こんにちは、ストロング宮迫です。

中学入試では、とうとう受験生は全範囲を出題範囲とするテストが始まりましたね。もう入試と同じ全範囲。

ただし、難易度はまだまだ入試仕様とはならず、これから徐々に上がっていく。範囲が「ぜんぶ」ってなれば、まずは「広く、浅く」の勉強が王道です。

もっといえば、「浅くて」いいから、つまり基本的事項だけでイイから、「広く」、つまり全範囲をまずは確認する。

夏期講習が「広く、浅く」になっているなら、それを大いに利用すること。

しかし、夏期講習が「広く、深く」または「狭く、深く」で基本から入試演習まで幅広くやるようなら、親は気をつけておかないといけません。

そう、消化不良ですな・・・

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基本から入試演習まで幅広くやる場合、どうしても頑張ったり、目がいきがちなのは入試演習系の問題になりますが、基礎知識・基本問題をおろそかにして、これから先はない。

この夏休み前、そして夏休みでは、これまで勉強してきた中で、大きな穴が空いていたり、苦手と思っている単元を集中的にやる計画を立てているでしょう。それでよし!

その時でも、一気に入試演習問題まで進むとせずに基礎知識・基本問題をちゃんとやること!

焦っていると、ついカンタンなところを飛ばしがちだけど、それではこれから先がない。

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夏休みにする「大きな穴の補修」や「苦手単元の克服」で、最も大事なのは基礎知識・基本問題ですし、それらができていないから「大きな穴」や「苦手」になったのだから。

それらを行った上で、9月以降も、受験生は引き続き、全範囲をターゲットに、「広く浅く」は確認していくことになる。

広く浅く」の確認は、これから入試までの間に何度も繰り返し、短時間で行っていかないといけないことですが、短時間で終えるためには、基礎知識・基本問題がサクサクできなきゃいけない。

日々の勉強にプラスして短時間でやる「広く浅く」の勉強が「ええっと、ええっと・・・」となっていたら、短時間で終わらないからね。

そういう意味では「広く浅く」の勉強は、忘れた頃に確認するためのものとも言えます。一部忘れているものを思い出す作業が「広く、浅く」の勉強。

だから、ぜ~んぶ忘れていたら、ベースになる日々の勉強が崩壊することになる。

これら膨大な範囲の内容を短時間で「広く、浅く」復習するためには、親の手助けは欠かせません。

手助けがいらないのは、現時点で順調に合格圏内に入っている連中でしょう。

しかし、順調な連中も、この先「入試演習の壁」は越えなきゃいけない。越えられなければ、全範囲の模試や入試演習になると、偏差値や順位は習熟度が下がります。

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下がってから「あれれ、どうしたの?」って考える親がほとんどだけど、「広く、浅く」の勉強の手助けを今していなければ、秋に成績が下がってきたときに親が手が打てない。

なにやったらイイのかがわかんないんですよね。

ただこれまで順調だったからという意識があるから、そういう親は入試演習系の問題ばかりをやらせたがる。躍起になる。

でもね、基本が飛んでいる場合がほとんど。忘れちゃってるんですよ。

だから、今順調な連中も注意深く見守っておくことです。

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すでに順調なら入試演習で最大限力を発揮する入試実践テクニックをきちんと駆使して、持っている力を100%発揮できるテストの受け方を訓練していく。

入試には2つの柱「実力をつける」と「全範囲のテストの受け方の訓練」の両方がいる。

どっちもいる。どっちが欠けても、子供の力は100%発揮したことにならない。

全範囲の「広く、浅く」の勉強は「実力をつける」の柱方面の話。

模試で時間配分をしつつ、できる問題から先にやり、あとから戻って見直ししたり、飛ばした問題を獲りにいったりは「全範囲で難問が入っているテストの受け方の訓練」の柱方面の話です。

実力をつけて、蓄え、良いテストの受け方をする!これなしに入試演習の壁は越えられない。

子供自身が自分の力でそれをやりきるのは全体の2割。あなたのお子さんがその2割に入っているなら問題なし!です。

2つの柱「実力をつける」と「全範囲で難問が入っているテストの受け方の訓練」の両方をやっちゃおうというのが、僭越ながら親カツ講座「入試実践コース」です。

いずれも大学入試まで使えますから、「いつやるの?」って聞かれたら「今でしょ!」っていうしかない。

まあ、親カツ講座のことはさておき、2本柱のことをよくよく考えて、これからの最後の坂を登りましょう。

実力がなければ、入試演習で点は獲れない。実力があっても、入試実践テクニックなしに持っている力は100%発揮できない、これは事実ですからね。

さて、中高一貫生は今週くらいですかね、定期テストの終わりが。そして、公立中学生は続々とテスト返却がなされていることでしょう。

この夏休み前のテスト結果によって、夏休みの旅行などの「ご褒美」が決まるって張り切っている中学生も多かったようです。

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ウチの中学生の娘も定期テストだったんですが、我が娘は、他の中学生のように頑張ろうが頑張るまいがご褒美は与えられません。旅行にも行けません。

