こんにちは、ストロング宮迫です。
9月もとうとう終わりですね。3連休2連発も終わっちゃった。受験生にとっては、9月初めに言った通り「この9月は苦しかった」はずです。
苦しいけれど、勉強はキッチリやる・・・にしても受験生はちゃんと息抜きもできているかどうか。
今年は残り3ヶ月・90日【も】あります。ずっと全力疾走するのは難しい。給水したり、休憩したりして、また勉強に向かわないと、年内で息切れしちゃうかも。
水の中に5分もいられないですからね。時々水面に出て息をしなくちゃ。年内3ヶ月の長丁場を乗り切るためには、定期的に息抜きや息継ぎをしていかないと、パフォーマンスは上がってこない。そのためにも、程よい息継ぎも身につけて習慣化してほしい。
ウチの高校生の娘も受験生だけれど、小中学生の受験生と一緒で、気持ちは常に全力疾走したい気はあっても、実際はそうできなくて「あ~あ、もっとやらなくちゃ」って言ったり、自分に課したノルマが達成できなくてジレンマを抱えてる。
まあ、それは受験生みんなが抱えるものだからよしとするにしても、「やらなくちゃって気持ち」と「実際にやってるノルマ」のギャップが大きくなって、焦燥感が出て自分を責めたりしてる。
あなたのお子さんもそんなことになっていないですか?
ボクが言いたいのは・・・・
オイ!自分を責めるのはやめようぜ!
なんでかって!?
もし仮に、自分をガンガン責めたら、偏差値や順位が上がり、合否判定が良くなるなら、責めまくればいいです。ジレンマの「布団」に巻かれていたらよろしい。
でも、ギャップを抱えて「どうしてオレはこうなんだ」または「なんであんたはもっと頑張れないの?」って自分や子供を責めたり、嘆いてみても、偏差値も順位も微動だにしない。1ミリも動かない。
ですよね?
それはつまり、責めること(自分自身で責めようが親が責めようが)、嘆くこと、それらに費やす時間、その時に起こる感情の起伏、湧き上がるイヤな気持ち、出てくる焦燥感…etc それらは、今後の成績になんら影響を与えないってことです。
いや、かえって「だめだこりゃ」って気持ちが強くなるばかりで、勉強がはかどらないという悪影響が出る。
なのに、多くの受験生がそのジレンマの「布団」に自らくるまって、「受験生をしてる」感じを出してるというのは言いすぎか。
もうね、メリハリをつけるしかないんです。3連休に思い切って二泊三日の旅行に行くのはやりすぎだけれど、勉強から離れて息を抜け!息継ぎしろ!
息を抜くのに本を読むのがいい子はそれでもいいけれど、読書って「終わり」がなかなか来ない。だからボクは受験生には映画やドラマを見ることを長いことススメてきた。ドラマなら1時間で終わるし、映画でも2時間だ。
でね、その息抜きのときに「じゃあ、ドラマ見ておいで」ってボクはしないんですよ。「おい、見ようぜ!」って一緒に見ることを推奨してる。
あなたが忙しいのはわかってる。子供の勉強をそばで見てやってくれといいつつ、加えてドラマも一緒に見てやってくれ!なんて非常識で理不尽すぎるって思う人もいるかもしれない。
じゃあ、こう考えてほしい。3時間勉強する計画があって、毎日そうしてるけれど、最近ジレンマを抱えて「あーあ」ってなってるなら、2時間勉強して、1時間ドラマを見る。
非難轟々だなあ、きっとヽ(`Д´)ノ
それでなくても時間が不足してるのに、今更勉強時間を削ってドラマ見ろ!なんてね。
ただ、これは無意味な「自分を責める」をやめて、メリハリをつけて勉強しようぜ!って提案ですから。1時間減った勉強時間は2時間集中して少しでも取り返す(つもり)でやればそれでイイ。
このやり方をボクがススメるのは、このあとにやってくる勝ちパターンを知ってるからかもしれません。
