子供に親が変わったことを知ってもらうまでが産みの苦しみになる。

多くの親はかつての負の蓄積があったことをすっかり忘れて、こんなに子供のことを思って、親も変わろうと思って頑張っているのに、やっぱり子供は変わらないという結論を「すぐ出す!」

今までの「出来れば当然、間違えれば叱責」、これをしないよというメッセージを伝えるのが大変なのです。

一番てっとり早いのは子供に謝ることです。

「ごめんね」と。「あんなことをしていたら勉強がイヤになって当然よね。お母さん、間違ってたわ。ホントごめんね」と。

子供に対する威厳や権威がなくなっちゃうって!?

もともとなかったんです。いや、ないことにすでに子供が気づいている。だから、「一問でも間違えると、もうやだ」となっちゃう。

親が変わらなければならないのは当然として、それを態度とメッセージで小学生にもわかるように示す。

親の本気度合いが問われます。ファイト!

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