だって夏休みはボク、忙しいもの。

「よし子ちゃんはイイ点数だったら海外旅行なんだって」とか

「はな子ちゃんはスマホを買ってもらえるんだって」とか

色々と言ってくるけど、すべてガン無視です(^∇^;)

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ここでは何度も書いているように子供に与えるご褒美は「自由時間」と本当にそう思っていて、それ以外に成績の良し悪しで、ボクが子供になにかを与えることはない。誰の話を聞いてもね。

旅行に行くとすれば、成績がよかろうが悪かろうが旅行には行くし、スマホを買ってやりたいと思えば、成績が悪くても買うしね。

テストの結果は親の責任です。イイ成績を獲る子にしたのも、悪い成績を取る子にしたのも、最終的には親の責任なんじゃないでしょうかね。

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まあ、それはボク個人の考えだから、誰かに強制するつもりもないし、賛成してもらわなくてもイイ。

成績となにかが与えられるのは関係ないのに、それなのにやっぱり我が娘は、海外旅行がかかっていた、よしこちゃんは「定期テストの最終日も夜中2時半までやったらしいよ」って話を言ってくる。

ガン無視も疲れたので娘には言ったんです。

「エッヘン、かわいい我が娘よ、よく聞きなさい。

テスト前日に夜中の2時半まで勉強するのは負けパターンなんだよ。

それは頑張ったなんて言わない。完全に準備不足なんだよ。わかる?

毎日2時半までやっていて、テスト前も同じように2時半までやってたんなら、頑張ってるとは言えるよ。でも、テスト前だけ2時半までやっても意味がないんだよ」って。

そう言ったのにはワケがあって、今見たら、4月ですね、娘のLINEデビューは。

自分所有のスマホを持っていない娘がLINEのアカウントを父子で共有していることはここで書きました。

あれから3ヶ月ほどですが、中3生のLINEのやり取りの数はすさまじい・・・の一言に尽きます。

以前は、LINEをパソコンと同機していて、LINEの着信があるたびに「チャリン」って音がなるようにしていましたが、LINEが鳴りまくってうるさすぎるから今は音消しにしているくらいだから。

今は着信があれば、1秒ほどコメントが表示される形にしています。この試験期間中も、試験期間中ですよ!!延々とLINEにはコメントが流れていた・・・

社会の公民が控える試験前日、夜中の12時過ぎに「国民皆保険ってなんなの?」みたいなのがパッと表示されました。

たまたまそれを目にしたんですが、これって負けパターンですよね?

「理科、93ページも試験範囲なの?」なんていうのもあったな。

もしですが、海外旅行という名の「ご褒美」をぶら下げられて、頑張った結果がこれなら、高校では、高校の内容になれば、確実に落ちこぼれると断言します。

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これももしもですが、前日に無理してでも頑張った結果、イイ点数が取れたとしましょう。海外旅行もゲットしたとする。親子ともどもワーイ!ってなるでしょう。

子供にはきっと刷り込まれるはずです「苦しいけれど前日に頑張れば何とかなる!」ってね。

しかし、この成功体験は高校になったら通用しなくなる。日々のことを日々きっちりこなさないと試験期間中や試験前日では到底間に合わなくなる。それが現実です。

だから、「試験前日に頑張ってイイ点数を取れた!」ってならないほうがこの子のためには長い目で見たらなる。

そうボクは思います。

一夜漬けや付け焼刃でうまくいった時ほど、注意するべきなんです。だってそれが習慣化するんだから。成功体験は子供を縛る。

ましてや海外旅行がゲットできた日には、解けないほど縛りとなって子供を拘束するんです。

コワーイ (^^)♪

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まあ、我が娘も試験前日の11時過ぎに「この問題ってどうしてこの答えになるの?」なんて試験前日にあっちゃならない質問をしてたから、人のことは言えないんだけれど(;`O´)o

成績がイイ子っていうのは、ずっと成績がイイ子っていうのは、寝る時間はいつも同じです。

試験3ヶ月前も1ヶ月前も1週間前も前日も同じ時間に寝る。それはいつも同じようにするってことです。

いつも同じようにするってことは、準備が早まるし、前日には仕上がっているってことです。

「試験期間中は毎日夜中2時半までやってました!」なんて喜ぶべきことじゃないとボクは思います。

まあ、大人だって毎日きっちりコツコツなんて、みんなできやしないんだから、子供のことは言えないけれど。

でもね、親がそうできなくても、子供ができるってことは起こり得る。親の不得意を子供が軽々やってのけるってことは多々あるんです。

それは親がなにをさせるか、なにを与えるか、なにを喜ぶかによって、子供は条件づけられ、決まります。

あなたが約束したこの夏休みの「ご褒美」は子供にどんな影響を与えたか。試験のか結果よりも、もう1回真剣に考えてみるべきですね。

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