小6 おまっちゃさん

ご無沙汰しています。以前 ノリ勉 や、メルマガの質問などで大変お世話になった者です。

その後ストロング様の本とメルマガを読み続け、とうとう中学受験学年となりました。

塾の先生も何とも頼もしく

「言うとおりの課題をやれば偏差値60はとれる」

とおっしゃるので、まずはそこまでと思い課題はおまかせして、やらせるのは私の役目と思っておりました。

何しろ課題が多いものですから課題が終わらない時もあり、妥協した時の定期試験はいまひとつでした。

で、毎日ノートに細かく学習計画を立てました。

朝食前にやる課題
下校後(おやつ前)やる課題
夕食前やる課題
入浴前やる課題

というように具体的に。

課題を残すことなく1ヶ月続けた直後の定期試験でいきなり偏差値が大幅UPで全て先生のおっしゃる通りになりました。しかも本人の第1志望校の有望圏内に。

ところが…。当の子供本人は

「いや、まぐれだから…」

と全く手ごたえを感じていないのです。

親が学習計画を立ててやらせているようでは達成感がないのでしょうか?

本人が、たとえまぐれでも成績UPを喜び、それをきっかけに次も同じようにがんばろうとかもっと良くするにはどうしようとか思わないということは、この先自分でやる、という方向に向かえないような気がします。

二人三脚のつもりでいましたが子供をおいて、一人で突っ走ってしまったようです。…午年ですし…。

空回りしているようで、ついメールしてしまいました。

いかなる親も、子供について悩みが尽きません。

オイオイ、どうした!有望圏内に入ったんだぞ!もっと喜んで、そして、もっとノリノリになっていってくれ!

そりゃ、親としては、不安になります。イイ結果が出たわけですから、これをキッカケに、今まで以上に勉強に対して、積極的に、貪欲になってほしい。そう親は願う。

そばでじっと観察している親は、ちょっとした子供の変化が気になるものです。

さて、じゃあ、どうするかですが、今回の相談は、子供の習性を知っていれば、意外とカンタンです!

子供が第1志望校の有望圏内に入った!よし!

この勢いでますます頑張って・・・と思っていたのに、子供は、意外と冷静?に「いや、まぐれだから…」と言う。

ストロングの経験から言えば、勉強に関して、子供たちは、「まぐれ」という言葉は口にしないものです。ホント、めったにない。

ある状況を除いてはね(^_^)

子供が「まぐれ」を口にするある状況とは、

「照れ」です。

子供は、「照れた」ときに、「まぐれ」と口にします。

よく点数がドカーンと上がったときに、友達に聞かれ「まぐれ、まぐれ!」なんて、とっさに答えるのと同じですね。だって「点数が上がった理由」について、子供は、ちゃんと自分でわかっています。そういうときって、思いっきり勉強してますからね(^_^)

だから、おまっちゃんさんは、心配せずに今の調子で、引き続き、頑張らせることです。

そして、どうしても、心配であれば、こう聞いてみることです。

「どうして、まぐれが起きたの?」ってね。

また、今やっている勉強のことを指して、

「これをやらなくても、まぐれは起きたかな?」って聞けばイイ。

試すとわかりますが、子供はよく理解しているはずです。だから、心配はいらない。照れ隠しのお子さんの表情は気にせず、大いにアオっていきましょう。

以前、ここでも書きました、なにかをする「前」に勉強する!これについても、

毎日ノートに細かく学習計画を立てました。

朝食前にやる課題
下校後(おやつ前)やる課題
夕食前やる課題
入浴前やる課題

というように具体的に。

見事実践されていますから、ストロングは全然心配していませんよ。もっと言えば、この「なにかをする前」の分単位の勉強を今以上に本腰を入れてお子さんがやるようになれば、もっと安心ですけどね。

求めるとすれば、そこだけです。この調子でガンバってくださいね!

