にっぽんのいろ「瞑色(めいしょく)」
夕方のほの暗い空の色。何だか少し寂しくなる、夕方の不思議な時間帯を思い出します。寂しさと同時に、心が落ち着き、頭の中が整理されるので、私は好きです(*^-^)インスタhttps://t.co/Ff5vS20N2D#暦生活 #にっぽんのいろパレット pic.twitter.com/yziTpAL2l0
— 暦生活 (@543life) 2018年10月18日
こんにちは、ストロング宮迫です。
この間、出先に嫁から電話があって「テレビが見られるなら見て。親子の会話やってるよ」と。ドラマではなく、実際の親子の会話シーンがあれば、いつもすすんでTVを見るボクにはありがたい電話。
ただねえ、「オレさあ、こういうのを見たいんじゃないんだよ!」と見たあとで不平を言うことも多く、忙しい時はその善意の電話に腹を立てたりするから嫁も難しい。まあ、言われたんだからさ、一応見てみた。
あとで調べたら、それは『本日、開店します!シングルマザー人生の決断SP』という番組でした。番組名で検索すると、テレビ番組をまるまるアップしているサイトもあるみたいなので、興味のある方は各自調査でお願いします。
マイナビニュースによる番組紹介では
飲食店や美容院などの開店までに密着するドキュメンタリーのスペシャル版『本日、開店します!シングルマザー人生の決断SP』(TBS系)が、10月16日(水)19時より放送される。
今回は、開店を通して人生の大きな決断をするシングルマザーたちを、2時間にわたって大特集!
1軒目は、京都”ビーガン料理”レストランを開店するシングルマザーの女医に密着。ビーガン料理とは、動物性食品を使わない料理のこと。アザ治療の権威として富も名声もある有名な女医でありながら、レストランを開店する彼女の思いに迫る。
続いて、熊本で創業120年の肉問屋を営むシングルマザーが開店した焼肉屋が登場。彼女は女手ひとつで3人の子どもを育てている。夏休みの間、15才の長女に店を手伝わせる事にしたのだが、遊びたい盛りでなかなか真面目に働かない。そこで娘に”120年間、肉と共に生きてきた家業の重み”を知ってもらうために、母はある行動に出る。
3組目も放送されましたが、親子というテーマは入ってなかったようなので、途中で見るのをやめました。
放送された親子の様子はボクにとって実に興味深かった。記憶で書くので事実で間違っている所があればごめんなさいです。
1つめは紹介にもあったようにアザ治療の権威として富も名声もある有名な女医さんだそうで、貪欲にハリウッドスターにも人気という「ビーガン料理店」を出すっていうバイタリティーあふれる女性。
女性には現在16歳の娘さんがいて、彼女はフィギュアスケートをやっているとのことで、練習場のスケートリンクの場所の関係と言ったのだったか、家もあちこちに数軒もっているらしい。
富も名声もある有名な女医さんには10年以上にわたって寄り添うスタッフがおり、開店するお店の運営はそのスタッフの女性が総責任者を務めているとのことでした。
おもしろいのはそのスタッフの見解で、「先生、怖いですよ」って言ったことで、実際、開店にあたっての試食では実に緊張感のある顔で女医さんと相対していたのでした。
映像を見てコメントするタレントも「ピリピリしてる」とか囃し立てていましたし、字幕にも「緊張」とか出ていたので、実際そうだったのでしょう。
普通はそうなりますよね。お金を出すオーナーとそれを取り仕切る責任者の関係なんですから。
でも、その女医さんが娘さんに対する姿はまったくそういう感じではなかった。
スケート練習を見に行く時は娘の視線に入らないようにこっそり見る感じだったし、最近では娘との距離感が気になっているらしい。
「この間の試合は見ましたか?」
「車の中にいました」
スタッフが「見られると恥ずかしい?」と娘に問いかけて、母が「お母さんが見るとうまくいかない?」って娘に聞くと、娘は即座に「関係ない」と。
母「関係ないなら見てもええやん」
娘「うるさい」
で、字幕に「子供のアザは治せても、娘との関係はなおせなかった」と少し意地悪な言い方をしていました。
この娘さんが「うるさい」って言った時の目はかなりキツイ感じで、お母さんは目をそらしていました。こういう光景はよく見るんですよね。
ここで取り上げているのは、別にこの母娘を評論したり、批判したりするためじゃない。考えてみてほしいんです。
もし自分がこの子の母親だったら、どうするって?
