早速今回の相談を読んでいただいて私のバズーカ砲を受け止めていただきましょうか。
小4 エルムさん
いつもメルマガ拝見しております。今回相談させていただくのは小4の息子のことです。
小3までは塾に行かず、家で私が勉強を見ておりました。
勉強を始める前に「字を丁寧に書こう」と約束しても、勉強に入ると雑な字になっているので、「もう少し丁寧に字を書きなさい」と言うと息子もムッとして険悪なムードになったり。
難しい問題に私がヒントを出してやっても分からない時等はキレた状態になり、親子喧嘩をしながらの勉強といった生活でした。
今年度に入り、塾の先生に「子どもが勉強している間に大人も一緒に勉強すると子どもは伸びます。」とアドバイスされたので、息子が珠算の練習をしているときは私も珠算をやり、塾の宿題をしているときは私は漢検の勉強をしています。
私が横で勉強しているせいか、息子も集中して勉強しているようです(字は相変わらず雑ですが・・・)
でも、これってストロング先生が提唱されている「子どもの勉強を横で見る。」という方法に反していますよね。
私が勉強している間は、自分のことで一生懸命なので、息子の進み具合など見ていません。
私は自分の勉強をするより、息子の勉強を見てやったほうがいいのでしょうか?
「子どもが勉強している間に大人も一緒に勉強すると子どもは伸びます。」との話、なかなか興味深いですね。
自分の勉強してるわけだから、子供の様子は見ていない・・・
ストロングが言う「子供のそばで勉強を見る」とは違う。でも、実際、子供は集中して勉強してるみたいだと。
「これじゃ、ダメなの?」という質問です。
ストロングの答えは、
今のところ、いいんじゃないでしょうか(^_^)
えっ、なんか無責任な答えですって!?
エルムさんは、親の時間をわざわざ使うことなく、自分も勉強しながら、子供にも勉強をさせることができたわけです。だから、問題はない。
ただ、これがこの先続くかどうかは別問題だと思います。
周りの人が勉強しているので、自分も勉強しようかなという気になる。ストロングの世代でいえば、図書館なんかそうですよね。今だったら自習室。
図書館や自習室で勉強をした経験がある方ならわかると思いますが、あそこは独特の雰囲気があります。
周りはなんだか「勉強のムシか?」といった連中が黙々と勉強をしている。もちろん、私語厳禁の重苦しい雰囲気。夏は冷房、冬は暖房と環境も最高。
もちろんストロングも通ったことがあります。やっぱりあの雰囲気の仲間入りしたかったしね。
なんかいいんですよね、あの雰囲気の中で、頑張っている自分の姿を想像すると・・・
(^_^)
ただ、続かなかった・・・・ストロングの場合はですよ。
しかし、一方で、通い続け勉強するリズムをつくっていた連中だって存在していたのです。そうした連中は成績がイイ連中が多かったように思います。
でも、ストロングはダメだった。つまり、どれだけ継続できるかは個人差があるということ。
ストロングの場合でいうと、図書館に行って、勉強の「なにをどのようにすべきか?」これがわかっていなかった。明確ではなかった。
合格体験記に載っていて紹介されているような難し~い問題集をワケもわからずに広げていたりするわけです。できるわけがないんです!
でも、合格している人は「これをやっていた」とかなんとかの理由でかじりつく。合格体験記に出ているものにサラサラと取り組めるのは、基礎ができている奴だけです。
それがない者が、つまりレベルの合わないものを恰好だけでやって身になるわけがない。
だから、机に座るという習慣、まあ我慢大会ですな、そういう意味では良かったかもしれませんが、身のある勉強はできなかった。
結局、我慢もできずに、勉強の習慣さえつかなかったわけですが・・・言葉で書けばカンタンですが、これは致命傷です。
「勉強はしている感」が本人に残るけど、成果はないわけですから。
身のある勉強ができなければ、成果もないのは当然として、そこに勉強の意味も見いだせません。
勉強ってやればやるだけ課題が出てくるでしょ?