さて、今回の相談はそんなに大変な問題ではなかったので、ストロングのコメンはそれくらいなんですが、少し違った観点からもう少しお話してみましょう。

おまっちゃんの相談を読んで、中には、内心「コノー!」羨ましい悩みだなあと思った人がいると思います。

悩みじゃないジャン!てね。

そういう方に、ぜひ考えてほしいのは、おまっちゃんのお子さんは、

なぜ、偏差値60になったのでしょうか?

ということ。

偏差値60といえば、簡単なことではありませんよね。仮に最初から偏差値が60だった方は、それを維持するためになにかをやっているでしょう。

また、段々成績が上がって、60になった人も、もちろん人には見えない、言えない努力をした結果としての60。なんにもしないけれど、偏差値60越えているんだよね!なんていう子供も親もストロングは見たことはありません。

先に書いた、おまっちゃんの「~する前」勉強なんかも、通常の勉強をこなし、プラスアルファでやっている勉強です。

いったい、誰ががんばった成果なのでしょうか?

確かに、本人は頑張った!これは間違いない。

でも、おまっちゃんさん自身、つまり親も頑張っていますよ!

でも、その部分がなかなか見えなかったりする。だから、単純にうらやましいと思われたりするわけですが「成績がイイ子の親」は、本当に努力家である!子供以上に頑張っている!ということをぜひ皆さんにはわかってほしいと思います。

仮にですが、

◆最初は子供の能力が同じ程度であったとしても

◆スタート地点の子供の成績が同じであって、

時間の経過とともに、成績は違ってきます。

何が言いたいのかというと、

親の違いが成績にも表れるということです(^_^)

だから、口をすっぱくして言っている

親が何をするか?

が、大事なってくるわけです。

もちろん、子供に「課題をちゃんとやること」を約束し、ほっといても、それを実行する子であればそれもいい。でも、そんな子はごく一部だし、自分でできるようであれば、すでに成績だって問題はないでしょう。

もう一度言いますが、「子供の能力が同じでも、成績は違ってくる」ということなのです。この事実は重いですよ。

子供に「あなたが頑張らないからよ!」なんて言っている場合ではないわけですね。

もともとの成績は同じだった!なんてことになれば、一体誰の差なんだとなります。何でそんなことを言うかといえば、おまっちゃんさんも、下のクラスから上がってきた人だからです。

塾の課題をこなしきれずに悩み、欲を出さない子供を歯がゆく思った時期があり、そのときそのときの悩みを打破するためにいろんなトライをされてきた人だからです。

おまっちゃんさんは、過去にここで何度か取り上げていますので、そのことがよくわかります。

スタート地点は同じだったんですよ!

それを頭に入れて、以下、過去に取り上げた抜粋部分、少し長いですが、読んでください。普段決して見えない成績がイイ子の「親」や「家庭」の様子がよくわかるはずです。

2年前の夏休みのメルマガ。もちろん、相談者はおまっちゃんさん。

この夏休み、小4の娘は某大手進学塾の夏期講習に初挑戦しているのですが、テキストも講師の説明も成績上位クラスを中心にしているのか、下位クラスで、しかも初めての我が子にとっては家庭学習でフォローしておかないと内容についていけない現状です。

しかも量が多い。せっかく「 ノリ勉 」で楽しく勉強したのに、劣等感をいだく毎日です。大手塾って面倒見が悪いのが常識ですか?

いかがですか?

これが2年前、小4の夏の話です。同じような経験や悩みをもつ方も多いはずです。まさにスタートは、ここからだったわけです。

ただ、その状態でずーーーと受験学年まで行く子供もいれば、そうでない子供もいる。

果たして、これは子供の潜在能力やセンスが違っていたからなのか?