その勝ちターンとは・・・「終わりがすぐくる」ドラマや映画を勉強時間を削ってでも見せることで、子供は1時間減った勉強時間をたいていは自発的に自分で取り返そうとするんです。
時間が足りなくて、必死こいてる受験生に、ある意味では「勉強時間を削って遊んでいいよ」っていうわけなんですが、そうすると受験生は削られた勉強時間をラッキーとかシメシメとか思わずに、自分からですよ、自ら勉強して補う。もっといえば、削られた時間以上に勉強して取り返すんだ。集中してね。ホントですよ。
その味を知ってるから、ボクは我が子にだって、よその受験生の子にだってこの手を使う。
ただし、これが適用されて、自ら取り返す受験生には条件があって、これまである程度真面目に一定時間を受験勉強に費やしてきた子供であること、そういう子供であれば、たいていはそうなる。
でも、それほど真面目でない受験生や一定時間の勉強をこなせない受験生だと、1時間のドラマのはずが2時間となり・・・削った勉強時間以上にロスするというマイナス効果が出る。
真面目に取り組んできた子供にこそ効果がある方法ってわけです。
ウチの子はどっちのタイプ化判断がつかないって!?
じゃあ、実際にやってみてください。
答えはすぐ出ます「自ら勉強時間を取り返す」か「もっとドラマを見たがる」かの2つに1つですから。
この夏休みから9月にかけて、この方針に基づき、ストロング家では(といってもボクと娘だけですが)、日曜劇場『この世界の片隅に』を父娘で一緒に録画して見た。CMがイヤだから。
しかーし、最後の何回かは録画まで待てなくて、待ちきれなくて日曜日の放送時間に見た。
日曜日にボクが仕事に出るときは娘から「今日は9時からあるからね、早く帰ってこないと」と念を押され、予定も計画も忘れがちな僕がそれを守って9時前には帰っって一緒に見た。
たしか水泳のアジア大会があるとかで、途中で1週ドラマがとんだ時は父娘で激怒してともにTBSを罵ったりもした。
この時が一番盛り上がったのかも・・・
ドラマをどう思ったかはここでは書かないことにします。父娘で話すのみにしたい。
ただ、勉強の面で言えば、メリハリもつき、効果があったと判定してるし、自ら減った勉強時間を取り返しにも行ってたと判定してます。
もう1つ、戦争を取り扱うドラマを見て、改めて思ったのは、戦争って究極の戦いですよね、で、すぐこのあと死ぬかもしれないって緊張感もひどいですよね。
実際に昨日元気だったあの子が今日はもういなくなってしまうという現実にも突き当たる。それが戦争ってことなんでしょうが、それゆえに「時間が短縮されて感じられる」んじゃないでしょうかね、戦争の時代は。
イイ言葉で言えば、ギュッと凝縮した感じで「10年を1年で生きる」ような濃縮感があるんじゃなかろうか。笑いも悲しみも普段の2倍、5倍、いや10倍くらいに感じられるんじゃなかろうか。
平和はどう考えてもサイコーで、なによりなんですが、平和な時代を生きる者には「10年を10年で生きる」術がいるようにも思えます。戦争よりも平和は、それはもう絶対だし、感謝しかないが、「生きる難しさ」は「戦争時代も平和時代も同じくらい」かも・・・と不遜にも思います。
子供たちは時間が短く感じられる「受験戦争」を戦ってる。ホンモノの戦争よりはイイに決まってる。命も獲られないし、すぐにやり直しもできるから断然「受験戦争」の方がいいはずだけど、もうイヤだってなってる受験生もいる。
「ホンモノの戦争より受験戦争のほうがいいでしょ?」そんな比較は受験生にはわからない。
「受験戦争より平和がイイ」って子供に言われたら、親はなんて答えるか?