それはできる問題をキッチリやっていくことで自分にとってイイ課題が見つかるのであって、途方もないレベルの問題をやって、自分の課題なんか見つかりっこないんです。
ストロングが実力よりはるかに高いレベルの学校を意味もなく目標に掲げることに反対なのは、そういうことなんです。
偏差値でいえば、偏差値45の子供が偏差値60を目指した勉強をしてもムダになる。
やっぱり偏差値45の子供は偏差値50を目指して、偏差値50を取れるように、取れるような問題を撃破していく。
それが順々と、段々と積み重なって、最終的な目標の偏差値60を目指せる形ができていくのであって、最初から目指して得なことはないんです。
高い目標がいけないということではないんです。高い目標を達成しようと本気で思うなら、すぐ上を目指してやるべきだ、そう考えているわけです。
自分が「なにをどうすべきか?」すなわち勉強のやり方、やる勉強の内容が明確な人間には、周りが勉強しているという環境があれば頑張れる。
そこなんですよね。
ストロングのように、なにをするべきかが明確でなく、手持無沙汰にしていた連中は、あの雰囲気は逆に重苦しく、結果勉強も進まず、そういう連中は結果的には全員浪人となりました。かつ浪人してレベルアップした奴なんていませんでした。
実に明快でわかりやすいですよね。
エルムさんのお子さんは小4ですから、まだそこまでは意識してわかってもいないし、意識さえしていないでしょう。子供自身がこれから自分で見つけていくかもしれません。
しかし、ただ机に座れば、勉強でしょ!というタイプの子供になっていくかもしれない。そういう意味で、「今のところはイイ」と言ったわけです。
実際、塾でも自習室に来て、身のある勉強をしていない子供たちがたくさんいます。勉強内容を指示することもしばしばですが、それでも「身のある勉強」ができない。
じっとテキストを見つめている生徒。今日もあれば、明日もあるよという感じでチンタラと問題を解く子供…etc
それなら外で遊んでいたほうが良かったのでは?と思う子供たちがたくさんいます。
繰り返しますが、机に座っておく時間の競争ならいいんですが。
エルムさんが実行している
「子供のそばで、自分も勉強する」
勉強の習慣が身につくのなら、まずはこれはOK。しかし、それはあくまでも「今のところ」。
ただ1点!!確認しておきたいことがあります。
親技でいう「親が子供の勉強をそばで見る」のは、
子供に勉強させるためではない
ということです。
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間違わないように!!!
では、何のためにそばで見るのか?
親が子供の勉強をそばで見るのは、
子供の勉強の効率を上げるため
なのです。
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「勉強をさせる」ためにそばにつくのではなく、「効率をあげる」ためにそばにつくのです!!これが親技の提案です。
同じ1時間の勉強をしたとしても1時間で最大限の成果がでるように、親が手伝うわけですね。
エルムさんのように子供の様子を見ていないのであれば、そこでもし非効率なことが行われて成果がイマイチであれば、学年が上がるにつれて「どうせ勉強しても・・・」という徒労感がでてくることもあるでしょう。
だから、そばでちゃんと見ていないと、今以上に勉強の効率を上げることは難しくなる。
これから1人で勉強をしてもらわなくちゃならないわけです。
その準備段階として、いかに効率的に、身のある勉強をさせられるか?
だって、みんな外でもっと遊んでほしいとか、勉強も大事だが、身体もしっかり動かしてほしい!そう思っていますよね?
そういう時間を作るためにも、1時間の勉強の中にどれだけのものを詰め込んで、いかに濃密にするかって大事でしょ?
親子で一緒に遊ぶためにもね。
それを親技では「同じ勉強させるなら、親が時間を使えば、もっと成果を出す方法がありますよ」と言っているわけです。
これを得と考えるか、損と考えるか、是と考えるか、否と考えるか、それは親である皆さんが決めればよろしい。
子供の勉強に付き合うために、親の時間を使うことに抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。ストロング自身もホント面倒臭いと思いますから。
でも、使えば使うほど、勉強の効率が上がり、成績も上がるなんてことになったらどうでしょう?