一般の家庭にテレビが入って撮影すれば、いつもと違う感じになるのもよくわかるし、たとえば試合に行く前のピリピリした感じのときと家でまったりしている時では同じ質問でも対応は変わったでしょう。
だから、テレビでさっと見たボクには彼女たちの真の母娘関係はよく見えない。16歳にもなれば、親に「うるさい」くらいも言うでしょう。親に「うるさい」と言ったことのない子供は2割でしょう。
女医さんは同じ人間なのに、スタッフに自然とある種の緊張感を感じさせるのに、娘にはそれをまるで感じさせない。
なんでなんでしょうねえ。ある種の緊張感がある方がイイ関係を築けるのにとボクは思うし、娘にもスタッフと同じように接すればいいのに思う。
それを娘にできない理由があるのかなあと。
たとえば、シングルマザーとなったことへの子供への申し訳なさとか、いつも忙しくて寂しい思いをさせているとか。それは番組を見ただけではわからなかった。
ただ現代は多くの親が忙しくて寂しい思いをさせているからと、一緒にいる時はやさしくしている。
やさしいことは悪くないけれど、やさしさが甘えになり、いい加減な関係に堕していくことはよくある話です。
なんといえばいいのか、やさしさ一辺倒なんですな。
やさしさはきびしい面があるからやさしさを感じるし、
きびしさはやさしい面があるからきびしさを感じる
のではないでしょうかね。
厳しさを含んだやさしさであり、やさしさを含んだ厳しさ
やさしい一辺倒とか厳しい一辺倒は関係が長続きしない。それは一方が耐えられなくなるからです。
番組で出ていた娘さんたちは結構な割合でスマホを見ていました。この状況はこの娘さんだけではないですよね。
今や電車に乗れば、座席に座っている人の8割以上はスマホを見ている状況なのですから。一人でいる時ならいいですよ。
でも、親子で話している時に子供がスマホ見ながら対応していたら「オイ、コラ!」って言えばいいのに・・・とボクは思う。どうしても必要で見ている以外ならね。
親子で話しているのに子供はスマホを見ながらなんか言っているという姿はボクにはちょっと考えられない。
さきのお店のスタッフが女医の前で緊張感を持ってメモとりながら話してたように少なくとも顔は向けて話すのがごくふつうのことでしょう。だっていずれ社会に出すんですよ。人の話を聞きながら、スマホいじっていたら、困るじゃないですか。
それとも、親の前でだけでそうで、他人の前に出たらちゃんとやれるのか?
何年か前にある事務所移転の飲み会があって初めての人が半分くらいの集まりに行ったことがありました。その中に20代の若者がいて、就職がないと。
で、周りのみんながこうしてみたら、ああしてみたらとアドバイスする。しまいにはタイガー山中に「1回使ってやってみてもらえませんかね?」と頼むみたいな状況になって。
ボクは「キミ、ダメだよ」と言ったんです。だって「みんながキミにアドバイスしたり考えたりしているのに、キミは3分に1回はメールのチェックかなんか知らないけれど携帯をずっと見てる。使えないよ」みたいなことを言ったことがあります。
ボクがそう言っている目の前でも携帯をイジっていましたが・・・・
顔を見てものを言うってことがなんだかできなくっている子供が多いような気がします。それは大人もそうですな。
「うるさいなあ、もう。知らないよ」と言いながら、明後日のほうを向いている。
女医さん母娘の場合は母が明後日を向き、もう1組の焼肉屋さんの母娘は言われた娘が明後日を向いていた。
同じように言ってもいいから顔を見て言い合うようしたらいいですな。
少ない時間しか取れないなら、仕方がない。その少ない時間をちゃんと顔を合わせて話しましょうよ。
親子で喧嘩しても文句を言い合ってもイイ。向き合って言うなら。そう、顔を見るんです、正面から。
子供が目をそらしたら、目をそらすなといえばいい。もちろん親の方も。
高校生の息子が「もう学校をやめたい」と言い出したら、どうするか。ここで大切なことは、子供と一緒になって、高校を辞めた後の事を考えることだ。学校を辞めて何をしたいのか、どれくらいの収入が望めるのか。子供の視線でこうした質問をしていくうちに、子供が自分の姿勢の甘さに気付くこともある。
— 大前研一 BOT (@ohmaebot) October 22, 2013
最後にボクが大好きな『秀吉と利休』という本を書いた野上弥生子さんのエピソードを紹介します。
「厳しさを含んだやさしさ」「やさしさを含んだ厳しさ」を感じさせてくれるエピソードです。
こういう考え方をし、きちんと実行すれば、そりゃあイイ子供に育ちますわな。ただみんなできないだけで・・・
以前のメルマガを見ていて、こんなのがありました。
当時中3のさぶれさんからの報告で
先日のメールで、ご指摘されたとおり、子供の状況はかなり厳しいところにあると認識しております。10分でも15分でも時間をつくり、確認テストを実施すべく頑張ります。
先日、知人から、ストロングさんと同じように、受験生の親の心構えをすごいパワーで諭されました。
その方は、私たち親子が志望する高校に2人の子供を合格させています。
「受験は親次第で何とでもなるもの!勉強したがらない子供を押したり引いたりしながら、どんどん勉強させるのよ!
勉強しようとしないと悩む暇があれば、とにかく勉強させる!!上手に押したり引いたりすれば、受験生の子供は必ずノッテくるものよ!!
母親が弱気なのが一番ダメ!!絶対子供を合格させるという気合で頑張らなくちゃ!!早くたくさん勉強した者が勝ちなんだから、時間をまいてまいて勉強させなさいよ~!」
と、有り難いお話をして頂きました。
特に、強調されたのが、頑張らなくちゃいけないのは子供よりも親なんだと言われてました。
ストロングさんと同じことを話されたので、私の気持ちを引き締め、親カツ技に邁進するぞ!!とりゃ~!!でございます。
2年前の話でもまったく色あせないなあとストロングは思います。
悩む前に勉強する!これが受験の基本姿勢。
早くたくさん勉強したもの勝ち!これが受験の鉄則。
「どうしたらいいんでしょうか?」と勉強する前に悩むのは愚の骨頂。
やれ!やるしかないんだーー!!受験生!押忍!