でもさ、平和って「なーにもなくて、なーにもしないってことじゃない」ですよね? 平和を守るための「戦争」っていうのも理屈で言えばあるわけで。
・・・ということも考えさせられたドラマでしたな、日曜劇場『この世界の片隅に』は。
ドラマの紹介ついでに、ボクが娘と一緒に見る、もう1つのドラマNHK BSプレミアム『刑事フォイル』 も挙げておきます。
子供にとっては、日曜劇場『この世界の片隅に』より少し背景なんかがわかりにくいかもしれません。
時は、第二次世界大戦中、イギリスのの小さな町にも忍び寄る戦争の影、戦時下だからこその悲しい殺人事件や犯罪….というものです。
日本で先の大戦を描くと、歴史のとおり「敗戦」する面から描かれますよね。このドラマはイギリスが舞台ですから、それでいえば「戦勝国」の面から描かれるドラマってことになります。
敗戦に至る悲劇はわかりやすいけれど、戦勝国による「戦争の悲劇」という面をボクはこのドラマで見せてもらっています。
この前の回ではなんとか帰還した兵士のこんなセリフが印象的だった「4年間、あちこちで敵の後方にまわって攪乱する作戦に従事してきた。仲間の半分以上は死んだ。帰ってこられたて良かったな、戦争には勝利した、終わったんだ、さあ再出発だ!ってみんな言うけど、そんなに、そんなにカンタンに切り替えられいよ」って。
日曜劇場『この世界の片隅に』では敗戦後に帰還した水兵さんが海に向かって、たしか「生きるぞ!」って叫んだと記憶しています。
敗戦した側が「さあ、再出発だ!」って即切り替えの姿勢なのに、勝った側が「勝ったとか、再出発とか、急にそう言われても戸惑うわ」って切り替えられないジレンマに陥っている。
このあたりも見比べるとおもしろし、親子で話すネタにもなるし、「受験戦争中」、「受験戦争後」の行き方に示唆も与えてくれるんじゃないでしょうかね。
受験戦争は、同じ時間を短く生きるってことです。嬉しいことは2倍に感じられるけど、悲しいことはも2倍になるんです。絶望も希望も感じられることは普段の2倍になるんです。
そのことを知って対処しなければ、子供の気持ちがわからない・・・ということも出てくるでしょう。
さあ、残り3ヶ月、どう息継ぎをしながら、あなたは生き長らえるか?
同じ生きるなら、メリハリがあったほうがイイ。メリハリのつけ方はあなた次第。水面に上がらずに3ヶ月水に潜り続けることはできないのだから。
小6 房総半島さん
(省略)進度が遅い塾に通っていますので、ようやく9月から単元の勉強を終えて、入試演習に入りました。
おっしゃるように入試問題は1つも2つもレベルが上の問題のようで子どもはできたとしても相当時間がかかったりします。
これでは志望校の過去問も時間内に全然終えられません(>_<) 入試演習をこれからしっかりやるとともに、問題の見極めと時間配分を見張っておかないと「泣き組」になってしまいますから。 入試実践テクニックも1つできたら、1つ抜けるのですよね。(>_<) これからどうなるのでしょうか。 嘆いても始まりませんよね。紹介いただいた入試演習問題集の優先順位の高い、我が家でいえば算数の「場合の数」を集中して絶対取れる問題にして9月の終わりには報告できるように致します。 まだまだいろいろとご相談して迷惑をお掛けしますが、引き続きよろしくお願い申し上げます。
一ひねり、二ひねりしないと解けない入試問題ですから、その一歩上のレベルに上げる過程は苦しいことでしょう。
それに音を上げて、諦めて、どんどんどんどん脱落していく受験生がこれからますます増えてきます。
もはや我慢大会の様相を呈する秋。
入試実践テクニックを日々の勉強の中で磨きながら、根気よく入試演習に取り組みましょう。
1問に10分もかけられる学校なんてどこにもないのですから!見極めよ!やる問題とやらない問題を!