そりゃあ、カイカ~ン!です。
成績がイイ子の親たちが、なぜ熱心に子供の勉強のために自分の時間を割くのかを考えてみてほしいのです。そして、1度は自らが体験してみてほしい。
それを知った上で、どうするのかを決めてもいいと思います(^_^)
最後にある中堅私立中学校の入試説明会で各教科に寄せられたコメントがあります。
全般
「教科の内容を理解しているかどうかの前に、読める字を書いてもらいたい!(笑) 読めるものなら読んでみろ、と言わんばかりに書き殴っている答案が見られますが、丁寧に書いて下さい」国語
「漢字の書き取り等は、単独で出題しますが、トメ/ハネ/ハライは、正確に書いて下さい。細かいところまで確認しながら採点します。形さえあっていればよい、というものではありませんので、注意して下さい。」算数
「0と6/1と7/3と5 など、判断つかない書き方をする子がいます。今日、家に帰ったら、数字を書く練習をしておいて下さい!(笑)また、式と説明を求める問題は式を書くだけではだめ。文章をかならず書くこと!答えが間違っていても、説明文が正しければ部分点の可能性もありますよ。」
理科
「漢字指定以外は漢字で書かなくても結構です。ひらがなOK!ただし誤字脱字は減点します!」社会
「基本的に、用語は全て〈漢字で書くこと〉を求めます。平仮名だと、部分点になると考えて下さい。
いかがですか?
入試問題に関する話ではなく、字に関することばっかりです・・( ̄  ̄)
中堅中学校クラスの話ですが、入試、入試でですよ!!
いかに汚い字が横行し、受験生が損をしているのか、ご理解いただけました?
上位校を目指す場合、「汚い字」はもうそれだけでハンディですからお気を付け下さい。
ただし、どの教科も「きれいな字を書きなさい!」なんて言っていません。
読んでいただける「丁寧な字」を書けばイイ。
家庭学習で「汚い字」を書いて、テストではちゃんと書く。そんなサーカスみたいなことをしていると手痛いしっぺ返しがありますぞ!
ガチガチに緊張した場面(入試)では、いくら恰好をつけても、いつもの姿が答案用紙に出ます。
必ず出る!!採点者はそこを見るんです。ボロが出たらおしまいの勉強を普段からさせない!
それもそばで勉強を見ているものの務めなんじゃないでしょうかね。
『10の鉄則』の感想、続々と・・・
中3 しゅうさん
鉄則を読んでいま愕然としています。
いずれは自分でやる気になってやってくれるだろうと信じて2年がたってしまいました。2年無駄にしていたんですね。
放っておいた2年でブランクはありますが、子供には行きた学校もありますから、この1年(といっても1年はないのですが)頑張りたいと思います。
幸い子供との関係は良好なので、鉄則7と9に特にこだわって志望校合格を必ず勝ち取ります。
といいつつ、仕事で疲れて毎日は大変ですと書くとストロング先生に怒られますよね?
ハイ!怒ります!(^ε^)-☆
子供は学校に部活で疲れます。親は仕事に家の用事で疲れます。疲れたからといって、何もしなければ何も生み出すことはできません。疲れていない親は、その時間をやっている。
時間がなければ、ない中で工夫して効率的にやるしかない!
親は子供に言います、挫けるなと。ストロングは親に言います、挫けるなと。
小6 ゆうきパパさん
新勉強の常識を購入し、感動して購入しました。
夫婦で共通の認識(レベル)が出来て良かったです。中学受験は、本人と親の自覚がまだまだですが、合格目指して一緒に頑張ります。
クラスを上がるために具体的になにが必要なのかをまずはっきりさせた上で、ご夫婦で役割分担して臨みましょう!
成績を上げることで自覚が出るというのもアリですからね。