そうじゃないとストロングは思います。

夏休み明けには、報告を再び取り上げています。

ストロングに「大手塾って面倒見が悪いのが常識ですか?」と質問した時は夏期講習2日目を終えたところでペースもつかめず、宿題すべてをやろうとしてとまどうばかりでした。

が、ストロング様のご解答を何度か読み返し、「 ノリ勉 」を思い出して、塾のレベルが合わないのなら、我が子のレベルで塾の宿題のノルマ(無理はさせず)を家庭で決めて毎日続けることにしました。(夏期講習費用支払済みだし、カモだとあきらめたくないし…(-_-;))

今日中に今日の復習をしないと、また明日は明日の授業の分があるというノルマ感が子供にもあったのと、レベル的に無理のない内容(基本問題のみ)までに留めたので、1日もかかさず続けることができました。

宿題の内容を妥協してしまったにもかかわらず、後半の授業での理解力が上がっていることと、子供の勉強に対する姿勢にすごく変化があり、びっくりしています。

夏期講習のみで入塾せず、もうしばらく家庭学習を続けるつもりですが、塾の宿題でこんな「内容妥協ノルマ制」をこの先やっていってはいけないものでしょうか。

もちろん学力がついてくれば、内容レベルアップも有りとは思いますが…。

どうでしょう?

宿題すべてをやろうとしてとまどうばかりでしたが、塾のレベルが合わないのなら、我が子のレベルで塾の宿題のノルマ(無理はさせず)を家庭で決めて毎日続けることにしました

これなんか、まさに親にしかできない選択。

この親の決断と実行力が

宿題の内容を妥協してしまったにもかかわらず、後半の授業での理解力が上がっていることと、子供の勉強に対する姿勢にすごく変化があり、びっくりしています。

これにつながったということでしょう。

その際、ストロングは、

子供の様子を見ながら、目に見え、到達しそうなゴールを決めてやり、やっていくこのやり方こそがベストだとストロングは思います。

これから、ワンステップ階段を上がって、内容と量を少しだけアップして、次の階段を目指していかれたらいいと思います。

と、書きました。

決しておまっちゃんさんの相談を羨ましいと思う必要はありません。ステップを上がっていけば、いずれそういう悩みに達するわけですから。

そして、それから約1年後。

1年前になりますが、おまっちゃんのお子さんが小5のときにも、相談を取り上げました。

昨年の夏前の小5のときのメルマガから

いつもメルマガを必死に読んで「よーっし!」と、ひとりで意気込んでいます。

小5の娘が進学塾に通い始めてもうすぐ半年になります。塾との相性も良かったのか、少しずつ成績ものびてきています(定例テストの結果なので試験範囲も狭く、鵜呑みにするのもどうかとおもいますが)。

本人の志望校も決まっているのですが、どうも子供自信に欲が出ないのです。

というのも、せっかく上のクラスにいけるというのに「習い事のレッスンと日が重なるから今のクラスのままがいい。11月の発表会が終われば勉強をがんばるから!」というのです。

周りの成績が上がったお子さんはどんどん欲が出てきているというのに。

また、私は、この問題をもう一回繰り返しやれば(ノリ勉で経験したように)定着するだろうとか、あれこれ欲がいっぱいなのですが、子供は塾の宿題ノルマで精一杯でなかなか「もうちょっと」をやりません。

むりにやらせると、全く集中しないので身に付かないのです。

やった分だけ成績が上がったり、さぼったところは結果がついてこない事をこの5ヶ月で経験しているのになかなかその経験を生かしてくれません。

やはり子供の意思を尊重して約束の11月までは親の欲を出さずに、最低ノルマをやるだけにしてそれ以降に期待した方が良いのでしょうか。

これは1年前の話ですね。

似たような悩みにたいていは遭遇するものなのです。

だから、

親が子供に何をしてやるのか

が大事なってくる。

親の違いが成績にも表れる(^_^)

と強調するのは、こういうわけです。

ちょっとだけでいいので振り返ってみてください。

今から2年前、1年前の過去の子供と比べて、おまっちゃんのように悩みが進化していますか?

いかなる親も、子供について悩みが尽きません。

しかし、同じ悩みでずっと留まっているのは、子供の能力やセンスが問題なのではなく、親のアプローチの問題なのです!

2年前から進化していないって!??

思い立ったときが、気づいたときがスタートです!

他人の家庭を羨んでなんかいられませんぞ!!ファイト!